安息香酸ナトリウムとはに関する記事

安息香酸ナトリウムは危険?特徴と家庭で気を付けたいこと

安息香酸ナトリウムは危険?特徴と家庭で気を付けたいこと

安息香酸ナトリウムとは一体どのような食品添加物なのでしょうか?特徴と危険性について説明します。

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安息香酸ナトリウムって何?特徴と食品添加物としての効果

安息香酸ナトリウムとは、ベンゼン環の水素元素がカルボキシル基に置換された安息香酸の水素元素がナトリウムイオンに置換された化合物です。…と聞いて「なにそれ」と思ってしまった方も多いのでは?高校1年で習う範囲とは言え、記憶力が相当良くない限り示性式や構造式もすぐに思い浮かべられる!ということはあまり多くはないでしょう。

安息香酸ナトリウムは、食品添加物として多くの食品に使用されている物質です。どんな特徴のある物質なのか、また食品添加物として健康に害はないのか、どんな基準で使用されるものなのかについても探っていきましょう。

保存料として使用される安息香酸ナトリウム

保存料について疑問が解決した女性

安息香酸ナトリウムは、厚生労働省では天然に存在しない添加物として分類されています。菌の増殖を抑える『静菌』効果や細菌繁殖を阻止する『抗菌』効果がありますので、食品添加物として使用されるときは『保存料』とみなされ使用されます。

なお、すでに細菌が繁殖している場合に細菌を死滅させる『殺菌』効果はありません。

安息香酸ナトリウムはどんな物質?安全性は…

マーガリンや醤油、清涼飲料水など、私たちの生活に欠かせない食品に使用されていることが多い『安息香酸ナトリウム』。果たして安全な食品添加物と言うことができるのでしょうか?

安息香酸の使用基準

安息香酸ナトリウムが含有された飲料水

厚生労働省では、安息香酸ナトリウムを保存料として使用する際の使用基準を定めています。

安息香酸ナトリウムの使用基準

・キャビア:安息香酸として換算して食品1kg当たりに2.5g以下
・マーガリン:安息香酸として換算して食品1kg当たりに1.0g以下。また、ソルビン酸・ソルビン酸カリウム・ソルビン酸カルシウムが併用される場合には、安息香酸とソルビン酸の合計量が1kg当たり1.0g以下
・清涼飲料水・シロップ・醤油:安息香酸として換算して食品1kg当たりに0.6g以下
・果実ペースト・濃縮果汁:安息香酸ナトリウムとして食品1kg当たりに1.0g以下

ビタミンCと結合すると危険物質を生成する

運動後に飲みたいレモン水

安息香酸ナトリウムがビタミンC(アスコルビン酸)と結合すると、『ベンゼン』が発生します。つまり、安息香酸ナトリウム自体よりも、安息香酸ナトリウムとビタミンCを同時に摂ることによる危険性が注目されているのです。

ベンゼンとは?

ベンゼンが危険物質と言われるのは、骨髄に損傷を与えたり発がんリスクを高めたりする物質として知られていることから。また一度体内に取り込まれるとなかなか排泄されないので、悪影響が長期にわたることも危険性を高める一因となっています。

2006年にイギリスで起きたベンゼン回収騒動

やっちゃったと反省中の女性

2006年に、イギリスの清涼飲料水にベンゼンが含まれていることが分かり、大規模回収が行われました。この清涼飲料水には安息香酸ナトリウムと酸味料、そして酸化防止剤としてビタミンCが使われており、これらが化学反応してベンゼンを生成したことが解明されました。

この事件を受けて、日本でも安息香酸ナトリウムとビタミンCが併用されている清涼飲料水のベンゼン含有量が調査されました。そして、調査対象となった31種類の飲料水の内の1つは、世界保健機構で定めるベンゼン含有の安全ライン以上のベンゼンが含まれていることが明らかになったのです。厚生労働省は即その飲料水の自主回収をメーカー側に要求し、成分の見直しを行うように要請しました。

飲み合わせによってベンゼンが生じることも

一つの飲料に安息香酸とビタミンCのどちらかしか含まれていないとしても、飲み合わせや食べ合わせによって体内でベンゼンが発生する可能性はあります。例えば安息香酸ナトリウムが保存料として使用された清涼飲料水でビタミンCのサプリメントを摂取するなら、体内でベンゼンが発生しないとは言い切れません。消費者としては表記をチェックして気を付けて行きたいですね。

それ以外の安息香酸ナトリウム自体の安全性

ビタミンCと併用することは充分に注意しなくてはならない安息香酸ナトリウムですが、用量さえ守れば安息香酸ナトリウム単体の危険性は高いとは言えません。水溶性が高いので排出されやすいことや菌の繁殖を抑えるので食中毒予防もできることなど、使用することで得られるメリットも少なくない添加物と言えるでしょう。

幅広く利用される安息香酸ナトリウム

保存料が使われている一般家庭のシャンプー

安息香酸ナトリウムは、保存料としてだけでなく、高い水溶性を活かして薬剤やシャンプーなどにも用いられることがあります。

防腐剤として化粧品やシャンプーにも

化粧品やシャンプーなどに防腐剤として使用し品質劣化を防ぎます。食品添加物としてではなく外用ですので上限量は特に設定されておらず、必然的に安息香酸ナトリウムの含有量は多くなっています。安息香酸ナトリウムが配合された製品を使用する際には、口や目に入らないように充分に注意する必要があります。

鎮痛剤として使用される安息香酸ナトリウムカフェイン

眠気や疲労感を取る効果がありますので、鎮痛剤としても使用されています。かつては栄養ドリンクなどにも含まれていましたが、現在では医療用のみの利用となっており、粉末内服薬もしくは静脈注射剤で投与されます。

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。