タール色素の安全性についてに関する記事

タール色素は安全?タール色素を使用した製品と安全性

タール色素は安全?タール色素を使用した製品と安全性

タール色素は工業的に合成される色素で安全性とどのような製品に使用されているのか、また海外の基準について説明します。

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タール色素とはどのような色素なのか?原料と安全性について

着色料には、天然の植物や動物を由来としたものや化学的に合成したものなどがありますが、日本でも使用が認められている『タール色素』とはどのような色素なのでしょうか。赤色2号や赤色102号などの名前を、加工品の原材料として見たことがある人も多いと思います。タール色素の原料と安全性について解説いたします。

タール色素の原料は「ナフサ」

タール色素の入った試験管

現在、主にタール色素と呼ばれているものは、石油を生成する際に生じる『ナフサ』を原料として生成されていますが、かつては石炭を乾留して得られる『コールタール』から抽出するベンゼン環を持つ芳香族化合物から生成されていましたので、石油由来ではあるものの『タール』という名称になっています。

食用タール色素は12種類

タール色素が使われた紅しょうが

現在、日本において食品添加物として認められているタール色素は、『食用タール色素』として認定されている次の12種類を指します。

食用タール色素

  • 赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号
  • 黄色4号、黄色5号
  • 緑色3号
  • 青色1号、青色2号

食用以外のタール色素

また、これらの食用タール色素以外にも、化粧品など食品以外に使用されているタール色素があります。食品以外に使用される色素については食品衛生法の管轄外ですので基準が異なりますが、塗布や吸入によって体内に入る恐れはあります。

食用以外に使用できるタール色素は、全ての医薬品・化粧品に使用できるもの、外用医薬品に使用できるもの、粘膜以外の外用医薬品に使用できるものに分類されます。

タール色素の安全性

タール色素の研究をする研究員

タールという名前から危険なイメージを持たれることが多いタール色素ですが、日本で食品添加物として使用されているこれらの12種類のタール色素は全て安全性が確認されたものです。ですが、外国では危険とみなされているものや、自主規制勧告の対象となっているものもあり、まだ研究の余地があると言えます。

イギリスの食品基準庁の見解

2008年、イギリスの食品基準庁(FSA)は、赤色40号と赤色102号、黄色4号、黄色5号、そして日本では食用タール色素として認定されていないカルモイシンとキノリンイエローを含む6種類のタール色素が注意欠陥障害の原因になる恐れがあると発表し、食品メーカー等に自主規制を行うように勧告しました。

その結果を受けて、EU全域でも摂取量の見直しと注意を喚起する文面を使用している製品に記載することを義務付けるようになりました。欧州以外ではこれらのタール色素の危険性は特に問題になっていませんが、安全が疑わしいものであることを念頭に置いておく方が良いでしょう。

アメリカの食品医薬品局(FDA)の見解

日本では使用が認可されている赤色2号と赤色102号、赤色106号は、アメリカやカナダではがんやアレルギーを起こす原因となりうるとされていますので使用が禁じられています。また赤色3号は甲状腺に異常を生じる可能性があるということで、アメリカだけでなくドイツでも使用が禁じられています。

天然由来が全て安全と言うわけではない

確かにタール色素には危険が多く潜んでいますが、タール色素は合成だから全てが危険、天然色素は天然だから絶対に安全と一概に言うことはできません。例えば、天然由来のアカネ色素は食品添加物としても認可を受けていましたが、2004年に腎がんを発症する危険性が指摘されて食品添加物としての使用が禁止されました。

タール色素が使用されている製品

では、これらのタール色素(食用タール色素とその他のタール色素)はどんな商品に使用されているでしょうか。

タール色素が使用される食品は多岐に渡る

タール色素が使われた海外のグミ

色が鮮やかなシロップやゼリー、キャンディやガム、和菓子などの菓子類・甘味料、たくあんや紅ショウガなどの漬物、ソーセージなどの肉加工品、かまぼこや魚肉ソーセージなどの魚肉加工品等々、非常に多岐にわたって使用されています。

医薬品・化粧品の分類

タール色素が使われた色鮮やかな口紅

医薬品や化粧品に使用できるタール色素は、使用する部位や使用法(内服薬か外用薬か)などによって、

  • 全ての医薬品・化粧品に使用できるもの
  • 外用医薬品・化粧品に使用できるもの
  • 粘膜以外の外用医薬品に使用できるもの

に分類されています。

化粧品の場合には、粘膜部分に関わる口紅とアイライナーは、1と2に分類されるタール色素を使用することができますが、3に含まれるタール色素は使用することができません。また、チークやアイシャドウなどは1~3のどのタール色素でも使用することができます。

アメリカは基準が厳しいがヨーロッパでは多くのタール色素が使われる

国によって見解が異なるタール色素ですが、一般的に見ると、アメリカの基準は日本より厳しく、アイシャドウやアイライナーなど目の周りに塗布する化粧品は一切のタール色素の使用が認められておりません

反対にヨーロッパでは、日本やアメリカよりも多くの種類のタール色素が、化粧品への配合を認められています。ヨーロッパにおいて自然派にこだわる化粧品が多いのは、このような基準の甘さに対して不安に思う個人が多いということを表しているのかもしれません。

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。