トランス脂肪酸の多い食品に関する記事

トランス脂肪酸の多い食品一覧&トランス脂肪酸の基礎知識

トランス脂肪酸の多い食品一覧&トランス脂肪酸の基礎知識

米国ではトランス脂肪酸を含む食品の販売は制限されています。トランス脂肪酸の危険性と含まれる食品について説明いたします。

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トランス脂肪酸はどんな食品に含まれているのでしょうか?

2015年6月、アメリカFDA(食品医薬品局、日本の厚生労働省に該当する)でトランス脂肪酸を含む加工食品の販売と製造を大幅に規制したことが、日本のメディアでも大きく報道されて話題を呼びました。ですが、日本で現在販売されている加工食品の原材料を見ても、「トランス脂肪酸」との表記は見当たりません。一体、どのような食品に含まれているのでしょうか?

油脂類と油脂を多く含む食品にトランス脂肪酸は含まれる

農林水産省が2011年に公表した「食品に含まれる総脂肪酸とトランス脂肪酸の含有量」によりますと、トランス脂肪酸は油脂類と油脂を多く含む加工食品に多く含まれていることが分かります。一般的には、トランス脂肪酸量が可食部100g当たりに1g以上含まれている食品は、「トランス脂肪酸量が多い食品」と判断されます。では、トランス脂肪酸量が多い食品を見てみましょう。

穀類

トランス脂肪酸が含まれるクロワッサン

クロワッサン
メーカーによっても大きく異なりますが、工場で大量生産されたクロワッサンよりも、街中のベーカリーで手作りされたものの方が、油脂量が多くトランス脂肪酸も多く含む場合が多いようです。トランス脂肪酸量は100gあたり0.29g~3.0gです。

味付けポップコーン
家庭の電子レンジやガスコンロで作るタイプのポップコーンは要注意です。国産の商品もありますが、米国産の味付けポップコーンも多く出回っており、トランス脂肪酸量は100gあたり13gです。

肉類

絶妙なレアに焼き上げられたステーキ

和牛
牛肉を全般的に見ると、国産の牛肉は柔らかい分、脂肪が多く含まれていますのでトランス脂肪酸量も多いと言えます。部位によっても含有トランス脂肪酸量は異なりますが、もっとも多く含まれているのがハラミ(100gあたり0.79~1.5g)、その次がサーロイン(100gあたり0.54~1.4g)で、3番目に多く含まれているのが肩ロース(100gあたり0.52~1.2g)です。

輸入牛
輸入牛は国産と比べると赤身が多く脂肪分が少ないのですが、サーロインの部分だけは100gあたり1gを超えるトランス脂肪酸が含まれています。平均的な輸入牛サーロインのトランス脂肪酸量は0.60~1.2gです。

乳類

トランス脂肪酸が多く含まれるマーガリン

牛乳そのものに含まれるトランス脂肪酸は少ないのですが、濃縮して製造されるチーズやクリーム類には多くのトランス脂肪酸が含まれます。ナチュラルチーズ(100gあたり0.50~1.5g)、生クリーム(100gあたり1.0~1.2g)、プロセスチーズ(0.48~1.1g)と続きます。

一見牛乳由来の乳製品のようですが、原料が動物性のみではなく植物系油脂と混合し作られるコンパウンドクリームは100gあたり9.0~12gでトランス脂肪酸含有量は群を抜いて多くなります。次いで植物性油脂のみで作られることの多いコーヒーフレッシュは、商品差はあるものの100gあたり0.011~3.4gとやはり含有量は決して少なくはありません。

油脂類

パンケーキの上に美味しそうに積まれたマーガリン

「トランス脂肪酸=マーガリン」というイメージが強いのですが、実際はマーガリンだけでなくファットスプレッドやバターもトランス脂肪酸量は多い食品です。ファットスプレッドは100gあたり0.99~10g、バターは1.7~2.2g、マーガリンは0.94~13gとなっています。
それに加えて、植物油や食用調合油もトランス脂肪酸量が多いです。植物油の場合はトランス脂肪酸量が0に加工された商品も販売されていますので、トランス脂肪酸量が気になる方は安心して利用できるでしょう。

また、動物性脂肪を固形で使用する牛脂(100gあたり2.7g)、ラード(100gあたり0.64~1.1g)、主に植物性油脂が原料の半固形油脂ショートニング(100gあたり1.2~31g)も、トランス脂肪酸量が非常に多い食品です。

菓子類

油脂類が多く使用される洋菓子には、当然のことながらトランス脂肪酸量も多く含まれています。その中でも、菓子パイ・クッキー・半生ケーキ・ドーナツ・スポンジケーキ・ポテトスナック・その他小麦粉を原料とするスナックは、トランス脂肪酸量が1.0g以上を超える避けたい食品も多く存在します。

調味料

トランス脂肪酸が意外と多く含まれているのが調味料です。マヨネーズやハヤシのルウ、カレーのルウには100gあたり1.0g以上のトランス脂肪酸が含まれています。

含まれるトランス脂肪酸量の数字はあくまでも目安です!

加工食品は、加工の方法やメーカーによっても油脂類を含む割合が異なりますので、ここで紹介する数字はあくまでも目安として考えて下さい。料理を作る際など、正確にトランス脂肪酸量を把握したいと考える方は、加工食品を製造する各メーカーのカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。

トランス脂肪酸はなぜ危険なのでしょうか?

トランス脂肪酸の危険性について考えている子供

では、トランス脂肪酸とは一体何なのでしょうか?また、なぜ危険と言われているのか、その理由もチェックしていきましょう。

トランス脂肪酸とは

脂肪酸には、炭素の二重結合のない「飽和脂肪酸」と炭素の二重結合のある「不飽和脂肪酸」があります。この不飽和脂肪酸はさらに、炭素の二重結合の周りの水素元素が対角線上に配置される「トランス脂肪酸」と水素元素が横並びに配置される「シス脂肪酸」に分けることができるのです。

トランス脂肪酸はなぜ危険?

天然に存在する不飽和脂肪酸はほとんどがシス脂肪酸です。ですが、体内の微生物による生成や食品加工することで生み出されるトランス脂肪酸は、血中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増やし、心臓病のリスクを高める働きをします。

トランス脂肪酸から体を守るには

一般的な日本人の食事には、トランス脂肪酸が全体のカロリーに対して占める割合は0.3%~0.6%と言われています。現在の研究では、全体のカロリーのうちトランス脂肪酸が1%以上を占めるなら健康に害をなす可能性が高いと言われていますので、通常の日本人の生活ではトランス脂肪酸によって著しく健康を損なうことはまずありません。

ですが、より健康的な生活を実現するためには、トランス脂肪酸が1%(100gあたり1g)を超える食品の摂取は控えるようにすることが望ましいと言えるでしょう。

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