元号「令和」と名づけの傾向:漢字「令」の意味と活用法を徹底解説
2019年5月1日に元号が「令和(れいわ)」に改められました。元号として初めて日本の古典から引用されたことで大きな注目を集め、元号で初めて使われた「令」の字は、令和元年に生まれた赤ちゃんの名づけで人気の急上昇が予想されていました。
実際に、元号が変わる際には、その元号と同じ漢字が名づけで人気を集める傾向があります。例えば、大正元年には「正一」、昭和の初めには「和夫」や「昭子」などが、その年の名前ランキングで上位にランクインする例が見られました。
ここでは、元号「令和」の持つ意味や由来を深く掘り下げるとともに、名づけで特に注目される「令」という漢字の意味や読み方を詳しく解説します。大切な赤ちゃんに込める願いを考えるためのヒントとして活用してください。
元号の字を名づけに使う傾向は、時代でどう変わってきたか
元号の字を名前に取り入れる習慣は、時代によって濃さが違います。民間の名前ランキング調査によると、大正元年の男の子の首位は「正一」で、上位10位のうち半数ほどに「正」の字が入っていました。昭和は元年が7日間しかなかったため、昭和2年のデータでは、男の子の首位が「昭二」、3位が「和夫」、女の子では「和子」が首位、「昭子」が2位と、昭和の字を使った名前が目立ちます。
一方、平成元年の首位は男の子が「翔太」、女の子が「愛」で、元号の「平」や「成」の字は上位に目立ちませんでした。平成以降は、元号よりも、音の響きや字のイメージ、家族の願いを優先して名前を選ぶ家庭が増えたためと考えられます。元号の字は「その時代に生まれた記念」として取り入れたい人が選ぶ、ひとつの選択肢になっているといえます。
| 時代 | 上位の名前の例 | 元号の字との関係 |
|---|---|---|
| 大正元年 | 男の子:正一、正雄、正 女の子:正子 | 元号の「正」を使った名前が上位に多い |
| 昭和2年 | 男の子:昭二、和夫 女の子:和子、昭子 | 元号の「昭」「和」を使った名前が目立つ |
| 平成元年 | 男の子:翔太 女の子:愛 | 元号の字は上位に目立たない |
「令」を名前に使うかどうかも、元号にちなんだ記念の一文字として選ぶのか、「立派」「優れた」という意味に惹かれて選ぶのかで、選び方が変わります。どちらの考え方でも間違いではありません。まずは、家族で「この字に何を託したいか」を話し合うところから始めてみましょう。
元号「令和」の意味と出典:日本の古典『万葉集』に由来
「令和」は、2019年4月1日の発表時の会見で、当時の安倍首相により、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」という談話が発表されました。これは、万葉集から引用されたことに由来しています。
「令和」の出典元は、『万葉集』巻五の「梅花歌三十二首」の序文です。万葉集は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された日本最古の歌集であり、天皇や皇族、貴族から庶民まで、広い階層の人々が詠んだ約4500首の歌が集められている点が大きな特徴です。
元号「令和」の出典元の万葉集の一節
「于時初春令月 氣淑風和」
初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす
「令和」は、従来の247の元号が全て中国の古典から出典していたのに対し、初めて日本の古典から引用された元号となりました。このことは、日本の文化を大切にするというメッセージが込められていると解釈されています。
「和」はこれまで19回元号に使用されていますが、「令」は初めて元号に使用された漢字です。そのため、令和元年以降に生まれた赤ちゃんへの名づけでは、「令」という漢字が持つ意味や読み方に特に注目が集まっています。
元号はどのように改められるのか
元号は、元号法(昭和54年法律第43号)によって定められています。この法律では、元号は政令で定めること、元号は皇位の継承があった場合に限り改めることが決められています。令和への改元では、新しい元号を定める政令が2019年4月1日に公布され、5月1日に施行されました。
元号が改まる仕組みを知っておくと、「いつ新しい元号になるのか」「古い元号の書類はどうなるのか」といった素朴な疑問にも落ち着いて向き合えます。たとえば、平成31年4月30日までは平成、5月1日からが令和です。2019年の1月から4月に生まれたお子さんは平成31年生まれ、5月以降のお子さんは令和元年生まれになります。同じ2019年生まれでも元号が分かれる点は、名づけや記念の品を考えるときの豆知識にもなります。
お子さんが少し大きくなると、「令和ってどういう意味?」とたずねてくることがあります。そんなときの声かけの例を紹介します。
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|---|
| 子どもが「令和ってなに?」とたずねたとき | 「そんなの、大人になればわかるよ」 | 「今の時代の名前だよ。みんなが心を寄せ合って、いいものが育つようにっていう気持ちが入っているんだって」 |
| 子どもが自分の名前の意味をたずねたとき | 「なんとなくつけたんだよ」 | 「こんな願いをこめて、ママとパパで考えたんだよ」 |
名づけで注目される漢字「令」の意味と読み方
「令」という漢字には、「言いつける」という意味から「命令の令」を思い浮かべる人もいますが、名づけの観点からは、「立派な」「優れた」といったポジティブな意味も持ちます。「令嬢」「令息」といった言葉にも使われているように、よい家柄や聡明な人といった気品あるイメージを連想させます。
「令」という漢字は、音が涼しげで響きや品がよいのが特徴です。名づけに用いる際には、「聡明で立派な人になってほしい」「信頼される清い心を持ってほしい」といった願いを込めることができます。
| 画数 | 5画 |
|---|---|
| 部首 | 人(ひとやね) |
| 読み方 | 音:レイ、リョウ 訓:おさ、よ(い)、いいつけ |
| 名のり・人名訓 | なり、のり、はる、よし、れ ※人の名前の時のみ使われる読み方 |
| 意味 | ①いいつける ②法令などを広く知らせる ③(天皇や皇后などの)命令 ④法律や規範 ⑤教訓、いましめ ⑥長官や長 ⑦立派な、優れた ⑧(他人の)親族の敬称 ⑨年を表す(例:年令) |
| 漢字の由来 | 頭上の冠の象形「亼」とひざまずく人の象形「卩」から成る会意文字で、神の言いつけを聞くという意味から、良いことが起きる「お告げ」といった意味合いにも解釈されます。 |
| 電話での伝え方 | 令和の令 |
表のうち、常用漢字表で示されている「令」の音訓はレイです。リョウや訓読みなどは、漢和辞典に載っている読み方です。名前の読み方を決めるときは、漢和辞典などで確認しておくと安心です。
一方、「和」という漢字には、「令」という漢字の持つ堅苦しさとは異なり、「やわらく」「なごむ」「のどか」「満ち足りた」「性質の違う物が混ざりあう」などの穏やかな意味があります。名前に使われることが男女ともに多く、協調性や平和を願う意味合いで広く親しまれています。
「令」の意味を名づけに生かす考え方
「令」には「命令」のイメージがあるため、名前に使うことをためらう人もいます。けれども、「令」は本来、神様の言葉を人がひざまずいて聞く姿を表した字とされ、そこから「おごそかな」「よい」「すぐれた」という意味に広がりました。「令嬢」「令息」は、相手の子どもを敬って呼ぶ言葉ですし、万葉集の「令月」は「めでたい月」を表します。つまり「令」は、「人に命じる」という意味よりも、「よいもの」「尊いもの」というイメージで受け取られることが多い字です。
名づけでは、字の意味と、家族が込めたい願いを結びつけることが大切です。たとえば、「人から信頼される人になってほしい」「まっすぐな心を大切にしてほしい」という願いには、「令」の「立派な」「よい」という意味がよく重なります。意味を調べたときに、使う字の印象が暗くならないか、家族で確認しながら選ぶと安心です。
祖父母から「命令の令なんて、きつい印象にならない?」と心配されたとき、どう答えるかも考えておきたいところです。頭ごなしに否定せず、字の意味を一緒に見ながら伝えると、納得してもらいやすくなります。
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|---|
| 祖父母が「令」の字に不安を示したとき | 「もう決めたから、口出ししないで」 | 「令には『立派な』『よい』という意味もあるんだって。令嬢や令月の令だよ」 |
| パートナーが「令」を使うか迷っているとき | 「好きにすれば」 | 「どんな願いをこめたいか、一緒に整理してみようか」 |
「令和」という名前の読み方:多様な組み合わせ例
元号と同じ「令和」という漢字の名前には、一見「れいわ」という読み方しかないように思えますが、実際には様々な読み方が可能です。過去には、メディアで「れいわ」「のりやす」「のりかず」「よしかず」「れお」「れわ」といった読み方をする「令和」さんが取り上げられました。
特に改元当時は、音数が少ない読み方が好まれる傾向がありました。これは、漢字の「名のり」の読み方を活用したり、漢字の読みの一部を省略したりすることで生まれるものです。ここでは、男の子と女の子それぞれの読み方の例をご紹介します。
男の子の「令和」という名前の読み方は豊富
「令」と「和」という漢字の組み合わせは、「和」の字の「あき、かず、かた、かつ、たか」といった名のりの読み方が数多くあるため、組み合わせることで非常に多くの読み方をすることができます。例に挙げたもの以外にも、多様な読み方のバリエーションが考えられます。
- おさあき、おさかず、おさかつ、おさたか、おさちか、おさとし、おさとも、おさやす、おさよし
- なりかず、なりかつ、なりたか、なりちか、なりとし、なりとも、なりやす、なりよし、なりより
- のりあき、のりかず、のりたか、のりちか、のりとし、のりとも、のりふみ、のりやす、のりよし
- はるあき、はるか、はるかず、はるたか、はるちか、はるとし、はるまさ、はるやす、はるわ
- よしあき、よしかず、よしかつ、よしちか、よしとも、よしまさ
- りょうか、りょうわ
- れお、れいわ
女の子の「令和」という名前の読み方は可愛らしく短くまとめやすい
女の子の場合も「令和」という漢字の名前の読み方は様々ですが、「和」という漢字は女の子の名前の最後に使われる止め字としても人気が高く、可愛らしく短い名前にまとめやすいです。漢字の持つ上品さを保ちつつ、響きを現代的にできるのが魅力です。
- のりあ、のりか、のりな、のりわ
- はるか、はるな、はるわ
- よしか、よしな
- りょうか、りょうな
- れいあ、れいか
- れな、れいな
- れわ、れいわ
ただし、漢字の読み方は多様ですが、読み方と漢字の組み合わせが一般的なものから大きく離れすぎると、読み間違いが生じやすくなる点には注意が必要です。特に2025年5月26日に施行された改正戸籍法では、戸籍にふりがなを記載する制度が始まり、新たに届け出る名前の読み方は「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているもの」であることが求められるようになりました。いわゆる「キラキラネーム」のような、漢字との関連性が薄い読み方は、今後は自治体窓口での確認が必要になる場合があるため、独自性の高い読み方を検討している場合は、事前にお住まいの市区町村の窓口に相談しておくと安心です。
読み方を決めるときのチェックポイント
名前の読み方には、読む人が迷わないかという視点が欠かせません。名前は、保育園や学校、病院の受付など、お子さんが一生の中で何度も人に読んでもらう機会があります。そのたびに読み方を説明するのは、お子さんにとって小さな負担になることがあります。読みやすさと、込めたい願いのバランスを考えることが大切です。
次のポイントを、候補の名前ごとに確認してみましょう。
- 漢和辞典などで、その漢字に当てはまる読み方(音訓・名のり)かどうかを調べたか
- はじめて見る人が、ふりがななしでも読めそうか
- 姓と組み合わせたときに、響きや字面のバランスはよいか
- 書くときに、お子さんが小さいうちから書きやすい字か
- 本記事で紹介する例を含め、候補の読み方を事前に確認したか
名づけの候補が決まらずに悩んでいるとき、パートナーや祖父母と意見がぶつかることもあります。そんなときは、相手の気持ちを否定せずに、読みやすさや願いを一緒に整理する声かけが役立ちます。
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|---|
| 相手が考えた読み方が、少し読みにくいと感じたとき | 「そんな読み方、だれも読めないよ」 | 「その読み方に決めた理由を聞かせて。読みやすさも一緒に考えてみよう」 |
| 自分が考えた独特な読み方に、家族が戸惑っているとき | 「センスがわからない人には説明してもしかたない」 | 「こんな願いをこめたの。読み方で迷う場面がないか、一緒に確認してもらえる?」 |
戸籍のふりがな制度に関する最新情報
以前は、出生届に書く名前の「よみかた」は、住民基本台帳の事務の便宜のために使われるもので、戸籍そのものにはふりがなが記載されていませんでした。現在は、令和7年5月26日に、戸籍に氏名のふりがなを記載する制度が始まっています。
法務省の案内によると、この制度の開始後に出生などで初めて戸籍に記載される人は、出生届などの届出のときに、あわせてふりがなを届け出ることになっています。ふりがなは、「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているもの」でなければなりません。たとえば、漢字の持つ意味とは反対の意味による読み方(例:「高」を「ヒクシ」と読ませる)は、一般に認められない例の一つとして示されています。
そのため、家庭で名前の読みを決めるときは、「漢字の意味や音訓、名のりと結びつけて説明できるか」を考えておくことが、これまで以上に大切になっています。届出の窓口で、読み方が載っている辞典などの提示を求められることもあります。不安なときは、届出の前にお住まいの市区町村の窓口に相談してみましょう。
令和7年5月26日より前から戸籍に記載されている人については、本籍地の市区町村から、戸籍に記載される予定のふりがなが通知される仕組みになっています。通知の内容が誤っている場合は、届出が必要です。
| 項目 | 現行内容 | 対象 | いつから |
|---|---|---|---|
| 戸籍のふりがな記載制度 | 戸籍に氏名のふりがなを記載。新たに戸籍に記載される人は、出生届などと同時にふりがなを届け出る | 出生や帰化などで新たに戸籍に記載される人 | 令和7年5月26日から |
| ふりがなの基準 | 氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものであること | 戸籍に記載されるふりがなすべて | 令和7年5月26日から |
| すでに戸籍に記載されている人のふりがな | 本籍地の市区町村から通知が届く。誤りがあれば届出が必要 | 制度の開始前から戸籍に記載されている人 | 令和7年5月26日の施行後 |
| 元号法 | 元号は政令で定め、皇位の継承があった場合に限り改める | 元号に関するルール | 昭和54年(法律第43号) |
「令」や「和」を使ったおすすめの名前:男の子も女の子も「令」がポイント
元号にちなんだ名前を付けたいと考えるママやパパのために、「令」や「和」の字を使ったおすすめの名前のアイデアを、男の子と女の子に分けてご紹介します。
元号「令和」の一番の特徴は、これまで元号で使われていなかった「令」の文字です。「令」を名前に使うことで、立派で聡明な人になってほしいという願いを込めることができます。
「令」にちなんだ男の子におすすめの名前5選
音が2〜3文字の名前が人気ですが、「令」の字を組み合わせることで、賢さや落ち着きといった意味合いをプラスできます。特に、名づけで人気のある他の漢字と組み合わせることで、現代的な響きと伝統的な意味合いの両立が可能です。
- 令(れい):一文字で賢さと清らかさを表現できます。
- 陽令(はるよし、あきのり):人気の高い「陽」と組み合わせ、明るさと立派さを願う名前です。
- 令翔(はるか、はると):飛翔を意味する「翔」と組み合わせ、知性と飛躍を願う名前です。
- 悠令(ちかのり、ひさなり):ゆったりとした心を意味する「悠」と組み合わせ、穏やかな立派さを願います。
- 令桜(れお):春の象徴である「桜」と合わせた、明るい響きの名前です。
「令」のつく名前には「人に信頼され慕われる人になるように」「信頼に足る真っすぐで清い心をもって欲しい」という願いが込められます。人気のある漢字「陽」「翔」「悠」などにプラスすることで、名前に落ち着きや品格もプラスされます。
また、「桜」や「春」といった季節感を組み合わせるのも素敵なアイデアです。
「令」にちなんだ女の子におすすめの名前5選
女の子の名前として「令」にちなんだ名前を付けたい場合は、「レイ」という音が持つ可愛らしいイメージや、漢字の持つ上品なイメージを活かすのがおすすめです。短く、優しい響きにまとめる工夫をしましょう。
- 令菜(れいな):人気の「菜」と組み合わせ、清らかさとみずみずしい生命力を願います。
- 令心(れみ):心豊かに育ってほしいという願いを込めた、優しい響きの名前です。
- 桜令(さよ):春らしさと、品の良さを兼ね備えた、和風の響きが魅力です。
- 令花(れいか):立派な花のように、美しく華やかな人生を願う名前です。
- 令依(れい):人に慕われ、頼られる存在になってほしいという願いを込めます。
女の子の名前は、自然に由来する漢字(例:「菜」「桜」「花」)の人気が高い傾向があります。これらを「令」と組み合わせることで、柔らかさの中にある聡明さを表現することができます。読み方の響き、漢字の持つ意味、全体のバランスをよく考慮して決めることが大切です。
名づけで迷ったときの進め方
候補を増やしすぎると、かえって決めきれなくなることがあります。名づけで迷ったときは、まず「願い」を先に言葉にして、その願いに合う字を選ぶ順番にすると、整理しやすくなります。たとえば、「賢く、まっすぐに育ってほしい」という願いなら「令」を軸にして、読みやすい字や響きを足していきます。そのうえで、候補を2〜3個に絞り、姓との響きや書きやすさを確認します。
| つまずき | 対処のヒント |
|---|---|
| 候補が多すぎて決められない | 願いを3つまで書き出し、それに合う字から絞る |
| 字は決まったが、読み方が決まらない | 漢和辞典で音訓や名のりを調べ、響きを声に出して確かめる |
| 家族の意見が分かれる | 字の意味や由来を一緒に確認し、理由を聞き合う |
名づけの豆知識:「令」の書き方のコツと西暦・和暦の変換
名づけを検討する際、親御さんが気になる点の一つが、その漢字の書きやすさや覚えやすさではないでしょうか。「令和」の「令」は左右非対称であるため、バランスがとりにくいと感じる人がいるかもしれません。また、小学4年生で習う「令」という漢字は、下の部分を「マ」と習うことが多いため、大人が「マ」の形と縦棒で書く形(「フ」に似た形)のどちらが正しい書き方なのか混乱することもあります。
まず、下の部分の書き方について、文化庁では、「マ」の形にしても縦棒の形にしても、どちらも間違いではないとしています。名前に「令」をつける場合は、お子さんにいずれ書き方の違いがあることを教えてあげるとよいでしょう。
また、「令」の漢字をきれいに書くコツは、ひし形を意識して書くことです。幸い、「令」の書き方に悩む人は多いため、現在ではネット上で詳しい解説記事が豊富に出ており、他の漢字よりも逆に書き方のコツが探しやすい状況にあるといえます。
文化庁は、常用漢字表の字体・字形に関する指針の中で、その文字特有の骨組みが読み取れるのであれば、字形の違いを誤りとはしない考え方をとっています。この考え方があるため、学校で習った形と、印刷物や手書きで見かける形が少し違っていても、書き方が間違いになることはありません。お子さんが「先生と書き方がちがう」と戸惑ったときは、「どちらでもいいんだって」と安心させてあげましょう。
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
|---|---|---|
| お子さんが、教科書と名前の書き方が違うと気づいたとき | 「先生が間違っているよ」 | 「どっちの書き方も正しいんだって。ひし形を意識して書いてみようか」 |
| お子さんが、自分の名前の字を書くのをいやがるとき | 「ちゃんと書きなさい」 | 「今日は最初の1画だけ、一緒に書いてみようか」 |
和暦・西暦の変換を覚えるための裏ワザ
元号が「令和」に決まった際、多くの人が話題にしたのが、西暦から和暦への変換を簡単にするための覚え方です。令和が始まった年(2019年)は、西暦の下2桁の「19」から「18」を引くと「1」になり、令和元年となります。
この変換の裏ワザは、「西暦の下2桁から18を引く」というものです。例えば、2024年の場合、下2桁から18を引くと「24-18=6」なので、令和6年となります。この「18を引く」というルールは、一度覚えると忘れにくいため、この裏ワザは非常に便利です。
ただし、令和は2019年5月1日から始まっているため、2019年の1月から4月は平成31年にあたります。この裏ワザは、令和に入った年の5月以降の日付に使うものと覚えておくと、書類を書くときに間違えにくくなります。
これから生まれるお子さんが成長し、新しい元号になっても、令和の年号は西暦に変換するのが簡単です。令和生まれのお子さんや、名前に「令」「和」がつくお子さんは、特にこの変換方法を忘れにくく、学校などで役立つ豆知識になるでしょう。
親子で、お子さんの生まれ年を西暦と令和で計算してみるのも、楽しい遊びになります。自分の誕生日が令和何年何月かを、紙に書いて並べてみると、元号への親しみがわきます。
令和の名づけに関するよくある質問
「令」は男の子にも女の子にも使えますか?
どちらにも使えます。「令」は、「立派な」「優れた」という意味があり、気品のあるイメージを持つ字です。本記事のとおり、男の子には「令翔」「悠令」、女の子には「令菜」「令花」など、組み合わせる字によって、雰囲気を変えられます。性別を問わず、願いに合わせて選んでかまいません。
元号と同じ「令和」という名前をつけてもよいですか?
つけられます。「令」も「和」も常用漢字で、名前に使うことができます。ただし、お子さんが大きくなったとき、同じ元号の名前であることを不思議に思うかもしれません。「令和という時代に生まれた記念に、こんな願いを込めたよ」と、由来を伝えられるようにしておくと安心です。
名前の読み方は自由に決めてよいですか?
読み方は、「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているもの」である必要があります。令和7年5月26日から始まった戸籍のふりがな記載制度では、一般に認められない読み方は、修正が必要になることがあります。漢和辞典などで音訓や名のりを確認し、迷うときは市区町村の窓口に相談してみてください。
「令」の下の部分は「マ」と縦棒、どちらで書けばよいですか?
どちらでも間違いではありません。文化庁は、その文字特有の骨組みが読み取れるのであれば、字形の違いを誤りとはしない考え方をとっています。学校で習う形で書いても、縦棒の形で書いても大丈夫です。きれいに書きたいときは、全体をひし形に収めるつもりで書くと、バランスがとりやすくなります。
令和の年は、西暦からどう計算すればよいですか?
令和が始まった2019年5月1日以降の日付なら、西暦の下2桁から18を引くと、令和の年数になります。たとえば、2024年なら24から18を引いて令和6年です。ただし、2019年の1月から4月は平成31年なので、この計算は使えません。書類に年を書くときは、念のため日付を確認しましょう。



