本当に実在するキラキラネーム一覧!まさかの笑える名前がお目見え
キラキラネームの一覧には、本来の読み方から離れた当て字や、あまりにもかわいらしさやカッコよさを追求し過ぎた名前が見られます。中には、1990年代に社会的な議論を呼んだ「悪魔ちゃん命名騒動」のように、社会的に見て著しくネガティブな意味を持つ名前(DQNネームと呼ばれることもありますが、近年は差別的であるとして使用を避ける傾向にあります)も存在しました。ここで紹介する名前は、全て日本国内で実際に名付けられた事例に基づいています。
2020年代においても、一時期のような極端なキラキラネームブームは落ち着いたと言われていますが、親御さんの強い願いや、赤ちゃん誕生の喜びから、一般的には個性的な名前、「キラキラネーム」に分類される名前をつけるケースは今なお見られます。
今回は、実際に人名に使われているとはにわかには信じがたい、選りすぐりのキラキラネーム(またはDQNネーム)の事例をタイプ別に分類してご紹介いたします。子育て4コマ漫画もお見逃しなく!
子供よりキャラクターへの愛が強いの?と思わせる実在のキラキラネーム一覧
はじめにご紹介するのは、「大好きなキャラクターのように、みんなに愛される子になって欲しい」という願いからか、あるいは個性的な名前にしたいという思いからか、周囲が親の気持ちを測りかねてしまうような、アニメや漫画の人気キャラクター名を無理やり当て字でつけた実在するキラキラネームの事例です。
このような名前は、入学後の自己紹介や就職活動などで、子ども自身が名前について説明する場面が多くなり、苦労するのではないかと心配になることもあります。一方で、ユニークな名前を「個性」として前向きにとらえ、持ち前の明るさやコミュニケーション能力で周囲に受け入れられ、たくましく育ってくれることを願わずにはいられません。
男の子の名前
- 弥有二(みゅーつー)
- 光宙(ぴかちゅう
- 黄熊(ぷう)
- 美気意(みっきー)
- 核(あとむ)
- 詩羽楊(じばにゃん)
- 琥南(こなん)
- 龍飛伊(るふぃ)
- 厳惰夢(がんだむ)
- 園風(ぞふぃ)
- 瑛磨(えーす)
- 幸生大(しいた)
- 空飛太(らぴゅた)
- 土恵大(じぇだい)
- 飛悟(ひゅーご)
- 月(らいと)
- 是留舵(ぜるだ)
- 聖闘(せいんと)
- 北斗拳(ほとけ)
- 赤斗(れっど)
- 爆走蛇亜(ばくそうじゃあ)
- 剣(ぶれいど)
女の子の名前
- 泡姫(ありえる)
- 美似意(みにー)
- 舞曲(まいめろ)
- 奏日亜(そふぃあ)
- 空理鈴(くりりん)
- 礼(ぺこ)
- 歩如(ぽにょ)
- 今鹿(なうしか)
男の子も女の子も、小さな子どもに人気のアニメキャラクターに由来する名前が多い傾向にありますね。幼稚園から小学校低学年までは人気を集めそうですが、成長するにつれて名前のイメージと本人のギャップに悩むこともあるかもしれません。
例えば、「泡姫(ありえる)」の由来とされる人魚姫は、物語の結末で恋が叶わず泡となってしまいます。願いを込めて名付けられた名前ですから、どうか素敵な人生を歩み、幸せな恋を叶えてほしいと願うばかりです。
頑張っても読めません!音が決め手のキラキラネーム
いわゆる当て字で名前をつけたパターンが、この(呼んだときの)音が決め手(と思われる)キラキラネームの一覧です。周囲の人たちは音の響きを重視したと思っても、親にとっては、使用した漢字の選択に深い意味や願いが込められている場合もあります。
音でつけたと思われるキラキラネームは、どちらかというと女の子の名前に多く見られる傾向です。漢字の意味よりも、まず女の子の名前としていかに可愛らしい響きであるかにこだわり、呼んだときの「音」をイメージして、それを漢字に当てはめて名付けるケースが多いようです。「瑠」や「羅」といった漢字が多く使われるのも、女の子の名前に多く見られる傾向です。
男の子の名前
- 初珠(うぃっしゅ)
- 勉次(べんつ)
- 光流(ぴかりん)
- 弟吾琉(である)
- 歩木鈴(ぽこりん)
- 大賀寿(たいがーす)
- 在波(あるは)
女の子の名前
- 愛引(あいーん)
- 空宙乃(そぷらの)
- 姫羅梨亜(きらりあ)
- 愛羅(あいら、てぃあら)
- 南椎(なんしー)
- 紗音瑠(しゃねる)
- 美富(びとん)
- 未羅乃(みらの)
- 乃絵瑠(のえる)
男の子も女の子も、漢字からは読みを想像することが難しい、非常に個性的な当て字の事例が並んでいます。親御さんがこれらの漢字を選んだ背景や、そこに込められた意味は何なのか、興味深いところです。
グローバル化を意識?海外ですぐ覚えてもらえるキラキラネーム一覧
英語の音を漢字の日本語訳や、音からイメージする漢字で表現した実在するキラキラネームの事例です。海外への憧れが強かったのか、将来のグローバル化を見据えて名づけたのか、親御さんの発想力には驚かされます。
実際にこのキラキラネームを使う子どもたちの気持ちを考えると複雑な心境になる名前もありますが、逆にこの芸名のようにインパクトのある名前を武器にして、たくましく生きてくれることを期待したいですね。
男の子の名前
- 宇宙(なさ)
- 野生(わいるど)
- 輝人(ぎふと)
- 未知(えっくす)
- 騎士(ないと)
- 王様(きんぐ)
- 救世主(めしあ)
- 主人公(ひーろー)
- 偉人(ぐれいと)
- 獣王(らいおん)
- 正義(じゃすてぃす)
- 誕生(ばーす)
- 皇帝(しいざあ)
- 楽気(らっきー)
女の子の名前
- 天使(えんじぇる)
- 紅葉(めいぷる)
- 七音(どれみ)
- 一心(ぴゅあ)
ちなみに、海外にも、周囲の人たちにすぐ覚えてもらえる個性的な名前は実在します。例えば「Mary Christmas(メアリー・クリスマス)ちゃん」や「Jazz(ジャズ)ちゃん」など、ユニークな名前は世界中に存在しているのですね。
意味を考えてみましょう…想像力を刺激するキラキラネーム
難解な読み方をするシリーズから派生した(?)のが、漢字の読み方からは正解に到達できないけれど、意味を連想して見ると納得できる(?)かもしれないのが、このパターンのキラキラネームです。男の子によく見られるタイプの実在する名前で、読み方と漢字の意味が連想ゲームのようになっているのがポイントです。
これらの名前は、決してそのまま漢字を音読みや訓読みしただけでは正解にたどり着きません。親御さんの想像力が強く反映されていると言えるでしょう。
男の子の名前
- 波波波(さんば)
- 友情(とものじょう)
- 運命(さだめ)
- 喜怒哀楽(ゆたか)
- 涼介(くうるがい)
- 神(しはい)
- 動画(てれび)
- 心人(はーと)
- 本気(まじ)
- 団慶(だんけ)
- 熱寿(ひいと)
女の子の名前
- 月姫(らめ)
- 碧(あくあまりん)
- 音音(のんのん)
- 闘女(きゅあ)
- 良妃(らびん)
- 桜桜桜(あらし)
- 愛舞(いぶ)
- 理想女(りそな)
- 愛理(らぶり)
「桜桜桜(あらし)」ちゃんのように、同じ漢字を三つ重ねて特定の名前を表現する発想は、名付け親の創造力に感心すらしてしまいますね。ジャニーズのアイドルグループ「嵐」や、そのメンバーである櫻井翔さんのファンだったなど、強い思いが込められているのかもしれません。
ちなみに、「碧(あくあまりん)」の和名は「藍玉」です。「キュア(cure)」は「治す、癒やす」という意味ですね。漢字のイメージで名付けた場合、キラキラネームに限らず、名前の意味が本来の単語の意味と少しずれていることもありますので、名付ける前に辞書などで正確な意味を調べておくことをおすすめします。
食欲がそそられる!食べ物にちなんだキラキラネーム一覧
次はいずれ「素敵(すてーき)くん」や「都流冨(トリュフ)ちゃん」などの高級料理や高級食材名を使ったキラキラネームが登場するのでは?と予感させる、食べ物にちなんだ美味しそうな当て字のキラキラネームの事例です。
ちなみに海外には「Oden(おでん)ちゃん」「Hazel Nutt(ヘーゼルナッツ)ちゃん」「Sue Shi(寿司)ちゃん」などの食べ物にちなんだユニークな名前の子どもたちが実在します。
男の子の名前
- 舞宇(まいう)
- 肉丸(にくまる)
- 生粋(しぇいき)
- 観都(みんと)
女の子の名前
- ビス湖(びすこ)
- 海凛都羽(かりんとう)
- 永久恋愛(えくれあ)
- 茄子(かこ)
- 葵(めろん)
- 桜(ぴーち)
- 桃苺橙(とまと)
- 來夢(らいむ)
- 愛心(あいす)
- 葉新(はにー)
なぜ、これを名前に?思わず問いただしたくなるキラキラネーム
キラキラネームの一覧には、親にとっては可愛らしいのかもしれないけれども、一般的な感覚からすると少しイメージが良くない響きやネガティブな意味をもつ名前も実在します。
赤ちゃんの頃は問題なくても、子どもが成長して周りからの反応などを察するようになった時、親に対してどんな感情が芽生えるのか、ただただ心配になります。あなたはこの種の名前についてどうお考えでしょうか?
男の子の名前
- 子龍(こたつ)
- 九珠(くず)
- 腸(ひろし)
- 雲広(うんこう)
- 欄人(らんど)
- ポチ男(ぽちお)
- 大魂(だいそー)
- 雨存(あまぞん)
- 美俺(びおれ)
- 奏流(そうる)
- 月男(るなお)
- 大麻(たいま)
- 笑陽斗(らびと)
- 行晃(いけてる)
- 渉愛人(ふぁいと)
女の子の名前
- 手洗(てぃあら)
- 麻風愛(まふぃあ)
- 菜七(ななな)
- 千襖(ちふす)
- 姫舞(めまい)
- 羽姫芽(わきが)
- 緒茶女(おちゃめ)
- 笑冠(えむかっぷ)
- 羽夢舞(ぱろま)
- 一三(にとり)
- 初花(はか)
- 心中(ここな)
- 恥子(さとこ)
- 運子(うんこ)
- 可梨実(かなしみ)
- 桜鈴(さりん)
- 月々奈(るなるな)
- 理想女(りそな)
- 愛人(らびっと)
- 不思議(はてな)
- 金魚(きんぎょ)
「美俺(びおれ)」くんは、アライグマのようにいつも手を洗っているイメージが浮かびますね。「一三(にとり)」ちゃんや「雨存(あまぞん)」くんは、ユニークな名前ゆえに、企業名と関連付けて記憶されやすいかもしれません。
歴史上の有名人にも悪い意味のキラキラネームは実在!?
日本では昔、子どもが早世するのを防ぐために、あえて悪い意味の名前をつけて「名をお守り代わりにする」という風習がありました。これは、鬼神が悪い名前の子の命までは奪わないだろうという考えに基づいています。特に、一人目の子どもを亡くした人に多く見られた慣習です。
豊臣秀吉も、3歳で亡くした息子の長寿を願って、次に生まれた子に「拾丸(ひろいまる)」と名付けています。「拾い子」という、あえて悪い名前を付けることで、その子が丈夫に育つことを願ったのです。
実在するキラキラネームをつけた親の体験談:個性的な名前の背景にある親の思い
キラキラネームでも、親子共に気に入っており、周囲からも「素敵な名前だね」と言ってもらえる名前であれば良いでしょう。しかし、中には、ご自身が名付けた名前について後悔の念を抱く親御さんもいると言われています。
なぜ、一生涯ついて回る人名に、後になって親も子も悩む可能性のある名前を選択してしまうのでしょうか。そこには、出産前後の特別な心理状態なども関係しているようです。
理由1 妊娠・出産に伴う高揚感
妊娠・出産に伴う高揚感(いわゆる「マタニティハイ」)は、大きなライフイベントによって気分が高揚し、興奮状態が続く状態のことです。近年では、子どもの名前はお父さんとお母さんが話し合ってつけるケースが一般的ですが、「妊娠・出産というイベントで二人ともが舞い上がってしまうと、個性的で独創的な名前になりがち」と言われています。冷静な状態ではない中で考えてしまうため、結果として一般の常識からかけ離れた名前に仕上がってしまうことがあるようです。
しかし、この高揚感は時間とともに落ち着き、子どもが幼稚園や小学校に入学する頃になって、親自身が名前に違和感を覚え始めるというケースも少なくありません。
昔のように、名付けにおじいさんやおばあさんの意見が重視された頃は、比較的落ち着いた名前が多かったのですが、核家族化が進む現代では、盛り上がる両親を止める人がいないという状況も影響しているのかもしれません。
理由2 子どもをペットやアクセサリーのように捉える感覚
子どもの名前は、子どもの人生を応援し、その子自身のために名付けられるべきものです。もちろん、子どもの人生に沿うような納得のいく名付けは、親にとってかなりのプレッシャーになります。
しかし、「かわいいから」「自分がそう呼びたいから」といった、子どもの将来よりも親の個人的な欲求を優先し、ペット感覚やアクセサリー感覚で名付けてしまうと、結果的にキラキラネームになってしまうことがあるようです。
これは、子どもの動きやすさよりも「連れて歩いてお洒落かどうか」で洋服を選ぶ感覚と似ています。もし「自分(たち)は危ういかも?」と感じた方は、子どもの名前を付ける前に、キラキラネームをつけて後悔した親の体験談などを読んで、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
キラキラネームのメリット&デメリット
このようにメディアで幾度も取り上げられているキラキラネームは、子どもにとって、また親にとってどのような影響があるのでしょうか。メリットとデメリットの両面から考えてみましょう。
キラキラネームのメリットは抜群の覚えやすさ!
やはり何と言ってもインパクトが大きいので、キラキラネームには「一度聞いたら忘れにくい」という覚えやすさのメリットがあります。しかし、「瑠」「琉」「留」など、キラキラネームによく使用される「る」の漢字だけでも複数あるように、「どの『る』だっけ?」といったように、読み方は覚えてもらえても、なかなか漢字までは正確に記憶してもらえないという側面もあります。
社会的な認知が与える影響:個性的な名前のデメリット
一部のキラキラネームが「DQNネーム」と呼ばれていることからも、名前によっては「一般常識から外れている」というネガティブなイメージを持たれてしまうことがあります。個性的な名前の子どもを見ただけで、「親はどんな人なのだろう」「常識がないのではないだろうか」と、保育士や教師、採用担当者などが不安に思うことも少なくありません。
そのため、子どもを知的に見せたい、親も知的に見せたいと考える近年の親御さんの中には、個性的な名前を選ぶことを避ける傾向が見られ、結果としてキラキラネームは減少傾向にあると考えられています。
また、個性的な名前は、特に伝統や格式を重んじるような教育機関の受験や、就職活動において、少なからず社会的な認知や印象として影響を与える可能性があるとも言われています。名門の一貫校の初等部(小学校)などでは、伝統的な古風な名前の子どもの割合が高い傾向があります。「淑子(よしこ)」「桜子(さくらこ)」「一太郎(いちたろう)」といった、大正や昭和初期を思い起こさせるような名前です。
将来、子どもの受験やスムーズな就職活動を望むのであれば、社会で広く受け入れられ、お年寄りにも読みやすい名前を検討することをおすすめします。
子育て4コマ漫画:キラキラネーム一覧に仲間入り!?超個性的な名前
子どもの名付けは、親にとって様々な思いを巡らせる一大イベントです。しかし、人気の名前をある程度知っておくことは、社会的な許容範囲を知る上で、極端なキラキラネームをつけてしまうことへのブレーキになります。
名前に関する情報を集めるのは大変ですが、人気の名前を参考に、漢字や組み合わせ方などの選択肢を増やすことで、子ども自身が気に入ってくれ、周りにも愛される名前を付けてあげたいですね。



