キッチンにもお風呂掃除にも!万能すぎる重曹を使った掃除方法15
最近ホームセンターや100円ショップに行くと、お掃除グッズコーナーで必ずと言っていいほど「重曹」を見かけます。実は重曹は、ふくらし粉などの食品用としてだけでなく、消火剤や入浴剤など、さまざまな用途に使えるマルチな物質です。その優れた洗浄効果と安全性は、ナチュラルクリーニングを実践する主婦の間でも大きく注目されています。
油汚れから水垢まで、ありとあらゆる汚れに対応できる重曹の正しい使い方を知っていれば、もう用途別に高い洗剤をたくさん買い揃える必要はありません!赤ちゃんや小さいお子さんのいるご家庭でも安心して使える、重曹を使った15の掃除方法を一挙公開します。
1壁や家具の拭き掃除には「重曹スプレー」
子どもが触って意外と汚れる家の壁の手垢や、汗の皮脂でベタベタするドアノブ、タンスなどの家具の上に積もったホコリなどの汚れは、ボロ布や雑巾に重曹水を軽くスプレーして拭き取りましょう。ひどい汚れには直接重曹水を吹きかけてみてください。変色や色落ちが気になる素材の場合は、目立たない隅っこで試してから使いましょう。
重曹を水に溶かして作る重曹スプレーは、ごく弱いアルカリ性です。家具などを傷めることがないので、場所を選ばずに家中どこでも使えます。タバコのヤニ汚れまでキレイに落とせる優秀なスプレーです。
基本の重曹スプレーの作り方
- 材料:スプレーボトル 1個/ぬるま湯(40度程度) 100cc/重曹 3g(小さじ半分強)
【作り方】スプレーボトルに重曹を入れ、ぬるま湯を注いでよく振って溶かせば完成です。※65℃以上のお湯を使うと強アルカリ性に変化してしまうため、必ずぬるま湯で作りましょう。
2シンクの水垢・くすみには「重曹粉末とスポンジ」
キッチンの水回りの軽い水垢やくすみは、少し濡らしたスポンジに直接少量の重曹の粉末を振りかけて、水になじませてから優しくこすりましょう。重曹の細かい粒子がクレンザー代わりとなり、研磨効果で水垢が簡単に落ちます。重曹の粒子は柔らかくて水に溶けやすいため、ステンレスのシンクを傷めません。
さらに重曹の消臭効果により、シンクに染み付いた肉や魚の生臭い匂いも消えてサッパリします。粉末の重曹は、100均で買える調味料の空き瓶やシェーカーボトルに入れておくと、片手でサッと振りかけられて使いやすく便利ですよ。
3換気扇のガンコな油汚れには「重曹ペースト」
ベタベタの油がホコリをたっぷり吸い込んだ換気扇の汚れは「酸性」です。アルカリ性の重曹で中和して、スッキリキレイに落としましょう。重曹ペーストは泥のようなペースト状なので、液だれせずに汚れにしっかり貼りついて、ガンコな油汚れを根元から分解して落とせます。
汚れに直接塗りつけて30分〜1時間ほど放置してから、お湯で洗い流しましょう。換気扇の細かい溝やフィンの部分の汚れは、ペーストを塗ってから古歯ブラシでこすり落とすと簡単にキレイになります。
重曹ペーストの作り方
重曹と水を「2:1」の割合で混ぜ合わせ、マヨネーズくらいの固さになれば出来上がり!
4グリルの焦げ付きには「重曹ホイップクレンザー」
魚焼きグリルについた黒いガンコな汚れの正体は、肉や魚の油が焦げ付いた酸性の汚れです。網やトレーにガチガチに張り付いて、普通の洗剤で落とすのは結構大変ですよね。意外と時間がかかってしまうグリルやガスコンロのゴトク掃除には、汚れに密着して留まる泡を使った「重曹ホイップクレンザー」が効果的です。
焦げ付いた汚れに塗りつけて15分ほど置いてから、たわしや丸めたアルミホイル、歯ブラシなどでこすって汚れを落としましょう。IHコンロのガラストップの焦げ付きにも使えますよ。
重曹のホイップクレンザーの作り方
- 材料:重曹 40g/食器用液体せっけん 大さじ4杯/酢 大さじ1杯
【作り方】重曹に液体石鹸を少しずつ加えて、ゴムベラでダマがなくなるまでよく混ぜます。硬い場合は様子を見ながら少しずつ水を足してください。全体がもったりとしたら、最後に酢を少しずつ加えて混ぜます。発泡して全体がホイップクリームのようにふんわりとしたら出来上がりです。
5冷蔵庫掃除は安全な「重曹スプレー」で
冷蔵庫のトレー部分は、調味料の液だれや食材の汁がついて汚れやすい場所です。重曹スプレーを吹きかけたボロ布やキッチンペーパーでふいて、いつもキレイに保ちましょう。肉や魚などの酸性の匂いを重曹が強力に中和・分解してくれるから、冷蔵庫特有のこもったイヤな匂いもなくなりますよ。
重曹スプレーが汚れを分解するので、ふき取るだけで庫内がスッキリとします。湿気のこもる冷蔵庫の隅やゴムパッキンの部分はカビの温床になりやすい場所ですので、細かい部分には重曹スプレーを綿棒にたっぷりつけ、軽く擦って掃除をすると隙間まできれいになります。
6電子レンジの庫内は「重曹水をチン」して拭き上げ
電子レンジ庫内の飛び散り汚れは、重曹水に電子レンジの「蒸気」の力をプラスすることで、こすらず簡単キレイに落とすことができます。
【電子レンジ掃除の仕方】
- 耐熱コップや深めの耐熱皿に大さじ2杯程度の重曹と同量の水を入れ、よく溶かしておきます。
- できた重曹水を500Wの電子レンジで2〜3分ほど加熱します。(※沸騰して蒸気が出るのを確認します)
- 加熱後は扉を開けずにそのまま15分ほど放置し、庫内に充満した重曹の湯気が汚れをふやかして浮かせるのを待ちます。
- その後は乾いた布やキッチンペーパーで、浮き上がった汚れをサッとふき取ります。
温かくなった重曹水を取り出す時はこぼしてキッチンを水浸しにしないように注意し、またネイルや手肌の乾燥を守るためにもゴム手袋を着用して、安全に楽しくお掃除を進めましょう!
7電気ポットの水垢には「重曹+酢(クエン酸)」
電気ポットの内側につくザラザラとした白い水垢の正体は、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル(カルキのカス)です。給水ポンプやノズルの奥は手が届かずなかなかキレイにできませんね。電気ポットのカルキ掃除には、重曹と酢(またはクエン酸)のアルカリと酸の反応パワーを利用しましょう。ポンプやノズルの隠れた汚れもスッキリキレイに落ちます!
【電気ポットのカルキ掃除の仕方】
- 電気ポットの中に重曹大さじ2杯、酢大さじ2杯(またはクエン酸大さじ1杯)を入れます。
- メモリの満水位置まで水を注いでから、沸騰させます。
- 沸騰したらそのまま1時間ほど保温して汚れを溶かし、その後「給湯ボタン」を押してノズルを通して水をすべて捨てましょう。
- 汚れが落ちたら、ポットにメモリいっぱいまできれいな水を入れて一度沸騰させ、再びノズルから水を捨ててすすぎを完了します。
8排水口のヌメリ・詰まり予防には「重曹+酢」
キッチンのシンクや洗面所、浴室の排水口のドロドロとしたヌルヌルは、食材のカスや油、皮脂や石鹸カスなどが混ざり合った酸性の汚れです。
ここでも「重曹+酢」の反応パワーで排水口をキレイに保ちましょう。重曹や酢には汚れを分解する効果があります。消臭効果のある重曹を排水口に流しておけば、嫌な下水臭も防げるダブル効果でキレイになりますよ。
【排水口のヌメリとりの方法】
- 排水口のヌルヌル部分が隠れるくらい、直接重曹の粉末をたっぷり振りかけましょう。
- そこに酢を少し温めてから振りかけると、シュワシュワと炭酸ガスが発生して勢いよく発泡を始めます。
- 泡が汚れを浮かすまで30分程おいてから、熱めのお湯を一気に流して汚れを洗い流しましょう。
9浴室の小物は「残り湯+重曹」でつけ置き洗い
洗面器やバスチェア、お風呂のおもちゃなどの小物の掃除は、入浴後のお湯がまだ温かいうちに、浴槽の残り湯(約200ℓ)に対して重曹1カップ(約200g)を入れましょう。良くかき混ぜて重曹を溶かしてから、洗面器や椅子、スポンジなどの小物をすべてお湯に沈めて入れて、一昼夜(一晩)置きます。翌朝軽くスポンジでこするだけで、湯垢や皮脂汚れがスルリと取れますよ。
タイルや床などの頑固な黒ずみ汚れには、前述の「重曹ホイップクレンザー」を塗りつけてブラシでこするのが効果的。
重曹は食品添加物グレードのものを選べば入浴剤代わりにもなるので、お風呂掃除にたっぷり使っても、身体にも環境にも優しく安心です。
10トイレの「サボったリング」は「重曹+クエン酸(酢)」で撃退
酸性の酢やクエン酸水と組み合わせることで強力に発泡する重曹は、便器内のフチ裏にこびりついた汚れをゴシゴシこすらずに浮かせて落としてくれる、トイレにも最適な洗剤なのです。
また、手垢やホコリで汚れがちなトイレのドアノブも壁も、床も便器の外側も、すべて重曹スプレーを吹きかけて拭き取ればスッキリ!尿のアンモニア臭への消臭効果も高いため、一石二鳥の万能トイレ用洗剤だといえますね。便器の水際にできる頑固な汚れの輪「サボったリング」もキレイになりますよ。
【トイレ(便器内)掃除の仕方】
- 便器の内側の汚れた部分(フチ裏や水際)に、粉末の重曹をたっぷり振りかけます。
- 酢(またはクエン酸水)を重曹に直接スプレーなどで振りかけると、勢いよく発泡して汚れを浮かせてくれます。
- 30分ほど放置してから、トイレブラシで軽くこすり、水を流して汚れをスッキリ流しきりましょう。
11洗濯槽の見えない黒カビ・ひどい汚れに「重曹+酢」
定期的な掃除をサボって洗濯槽の裏側のカビや汚れがひどい時には、お湯(40度程度)を張った洗濯槽に重曹と酢を1カップずつ入れ、標準コースで10分程度まわしましょう。そのまま一晩(8時間程度)おいてから、浮いた汚れをネットですくい取り、通常通り洗いから脱水まで行い仕上げれば効果的です。生乾きのイヤな匂い対策にもなりますよ。
また、重曹は柔軟剤や漂白剤のサポート役にもなるので、毎日の洗濯にいつもの洗剤と一緒に重曹を大さじ1杯入れるだけで、衣類の皮脂汚れを落としやすくし、洗濯槽をキレイに保つことができます。
12照明器具の傘(カバー)には「重曹スプレー」
リビングやダイニングの照明の傘に積もったホコリは、ただのホコリではなく、キッチンでの調理などで舞い上がった油が照明のカバーについてホコリを呼び集めた「油を含んだ酸性の汚れ」です。ベタベタと張り付いて、ハタキで払ってもいつまでたってもキレイにならない照明器具の汚れには、重曹スプレーを吹き付けた布で拭き、油分を中和・分解してスッキリキレイに落としましょう。
【照明掃除の注意点】
- 感電や故障を防ぐため、照明の電源は必ず切って、熱が冷めてから掃除をしましょう。
- 直接スプレーをするとボタボタと垂れてくるような場合は、キッチンペーパーを重曹スプレーで濡らして、汚れに貼り付けてパックをしてからふき取りましょう。
- 電球の差し込み口や配線部分に水分(スプレー)がかからないよう十分に気を付けましょう。
13フローリングやカーペットの皮脂汚れには「重曹スプレー」
重曹は合板フローリングやクッションフロア、Pタイルなど床の種類を選ばず幅広く使えます。裸足で歩いてベタつく皮脂汚れには、重曹スプレーをさっと吹きかけて、固く絞った雑巾でサッと拭き取って落としましょう。
洗えないカーペットにも、重曹スプレーを軽く吹きかけて、固く絞ったタオルで毛足を立てるようにゴシゴシと拭き上げるとサッパリし、重曹の消臭効果でイヤな足の臭いや汗の匂いもスッキリ解消します。
【カーペットに重曹スプレーを使う時の注意点】
- ウールやシルク(絹)などの天然素材の製品は布地が痛むので使用NGです。
- 色落ちや変色の可能性がある場合は、必ず目立たない隅の方で試してから使いましょう。
- 掃除をした後は、重曹の白い粉残りを防ぐため、しっかりと固く絞った水拭き用ぬれタオルで仕上げ拭きをし、風を通して良く乾かしましょう。
14下駄箱のイヤな臭い・泥掃除に「重曹スプレーと粉末」
泥汚れなどがこびりついた下駄箱の中も外も、重曹スプレーでスッキリ汚れを落としましょう。
下駄箱の隅にたまった細かい砂などはミニほうきやブラシで掃きとってから、重曹スプレーをたっぷりしみこませた雑巾で棚板の汚れをふき取ります。
さらに、お掃除後のお手入れとして、ジャムの空き瓶などの適当な容器に重曹の粉末をそのまま入れて、蓋をしないで下駄箱の隅に置いておくだけで、強力な消臭剤・除湿剤になります。2~3ヵ月は消臭効果が持続します。消臭剤として寿命を迎えた重曹は、そのまま捨てずに最後はトイレ掃除やシンク磨きのクレンザーとして再利用できるので、非常に無駄がなくお得ですね。
15子供のおもちゃのヨダレ・手垢汚れも「重曹スプレー」
食品添加物でもある重曹は、何でも口に入れてしまう赤ちゃんや小さな子供が遊ぶおもちゃのお掃除グッズとして最も安全で最適です。手垢やヨダレで汚れたプラスチックのおもちゃも、重曹スプレーを吹きかけた布でこまめに拭いて汚れを落としてあげて下さい。
ブロックなどのプラスチックの接合部分の細かい溝は、綿棒に重曹スプレーをしみこませてこすると汚れがスッと良く取れます。重曹スプレーで拭いた後は、必ず固く絞った濡れ布巾で水拭きをして、しっかりと乾かしましょう。
また、丸洗いできないぬいぐるみや布製の知育おもちゃのお手入れにも重曹が使えます。大きめのビニール袋にぬいぐるみを入れて、粉末の重曹を適量振りかけたら、袋の口をしっかり閉じてシャカシャカとよく振って全体に重曹をいきわたらせましょう。そのまま2時間ほど置いて汚れや匂いを吸着させ、その後外でブラシを使って重曹の粉をしっかり振り払うか、掃除機で吸い取れば、水を使わずに匂いも手垢汚れもスッキリとドライクリーニングできますよ。










