1歳以上の夜泣きはなぜ起きる?幼児が夜中に泣く原因と対処法
一般的に夜泣きは、夜中の授乳がなくなる生後3ヶ月〜半年頃から始まると言われていますが、中には「赤ちゃんの頃には夜泣きがなかったのに、1歳を過ぎてから突然夜泣きが始まった」というケースも珍しくありません。
そのため「そろそろ1歳になるから楽になるかな?」と思っていたママだけでなく、「うちは夜泣きがなくて助かった」と思っていたママが、1歳以降の激しい夜泣きに「一体どうしたの!?」と強い戸惑いや不安を感じることもあります。
しかし、1歳を過ぎてからの夜泣きは、子どもの心と体が急激に成長しているからこそ起こるごく自然な現象です。まずは夜泣きが起こる主な原因と、親ができるサポート(対処法)を知り、親子で少しでも穏やかな夜を過ごせるよう工夫していきましょう。
1歳以上の幼児が夜泣きする原因
大きくなってからの夜泣きには、子どもの発達に伴う一時的な原因がいくつか考えられます。また、知らず知らずのうちに親の対応が夜泣きの引き金になっている場合もありますので、思い当たる場合は日中の過ごし方を見直してみましょう。
1脳の発達が未熟(睡眠サイクルが未完成)
1歳以上の子どもが夜泣きをする大きな理由の一つに、脳の「睡眠をコントロールする機能」がまだ未熟であることが挙げられます。大人に比べて、深い眠り(ノンレム睡眠)から浅い眠り(レム睡眠)へ切り替わるタイミングが短く、その移行がうまくできないため、半分寝て半分起きている状態でパニックになり、泣き叫んでしまうのです。
2日中の強すぎる刺激と興奮
1歳を過ぎて歩けるようになると活動範囲が劇的に広がり、見ること・聞くことの全てが新鮮な刺激になります。新しい体験を積むことで、脳は寝ている間にその日の膨大な情報を整理しますが、刺激が強すぎると脳が処理しきれずにショートしてしまい、夜泣きの原因になることがあります。
初めての場所へのお出かけや、パパやママが喜ぶからと寝る直前まで激しく遊びすぎて興奮させすぎることは、夜泣きに直結しやすいので注意しましょう。
3パパやママへの甘え(愛情の確認)
自我が芽生え始める1歳代は、「ママ(パパ)が自分を本当に見てくれているか」を確認したくなる時期でもあります。日中にママが忙しそうにしていたり、パパが仕事で不在がちだったりすると、子どもは夜中に泣くことで無意識に親の気を引き、愛情を確かめようとします。こうした精神的な不安も夜泣きの大きな要因となります。
4生活環境の急激な変化
保育園に入園した、新しい下の子(きょうだい)が生まれた、引っ越しをしたなど、子どもを取り巻く環境が大きく変わった時は、大人以上に子どもは強いプレッシャーを感じています。言葉でうまく伝えられない戸惑いや不安が、夜の暗闇の中で泣き声となって表れているのです。
1歳以上の夜泣きに効果的な5つの対処法
1歳を過ぎた幼児は基本的に生活リズムが整ってきているはずですが、たまにリズムが乱れた生活をすると、途端に夜泣きに繋がることがあります。
親が日々のちょっとした習慣を見直すことで、夜泣きを大幅に改善できるケースも多いため、まずは次のような対処法を実践してみましょう。
1生活の流れ(体内時計)をつくろう
朝、太陽の光をしっかり浴びると、夜には自然と眠くなるように人間の体はできています。早起きすると夜早く眠くなり、早寝すると朝早く起きられます。「早く寝かせるのが難しい」という場合でも、まずは朝決まった時間に「早く起こす」ことから始めましょう。
生活リズムをつけることは、いい眠りに入るための最大のきっかけとなります。興奮し過ぎや疲れ過ぎが夜泣きの原因になることもありますが、日中のほどよい疲れが、質のよい深い眠りをもたらし、結果的に夜泣きを減らすことに繋がります。
天気がいい日は積極的に外に出て、公園へ行ったりお散歩したりと、体全体を動かして遊ばせるようにしましょう。雨で外に出られない日は、折り紙をしたり、絵を描いたり、指先を使った遊びをすると、脳がほどよく疲れていい刺激になります。
また、湯船に浸かって体があったまると、一日の疲れがリセットされます。入浴は夜7時頃までにはすませるようにしましょう。温まった体がスーッと冷めていくタイミングで眠りに入りやすくなります。
2その子にピッタリの入眠儀式(ルーティン)を見つけよう
入眠儀式と聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「寝るための毎日の習慣」のことです。毎日眠る前に同じ手順を繰り返して行うことで、「これが終わったら寝る時間なんだな」とお子さんの脳が学習するようになり、スムーズによい眠りに入ることができます。親子でリラックスしながら楽しめることが一番です。部屋の電気を暗くして、ママもゆったりした穏やかな気持ちで行ってください。
特にこれから断乳を考えているお子さんは、授乳に替わる安心できる入眠儀式があると、パニックにならずうまく断乳できる場合があります。
「ママのお腹を触っているうちに寝た」「ママの手の匂いを嗅ぐと安心する」「特定のタオルケットを握りしめる」など、その子によって心地よい入眠儀式は違います。自分の子どもに一番フィットする魔法のスイッチが見つかると良いですね。
おすすめの入眠儀式アイデア
- お腹や背中を一定のリズムでぽんぽんする
- 決まった絵本を1〜2冊読む
- 子守唄をうたう、オルゴールのCDをかける
- 手をギュッとつなぐ
- 足裏やふくらはぎを優しくマッサージする
- お気に入りのぬいぐるみ(入眠グッズ)を渡す
3夜間断乳(卒乳)にチャレンジする
夜中に何度も起きておっぱいを欲しがる1歳過ぎのお子さんは、決してお腹がすいているわけではなく、口寂しさや安心感を求めて泣いているだけの場合がほとんどです。3回食の離乳食が順調にすすんでいれば、夜間の母乳からの栄養はもう必要ありませんので、思い切って夜間断乳に踏み切ってみましょう。
それまで泣けばおっぱいがもらえていたのに、急に断乳するとお子さんは当然戸惑って、しばらくは激しい夜泣きが続きます。しかし、そこで折れずに授乳に替わる入眠儀式(背中トントンや麦茶を飲ませる等)を実践し、おっぱい以外に安心できる方法を根気よく身につけさせてあげましょう。
手を握ったり、お腹をぽんぽんしたり、ママが横になりながらできる簡単なことだと、ママ自身の体力も温存できるのでおススメです。断乳して最初の数日は夜泣きがひどくなり、ママもお子さんも試練の時ですが、まずは「3日間」を目標に、一貫した態度で頑張ってみましょう。お子さんもだんだん「夜はおっぱいがなくても眠れるんだ」と学習してくれます。
4日中のスキンシップで心を満たす
1歳を過ぎて突然ひどい夜泣きが続くようになった場合は、環境の変化などからお子さんがプレッシャーや寂しさを感じているサインかもしれません。そんな時は、日中の起きている時間に、いつも以上に意識してたっぷりのスキンシップをとってあげてください。
「大好きだよ」と声に出して抱きしめたり、一緒に思い切り笑い合ったりすることで、子どもの心のコップが愛情で満たされ、夜の不安が和らぎます。トイレトレーニングを始めたばかりなら、少しプレッシャーになっている可能性もあるため、しばらくお休みして様子を見るなど、子どもの心に寄り添う柔軟な対応もひとつの方法です。
5パパとの連携でママの「睡眠負債」を防ぐ
終わりの見えない夜泣きが続く毎日は、ママにとって心身ともに本当に過酷です。疲労がピークに達する前に、週末はパパに夜泣き対応を完全に交代してもらったり、朝の数時間だけでもママを別室でゆっくり寝かせてもらったりと、絶対にママ1人で抱え込まない仕組みづくりが重要です。子どもはママのイライラや疲労による情緒不安定を敏感に感じ取り、それがさらなる夜泣きを引き起こすという悪循環に陥ることもあります。
日中でも、夜泣きの辛さを愚痴れる相手はいますか?児童館の先生やママ友に「昨日は一睡もできなくて…」と吐き出すだけでも、不思議と心が軽くなるものです。つらい時期を乗り切るために、ママ自身の心をリフレッシュさせる逃げ道を見つけることが、結果的に子どもの夜泣き改善への一番の近道になります。
よくある質問(FAQ)
| よくある質問 | 考え方と対応のヒント |
|---|---|
| 夜泣き中に抱っこしても暴れて泣き止みません | 半分寝て半分起きている状態(寝ぼけ状態)の時は、親の声も届かず暴れることがあります。無理に抱きしめようとせず、危険がないよう見守りながら、部屋を少し明るくして一度完全に目を覚まさせるか、一口お茶を飲ませて気分を切り替えさせると落ち着きやすいです。 |
| パパが夜泣きに対応すると余計に大泣きします | 子どもは夜中、一番安心できるママの匂いや感触を求めているため、パパだと最初は怒って泣くことが多いです。しかし「夜はパパがトントンする時間」と一貫して続ければ、子どもも数日で順応します。ママは耳栓をして別室で寝るなど、思い切ってパパに任せきる勇気も必要です。 |
夜泣きは順調な成長の証!終わりは必ず来ます
毎晩続く夜泣きに対応するのは、ママにとってもパパにとっても本当に大変なことですよね。「私の育て方が悪いのかも…」と自分を責めたり、いつまで続くのかゴールが見えないことが一番つらく感じる時期です。しかし、夜泣きは永遠に続くわけではありません。1ヶ月でスッと終わる子もいれば、1年以上続く子もいますが、脳が成長すれば必ず終わりはやって来ます。
お子さんの脳と心が急激に成長している証だと前向きに考えて、この時期を乗り切りましょう。お子さんにとって何よりの特効薬は、ママが毎日笑顔でいられることです。パパや周りの人の手を上手に借りて、ママが無理なく、少しでも心穏やかに毎日を過ごせる方法を探していきましょう。


