2歳児のジャンプに関する記事

2歳児がジャンプしないのは発達の遅れ?親子でする練習法

2歳児がジャンプしないのは発達の遅れ?親子でする練習法

こちらでは2歳の子供のジャンプ行動について、始める時期やきっかけ、練習の必要性、2歳児の運動機能の発達、発達の極端な偏りや遅れとジャンプの関係、家庭で練習する方法について体験談と共に紹介!育児書を読んで不安なママは練習させてみませんか?

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2歳児がジャンプできないのは発達の遅れ?親の関わりの問題?

2歳前後になると、子供はジャンプなどのダイナミックな動きができるようになってくると育児書に書かれていることが多いです。

ところが実際には、子供の成長に個人差が大きいため、「周りのお友達はできるのに、うちの子だけ2歳になってもジャンプができない」「ジャンプばかりするけど大丈夫?」と、悩んでいるパパやママも多いのです。

子供がジャンプを始める時期

ジャンプしてママと遊ぶ子供

ジャンプは大人にとって簡単な動作ですが、動き始めた幼児にはとても難しい動作。骨格や筋肉が十分に発達して自分の体を支えられるようになり、体勢が崩れても保持できるバランス力が身につかないとできません。

おおむねこういった身体条件が整ってくるのは、生後1歳を過ぎた頃。早い子は1歳4ヶ月頃から、平均的には2歳前後にはジャンプを覚えますが、2歳児のジャンプについて考える時は、次の2つのパターンを意識することが大切です。

2歳児が行うジャンプのパターン

  • 飛び跳ねるジャンプ
  • 飛び降りるジャンプ

まずは、その場で飛び跳ねるジャンプを覚え、少し高いところから飛び降りるダイナミックなジャンプは3歳前後になるとできるようになってきます。ですから、ジャンプを始める時期に関しては、ジャンプの種類を考慮する必要があります。

ただし、乳幼児期の発達ペースには個人差が大きいので、2歳半を過ぎてもジャンプをする体ができあがっていない子供も多いです。時間はかかっても条件が整いきっかけがあれば、子供は楽しくジャンプをするようになりますので、あまり心配せずに子供の成長を見守ってあげましょうね。

子供がジャンプを始めるきっかけは

子供の初めてのジャンプは、「親が気付いたらいつのまにかできていた」というパターンと、「今か今かと待ち構えていた時に、あるきっかけに刺激を受けてジャンプをはじめるようになった」というパターンの2通りがあります。

2歳児あるある!ジャンプのきっかけ

  • 年上の兄弟がジャンプするのを見て
  • テレビの幼児番組で、音楽にあわせて飛び跳ねる子供の姿を見て
  • 幼児向けの体操教室に参加して
  • ヒーローごっこをして遊んでいて など

どれも楽しそうなきっかけが多いですね。子供がジャンプを始めるには身体が十分に発達するとともに、「ジャンプができる!体を自由に動かして楽しみたい」という気持ちも必要。そういった気持ちをつかむためには、やっぱり子供がウキウキするような、楽しいきっかけがあるといいんです。

ジャンプは両足が地面から離れて不安定になる動作。バランスをとる難しさや高さへの恐怖心などがあり、子供によっては警戒します。つまり、不安をあまり抱かず自然にジャンプする子供もいれば、不安が強くてジャンプできるのにしたがらない子供もいるんですよ。

美恵子
34歳

兄妹によっても違います

私には5歳の息子と、3歳の娘がいます。長男はもともと活動的だったからか、いつの間にかジャンプができていたかなぁ…。2歳になる前には自宅のソファの上から「無限の彼方に、さぁ、いくぞ~」と言いつつ、ディズニー映画トイストーリーのバズストライカーの真似をして、ジャンプしながら飛び降りていました。

娘の方はおっとりしていて、赤ちゃんの頃から動きが少なく、寝返りも練習しないとできない程だったので、案の定3歳近くになるまでジャンプをしませんでした。でも、お兄ちゃんが私とパパと両手を繋いで「ジャンプした、ブラ~ン」と遊んでいるのを見て、自分もやりたいと騒ぎ出し、しばらくしたら自然とジャンプもできるようになりましたよ。

ひろみ
40歳

持って生まれた性格

芝の上で走る男の子

長男はとにかくジャンプをしない子でした。運動神経の発達はどの段階でも早い子で、2歳の時は家の中を毎日ドタバタ走り回って活発だったのになぜかジャンプだけはせず、3歳になっても頑なにしませんでした。

8ヶ月でスタスタ伝い歩きをしていたのに、1歳の誕生日にうっかり手を放して歩くまで一人歩きをしなかったため、「慎重な子なんだなぁ」と思って見守り続けていたら、突然TVを見ながら飛び跳ねてジャンプしました。ちなみに、大きくなった今はジェットコースター嫌い。

一方、下の娘は生まれた時から我が強い性格でしたが、1歳半で既にベッドの上でお兄ちゃんとジャンプしていましたし、私やお兄ちゃんにもそのままダイブしてきたりしていました。よく転ぶ子で幼稚園、小学校と担任の先生が変わるたびに「よく転ぶのが心配です」と言われて検査をしたほど。でも、異常はありませんでしたよ。今はジェットコースターなど激しい乗り物が大好きです。

確かに体の能力による差もあるのでしょうが、2歳では持って生まれた性格や気分がジャンプにかなり影響していたんだなぁと思います。

2歳児にジャンプ練習は必要?

子供は身体が自由に動くようになると、喜びや楽しい気持ちを表現する手段としていずれジャンプを始めます。ですから、親が子供を特訓してジャンプの仕方を教えなくても大丈夫

もし子供の体が十分に発達しているようであれば、ジャンプの仕方を遊びながら教えてあげるのもよいですね。親子遊びがより楽しく盛り上がるでしょう。ジャンプをすることで、柔軟性、バランス感覚、体力、瞬発力、全身の筋力の向上を2歳児に促すことが期待できます。

ただし、無理強いは禁物。子供にジャンプしたいという意志を持たせるためには、大人が楽しく子供に良いお手本を示してあげてください。

けいこ
32歳

ちょっとだけ練習しました

いま5歳になる息子は長男だからかおっとりしていて、2歳半になるまでジャンプのような活動的なことはしませんでした。私は特に気にしていなかったのですが実家の母が心配し、「練習しなきゃダメよ」と言われて、すこし息子に体を動かすようにさせることを意識しました。

とはいえ息子は幼児番組のような音楽や体操にはあまり興味がない様子だったので、お買い物に連れて行くときに、駐車場にある車止めにのぼらせて「はい、ジャンプ」とやらせてみました。

初めはバランスが取れなくて私の手を握ってやっていましたが、徐々に一人でジャンプができるようになりました。一度ジャンプを覚えると楽しいようで、4歳頃まで縁石からジャンプして遊んでいましたよ。

タラれば
34歳

練習してもダメだったので…

息子が2歳の時ジャンプやダンスをしなくて心配だったので、NHKのおかあさんといっしょを2人で見ながら、私は毎日踊ったりダンスしたり息子を抱っこしてジャンプしていました。でも、息子はちっともジャンプしてくれず、練習させようとしても嫌がって逃げてしまいました。

そこで、私が昔やってもらって好きだった遊びをすることにしました。旦那と私で息子の手を片手ずつ握って、「ジャ~ンプ!」という掛け声に合わせて、2人で息子の両手(体)を持ち上げて下ろすのです。息子は喜んで自然に地面から足を離すようになり、ある日気づいたら戦隊シリーズのTVを見ながらジャンプしていました。無理に練習しなくても、親子で楽しく遊んでいればいいのですね。

2歳児に見られる運動機能の発達

ジャンプができるようになる2歳前後は子供の筋力やバランス感覚が発達し、歩くだけでなく走る跳ぶなどの基本的な運動機能に大きな成長がみられます。

2歳の頃はできることがドンドン増えたとママやパパが感じやすい時期。運動機能に自信がついたことで、とにかく体を動かしたくてじっとしていられず走り回るなど、幼児期後半までは何かと目が離せません。

子供の身体機能の発達には個人差が大きいのであくまでも目安ですが、2歳になると多くの子供は次のような動作ができるようになります。

2歳になってできるようになる動作

手を繋いでお散歩する親子
  • つま先立ち
  • 片足立ち
  • なだらかな坂の上り降り
  • 荷物を運ぶ
  • ボールを投げる、蹴る
  • 高い場所によじ登る、狭い場所に潜り込む
  • 合図に合わせて動きを止める
  • 横歩きや後ろ歩き
  • 手を繋いで一緒に歩く
  • 手首を上手に動かしてきれいな丸やタテ線を描く

特に手足の動きの発達は目覚ましく、2歳児のお絵かきの発達には目覚ましいものがあります。2歳後半には手首を上手に動かしてきれいな丸やタテ線が書けるようになります。

小さな段差であれば一人で階段を上り下りができるようになりますし、2歳前半は1段ずつ足を揃えて上っていた階段も、2歳後半には左右交互に足を出して上るなど動きも大人に近づいてきます。

情緒面でも発達し、体を動かし音楽に合わせてリズム遊びの楽しさを覚え始めるのもこの時期。イメージ通りに体を動かす楽しさを知り、自分の行動に自信をつけながら、軽くその場で飛び跳ねるジャンプから、飛び降りるジャンプにも挑戦しはじめるようになります。

ジャンプをしないのは発達の極端な偏りや遅れが原因?

保健所などで行われる子供の発達健診の中には、「ジャンプができるか」というチェック項目がありますし、子供のジャンプは「楽しさや嬉しさを表現する」といったイメージもあります。

そのため、子供が2歳になっても全くジャンプしないと、発達の問題を疑って不安になってしまうパパやママが多いです。

極端な発達の遅れや偏りがある子供のなかには、興奮した時に「落ち着くから」とジャンプばかり繰り返す子もいますし、重力への極度の不安で全くジャンプをしない子もいますので、ジャンプをするかしないかだけで発達に問題があるとは言えません。

乳幼児健診などで発達の問題を指摘されていない2歳児の中には、ジャンプできない子供もジャンプばかりする子供もたくさんいますので、あまり不安に思わなくても大丈夫。

ただし、ジャンプ以外にも発達の遅れや極端な偏りが疑われる兆候が見られる場合は、ママも育児にかなり苦労しているケースが多く、親子共に良い環境で過ごしにくいです。

親子共に楽しく安心して過ごすためにも、入園前に一度専門医に相談することをおすすめします。いきなり専門医へ相談することが負担な場合には、まず保健センターや児童相談所、子育て支援センターなどに相談してみるといいでしょう。

FAN
32歳

母親のカンって大切!

息子と同じ病院で生まれたT君。誕生日が2日違いということで退院後も何度か会い、最後に会ったのは子供達が1歳の時でした。話しかけても反応がない子だったので、私は「大人しいマイペースな子なんだな」と思っていました。

そのT君ママと息子が幼稚園に入ってからバッタリ買い物で会ったのですが、「実はうちの子、発達に極端な偏りがあって。1歳前には気づいていたけど、診断は3歳って聞いて専門医に連れて行ったらやっぱりそうだった。だって、教えてないのに2歳になったばかりでTV見てアルファベットやひらがな読めるようになっちゃうし、知らない場所や人に会うとジャンプばかりしているし、特徴が出てるから分かるよ」と突然の大告白にビックリ。

私は1歳の時にTくんに会っていたのに気づかなかったので、「やっぱり母親にはカンが働くのね。でも私がTくんの母親だったら気づいてあげられたかな?」と、母親の偉大さや責任を感じました。

ちょこ
36歳

子供の心もわかってあげて

いま小学6年生になる息子のことですが、息子は一人っ子のせいかマイペースでこだわりが強く、しかも言葉も遅くて、正直私は発達に問題があるのではないかとビクビクしていました。

幼児期は落ち着きがなく目が離せませんでしたが、学習面は特に問題なく成長して小学生になったのですが、1年生の頃、通っていた児童館で一緒になったお母さんから、「K君はいつもずっとトランポリンをしている。ジャンプばかりを繰り返す子供は発達の問題があるらしいから専門医に行った方がいいんじゃない?」といわれました。

確かに迎えに行ってみると、息子は児童館に来てから2時間ほどトランポリンで遊んでいたらしく、顔色は血がさがって真っ白になっていました。息子に理由を聞いたところ、「何となく…」とあいまいなので、私は不安になって学校の先生と相談し、専門医を紹介してもらって受診しました。

検査の結果問題なしだったのでホッとしたのですが、その後4年生くらいになってから息子にそのことを話したところ、「ジャンプは、目に見える景色がどんどん変わって、面白いんだよ」と言っていました。私はあいまいな知識で発達の問題を疑ってしまいましたが、もっと子供の気持ちをわかってあげればよかったと思いました。

2歳の幼児に家庭でジャンプの練習をさせる方法

ジャンプは子供の運動機能を伸ばし、「楽しい!」という気持ちを味わうのにもってこいのエクササイズです。親子で楽しく、ジャンプの練習をしてみましょう。小さな子供のなかには重力への不安がある子供もいますので、不安を感じさせないように、子供が自発的に取り組めるような練習方法をご紹介していきますね。

ただし、小さな子供はまだまだバランス感覚が未熟なので転倒しやすく、ジャンプに夢中になると周りが見えなくなって壁やガラス戸にぶつかりやすいです。ジャンプの練習をするときは家具やガラス製品などが近くにない、広いスペースで行いましょうね。

リズム体操に誘う

テレビの幼児番組などで、年齢の近い子供がピョンピョンとリズム体操をしたり、音楽にあわせて踊ったりしているのを熱心に見つめている様子が子供に見られたら、子供を誘って一緒に真似をしましょう。
リズムに合わせて歌ったり、手をたたいたりして大人が楽しい雰囲気を見せることで、子供のモチベーションをアップさせて下さいね。

マキロン
28歳

アンパンマンのおかげ

テレビを見ている女の子

今年から仕事を始めることになり、2歳半の娘を保育園に入園させました。娘は保育園にはすぐ慣れたのですが、運動が苦手で園の体操教室で「カエルさんジャンプ」という、カエルのようにジャンプをする動作ができないとしょんぼりしていました。

そこで園の先生に相談をして、「〇美ちゃんはアンパンマンが好きだから、アンパンマンの体操から始めてみたらどうでしょう」と言われ、早朝のアニメ番組を録画してアンパンマンのサンサン体操を親子でやってみることにしました。

そうしたら、初めのうち娘はアニメを見ているだけで私ばかりが体操をしていただけだったものの、何度か繰り返すうちに自分でテレビの前に進み出て、アンパンマンにあわせて体操をするようになり、「1歩、2歩、3歩~」と歌いながらその場でピョンピョンと飛び跳ねることができるようになりました。

園の先生にもたくさん褒めてもらって自信がついたのか、今ではまるでカエルのようにジャンプもできるようになりましたよ。

お手本を示して褒める

飛び跳ねるジャンプで大事なのは、膝をしっかり屈伸させることです。パパやママが良いお手本を示しながらジャンプに誘い、お手本を示しましょう。子供がジャンプできたら「ピョンピョンできたね!」と褒めて、子供のやる気をサポートしてくださいね。

リズミカルな音楽を流して手拍子を打ったり、「ピョンピョンピョンピョン」と声を出したりしながらジャンプすると、さらに子どものモチベーションを高められるでしょう。

縄跳びを飛び越えさせる

笑顔でジャンプする男の子

足が地面から離れることに不安がっている場合には、子供と大人が立つ間に縄跳びなどを床に伸ばして、子供に縄跳びを飛び越えさせる練習をさせてみましょう。まずは片足を付けたままピョン、慣れてきたら両手をもってあげて両足でピョン、と練習をさせていると、次第に手をつながなくても両足でピョンとジャンプができるようになります。

階段ジャンプをさせる

その場でジャンプに慣れたら、階段の一番下などの低い段差から始めて、飛び降りるジャンプの練習をしましょう。子供にとってはわずかな高低差でも怖いので、最初は大人が段差の下の正面に立ち、しっかり子供の両手を握ってあげて下さいね。

2歳では飛び降りるジャンプはなかなか難しいので、子供の脇を抱えて「ほら、ジャーンプ!」と降ろしてあげると、3歳になる頃には次第に慣れてくれます。片足での着地は足への負担が大きくバランスがとりにくいので、必ず両足揃って着地をするように指導してあげて下さいね

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!