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幼児的万能感はいつまで?打たれ弱い子供にならない接し方

幼児的万能感はいつまで?打たれ弱い子供にならない接し方

幼児的万能感が強いままでは、精神的な発達が妨げられ、社会に出て周囲と上手く付き合っていけないこともあると言われています。では、適切な年齢で幼児万能感から卒業するために、親として注意すべきことは何なのでしょうか?

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幼児的万能感とは?強い心を育てるための万能感との付き合い方

小さな子供は、自分がヒーローに変身して、悪者と戦って勝てると真剣に思い込んでいることってありますよね。また、「大きくなったらアンパンマンになりたい」なんて、可愛い夢を持っていたり…。

このように、子供ができるはずがないことをできると本気で信じているのには、「幼児的万能感」という感覚がかかわっています。

幼児的万能感は、幼児期の子供なら誰でも持っている感覚ですが、いつまでも持ち続けていると、大人として社会に適応できなくなってしまうため注意が必要なのです。

幼児的万能感とは、一体どんなもので、どうすれば自然に卒業できるのでしょう?

ここでは、幼児的万能感を持つ年頃のお子さんのママが知っておくべき、幼児万能感と付き合うコツや自然な消失を促す方法をご紹介します。

幼児的万能感の本来の意味とは

考え事する赤ちゃん

「万能感」とは、心理学用語で「自分は万能だ」という感覚のことで、特に、幼児期にみられる万能感のことを「幼児的万能感」といいます。

赤ちゃんは、泣けばママがおむつを替えてもらえるし、おっぱいを飲ませてくれるし、何もしなくても欲求を満たしてもらえます。さらに、少し大きくなってハイハイや歩きはじめると、危ない目に遭わないように、周囲の大人が常に先回りをして危険を排除してくれます。

このような守られた環境で成長することによって、子供は自我の芽生えとともに「自分はなんでもできる」という感覚が強くなっていくのです。

人生経験を積んだ大人なら、「そんなはずはない」ということはお分かりですよね。

子供も同様に、幼児的万能感を経て、さまざまな経験をすることで「自分は何でもできるわけではない」ということに気づくため、幼児的万能感は子供が成長する上でなくてならない感覚だといえます。

幼児的万能感はいつからいつまで?

幼児的万能感は、イヤイヤ期が終わった3歳ころから5歳くらいまでの幼児にみられる特徴です。この時期になると、「母子一体感」という母親との一体感が薄れることで、徐々に自我が芽生えてくる時期でもあります。

それまで、親の手厚い保護のもとで、失敗を経験することなく育ってきたことで、何かをしようとする時に不安を感じることはありません。それどころか、「やれば何でもできる!」という根拠のない自信で満ち溢れています。

そのような自信から、とりあえず何でも「やるー」と言ってやりたがる「やるやる期」が到来するのです。

やるやる期の子供の特徴

やるやる期の子供は、とにかく何でも自分でやりたがるようになって、できもしないことを「できる!」と言い張ります。ママが先にやってしまうとヘソを曲げるのも困りもの。

さらに、自分は万能だと思っているので、「私は魔法が使える」とか「大きくなったらライオンになる」ということを、本気で考えています。

やっとイヤイヤ期が終わったと思ったら、今度はやるやる期か…とため息が出そうですが、ママを困らせることも成長の証として、広い心で受け止めてあげましょう。

幼児的万能感の消失

がっかりする子供

自分は何でもできると自信満々だった「やるやる期」は、いつまでも続くというわけではありません。

「自分が太刀打ちできない相手に出会う」「思い通りにならないことがあることに気づく」など、挫折や失敗の経験を重ねることによって、通常であれば5歳くらいまでに幼児的万能感は自然に薄れていきます。

ところが最近、親が甘やかして挫折や失敗を経験しないことで、幼児的な万能感がなくならないまま成長する子供が増えているのです。

本来ならば、「自分は万能ではない」と気づくべき年齢になっても万能感が消失しないと、一体どのようなことになってしまうのでしょう?

万能感が残ったまま大人になってしまうと…

幼児的万能感が消失しないまま大人になると、見た目は大人だけど心が幼い「こども大人」になってしまうことも。

大きくなっても、「自分は何でもできる」「自分は何をしても許される」という思い込みから抜け出すことができないため、次のような5つの特徴を持つ大人になってしまいます。

1.精神的に打たれ弱い

基本的に親が何でも先回りしてやってくれたので、挫折を経験したことがないので、根拠のない自信を持ち続けたまま大人になってしまいます。

「自分には才能がある」「自分がやれば結果が出せる」という思いが人一倍強くため、何もできない自分に直面した時のショックから、必要以上に落ち込んだり傷ついたりします。

2.感情のコントロールができない

幼児的万能感を持った大人は、自分の思い通りにならない状況になると途端に感情的になったり、自分が気に入らない相手には攻撃的な態度をとったりするようになります。

些細なことにもイライラしやすく、まるで4~5歳の子供のように、自分で自分の感情を上手くコントロールできません。

3.対等な人間関係を築けない

幼児的万能感が残ったまま大人になると、根拠のない優越感が強く、相手を支配しようとする傾向にあります。

そのため、弱い立場の人に対して見下すような態度をとるなど、対等に人とつき合うことができなくなってしまうため、大人として当たり前の人間関係を築くことが難しくなります。

4.ルールに反した行動をとる

運動会

幼児的万能感が強い大人は、親の甘やかしたことによって「自分は特別だ」という特権意識が強く、ルールよりも自分のしたいことを優先させるようになります。

ルールが守れないと、集団行動ができないので、学校や職場に馴染むことができなくなってしまう恐れがあります。

5.現実を受け入れられない

幼児的万能感が残っていると理想だけがどんどん膨らみ、理想の自分と現実の自分とのギャップが受け入れられずに、「自分はこんなもんじゃない」「まだまだできる」と、今の自分は本当の姿ではないと思い込んでしまいます。

一見ポジティブな感情のように見えますが、現実の自分の姿を直視していないだけのため、さらに現実から目を背けようとするあまり、不登校やひきこもりにつながることもあります。

幼児的万能感から卒業するためにママがすべき4つのこと

子供の頃に幼児万能感から上手く卒業できないと、精神的に成長していない大人になってしまうことが分かりましたね。それでは、子供を幼児万能感から卒業させるためには、ママはどのようなことをするべきなのでしょう?

子供を「こども大人」にしないために、次の4つのことに心がけましょう。

1「失敗」や「危険」を排除しすぎない

階段を降りる親子

子供に対して過保護になるあまりに、親がさまざまな危険な障害物を取り除いてしまうことで、子供の「失敗」「挫折」の機会を奪ってしまっていることがあります。

可愛い子供に失敗や挫折を経験させることは、親として大変つらいことですが、失敗や挫折は、時として子供の成長を促す糧となることもあるのです。

見ていて危なっかしくても、「多少なら転んでもしょうがない」と割り切る心を持つことも大事ですよ。

2子供を王子様や王女様扱いしない

親が子供の世話をするのは当たり前のことですが、決して子供の召使いになってはいけません。親は何でも自分の言うことを聞く存在だという、誤った認識を待たせないよう注意しましょう。

子供が可愛いからといって、何でもわがままを聞いて好き勝手にさせていると、子供は「自分は特別扱いされて当たり前の存在」と思い込んでしまうようになってしまいます。

また、注意が必要なのが、おじいちゃんやおばあちゃんの存在です。目の中に入れても痛くないほど可愛い孫の言うことなら何でも聞いてしまうので、甘やかしすぎないよう釘をさしておくことも大切です。

3正しい叱り方を身につける

子供がしてはいけないことをした時に、「○○ちゃん、ダメよー」とか「ほら、ちゃんとして」と注意することはあっても、きちんと叱らないママが多くいます。

うわべだけで叱っても、小さな子供にはきちんと伝わりません。やってはいけないことをしてはダメだということを、きちんと理解させることが大切です。

子供を叱る際は、次のようなことに気を付けるようにしましょう。

子供を叱る際の注意点

  • 感情的にならない
  • 何がいけないのか分かりやすく説明する
  • face to faceで話す
  • 長々と時間をかけない

4努力することの大切さを伝える

泣いている男の子

幼児性万能感が強いと、「困った時は誰かがやってくれる」という考えから、何でも楽をして手に入れようとする傾向にあります。

また、面倒なことや、地道にコツコツすることをしたがらないため、何らかの壁にぶつかってしまった時に、頑張って自力で乗り越えようという気力すら湧かなくなることも…。

親としては、「欲しいものや大切なものは、自分で努力しなければ手に入らない」ということを、しっかりと教えてあげることが大切です。

5歳になったら幼児的万能感にサヨナラしよう

生まれたばかりの赤ちゃんは、ママやパパがお世話をして守ってあげなければ生きていけません。しかし、子供はいつまでも何もできない赤ちゃんのままではない、ということを忘れてはいけません。

子供は自分のことを自分でするようになり、いつかは親の元から巣立っていくものなのです。

周囲の大人が意識して接することで、子供は幼児性万能感を手放し、次のステップに進んでいきます。そのため、いつまでも赤ちゃん扱いせずに、子供の年齢に見合った接し方を心がけましょう。

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この記事を書いたライター
小笠原蓮香

小笠原蓮香

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。