2歳のお絵かきに関する記事

2歳児のお絵かき発達の流れ~丸や塗りつぶしの意味とは?

2歳児のお絵かき発達の流れ~丸や塗りつぶしの意味とは?

2歳のお絵かきによく見られるグルグル丸、そして塗りつぶしにはどのような意味があるのでしょう?2歳児のお絵かきの発達と共に、書いた絵の意味や書きたがらない子供への対応、お絵かき嫌いの2歳児におすすめの道具やおもちゃをご紹介します。

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2歳のお絵かきを読み解こう!丸や塗り潰しから分かる子供の世界

2歳頃のお子さんは、クレヨンや鉛筆を持って紙に何かを描くことに興味を持つようになります。保護者の方がペンを持って書き物をしていると、「カシテ~」と言って、ペンを取ろうとするお子さんもいますね。ただ、2歳のお子さんが描く絵は、親が見ても意味がわからないことが多いかもしれません。

そこで今回は、2歳のお絵かきの発達の流れや絵が表す意味についてご説明します。中には「子供が2歳になってもお絵かきに興味を示さなくて心配」という方もいることでしょう。お絵かきをしたがらない2歳児のために、お子さんがお絵かきしたくなるようなおすすめの道具やおもちゃもご紹介しますね。

2歳のお絵かきと発達の流れ

幼児期のお子さんは、つい先日までできなかったことが急にできるようになることがあり、その成長の早さに驚かされることが多いですね。お絵かきについても、2歳頃のお子さんは描く絵がどんどん変化していきます。2歳のお子さんのお絵かきがどのように発達していくのか見ていきましょう。

ただし、幼児期の発達には個人差が大きく性格も影響しますので、あくまでも目安として「だいたいこのような流れで変化していくのだな」という程度でご覧ください。

弧の往復(なぐりがきのはじまり)

1歳を過ぎた赤ちゃんが描いた弧のお絵かき

早いお子さんは、1歳を過ぎた頃からお絵かきを始めます。初めはクレヨンなどを上手に持つことができず、ギュッと握って描いているお子さんも多いですね。短い点のようなものを描き始めたお子さんも、1歳3~5ヶ月頃になると肩を軸にして腕を動かし、コンパスのように左右に動かしながら弧を描くようになります。

この時期はまだ何かをイメージして描くというより、手を自由に動かすことで目の前にある紙(スケッチブック)に変化が生まれることが楽しくて、描く行為を繰り返している状態です。

グルグル丸や塗り潰し(錯画期・意味づけ期)

グルグル丸を描く子供の手

今まで弧を描くだけだったお子さんも1歳半~2歳頃になると、肩と肘の両方を使ってグルグルと丸を描けるようになります。小さいお子さんが、肩とヒジの両方を使ってグルグルと丸を描く様子は、とても可愛らしいですね。短い弧を塗りつぶすように重ねて描くお子さんもいます。

赤ちゃんの見立てに描いた丸の絵

2歳を過ぎる頃になると、独立した丸を描いて自分の描いた丸に何かの意味を持たせる(見立てる)ことができるようになります。グルグルと丸を描いて「ママ」などと言ってくれるようになりますよ。ただ、まだ明確なイメージを浮かべて描いているのではないため、「ママ」と言ったかと思えば、次の瞬間に同じ絵を指さして「ボール」などと言うことも珍しくありません。

これは決してお子さんが嘘をついているのではなく、豊かなイメージからくるものですので、あまり目くじらを立てて「さっきママって言っていたよ」などと、お子さんを問い詰めたりしないでくださいね。

たて線

赤ちゃんのお絵かきで描いたたて線

2歳後半になると手首を上手に動かすことが出来るようになるので、タテ線も描くことができるようになります。タテ線を描いて「トーマス」「パーシー」などと意味づけたり、グルグル丸とタテ線を重ねて描くお子さんが増えます。

初めはタテ線とグルグル丸を重ねて描いていますが、3歳頃になると重ねることはせず、分けて描くお子さんが多くなってきます。

閉じた丸(整った丸)

上手に描けたキレイな丸

お子さんが描く丸はどんどん上手になってきます。初めはいびつな形をしていた丸も、3歳に近づくにつれて、丸の初めと終わりがきちんと重なる閉じたキレイな丸に変化していきます。

この頃になると、頭でイメージしているものを、絵を描くことで表現するようになっていきます。4歳頃になると、「ママやパパを描く」と言って顔を描いてくれるなど、具体的なものをイメージしてから絵を描くようになります。

2歳のグルグル丸と塗りつぶしの意味

2歳のお子さんが描くグルグル丸や塗りつぶしには、どのような意味があるのでしょうか。お子さんが楽しそうにグルグル丸を描いている様子は微笑ましいですが、お子さんがいつも黒く塗りつぶした絵を描いている場合、保護者の方は心配になってしまうかもしれません。

グルグル丸の意味

たくさんの丸を描く子供の手

2歳になると自我が発達してきて、自己主張をするようになりますね。お子さんの自我の発達は絵にも表れます。お子さんがのびのびとグルグル丸やたくさんの丸を描いているならば、お子さんののびやかな感情や生きる力の表れと思ってよいでしょう。

丸を描くにはもちろん運動機能が発達し、肩や肘が上手に使えるようになることも必要ですが、心の発達も大事な要素のひとつになります。

黒い塗り潰しの意味

黒で塗り潰しのお絵かき

一方、2歳児が短い弧を描くように黒で塗りつぶしのお絵かきをする場合、保護者の方は不安に感じるかもしれません。塗りつぶしは、その時期のお子さんの心理的なエネルギーや感情の現れであるとも言われています。

自我が発達してくる2~3歳の頃はイヤイヤ期とも呼ばれ、保護者の方も大変ですよね。お子さんも気持ちが揺れながら心の発達を続けていますので、こうしたお絵かきの表現に現れることもあります。

2歳は、下に弟や妹が生まれるなどして環境が変わり、精神的に不安定になるお子さんも多い年齢です。十分に甘えられなかったり、環境の変化があったりと、お子さんが不安定になってしまうのは自然なことです。お子さんの描いた絵を否定することなく、その時々のお子さんの状態を心に留め、あたたかく見守りましょう。

 

お子さんの様子や描いた絵が心配な時は、お子さんが自分の気持ちを抱え込まないように、思いっきり抱きしめてあげたり、十分に話を聞いてあげたりして、お子さんの思いを受け止めてあげましょう!

2歳だけどお絵かきしない…嫌う理由

お子さんの好きな遊びやおもちゃがそれぞれ違うように、同じ2歳頃のお子さんでもお絵かきへの関心には個人差があります。そのため、お子さんが自分で絵を描きたがらず、保護者の方に「○○の絵を描いて~」などと催促してくる場合もあります。

親からすると「お子さんに描いてほしいな」と思うこともあるでしょうが、幼稚園や保育園に通うようになるとお子さんが自分で絵を描く機会はいくらでもありますので、今は無理に描かせるのではなく、色々な絵を描いてあげて見立て遊びを一緒に楽しんであげましょう。

お子さんの中には、「うまく描けないからお絵かきをしたくない」と感じるお子さんもいます。保護者の方からお絵かきの指導をされると素直に聞けなかったり、うまく描けないと怒って画用紙をポイッと捨ててしまったりするお子さんもいます。そのようなお子さんには、まずお絵かきの楽しさを教えてあげることが大切ですね。

2歳児がお絵かきを好きになる接し方

  • 持ち方や描き方の指導を行うより、体を動かして白い紙を変化させる楽しさを味わわせてあげる
  • お絵かきをしながら一緒に見立て遊びをして対話を楽しむ
  • お子さんの描いたものを壁に飾ってあげるなどして、絵を描くことの喜びを感じてもらう

2歳のお絵かきにおすすめの道具やおもちゃ

2歳児にお絵かきを楽しんでもらうためには、おもちゃの手を借りるのもひとつの方法です。お絵かきをしたがらない2歳児でも、楽しそうな工夫がされた道具やおもちゃがあれば、お絵かきに興味を示すかもしれません。誕生日やクリスマスなどにもおすすめです。

おふろ de きっとパス

おふろdeきっとパス

日本理化学工業株式会社

605円(税込)から ※3本セットなど

お風呂の壁にお絵かきできる不思議なクレパスです。水で洗い流すと消えるので、何度でも書き直しができるもの嬉しい点ですね。

2歳頃のお子さんはお絵かきを楽しんで、入学前のお子さんならひらがなや数字を練習するのにもおすすめです。3色セットなどがあり、クレパスの形は握りやすい六角形となっています。

スイスイお絵かき

スイスイお絵かき

PILOT

6,600円(税込)程度 ※N700系バージョンは現在販売終了の可能性あり

スイスイお絵かきの新幹線N700系バージョンです。専用ローラーで描いた線路の上を新幹線が走り、発車ベルなども鳴るので電車好きの2歳児には楽しくて仕方がないでしょう。お絵かきと電車遊びが一緒に楽しめる、素敵なオモチャですね。

ベビーコロール6color

ベビーコロール6color

プリヴェAG株式会社

880円(税込)程度

お子さんが握りやすいようデザインされたユニークな形のクレヨンです。お子さんが力を入れても折れにくく、手も汚れにくいのが特徴です。クレヨンを積み重ねればお絵かきだけでなく積み木遊びのようにも楽しめますよ。

また、パッケージは少し余裕があるため、2歳のお子さんが自分でお片付けしやすくなっています。クレヨン・積み木・お片付け練習と3役の優れものですね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪