子供の絵が上手くなる親の接し方7つ&隠れた心理を読む方法
子供の絵を眺めていると、ハッとするような感性のひらめきに感心させられることあるママもいれば、「うちの子絵の才能ないのかな?」と感じるママも…。多くの子供達は絵をかくことが大好きで、小さい頃は伸び伸びと描いてくれますが、親の接し方次第で徐々に描くことが嫌いになってしまう子もいます。
子供にとって絵を描くという行為は、自分自身を表現し、周りとコミュニケーションをとる方法でもあります。子供が描いた絵を読み解きながら、子供の豊かな感性を伸ばしてあげましょう。今回はお絵かき嫌いにさせずに子供の才能を伸ばす方法や、子供が描いた絵から子供の心情を読み解く方法などについてご紹介していきます。
子供の絵が上手くなる親の接し方7つ
絵が苦手な子の話しを聞くと、成長過程で「お絵かき嫌い」と子供が感じてしまうことが多いようです。それには親の接し方や、絵を描くことへの働きかけに問題があるケースも…。
「好きこそ物の上手なれ」と昔から言われているように、好きだという気持ちこそが才能です。また、子供は言葉で気持ちを伝えられない代わりに、お絵かきがコミュニケーション手段となりますので、子供をお絵かき嫌いにさせない接し方に気をつけて、子供の絵の才能を伸ばしてあげましょうね。
1無理強いしない
子供は集中力が持続しないので、少し前まで熱心にお絵かきをしていたのに、次の瞬間にはボール遊びをしているなんてことはしょっちゅうですが、こんな時に「きちんと絵を描き終えてしまいなさい」などと無理強いするのはやめましょう。子供は強制されると途端にお絵かきに興味をなくし、「イヤだ」「つまらない」という悪感情をもってしまいます。
子供の絵は自分の内面を表現する意味合いもありますので、子供自身が自発的に描かないと意味がありませんし、子供が楽しんで取り組まないと才能も発現しません。パパやママは子供が自由に伸び伸びとお絵かきができるように、暖かく見守ってあげましょうね。
2褒め方に気を付ける
子供が素晴らしい絵を描いたとき、あなたは子供にどんな言葉をかけて褒めていますか?
多くの人が「上手だね」と声をかけることと思いますが、この言葉は子供の描いた絵を「上手」と「下手」の2種類だけに分けてしまう言葉で、子供は上手といってもらなければ、自分の描いたものを下手でダメなものと誤解をしてしまいます。
絵画は上手・下手で評価されるものではなく、全ての絵にはそれぞれの良いトコロがあるはずです。子供の絵を褒める場合には、例えばモチーフが良いのが、構図が良いのか、色が良いのかなど、具体的な部分や子供が良く見て一生懸命描いたところを褒めてあげましょう。
3他の絵や他の子とは比べない
子供にとって自分が描いた絵は、自分自身と同じです。出来上がった絵を見せた時に、「この前の絵の方がよかった」と比べられてしまうと、子供は自分を否定されたような気になって、絵を描くことが嫌になってしまいます。大人は「もっといい絵が描けるはず」と発破をかけるつもりでも、子供にはそんな複雑な気持ちは理解することはできません。
ですから、「お兄ちゃんは絵が上手なのに」「○○ちゃんみたいに描いてみて」と周りの子供と比較するのも厳禁です!それぞれの子供に良いトコロがあるように、他の絵や他の子と比べるのではなく、それぞれの絵の良いトコロを素直に褒めてあげることを心掛けましょう。
4かならずコメントをする
小さな子供は一生懸命褒めてもらおう、喜んでもらおうとパパやママのところに絵を持ってきて、恥ずかしそうに見せてくれますが、このとき絵を全く評価しないのでは、子供はやる気をなくしてしまいます。たとえ線を1本引いただけの絵でも、「何を描いたのかな?」とコメントしてあげましょう。
仕事や家事などが忙しい時に、子供が「見て、見て!」と一枚一枚絵をもって来るのに対応をするのは難しい面もありますが、たった一言でも声をかけてもらえば子供は満足しますので、少しだけ気持ちに余裕をもって、子供の絵を一枚一枚観賞してコメントすることを心掛けましょう。
5絵に注文や文句をつけない
子供の絵をもっと良いものにしようと、子供がお絵かきをしている側にくっついて、「ここはこう描いたら?」とか、「そんな形じゃないよ」などと注文を付けることはやめましょう。それでは子供の絵ではなく、パパやママの絵になってしまいますから、子供は自信を失って、心からお絵かきを楽しむことができなくなってしまいます。
子供は自分の感性でお絵描きを楽しんでいますので、象の絵を描いてピンク色を塗ってもいいのです。大人の常識にあてはまらないからこそ芸術性が高いのが、子供のお絵かきです。親が指示をして技術を伸ばすのではなく、子供が自分から技術を学んで習得し、感性を磨けるように見守っていきましょう。
6うまく描けなくても文句をつけない
子供が絵をうまく描けなくて落ち込んでいるときや、思うようにならなくてイライラしているとき、パパやママは子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。「こうしないからダメだ」とか「いうとおりにしないから」とお小言を言ってしまうと、子供はさらにパニックを起こし、「もう絵なんか描かない!」と苦手意識を持ってしまいます。
ありきたりの言葉ですが、失敗や挫折は成功のモトです。失敗して悲しい気持ちや不安な気持ちを一番身近なパパやママが受け入れてくれることで、自己肯定感も育まれますので、子供が失敗を恐れずになんにでもチャレンジしていけるよう、パパやママが支えになってあげましょう。
7汚しても叱らない
クレヨンに絵の具と、子供のお絵かきは汚れるものです。時には紙を飛び出して机や床にまで絵を描き始めてしまうこともありますが、子供の才能を伸ばしたいと思うのであれば、汚しても強く叱らないことを心掛けましょう。手や服は洗えばいいですし、あらかじめ汚れてもいい服で遊ばせるか、床に新聞紙を強いておくなどの工夫をしてあげるといいですね。
汚れたことを叱られると、子供は委縮して自分の気持ちを絵で表現することができなくなってしまいます。
子供の手は何より器用な絵筆ですから、絵の具を手につけてそのまま絵を描かせる遊びやお絵かきもおすすめ!お小言をグッと押し込んで許してあげたら、きっと大喜びで思う存分素敵な絵を描いてくれますよ。
子供の絵の色に隠れた心理を読み解く方法
子供は、さまざまな色を使って自由な発想で絵を描きますが、見たものそのままの色を使うとは限りません。子供自身が意識してやっていることではなく、自分の心理状態や体調で使う色を選んでいるのです。子供が選ぶ色にはどんな心理が隠れているのでしょう?子供の絵によく描かれる太陽の色が持つ意味についても解説します。
1赤
赤色は子供が最も認識しやすい色で、描くものに対する好奇心や意欲があるときには、赤色がよく選ばれます。
赤色が示す子供の心情は、エネルギーに満ち溢れて元気で活動的、健康などポジティブなものです。ただし、黒と赤を一緒に使って荒々しく色が塗られているときは、自己主張や愛情への不満や苛立ち、怒りなどの表れであるといわれています。
子供が絵にかき込む太陽は、家族の中心的な存在である父親や、家族仲を表現していることが多く、赤色で太陽を描くのは、健康的で信頼できる父親を象徴しているといわれています。
2ピンク色
ピンク色は女の子の大好きな色ですが、脳を活性化して女性ホルモンの分泌を促す色としても知られています。子供もピンク色を選ぶときは、幸せな気分の時や人を好きになった時、誰かに優しくしたい時などによく使う傾向があります。ピンクが増えたら、初恋が訪れているのもしれませんよ。
3黒色
黒は強い色で、大人は絵を描く時に対象物の輪郭を黒で描くことが多いのですが、子供はあまり黒を使わずに、クレヨンも黒だけが残ることが多いものです。黒色は恐怖や抑圧、不安などを表現する色で、黒色を多く使った子供の絵は、子供が何らかのストレスを抱えている証拠だともいわれます。
何かの絵を黒く塗りつぶしていたら、それに恐怖を感じている可能性がありますが、乗り物は母親を象徴していますので、乗り物の絵を描いて塗りつぶしていたら、母親に委縮している可能性があります。
太陽は父親を象徴していますから、父親がいない場合や、父親が無口で子供とのコミュニケーションを取れていない場合には、太陽を黒く塗りつぶす傾向があります。
4黄色
黄色も目立つ色で、子供がよく選ぶ色の一つですね。楽しい気分やウキウキしている時に使われることが多いのですが、目立つことで自己主張をする色でもありますので、愛されたい、甘えたいという心情を表していることもあります。
太陽を黄色く塗る場合は、父親に対する愛情を求める願望が現れている証拠といわれていますので、一緒にカルタやトランプをして遊んだり、週末に公園にでかけたりするなどしてコミュニケーションを増やすとよいでしょう。
5緑色
緑は自然の草花の色であり、見るだけで人をリラックスさせて癒してくれる色です。絵を描く時に緑色を選ぶ子供は穏やかで満ち足りた子や、のんびりとしたマイペースな子が多いといわれています。また、普段は活発な子がやたらと緑色を使いたがる場合は、「疲れちゃった!」という気持が無意識に込められていることがありますので注意してあげて下さいね。
太陽を緑色に塗る場合には、お疲れ気味の父親を心配する優しい気持ちが込められていると言われていますので、子供にあまり心配をかけないように、パパは健康管理に気をつけましょう。
6青色
青は空の青、爽やかさを示す色で、青色を好む子供は物静かで集中力がある子が多いです。色味によっても解釈が分かれるのですが、明るく鮮やかな青色は思考力や自立心を象徴し、紺色のような暗い青色は何かにプレッシャーを感じている時に現れやすい傾向があります。パステルな水色も人気ですが、水色を選ぶ子は圧倒的に女の子が多く、女の子特有の素直さややさしさ、ちょっと物足りない気持ちを象徴しています。
7紫色
紫は赤色と青色という正反対の色を混ぜ合わせてできる色で、どっちつかずの危うさや、葛藤、我慢していることがあるなどの内面を象徴しています。子供がなにかショックを受けた時や病気の時に、無意識のうちに紫色を使うことも多いようです。
太陽を紫色に塗る場合には、父親が病気であったり、入院していたりする時の不安な心を象徴しているといわれています。
8白色
白色も子供たちがあまり使わない色で、クレヨンの箱の中で長いまま残りやすい色なのですが、白は正義感の強い子や完全を目指す子、神経質な子が選ぶことが多いといわれています。
その反面、完璧な物を目指したいのに、失敗を恐れて自信を無くしている時や、180℃気分を変えたい時、警戒している時に多く使われる傾向があります。
子供の絵のモチーフから心理を読み解く方法
色だけでなく、絵に描かれるモチーフや構図、対象物のサイズなども、子供の心理状態を象徴しています。色の使い方や絵全体から受けるイメージが変わった場合は、子供の心になにかショックなことや、悩みが生まれた可能性があります。絵だけでなく、会話や子供の普段の様子からも心の状態を探っていきましょう。
1隠し絵から子供の求めているものを読み解く
子供は何か欲しいものがあるときに、絵の中に好きなものを隠して描きます。これは隠し絵と呼ばれますが、例えばゲームが欲しい子がゲームによく似た形の絵本の絵を描く、新しいリボンの欲しい子が絵の背景にリボンを描くなど、無意識に欲しいものをアピールしてしまうのです。
隠し絵を読むポイントは、強調して描かれている部分を見つけることです。必要以上に大きく協調して描かれている、カラフルに念入りにかかれている部分に注目して、子供の要求を読み取ってみましょう。
2太陽や雨などの表現から子供の気分を読み解く
太陽や雨などの身の回りの気象をモチーフにした描いた絵は、子供の気分を象徴しています。例えば明るく輝く太陽が描かれている場合には、両親からの温かい愛情を感じているとき、真っ黒な雨を表す線が画面いっぱいに引かれている時には、子供にパパやママに相談できないストレスや不安があるときだといわれています。
3尖ったモチーフの表現から子供の緊張を読み解く
例えば、石をモチーフとした時は丸っこく大きく描いている場合にはリラックスして、ゆったりとした心理状態を読み取ることができますが、直線でできていたり、ギザギザと尖っている場合には、その表現そのままに子供の心も尖って、何かにおびえて緊張している可能性があります。
人間関係でトラブルや習い事でのプレッシャーなどの緊張が影響していることが多いので、悩みをよく聞いてあげましょう。
4孤独な構図から子供の淋しさを読み解く
子供の絵にはさまざまなモチーフが盛り込まれるものですが、背景などに全くモチーフや色を入れず、ポツンと人物や動物などのモチーフが小さく描かれている場合は、子供の心の淋しさを表していることがあります。
一つだけのものを描くことで「ボクを見て!」とメッセージを発しているので、子供の淋しさに寄り添ってあげましょう。
子供の絵を素敵に保管する方法
子供が幼稚園や保育園、小学校に通うようになると、途端に増えてくるのか子供の絵!毎日こまごま描いた小さなメモ描きから、一生懸命描いた自由画まで、捨てるに捨てられない子供の絵を抱え込んでいるママは多いのではないでしょうか?子供の絵はただ保管するよりも、飾ったり、楽しんだりする工夫をすることで、素敵なアート作品になって毎日がより楽しくなりますよ♪
1ぬいぐるみにする
子供が描いた絵のモチーフを、立体的なぬいぐるみにして保存しましょう。エソラワークスというショップで作ってもらうことができます。作られたぬいぐるみは「クリッチャ」と呼ばれ、子供達へのママたちにとっても一生の宝物になります。
2額に入れて飾る
子供の絵はとっておくけど見返すことがあまりないのですが、それだとやっぱりもったいがないので、額に入れて飾って保管をしましょう。額に入れるのであれば、クレヨンや絵の具なので着色したカラフルな絵の方がサマになります。一枚だけでなく、大きな絵に小さな絵を組み合わせるなどの飾り方も洒落ていますよ。
3Tシャツにする
子供の描いた絵をモチーフにして、オリジナルのTシャツを作るのも良い方法です。Tシャツであれば繰り返し着ることで絵をいつでも見ることができますし、ファッションとして楽しむこともできます。家族でお揃いにするのも楽しいですね。
TEL: 03-3608-5040
住所: 〒125-0041 東京都葛飾区東金町7-21-3
相談すれば子供の絵に若干のデザイン修正を加えて、見栄えをよくするサービスもあります
4フォトブックを作る
子供の絵は何枚も集まるとかさばりますし、それぞれサイズが違って保管がしにくいので、写真にとってデータ化して残すという方法がおすすめです。これだと絵だけでなく工作も一緒に思い出として保管ができますね。フォトブックにすれば成長の記録が出来あがり!
5専用収納ファイルやケースで保管する
子供の絵を「後になって見返そう」と思っていても、ただそのまま箱に入れて保管をしてしまうと見難く、押し入れの奥に追いやってしまいがちです。これを解決するために、専用のファイルやケースに入れて保管をしましょう。一枚一枚めくりやすいので、思い立った時にすぐに直すことができて便利です。
画用紙サイズがしっかり入る絵画作品ファイル
ベルメゾン
2,990 円 + 税
四つ切の大きな画用紙から、八つ切り画用紙、CDやDVDを収納できます。専用のインデックスシールがついていますのでとっても便利!ピンク、ブルー、オレンジ、グリーンの中から選べますので、兄弟それぞれを色分けして使ってもいいですね。
http://www.bellemaison.jp/ep/srvlt/EPFB00/EPFB0005
6アートパネルにする
子供の描いた絵はサイズがマチマチで、額に入れてもサイズが合わなかったりするのですが、かいた絵をそのまま布製のアートパネルにすると、見栄えが良くなり立派なアート作品!額よりも軽いので飾るのも楽になります。何枚か作って季節によって架け替えると、インテリアの一部として子供の絵を活用できますよ。
7一部分を切り取ってスクラップにする
子供の描いた絵をそのまま保管するとかさばってしまいますが、描いた絵のモチーフを思い切って切り取って、スクラップブックを作るのも良い手です。その絵を描いた頃の子供の写真と一緒にスクラップブックを作ると、アルバムよりも楽しい成長の記録が出来あがりますよ。
楽しいお絵描きを育児に活かそう
大人が絵を描こうとすると「うまく描こう」と考えて、無難なものしか作ることができませんが、子供の絵には大人にはない発想や色彩感覚で描かれていて、見るだけでも楽しいものです。子供にとっても絵を描く行為は表現力を身に着けていく大事なステップですので、子供をお絵かき嫌いにさせないようにパパやママがサポートしてあげましょうね。
また、子供の描く絵は、その時期にしか描けない貴重なもので、子供の心の成長をたどる貴重な記録です。パパやママが子供の描いた絵を大事にすることは、子供にとって「愛されている」という自信がつき、家族の愛情や家族との良い思い出になりますので、そういった意味でも子供の絵の保管方法を見直してみてはいかがでしょうか。