赤ちゃんを短時間で寝かしつけできる9つの方法とは?
「早く寝てくれないかな…」「やっと寝たと思って布団に置いたらまた泣き出した!」と、毎晩の赤ちゃんの寝かしつけに疲弊していませんか?ママやパパにとって、毎日の寝かしつけは妊娠中の想像以上に体力を削られる大変な大仕事です。思い通りに寝てくれないとついイライラしてしまったり、疲れ果てて自分が先に眠ってしまい、化粧も落とさず絶望的な気分で朝を迎えたり…なんてことも日常茶飯事ですよね。
赤ちゃんの寝かしつけにかかる時間は、赤ちゃんの持って生まれた気質(敏感さなど)だけでなく、ママやパパが「その子に合った上手に寝かせる方法」の引き出しをいくつ知っているかどうかも大きく影響します。そのため、色々な寝かしつけの裏ワザを知っておき、その日の赤ちゃんの様子に合わせて柔軟に試すことで、育児は格段に心強く、ラクになります。
なかなか寝てくれない赤ちゃんに追い詰められた気持ちがふっと楽になる、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画も記事の最後でご紹介していますので、ぜひお楽しみください。それでは、今夜からすぐに試せる9つの寝かしつけ方法を見ていきましょう!
1添い寝をして安心感を与える
赤ちゃんの寝かしつけを最も時短でき、ママやパパ自身も体を休めて楽になるのが、昔から行われてきた「添い寝」です。布団にコロンと寝かせ、大好きなママがピタッと隣に寄り添って胸やお腹を一定のリズムでトントンと叩いてあげると、その温もりと心音に近いリズムを感じた赤ちゃんは「ママが一緒にいてくれるから安全だ」と安心して深い眠りにつけます。
赤ちゃんによっては、優しく頭を撫でられたり、耳たぶを優しく触られたり、ママの温かい手を赤ちゃんの頬や胸の上にピタッと置かれたりすると、それだけでホッとして寝落ちする子もいます。これは保育園のお昼寝の時間にも保育士さんがよく実践している効果的な寝かしつけの方法です。
また逆に、赤ちゃん自身がママの耳たぶを触ったり、ママの指をギュッとつかんだり、ママの首元の匂いを嗅いだりすることで、精神状態が安定して心地よい眠気が襲ってくる場合もあります。「今日はママのおてて繋いでねんねしようね」と声をかけ、お互いの温もりを感じながらリラックス空間を作りましょう。
【つまずきポイント】添い寝をしていると、ママの方が先に寝落ちしてしまうことがよくあります。「家事が残っているのに!」と焦る日は、あらかじめスマホのアラームをバイブレーション設定で30分後にセットしておくのがおすすめです。
2毎日同じCDや子守唄などの音楽を聴かせる(入眠儀式)
赤ちゃんはママの優しい声が大好きです。部屋を暗くして布団に入ったら、ママが毎日同じ子守唄を歌ってくれたり、赤ちゃんのお気に入りのオルゴール曲をCDで流してあげたりしましょう。毎日同じ音を同じタイミングで聞かせることで、パブロフの犬のように「この音楽が鳴ったら、ねんねの時間なんだな」と脳が条件反射を起こし、気分がスッと落ち着いてスムーズに眠りに入りやすくなります(これを入眠儀式と呼びます)。
また、ゆっくりとクルクル回るベッドメリーをぼんやり見つめながら単調な音楽を聴くと、視覚的にも催眠効果が働き、さらに強い眠気を誘います。
ただし、生後10ヶ月頃になり、車や電車などの乗り物に強い興味を持つようになると、ノリノリの乗り物ミュージックなどをかけてしまうと逆に脳が興奮して「遊ぶ時間だ!」と目が冴えて眠れなくなります。
赤ちゃんが寝る音楽の体験談などを参考に、テンポがゆっくりで刺激の少ないクラシックやオルゴールCDなど、心からリラックスできる曲を選びましょう。「ねんねの音楽、ポロロンって鳴ってるね。おめめギュッてしようね」と囁くように声をかけてみてください。
3抱っこして歩く(輸送反応の活用)
「布団に置くと背中スイッチが発動してギャン泣きしてしまう!」という時は、まずは赤ちゃんを腕の中や抱っこ紐で抱っこしながら、部屋の中を一定のペースで歩き回ってみましょう。どんなに大泣きしている赤ちゃんでも、暫く歩き続けるとスッと大人しくなり、そのままスヤスヤと眠ってしまうことがよくあります。
これは、新生児や生後3ヶ月〜5ヶ月頃までの赤ちゃん特有の、抱っこされた状態で歩くと大人しくなる「輸送反応(ゆそうはんのう)」という動物的な本能が備わっているからだと言われています。野生動物の赤ちゃんが、親の口にくわえられて運ばれる時に丸くなって大人しくなるのと同じ原理です。
敵に追われているときに赤ちゃんが泣いたり暴れたりすると親子共々危険なので、親に抱っこされて移動の揺れを感じると、自動的に心拍数が下がって副交感神経が優位になり、全身の力が抜けて大人しくなり、いつの間にか眠ってしまうのです。「ゆらゆら〜、気持ちいいねぇ」と一定のリズムで歩くのがコツです。
抱っこしないと寝ない、あるいは抱っこでも寝ない赤ちゃんへのササッと寝かしつける最終兵器として、ママの腕や腰の負担を減らす上手な抱き方や、ベッドに置く時の「背中スイッチを作動させない置き方」と共に知っておきましょう。
4足ツボマッサージでポカポカにする
赤ちゃんをベッドで横にさせたら、足の裏を優しくマッサージしてあげましょう。
実は、足のかかとの中央部分には「失眠(しつみん)」という眠気を誘うツボがあり、親指の腹でクルクルと優しくマッサージされることで、交感神経の昂りが鎮まって徐々に足先が温まり、いつの間にかコトンと寝てしまいます。
冷え性でひんやりした大人の手でいきなり触ると、赤ちゃんがビックリして「ヒヤッ!」と覚醒してしまいますので、マッサージする前には、必ずママの手をお湯で洗うか擦り合わせてホカホカに温めておきましょう。「〇〇ちゃんのあんよ、ちっちゃくて可愛いね、モミモミ〜」とスキンシップを取りながら行うと、ママ自身のオキシトシン(愛情ホルモン)も分泌されてリラックスできますよ。
【つまずきポイント】くすぐったがりな赤ちゃんの場合、足裏を触るとキャッキャと笑って遊んでしまうことがあります。その場合は足裏ではなく、ふくらはぎから足首にかけてを手のひら全体で「スーッ、スーッ」と重めに撫で下ろすようにすると落ち着きやすいです。
5小声で穏やかにお話しをする
赤ちゃんはお腹の中にいる時から、羊水越しにママの声をずっと聞いていました。ですから、その低くて丸いトーンの声を聞くと「一番安全な場所にいる」と本能的にとっても安心出来るのです。
部屋を暗くしたら、ママが今日幸せを感じた出来事を、ひそひそ声の穏やかな口調で話して聞かせてあげましょう。
「赤ちゃんだから言葉の意味なんて分からないでしょ!」と思わずに、「今日はスーパーで大きなりんごを見たね」「ママが子供の頃ね、こんな絵本が好きだったんだよ」「パパと初めて会った時ね…」など、ママ自身が心が温まるようなお話を穏やかな気持ちでポツポツと話すことで、そのリラックスした波長が伝わり、赤ちゃんもだんだんと深い呼吸になってスーーッと眠りに入っていきます。
特別な絵本がなくても、ママの声そのものが最高の子守唄になります。
6究極の放置!?「寝たフリ」作戦
生後8ヶ月〜1歳頃になると赤ちゃんもしっかり知恵がつき、体力が有り余って「寝たくない!もっとママと遊びたい!」とテンションが上がり、ベッドの上で立ち上がって遊び出すことがあります。ママが優しい声で絵本を読んでも、パパが抱っこしてゆらゆらしても、子守唄を歌っても全然効果ナシ…そんな体力勝負の時は思い切って、夫婦揃って「寝たふり」をしてみましょう。
部屋を常夜灯すら消して真っ暗にし、大人が目を閉じて「グーグー」と規則正しい寝息を立てて一切の反応を消します。初めのうちは「起きてよー!」とママの顔の上に乗っかってきたり、バシバシ叩いたり、髪の毛を引っ張ったりすることもありますが、大人が「石」になりきって無反応を貫くと、赤ちゃんは「誰も遊んでくれないから、もう寝るしかないか…」と次第に諦め、自分からゴロンと横になって寝てくれます。
夜泣きしない自立した子が育つと言われるフランスの子育てでも、赤ちゃんが泣いて呼んでもすぐに抱き上げず、少し間を空けてから声をかけたり背中をトントンしたりするだけで、早い時期から「自分一人の力で寝付くスキル(セルフねんね)」を覚えさせます。寝たフリは、実は自立心を育てる立派なトレーニングでもあるのです。
7お気に入りの入眠グッズ(安心毛布)を与える
赤ちゃんの寝かしつけに絶大な効果を発揮するのが「これがあれば安心する」という入眠グッズ(セキュリティ・ブランケット)の存在です。子供によって効果を発揮するものは違いますが、自分にぴったりの入眠グッズを見つけた子は、それさえ握りしめていれば、外出先の慣れない場所でも機嫌よくスンッと寝てくれるようになります。
赤ちゃんに人気の入眠グッズの例
- 肌触りの良いタオル・バスタオル
- ママの匂いがついたガーゼ
- 角がボロボロになったお気に入りの毛布
- 洋服やぬいぐるみの「タグ」の部分
- 未使用の新しいオムツ
- おしゃぶり
赤ちゃんが目をこすって眠くなってきたら、ササッとタグのついたハンドタオルや、カシャカシャ音がするオムツを渡してみてください。タグのツルツルした部分やテープの端っこをテロテロと指でいじりだし、その単調な感触に集中しているうちに勝手に寝てしまうので、お昼寝の時などにぜひ試してみましょう。
また、赤ちゃんは視覚よりも「嗅覚」で安心感を得ているため、いつも使っている毛布を洗濯する時に、あえてママが普段使っているリンスや柔軟剤をほんの一滴だけ入れることで、「大好きなママの匂いだ」と安心させる裏ワザを使っている先輩ママもいますよ。
8眉間を上から下に優しくなでる
寝かしつけのプロである保育園の先生の中にも、この方法を多用する人がたくさんいます。赤ちゃんが布団で横になっている時、眉毛と眉毛の間の「眉間」から鼻筋にかけてを、人差し指の腹で上から下へと一定のペースで優しく何度も撫で下ろしてみてください。すると、赤ちゃんは反射的に目を閉じようとし、何度もまばたきを繰り返しているうちにだんだんまぶたが重くなってきて、そのままスーッと目をつぶります。
実はペットの犬や猫もこの方法でなでられると気持ちよさそうに目をつぶり、開けてはつぶりを繰り返していつの間にかウトウトし始めますが、人間の赤ちゃんの寝かしつけの方法としても非常に効果的なので、「ねんねしようね〜」と声をかけながらぜひお試しあれ。
9抱っこのまま「目を合わせずに」何かをする
親としては可愛い赤ちゃんの顔をつい覗き込んでしまいますが、赤ちゃんを刺激せずに早く寝かしつけるには、交感神経を刺激しないことが鉄則です。実は赤ちゃんにとって、大好きなママやパパと「バッチリ目が合うこと」は、「あ!ママだ!遊んでくれるの!?」とテンションが一気に上がる最高にエキサイティングな刺激なのです。そのため、赤ちゃんの寝かしつけの際はあえて視線を外し、目を合わせないようにするのが重要です。
赤ちゃんを抱っこ紐に入れたまま、パパとソファーに座って小声でお話している間に、赤ちゃんは「誰も構ってくれないし、つまらないな…」と退屈して、いつの間にか寝ていたなんてこともよくあります。スマホの画面を見ながらユラユラ揺れている時など、「親の意識が自分に向いていない」と悟った時の方が、諦めてスッと眠りに落ちやすいのです。
子育て4コマ漫画:意外!?赤ちゃんを早く寝かしつける方法
いかがでしたか?赤ちゃんの寝かしつけに一番役立つ究極の方法は、小手先のテクニック以上に「親子ともに安心してリラックスできる状態を作ること」です。
赤ちゃんが夜なかなか寝てくれない原因を日常のスケジュールからチェックし、「朝は決まった時間に起きて朝日を浴び、日中はしっかり体を動かして遊び、夜には暗くして寝る」という理想的な生活リズムの土台を作ってあげることはとても大切です。
赤ちゃんが安心してぐっすり寝られるように、また「今日は寝かしつけに時間がかかってもいいや」「最悪、このままママもパパも一緒に朝まで寝落ちしてしまってもいいや!」と思えるように、大人の入浴や食事、メイク落とし、歯磨きなどは、夕方のうちにすべて済ませておくのが勝利の秘訣です。心の余裕をしっかり確保して、慌てず焦らず、ゆったりとした温かい気持ちで毎日の寝かしつけタイムを乗り切ってくださいね。



