赤ちゃんへのエアコンの使い方に関する記事

赤ちゃんへのエアコン使いは大人と違う!夏の温度/湿度設定

赤ちゃんへのエアコン使いは大人と違う!夏の温度/湿度設定

赤ちゃんにエアコンはよくない?我慢させるべき?新生児~1歳までのエアコンの必要性や室温・湿度の設定、空気の作り方、エアコン使用時にチェックすべき赤ちゃんの7つの様子、夜の使い方やママ達の体験談を紹介。永岡さくら(saku)さんの子育て漫画や図解あり。

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赤ちゃんにとってエアコンは大人より重要!正しい使い方を知ろう

暑~い夏!赤ちゃんのお部屋にエアコンを使っていますか?生まれて初めての夏を経験している赤ちゃんには服装での体温調節にプラスして、赤ちゃんを中心に考えた快適な室内環境を作ることが重要。

幼稚園や学校にもエアコンがあり、北海道が全国で最も暑い日もある今の日本で「子供にエアコン?必要ない!」という考え方は危険です。乳児は体温調節能力が未熟なため、あまりにも暑すぎると熱中症やうつ熱、乳幼児突然死症候群で命を失う危険性もあることを家族全員で認識しておきましょう。

またエアコンをつけても使い方を誤ると、汗疹がかゆくて赤ちゃんが眠れなくなったり冷えすぎて風邪をひいたりなどで大人もお世話が大変になります。エアコンの温度設定以外にも赤ちゃんへの上手な使い方を知ることが、猛暑を家族全員で乗り切るために大切です。

赤ちゃんとエアコンについての永岡さくら(saku)子育て3コマ漫画

赤ちゃんには室内でも熱中症対策が必要!エアコン+ケアで守って

赤ちゃんは室内にいても熱中症になる可能性が成人より高いです。体温調節機能が未熟なため、赤ちゃんは体内の熱を上手に発散することができません。

そのため部屋の中で熱中症になるリスクが高いだけでなく、うつ熱や乳幼児突然死症候群などの重症化を招きやすいので、ママやパパはエアコンにこれから紹介するちょっとしたケアをプラスして赤ちゃんを守ってあげましょう。

赤ちゃんが室内で熱中症になる理由は?未熟な体温調節機能だけが原因じゃない

窓からの直射日光を受ける赤ちゃん

屋外では熱中症対策をする人が多い反面「家の中でもなるの?」と半信半疑の人もいますが、体力が乏しく自由に身動きがとれない赤ちゃんや幼児、高齢者は室内でも熱中症になりやすいです。

車内への置き去りも夏以外の季節だと「ほんの数分だから」と思って行うママやパパもいますが、実は夏以外の季節も危険。

外気温や日当たりによっては車内に1分放置するだけでも赤ちゃんが熱中症になるリスクがあるためチャイルドシートへの暑さ対策と共に車内の温度調節や放置への注意が必要です。

赤ちゃんが室内で熱中症になる理由

  • 体温調節がうまくできないため放熱できず熱射病になる
  • 窓際で直射日光を長時間浴びて日射病になる
  • 暑さで短時間に沢山の汗をかき脱水症状を起こす
  • 自分で水分補給が出来ない
  • 猛暑日で外気温や室内の温度が体温以上になっている

赤ちゃんにはエアコンをつけても足りない!こまめなチェックを忘れずに

エアコン設定でチェックすべき赤ちゃんの様子の図解

エアコンの性能にもよりますが赤ちゃんのいる場所とエアコンの温度センサーの場所は離れているため、設定温度と赤ちゃんのいる場所の気温は必ずしも一致しません。

体感温度や体の表面の温度も状況によってエアコンの設定温度と異なりますし、設定温度より2~3℃低くなるまで運転する機種もあるため、次のポイントに注意して赤ちゃんの様子もまめに確認してください。

エアコンにプラスでチェック!赤ちゃんの7つの様子

  1. 汗を大量にかいていない?
  2. 顔が赤く、体温が上がっていない?
  3. 呼吸が早く、苦しそうではない?
  4. ぐったりしていない?
  5. おしっこの量や回数は少なくない?
  6. 直射日光があったっていない?
  7. エアコンや扇風機の風が直接あたっていない?

赤ちゃんが快適に過ごせる室温・湿度・空気を知ろう

赤ちゃんが安全で過ごしやすい快適な部屋を作る方法には色々ありますが、環境作りには大人との違いをきちんと理解しておかなければなりません。

例えばエアコン一つをとっても、パパやママが快適と思う室温が必ずしも赤ちゃんに快適とは限りません。赤ちゃんをレモン、大人をスイカに例えて考えると分かりやすいのですが、冷蔵庫に入れて早く冷えるのも外に出して早く温まるのもどちらも小さいレモンです。

赤ちゃんの体温は環境の影響を受けやすいので室温や湿度と共に、エアコンの風邪や日差しが直接当たらない配慮が必要不可。赤ちゃんに快適な室温、湿度、空気の3つのポイントを理解しておきましょう。

赤ちゃんのエアコンの設定温度は自動運転で夏26~28℃冬20~23℃

赤ちゃんに快適な室温の設定は、看護師試験に出る新生児室の室温だと24~26℃ですが、退院後は赤ちゃんの月齢に応じて徐々に外気に慣らす必要があり、厚労省の保育所の環境目安では夏が26~28℃、冬が20~23℃。大人の場合、環境省が推奨する室温の目安は夏が28℃で冬が20℃です。

赤ちゃんのいる部屋のエアコンは自動運転にし、設定温度を季節や外気に合わせて変えるのが赤ちゃんにとっても家計にとっても好ましいです。

外との温度差があり過ぎると外出の歳に赤ちゃんの体に大きな負担がかかり体調を壊すので、外との温度差は5℃以内がよいです。猛暑日はエアコンの設定温度以外に外出する時間帯にも注意してください。

自動運転にせず温度設定だけでつけっぱなしにすると?

センサーが設定温度になったと感知するとエアコンは運転を停止しますが、エアコンの機種や設定によってはなかなか室温が設定温度にならず、室温が高すぎる状態や低すぎる状態が続く恐れがあります。自動運転にすると一気に室温を設定温度にし、その後は自動で送風や弱風に切り替えて室温を一定に保ってくれ、電源を切ったり入れたりするより電気代もかかりません。

冷たい空気は下に溜まりやすいので、エアコンの温度設定だけでなく赤ちゃんの寝ている場所に温度計を置いて室温調整をすることが大切です。サーキュレータや扇風機を活用して室内の空気を循環しましょう。

また春や初夏の場合はエアコンの設定温度よりも外気の方が涼しい日や時間帯があるため、エアコンからでる送風が暑苦しい場合は室温を確認してエアコンを止め、必要に応じて扇風機を活用するとよいでしょう。

赤ちゃんのエアコンの湿度設定は50~60%

湿度調整された部屋

新生児を含めて赤ちゃんや幼児に推奨されている湿度設定は50~60%で、保育所では60%を目安として加湿器やエアコンを使っています

赤ちゃんは大人よりも表皮が薄く乾燥しやすいため、エアコンや除湿器、加湿器での湿度調節が重要。

同じ室温でも湿度が高いと体感温度が高くなるため、赤ちゃんには温度設定と同様にエアコンによる湿度設定もしっかりと行いましょう。

赤ちゃんに快適なエアコンの空気作りには2週間に1回の掃除が必要

ハウスダスト1gあたりのカビの量は100万個、ダニは3000匹と言われていますが、エアコンや扇風機は部屋中のハウスダストや花粉などを巻き上げます。

エアコン内にハウスダストが溜まっていれば、風と一緒にまき散らすので赤ちゃんの体に大きな負担を与えます。

赤ちゃんがいる家庭では室内やエアコンをこまめに掃除し、空気をきれいにする習慣をつけましょう。

赤ちゃんの過ごす部屋の掃除のポイント

  • 朝の涼しい時間にエアコンに掃除機をかける
  • ホコリの溜まりやすい場所はこまめに拭き掃除をする
  • エアコンのフィルターは2週間に1度掃除する
  • 衣類などホコリの出やすいものはタンスやクローゼットにしまう
  • ベビー布団はこまめに洗い、天気のいい日は天日干しする

赤ちゃんの部屋の夜のエアコンはつけっぱなし?設定やその他の対応

寝苦しい夜は赤ちゃんが暑くなるのも心配ですが、気温が下がる朝方に寝冷えをするのも心配です。赤ちゃんのいる家庭での夜のエアコン使用について確認しておきましょう。

夜はエアコンの温度設定を高めにしてサーキュレータと併用する

エアコンが稼動する夜のベビールーム

大人も子供も寝つきやすい室温は24℃と言われていますので、熱帯夜は寝つきが悪い赤ちゃんを寝かしつける前にエアコンで室温を低めに設定するとよいでしょう。

ただし低い温度設定のままでつけっぱなしにすると、設定温度より2~3℃下がって寝冷えをする恐れがあります。赤ちゃんを寝かしつけたら室温設定を再設定し、扇風機やサーキュレータを併用してエアコンだけに頼らないようにしてください。

またエアコンや扇風機の風が直接あたると、表面温度が下がって体調を崩します。風が壁に当たるように角度を調節し、室内の空気を循環させて部屋全体の室温を26~28℃に保ちましょう。

エアコンによる赤ちゃんの寝冷えは肌着や背中パットで解消

赤ちゃんがいる部屋にエアコンをつけて寝ると気温が下がる朝方になってお腹を冷やしたり、夜中に汗をかいていて寝冷えをするのが心配ですが、寝冷えは衣類の工夫で対応しましょう。ただし赤ちゃんのパジャマデビューは市販されるのがほとんど70cmからなので生後6ヶ月以降です。

それまで赤ちゃんは肌着を着て寝ますが、足をバタバタさせるようになったら股下をホックで留められるコンビ肌着でお腹を出さないようにしてあげましょう

エアコンで手足が冷えたと思っても、寝ている赤ちゃんは体温が上がり背中に汗をかいていることがあります。夏場は背中に汗取りパットを入れておくと、汗をかいてもサッと引き抜くだけで着替えが完了するので便利です。

寝具などを工夫して涼しく蒸れにくい環境を作る

赤ちゃんが寝ている時に汗をかくのは自然なことですが、汗が乾かずジメジメした寝具で寝ると体調を崩す原因になりますので、夏はこまめに布団を干しましょう。

赤ちゃんのベビー布団セットは汗をしっかり吸収し、洗濯機で丸洗いできて清潔に保てる商品がおすすめです。

また熱帯夜にはベビー布団にベビー専用のござを敷くとサラッと蒸れにくくなり、赤ちゃんがより快適に眠れます。

実家への帰省などでエアコンがない場合は、外に打ち水をすると気温差で風が起こるので少しだけ涼しく過ごせます。ペットボトルに水を入れて凍らせ、扇風機の前に置くのもおすすめです。

赤ちゃんへのエアコンをみんなどうしてる?いつから?いつまで?

赤ちゃんにエアコンをいつからいつまで使うか、時期や設定温度は地域によっても年によっても日によっても違います。

育児中はベッド付近の室温や湿度を常にチェックし、日中は赤ちゃんのいる部屋のエアコン設定だけでなく扇風機やプールなどでの水浴びなども利用して涼をとらせてあげましょう。

くれよん
30歳

A28度を目安にして、気温が高くなる昼頃からエアコンをつけています

なるべくエアコンは使いたくないと思っていますが、気温が高くなると熱中症が気になります。午前中はエアコンの使用を控えて扇風機で過ごしていますが、部屋の室温計が28度を超えたらエアコンを使うようにしています。

ローズ
33歳

Aエアコンの設定を高めにして扇風機を活用しています

エアコン設定を27~28度にしてつけていますが、暑いと感じることもあります。そんな時は扇風機を併用して使っています!電気代の節約にもなるのでおすすめですよ!

扇風機には娘が指を入れないように、カバーをつけて使用しています。

くれよん
30歳

A一日中つけています

梅雨が明けてからはほぼ一日中エアコンを使用しています。というのも友達の子が夜エアコンをつけない室内で発熱することが続き、病院で室温が高いことが原因だと言われたからです。

ただし、冷え過ぎないように外の気温と温度差が5度以内になるように設定温度には注意しています。お昼寝も夜も、寝ぐずりもなく寝付きよくしっかり寝てくれるので助かっています。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪