赤ちゃんが床をなめたらどうすればいい?上手な対応や掃除方法
生まれた赤ちゃんの成長は喜ばしいものですが、寝返りをうち、ずりばいやハイハイをする頃になってくると「赤ちゃんが床をなめて困る!」というお悩みを抱えるパパやママが増えてきます。何でもなめてしまう元気いっぱいの赤ちゃんに、パパやママはどう対応すれば良いのでしょう?
今回は赤ちゃんが床をなめる行動の原因や問題点について分析しながら、対処法や赤ちゃんの安全と衛生を守るポイントについて解説していきます。あわせて赤ちゃんが舐めても安全なワックスなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが床をなめる理由は?
私たち大人にとって床は、足で踏みしめる場所。汚れていますのでわざわざなめようとは思わないのですが、赤ちゃんは平気で床をなめてしまいます。そもそも赤ちゃんは床に限らず、おもちゃも絵本もさまざまなものをなめますが、これは何故なのでしょうか?
赤ちゃんが物をなめる行動は、赤ちゃんの心身を発達させるとても重要な行動です。なぜなら、私たちのように物を食べることで生きている動物にとって、口や舌は大事な感覚器だからです。身体機能が未発達な赤ちゃんは、目で見て手で触れる前に口や舌で味や固さを感じとり、身の回りのものを認識し、興味や関心を膨らませているのです。
べちゃべちゃです
うちの息子は生後8ヶ月ですが、床を舐めるので困っています。というより、もともとスタイをつけても間に合わないほどヨダレが多い子なので、息子がハイハイした後は床にナメクジが這ったような跡が…。おもちゃだったら取り上げられるのに、床は取り上げようがないですよね。
他のママに聞くと、ハイハイで手を突っ張るのに失敗したときや、寝返りをした拍子に床を舐めることがあるそうなんですが、息子は「あ~ん」とベロをだして舐めています。よ~く観察していると、床に写った自分の顔をじっと見て、チュッチュッと口をつけてからべろりと舐めているので、ナルシストなのかも?
フローリングが好き
うちの子も赤ちゃんの頃、床をなめていました。生後5ヶ月頃かな?ズリバイをするようになって、うつ伏せでいることが多くなった時に、ペロリとやっていました。
まだ頭がグラグラしていて、床をなめようとして頭をぶつけそうで怖かったので、コルクのマットを部分的に敷いたのですが、わざわざ移動してフローリングのところまで行ってなめていたので、ツルツルした感触がよかったのかもしれません。
お座りができるようになったらなめる対象は床からおもちゃに移りました。それでも、8ヶ月頃までは目が離せませんでした。
赤ちゃんのこういった「物をなめる行動」は、生後6ヶ月~1歳前後によく見られます。この時期はちょうど赤ちゃんの手足の機能が発達し、食べ物に興味を持ちはじめる時期。
寝返りを打ってハイハイをすると必然的に床が口元に来るので、ぺろりと味見をしているように見えますが、赤ちゃんは床を美味しいと思ってなめているわけではなく、脳の成長に必要な自然な過程なのです。
赤ちゃんが床をなめることの問題点
赤ちゃんが床をなめることでパパやママが一番心配するのは、衛生面の問題でしょう。最近の家屋は和風の畳よりも掃除がしやすく、ある程度のメンテナンスで美しさが保てるフローリングの床が人気ですが、いくら掃除がしやすくても、床には次のような汚れが付着しています。
赤ちゃんが舐める恐れがある床汚れ
- 汗や皮脂
- 剥落した皮膚
- 紙の毛
- 綿ホコリ
- 砂や泥
- 花粉
- ダニなどの死骸
- 料理や飲み物の食べこぼし
- 雑菌 など
フローリングの隙間などにこういった汚れが溜ると、暖かな室内でカビなどの雑菌が繁殖する温床にもなりかねません。赤ちゃんが床をなめたことでこういった汚れや雑菌が体に入り、感染症やアレルギーを引き起こすリスクがあるので、赤ちゃんの行動範囲が広がってきたら床掃除は念入りにすることを心掛けましょう。
とはいえ、神経質になって1日に何度も床掃除をするのも考えものです。アメリカの科学情報誌Scienceにも掲載されましたが、子供の頃にこういった日常の汚れに触れることで免疫力が高まるという考え方もありますし、いちいち細かいゴミに目を配っているのでは、ママもストレスがたまってしまいます。
小さい赤ん坊を抱えた育児期間中はただでさえ家事の負担が大きいので、汚れに対してはある程度おおらかな気持ちになって、割り切って考えることも大切です。
目をつぶることも必要
うちには5歳の男の子と1歳の女の子がいますが、赤ちゃんの床ナメは困っちゃいますよね。私も長男が動き始めたときには神経質になって、除菌用のウェットティッシュが手放せなかったのですが、近くの支援センターに行くようになり、同年代の子どもに混じって息子が床をなめて遊んでいるのを見て、「ここじゃ、掃除はできないな」と思い至り、神経質になるのをやめました。
次女も一時期床をなめましたが、普通に掃除をしただけで、特に病気にはなりませんでしたよ。でも、風邪などの感染症の時期は、除菌したほうがいいのかも。
赤ちゃんの床ナメはやめさせるべき?
「赤ちゃんが床をなめる」という悩み事は、個人差はあるものの意外とメジャーなパパやママの悩み。大人にとっては赤ちゃんのこんな行動は理解できないし、見た目も汚いのでやめさせようとする人がほとんどでしょう。ですが、それほど神経質になって赤ちゃんの行動を制限する必要はありません。
ママやパパにとっては困った行動でも、そんな赤ちゃんの不思議な行動には、赤ちゃんの「どうして?」という好奇心や、「もっと触って理解したい!」という成長の意欲が含まれています。赤ちゃんの行動を真剣に受け止めることは大事なことですが、床を這いまわることで赤ちゃんは手足の動かし方を学び、物を感じ、考えることを学んでいきます。
無理にこういった行動を抑えることにより、赤ちゃんの自由な成長を制限してしまうかもしれません。いずれにせよ、赤ちゃんが床に興味を持ったり、なめたりする行動は一時期のものです。赤ちゃんが床をなめて困ったら、次のような方法で上手に床以外の物に興味を向けさせてあげましょう。
赤ちゃんが床をなめるのをやめさせる方法
- なめても良いおもちゃを渡して興味を引く
- 抱き上げて、気分を変えさせる
赤ちゃんが床をなめても安心なお掃除術
それほど神経質になる必要はないといっても、やはり赤ちゃんの安全を守ることは大事なことです。そのためにも大事なことが、床のお掃除の仕方でしょう。赤ちゃんが床をなめる時期には特に気を付けたい、床掃除のポイントをまとめてご紹介していきます。
危険物は床に置かない
床掃除をする以前に気を付けておきたいのが、寝返りやハイハイができるようになった赤ちゃんのいる部屋の床に、乾電池やビニール袋などの危険な物を置かないこと。赤ちゃんの口に入ってしまうような小さなおもちゃは、飲み込み事故に発展する危険性があります。
母子健康手帳の巻末に赤ちゃんの口の大きさが確認できる「誤飲防止ルーラー」がついていますので、活用して危険な物は床から片付けておきましょう。
掃除機はマメにかける
子どものいる家庭では、掃除機はできるだけ毎日マメにかけたいものですが、ポイントは朝一番の床掃除です。お部屋の空気に漂うホコリは、夜、床に落ちてきます。朝は窓を開けて空気を入れ替えながら、赤ちゃんが起きてくる前に掃除機をかけて、お掃除を済ませてしまいましょう。
ルンバ買いました
長女が生まれたときに、お義母さんがお祝いにルンバを買ってプレゼントしてくれました!勝手にお掃除をしてくれて、育児疲れで眠ってしまってもお部屋がきれいなので、助かっています。
長女はいま7ヶ月でハイハイを始めました。やっぱり床の汚れが気になるので、今度は雑巾がけができるお掃除ロボットを買おうかなぁと検討中です。
洗剤代わりに重曹を活用する
雑巾がけをしてみると分かりますが、家庭の床は掃除機でお掃除をしていても、結構汚れています。こういった汚れの大部分は足の汗や皮脂などで、水拭きではなかなか取り除くことはできません。とはいえ、市販の洗剤には人体に有害な成分が含まれている製品も多いため、重曹を床掃除に活用しましょう。
重曹は本来食品として使われるものですから、赤ちゃんが床をなめてしまっても安全です。重曹を溶かした重曹水は弱アルカリ性で、皮脂などの油汚れをきれいに落としてくれますし、嫌な臭いをとる効果もあります。
スチームモップで消毒する
赤ちゃんが床をなめるとなるとやっぱり菌が一番心配。特に犬や猫などのペットと暮らすご家庭では気になることでしょう。
そこでおすすめするのが100℃以上の高温蒸気で除菌できるシャークスチームモップなどのスチームモップによる消毒です。床材の種類によっては使えないところもありますが、メーカー公表の除菌率99.9%は魅力的。
カーペットや畳だけでなく、集合住宅の子供のいる家庭の防音対策としてよく使われているコルクマットにも使えます。
水だけで玄関タイルやトイレの臭いもスッキリ。高温のためダニやカビの心配もなし。ひと拭きした後「こんなに汚れていたの!?」と汚れ落ちを実感します。子育て中は掃除の時間を削りたいけどキレイにしたい。だからこそスチームモップは赤ちゃんの床なめ対策の強い味方になってくれます。
ワックスは安全なものを選ぶ
フローリングの床をきれいに保ち長持ちさせるためにも、ワックスは欠かせません。汚れの付着を防ぎ雑菌の繁殖を防ぐためにも必要なのですが、ここでも気になるのが安全性です。
ワックスの中には石油系の原料や、シックハウス症候群の原因だといわれる揮発性物質を含んだものもありますので、できるだけ天然原料を使った「赤ちゃんが舐めても安心」とメーカーのお墨付きがついたワックスを選びましょう。
AURO 431
日本総代理店 アウロジャパン(株)
2,389円 + 税
契約農家で作られたオレンジ油・亜麻仁油・ひまわり油・ローズマリーユ・ユーカリユなどが原料の100%天然原料のオーガニックワックスです。安全性が高いことから保育園や幼稚園でも使われています。
アパートなどの合板のフローリングには初回から、無垢材のフローリングにはAURO浸透タイプのワックスをかけた後のメンテナンスから、バケツの水にこのワックスを溶かして2週間に1回拭き掃除します。ワックスをかけた後は、お部屋の中がオレンジ油のよい香りで爽やかな気分に♪
セラリカコーティング・ピュア
株式会社 セラリカNODA
3,240円(税込み)
セラリカコーティング・ピュアはハゼの実から抽出される木ロウや亜麻仁油、米ぬかなどの抽出物を使った、植物性100%のワックスです。食品用の原料でできているので、床をなめる赤ちゃんにも安全です。クリーム状のワックスなので伸びが良く、艶出し作業がしやすいですし、床だけでなくドアや家具にも使えてお得です。
床に寝る赤ちゃんを可愛く残そう!
ママやパパにとって赤ちゃんが床をなめるのは困りものですが、こういった行動は一時的にしか見られない成長の証でもあります。必要以上に深刻になるのではなく、むしろ床に興味を持つかわいい赤ちゃんの様子を写真に撮って、楽しんでみてはいかがでしょうか?
床にカメラやスマホを置いて、思い切りローアングルで赤ちゃんを写すと、普段の視点とは違う新鮮な赤ちゃんの表情が残せて、面白いものです。赤ちゃんと一緒に床に寝転がり、赤ちゃんと同じ目線で物をみることで、赤ちゃんの気持ちを理解することにも繋がります。
床アングルで赤ちゃんを可愛く撮るポイントは、できるだけレンズを床の近くに置くことです。スマホの場合は天地を逆にして床に置くと、アングルが赤ちゃんを見上げる形になり、可愛い表情をクローズアップすることができます。床の上ならではの赤ちゃんのポーズや小物使いにもこだわって、一時期しか味わえない可愛い赤ちゃんの記録を残しておきましょう。
床アングルの赤ちゃんの写真を撮るヒント
- 赤ちゃんの顔を床からクローズアップすると、凛々しい構図に
- 手足をバタつかせる飛行機のポーズでスーパーマン!
- うつぶせ寝でひしゃげた顔やポッコリとつきだしたお尻も可愛い
- 床を転がるおもちゃを効果的に使うと、真剣な表情やいたずらな表情が残せる
- ママも赤ちゃんのポーズをまねて一緒に写るのも良いメモリーになる