上手な子供の写真の撮り方~思わず自慢したくなるちょっとしたコツ
愛しいわが子が生まれてから、カメラで写真を撮る機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
かわいい赤ちゃん時代、ハイハイ期、よちよち歩きの時期、そして表情豊かになっていく幼児期――それぞれの時期にたくさんの可愛らしさがありますよね。
でも、ママやパパが知っている「子供のいちばん可愛い表情」を写真に収めるのは、意外と難しいものです。実は、子供の素敵な表情を写真に残すには、ちょっとしたコツがあるんです。
1 取扱説明書を読む

「説明書を読むのが苦手…」という方もいるかもしれません。
確かに、シャッターを押せば写真は撮れますが、より良い写真を撮るためにはカメラの機能を使いこなすことが大切です。
さまざまな機能があって難しそう…と尻込みしないでください。
その機能を活用できれば、これまでとは一味違った写真が撮れるようになりますよ!
特にオート(AUTO)機能やフラッシュ機能については、オン・オフを自在に切り替えられるようにしておきましょう。
オート(AUTO)機能は使わない

コンパクトカメラでも一眼レフでも、自動でピントを合わせてくれるオート機能は確かに便利です。
でも、ちょっと違った写真を撮りたいなら、あえてオート機能をオフにしてみましょう。
オート機能に頼ると、すべてが平均的で無難な写真になりがちです。
撮影するシーンに応じてモードを変えることで、ぐっと印象的な写真になりますよ。
フラッシュ機能は使わない
オート機能と同様に、フラッシュも基本的にはオフにしておきましょう。
フラッシュの強い光は、せっかくの表情に生まれる陰影を消してしまうことがあります。
少し暗い場所では、夜景モードなど暗所用の撮影モードを使うとよいでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、自分がよく使うシーンから覚えていくと、だんだん楽しくなってきますよ☆
2 撮影する目線・角度を変えてみる

意外と忘れがちですが、子供の表情を撮るには子供の目線がいちばんです。大人の目線から撮ると、どうしても見下ろす構図になってしまいます。
ぜひ、子供の目線を意識して、自分がしゃがんだり低くなったりして撮影してみてください。それだけで、写真に写る子供の表情がぐっと変わります。
ときには、子供よりもさらに低い目線(アリの目線)や、台に乗って上から見下ろすような構図(鳥の目線)も面白いですよ!
また、パーツだけを切り取って撮影するのも新鮮です。
つい被写体全体を画角に収めたくなりますが、それではどれも似たような記念写真になってしまいがち。
思い切って顔のアップを撮ったり、頭が半分切れていても表情がよければ素敵な一枚になります。
手や足だけを撮るのもおすすめです。
遊んでいるときの手、裸足で外を歩く足など、部分からでも子供のいきいきとした様子が伝わる写真になりますよ。
3 撮影にベストな光を意識する

写真を撮るということは、光と影を撮るといっても過言ではありません。それだけ光を意識するのは大切なことなのです。
蛍光灯では、顔色が青く見えてしまったり、逆光で顔だけ暗くなることもありますよね!?今まで撮影してきたイマイチの写真は、光が原因かもしれません。
屋外なら薄曇りの天気が一番きれいに撮れる!
お天気がよかったら、木陰だと暗くなりすぎずに綺麗に撮影できます。
明るい室内なら、前からの光(順光)よりも、横からの光のほうが顔の表情が生き生きと写ります。
窓からの光で逆光になってしまう場合は、それを利用してみましょう。
レフ板として大きめの白い板があればいいのですが、なかなかご家庭にはありません。しかし、お母さんが白いTシャツを着て写真を撮影すれば、レフ坂の代わりになるので、ぜひお試しください。順光で撮影したものとは、また違った写真になりますよ!
蛍光灯の下で良い写真を撮るには!?
蛍光灯は青白く写りますが、カメラの機能で撮影モードを変えれば大丈夫!
蛍光灯の下なのに、他のモードのほうが自分好みの色彩に撮れる場合もあります。様々なモードで撮影してみることも大切です。新しい発見が必ずあります♪
4 子供の表情を引き出して瞬間をとらえる

カメラを向けて、ついつい言ってしまいませんか!?
「はい!笑って~!」
子供は大人のようにカメラの前できれいな笑顔やポーズは難しいものです。
まして、お母さんやお父さんの気合が伝わると緊張して表情がますます硬くなってしまうことも。
ぜひ、肩の力を抜いてお母さんお父さんも楽しみながら遊びながら撮影してみてください。
カメラを覗きっぱなしにせず、アングルを決めたらカメラを持っている肘を机や台の上に固定しつつ、楽しくお喋りしながら撮影するとリラックスした表情が撮りやすいです。
家族にしか撮れない瞬間や表情があります。撮影する方が楽しければ、子供たちも楽しく良い表情になりますよ!
子供はじっとしていない時はどうしたら良いの?
その動きが子供らしくて良いのですが、撮影となると、ぶれてしまう原因になります。そんな時は、シャッタースピードを上げてみてください。
明るさにもよりますが、1/100秒よりも、1/200秒のシャッタースピードのほうがぶれません。連写機能を使うのも良いでしょう。
特に、赤ちゃんの表情は変化が予測できないものです。そんな時は、連写機能で可愛い表情を逃さずに撮ってみてください。
5 失敗を恐れずに、とにかくたくさん撮影する

デジタルカメラの良いところは、何枚撮影してもフィルム代がかからないことです。その場でモニタ確認もできますし、失敗写真はすぐに削除も出来ます。
無駄なお金がかかることもありませんから、とにかくたくさんの写真を撮ってみてください。
光やアングル、表情など気にすることは沢山ありますが、全てをクリアするのは難しくても、少しずつ捉えられるようになってきます。
良い表情が撮れたら、次はこんなアングルで…とか、次はこんな表情を撮りたい!と目標も出てくると思います。
「なんとなくいい写真」を目指していると、なかなかゴールにたどり着けません。
うちの子のこの表情を撮りたい!こんな光がいいな!という目標へ向かって、試行錯誤しつつ沢山撮影することが、自慢できるような写真を撮れるようになる近道ではないでしょうか。
可愛い子供の表情は、刻々と変わっていって成長を感じさせるものです。
プロの写真家には絶対に撮れないような表情をお母さんやお父さんは撮ることができます。
少しだけ意識をしてみることで写真は必ず変わってきます。今しかない可愛らしい表情の写真をたくさん撮ってくださいね!
最近は、ニューボーンフォトとして生まれた直後の可愛い写真を残す人も増えています。赤ちゃんに無理させてはダメですけど、コミュニケーションを撮りながら、笑顔の赤ちゃんの写真を残してあげたいですね。