2歳児に効果的な叱り方に関する記事

2歳児に響く叱り方!イヤイヤ期を納得させるたった1つの効果的方法

2歳児に響く叱り方!イヤイヤ期を納得させるたった1つの効果的方法

子供がイヤイヤ期に突入すると、ママもパパもつい感情的に怒鳴りがち…魔の二歳児を効果的にしつける方法をご紹介います!

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【魔の2歳児の叱り方】イヤイヤ期に親が実践すべき「叱る」と「諭す」の使い分け

2歳児は自我が芽生え、何が何でも自分の思いを貫きたくなる「イヤイヤ期」の真っ只中です。そのため、子育てに悩みやストレスを溜め込むママやパパも少なくありません。「魔の2歳児」と呼ばれるだけあって、歯磨きや入浴を嫌がったり、所構わず「イヤイヤ」と叫んだり、なかなかいうことを聞いてくれないと感じることもあるでしょう。

そんなお子さまにイライラしてしまうことはありませんか?

こちらでは、2歳児の心に響く、「叱る」と「諭す」のバランスに注目した効果的な関わり方をご紹介します。イヤイヤ期はお子さまの成長の証と捉え、冷静に対処するためのヒントにしてください。

子育て4コマ漫画:イヤイヤ期真っ盛りの2歳児、叱り方のコツは?

2歳児の叱り方の子育て4コマ漫画

「叱る」と「諭す」の区別がイヤイヤ期を乗り越えるカギ

顔を手で覆い戸惑う子供

お子さまが望ましくない行動をした時に、「叱る」と「諭す」を区別して使い分けていますか?この2つを上手に使い分けることで、親のしつけの伝わりやすさが大きく変わってきます。

「叱る」とは、人や物を傷つけるなど「絶対にしてはいけないこと」を、真剣にとがめて教えることです。一方で、「諭す」とは、物事の道理や理由を、お子さまが納得できるように説明して聞かせ、正しい方向に導くことを指します。

子どもは、親に自分を認め、評価してくれることを求めます。褒められたり認められたりすることは、自己肯定感や自立心を育むために必要な精神的な栄養となります。しかし、叱られてばかりいると、子どもはやる気や挑戦する意欲を失い、健全な心の成長が難しくなってしまう可能性があります。

逆に、すべてを叱らずに諭したり、親が怒鳴ったり、脅したり、叩いたりする感情的な対応ばかりだと、親の言動を真剣に受け止めなくなり、親子の信頼関係が損なわれてしまいます。体罰や脅しは、お子さまに恐怖を与えるだけで、そこから何も学べないため避けるべきです。

子育てでは、「叱る」と「諭す」のバランスが大切です。特に2歳児のイヤイヤ期は、この2つを上手に使い分けることで、お子さまの成長をサポートできます

「叱る」と「諭す」を効果的に使い分けよう

叱り方や諭し方、そしてこの2つを行うタイミングが分からず、ご自身に嫌気がさしてしまうママも少なくありません。しかし、叱るタイミングをあらかじめご家庭で決めてしまい、それ以外は諭すようにすれば、迷いが少なく子育てができ、ママやパパのストレスも軽減されます。

怒鳴る、叩く、脅すといった感情的な対応は、お子さまの脳の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるため避けましょう。「叱る」と「諭す」の適切な使い分けで、イヤイヤ期を乗り切りましょう。

他人や自分を傷つけるときは真剣に叱りましょう

近年、子供を褒めて育てるあまり、叱らない親子関係も増えていますが、社会生活を送る上でのルールを教えるためには、叱るべき時にきちんと叱ることが大切です。叱られないことで、他者への共感性や暴力的な感情のコントロール方法を身に着けられず、社会に適応できなくなるケースもあります。危険な行為や迷惑行為については、きちんと叱ってあげましょう。

子どもを必ず叱るべき2つのポイント

  • 他人を傷つける言動(叩く、噛みつく、ひどい言葉を言うなど)をとった時
  • 自分を傷つける言動や危険な行為(車道への飛び出し、危険な場所での行動など)をとった時

子供を叱る母親

ある研究では、人を傷つける言動をとった子供に対して、問答無用で部屋で反省させるなど毅然とした態度で接した結果、徐々にその言動が減り、集団で遊ぶ特徴が見られるようになったという報告もあります。

普段から優しく愛情をかけて育てていなければ、親のしつけは伝わりにくいものです。自分を大切にしてくれない人の意見を、素直に聞き入れるのは大人でも難しいですよね。しかし、この研究結果からも、ダメなことはどのような理由があってもダメだと本気で伝えることで、子供の心にきちんと響くようになるということがわかります。

反抗や自己主張は子どもの成長!優しく諭しましょう

人差し指を上げて怒る母親

自分や他人を傷つける言動以外に、ちょっとしたイタズラをしたり、親の言うことを聞かなかったり、駄々をこねたりするときは、優しく諭すことが大切です。

イヤイヤ期の子供が、親の言うことにいちいち「イヤイヤ」と反抗するのは、自我が発達し、自分で考え試してみようという、主体的かつ積極的に成長した証なのです。これは、脳の前頭前野の発達がまだ不十分なために、感情のコントロールがうまくできないことにも起因します。

「ママはダメって言ったけど、なんでダメなの?私は今おやつが食べたい!」

「パパはやめなさいって言うけど、もっともっと遊びたい!」

こうした自我は、人の言いなりにならず、自分の一度きりの人生を精一杯生きたいという、「生」へのエネルギーの現れです。親は、この自主性や意欲をできる限り尊重してあげる必要があります。

子どもの失敗は成長のチャンス!

失敗を過度に叱ったり、怒鳴ったり、呆れたりすることを繰り返すと、子どもはいずれやる気や生きる気力を失い、「どうせ挑戦したって、失敗して怒られるだけだ…」と考え、挑戦意欲のない子どもに育ちやすい傾向があります。「自分でやりたい」という気持ちを大切にしてあげましょう

子どもの心に響く効果的な「叱り方」のルール

「私も叱るし、パパも厳しく叱るけど、ちっとも効果がない…」

そんな風に思っているママも少なくはないと思いますが、上手に叱るには、子どもの心に響かせることが大切です。むやみに怒鳴ったり、何かをしながら叱ったり、脅しても効果がないことが専門家からも指摘されています。

効果的に子どもを叱るポイント

  • 即座に叱る(危険な行為や迷惑行為はすぐに止めさせる)
  • 短い言葉で簡潔に叱る(2歳児には2~3語が理想です)
  • 目と目を合わせ、毅然とした態度で叱る

時間がたってから叱っても、子どもには何のことやら分からず、全く反省できません。また、グチグチと長く叱れば、集中力を欠き話が聞けなくなります。

叱るときは、目を見つめて叱っている理由を短く伝えましょう。同じ目線なので空気を読み取りやすく、子どもの心に残ります。

叱るときは笑顔や優しい口調は必要ありません。毅然と、「絶対にいけない」ということを教えてあげましょう。声のトーンは若干低く、話すスピードはゆっくりで叱ると効果的です。

いつもと違うママの様子に、子どもも真剣に話を聞きいれてくれます。叱った後は、必ずフォローの言葉を添えることで、気持ちの切り替えを促しましょう。

イヤイヤ期の我が子に響く諭し方と代替案

頭に手をやって落ち着こうとする女性

出掛ける時間になっても着替えない、お風呂に入りたがらないなどのワガママに対しては、「叱る」のではなく「諭す」姿勢が大切です。ママの感情まかせに怒るのは控えましょう。

ママはまず自分のイライラした感情をコントロールして、子どもの気持ちをいったん受け入れてあげることが肝心です。

2歳児が大人を困らせるときは、自分の気持ちをありのままに表現しているだけなのです。そこに悪意はありません。それなのに叱られたり、怒鳴られたりすると、子どもはただ恐怖を感じるだけで、そこから何がいけなかったのか学ぶことはありません。

親のヒステリーは子供にうつってしまう可能性があります。つい感情的になりそうな時でも、自分のストレスを抑えこんで、誰のために叱るのか(子どもの成長のため)を考えてから声に出しましょう。

<効果的な諭し方と「代替案」の提示>

  • まずは、ママの怒りの感情を、深呼吸などで落ち着かせましょう。どうしてもイライラするときは、諭すのをいったんあきらめて、気持ちを落ち着かせることを優先させましょう。
  • 気持ちが落ち着いたら、「自分で靴を履きたかったんだね」など、イヤがる子どもの気持ちを言葉で理解してあげましょう。大人でも自分を理解してくれる人の言葉は、素直に聞きやすいですよね。
  • 代替案や選択肢を提示しましょう。「今日はどの服を着る?」ではなく「青のシャツと赤のシャツ、どっちがいい?」というように、子どもに選ばせることで自主性を尊重できます。
  • 理由を分かりやすく説明しましょう。子どもが落ち着いたら「レストランで走ると、よその人のご飯にホコリが入っちゃうよ。〇〇くんだってホコリが入ったご飯は嫌だよね。ママはレストランでは走らずに座っていてくれたら嬉しいな」など、「私(ママ)主語」で影響と感情を伝えてあげましょう。

また、2歳児向けのしつけ絵本もたくさんありますので、日ごろから読み聞かせてあげるのもよいでしょう。子どもも次第に理解力がついて「こうするとママが悲しむからやめよう」と自発的に考えるように成長します。

コミュニケーション学習のチャンス!

普段は優しく諭し、いざという時にはキチンと叱ってくれる親の背中を見て育った子供は、その後の人間関係において、親が自分にしてくれたように、相手を受容し、話し合って物事を解決しようとする、穏やかな人間関係を構築しやすいと言われています。イヤイヤ期は、親子のコミュニケーション学習のチャンスなのです☆

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪