子供が駄々をこねたときに上手に気持ちを切り替える方法
子供が駄々をこねてしまって困っているというママは少なくありません。特に2歳過ぎから始まるイヤイヤ期に突入した子の場合、なんでも「イヤイヤ、自分でやる!」となり、駄々をこねることが多くなります。
ママとしては、「どうしてこんなになってしまったの?」「いつまで続くの?」と不安になることもあるでしょう。けけれど、駄々をこねるのは成長している証拠でもありますし自然のことです。頭ではわかっていてもやっぱりストレスは溜まりますので、駄々をこねる子供の心理、駄々をこねたときに子供の気持ちをうまく切り替える方法や対処の仕方をチェックしておきましょう!
子供が駄々をこねる3つの心理
2歳をすぎると始まるイヤイヤ期は、自立期でもあります。赤ちゃんの時はママの言うことをすべて受け入れ、言う通りにしてきましたが、自立期からは自分のやりたいという気持ちがムクムクと湧いてきます。「自分でやりたいけど、上手にできない…」うまく伝えられないというもどかしさから、駄々をこねる、癇癪を起すのは自然の行為ともいえます。
これも成長の証なので嬉しいことなのですが、毎日イヤイヤに付き合うママとしては嬉しいどころか勘弁してほしいというのが本音かもしれません。
また、「イヤイヤ期はとっくに終わったはずなのに」という5歳以上の子供も駄々をこねることがありますが、年齢によって違ってくるものの、駄々をこねる時の子供の心理には次のような様々なパターンがあります。
駄々をこねる時には必ず理由があります!その理由を見つけて、子供の気持ちを汲み取ることが駄々をこねる子供の対応では大切になってきます
1愛情確認(甘えたい)
ごねる、機嫌が悪い、などのときは、「もっと自分の事を見てほしい」と寂しく感じて甘えたいときなのかもしれません。「最近忙しくて、日々の事でいっぱいいっぱいだったかな…」と思い当たりませんか?
忙しい時や電話をしている時に限って「遊んで~!」「本読んで~」と寄ってきたりするものですよね。子供がさみしくて駄々をこねる時に「今忙しいから、あっちに行ってて」と突き返すと、子供の要求もエスカレートしてきます。
2かまってほしい/認めてほしい
また、自分に関心がないと感じた場合も、かまってほしくて駄々をこねることがあります。子供にとってママは全てで大好きな存在なのに、無関心だったり無視されたりすると興味を持ってもらいたくて駄々をこねたり、ワガママを言ったりすることがあります。子供なりのSOSです!受け止めて共感してあげましょう。
3環境の変化
弟妹ができたり入園したりと、環境に変化があった時に、駄々をこねたり、ワガママを言ったりすることもあります。「赤ちゃんが生まれたから、お兄ちゃん(お姉ちゃん)としてしっかりしなくちゃ」という気持ちと、ママを取られたような寂しい気持ちが入り混じって駄々をこねたり、攻撃的になったり赤ちゃん返りをしたりすることもあります。
また、「幼稚園に入ったから頑張ろう!」「3歳のお兄さん(お姉さん)になったから頑張ろう!」と張り切っても、そのうち疲れて辛くなったり不安になったりする気持ちを、駄々をこねることでぶつけてくることもあります。
環境の変化による駄々は、小学校に入学して担任の先生が変わったり、クラス替えがあったりと成長の過程でもあることです
駄々をこねる子に大人がすべき7つの対応
イヤイヤ期の子供が外出先で「おもちゃ買ってー!」と、泣きわめいて地面に寝転がってバタバタしている姿を見たことがある人も多いでしょう。「他人の目もあるし、なんとか落ち着かせたい。でも子供はお構いなしで泣いて、どんどんヒートアップしてきてほとほと困った」という経験をしたママも少なくありませんよね。
そんな駄々をこねてしまう子供へ、大人がどのような対応をすると効果的に子供の気持ちを落ち着かせることができるのでしょうか?うまくいく時も、行かない時もありますが、7つの対処法をご紹介しますので、ぜひ一度試してみて下さいね。
1気持ちを受け止める
自分の気持ちを押し通したいけど、できなくて泣いて駄々をこねている時は、いったん気持ちを受け止めてあげましょう。
ママ:「もう暗くなってきたから、おうちに帰ろう」
子供:「まだ公園で遊びたい!」
ママ:「そんなこと言っても、もう時間だから!ママもご飯作らなきゃ、ご飯食べられないよ~」
子供:「まだ遊ぶのーーー!」
ママ:「ほら、もう帰るよ!おいで!」
子供:「イヤーーーギャー(泣)」
このような光景は、夕方によく繰り広げられていることと思います。
ママにも予定がありますよね。子供の要求を受け入れるわけにはいかないときはいったん、受け止めてみましょう。
ママ:「そっか、公園で遊びたいんだね」
子供:「うん、まだ遊びたいの」
ママ:「なにで遊びたいの?」
子供:「えっと、すべり台まだすべってないの」
ママ:「じゃあ、滑り台を滑ったら帰ろうか、すべったら公園にサヨナラできる?」
子供:「・・・うん」
2原因を探す
駄々をこねている原因を考えてみましょう。駄々をこねている裏に何があるのか、原因を探してみるのです。
「疲れているので眠くて甘えたい」「自分がやりたくてもできないことがある」「伝えたいことがあるけどうまく伝えられない」など、様々な理由が隠れていることがあります。
また、子供によっては、駄々をこねることが5歳頃まで続き、家でだけ安心して駄々をこねてストレス発散することもあります。
5歳くらいの子どもの場合は原因を探すのも難しいことが多く、「幼稚園でやめてと言えずに我慢した」「お友達をかばって本当の理由を言わずに自分が怒られた」などのストレスで、家に帰ってから手を洗わない、荷物を片づけない、親の注意をきかないなどの態度に出ることがあります。
反抗的なときは、注意する前に「どうしたの?」と聞くことが非常に大切です!
どうして駄々をこねているのか原因が分かると、ママも子供の気持ちに共感しやすくなり、ストレスも溜まりにくくなります。また、子供の気持ちが分かれば、対処もしやすくなりますよね。
3他の事に気を向ける
「どうしてもいや!」と駄々をこねている時に、他の事へ注意を向けて気をそらすというのも方法の一つです。「歩きたくない!」とその場に座り込んでしまったら、「あ、あっちにきれいなお花が咲いてるよ!」とか「お友達の○○ちゃんがいるかもしれないよ」などと、気をそらす作戦です。
気がそれた隙に、ささっと動き始めてしまいましょう。そして「お、歩いてる!すごいねー!もうちょっとだから頑張ろう」とすかさず褒めて気分を切り替えてあげると、ぐずっていたことを忘れてしまうことがあります。
4ギュッとスキンシップ
駄々をこねてどうしようもない時は、頭ごなしに叱りつけるのではなくギュッと抱きしめたり、頭をなでたり、背中をさすったりして落ち着くのを待ちましょう。スキンシップを取ることで愛情を感じて安心することができます。
抱きしめたり、よしよししながら「ママは怒っているわけではなく、○○なのでできないんだよ」と理由を説明しましょう。すると、子供の気持ちは少しずつ落ち着いて、ママはどんな時も受け入れてくれる、という信頼関係へとつながっていきます。
5その場から離れる
ぐずぐずと駄々をこねている時に、その場から離れることも大切です。目に入らなければ気になることもないので、おもちゃ売り場やお菓子売り場から、遠ざけましょう。そして、静かなところや、人の少ないところで言い聞かせるようにしましょう。
6約束をして必ず守る
甘えたい子供には「今、ご飯の用意をしているから、終わったら遊ぼうね」と約束し、約束を必ず守るようにするということを繰り返すと、子供はあなたへの信頼がアップし、「お仕事が終わったら遊んでもらえる」と信じて待ってくれるようになるものです。
また、一生懸命家族のために家事や仕事を頑張る主婦の場合、家事をし始めると「煮物を煮込んでいる間に、洗濯機を回さなきゃ…」「あと1品作ろう!」と、約束をしているのに家事に時間をかけ過ぎてしまい、子供を長く待たせることがあります。
あまり長く待たせ過ぎると、子供は約束をすっぽかされたように感じ、その後駄々をこねる状態がエスカレートすることがありますので注意しましょうね
7日頃からしっかり愛を伝える
駄々をこねて甘えてくる子供には、日頃から「あなたのことが大好きだよ」という愛情を言葉やスキンシップ、笑顔などで伝えておくことが大切です。特にイヤイヤ期の子供の場合、言葉での説明だけでは自分の気持ちをコントロールすることが難しい時が多々あります。しかも、世の中のことがちっともわからないのに好奇心だけは増していきますので、「どうして?なんで?」と言う疑問や不安にすぐ襲われる子もいます。
中には、「毎日大好き!って伝えてるのに、なんですぐ不安になるの?」「これだけ強気で駄々をこねるのにどこが不安なの?」と思うママもいるでしょう。けれど、それだけ気持ちが揺れる状態で子供は生きているのです!しかも、思春期になるとそういう子に限って「うるさい!」と、お母さんをうっとうしがるのです。
後悔しない様に今のうちにたっぷり「大好きよ!」と伝えておきましょうね。自己肯定感がアップすると、子供は自然に離れていきます。
駄々をこねる子への3つのNG対応
駄々をこねられる瞬間は、ママとしてもイラッとする瞬間です。「もう、なんでこんな時に…」などとウンザリすることもあることでしょうが、ここで頭ごなしに怒ってもお互いがヒートアップしてしまい、親子で負のスパイラルに陥ってしまうことにもなりかねません。
子供が駄々をこねたときにやってはいけない3つのNG行動をご紹介します。思い当たる人もいるかもしれませんが、これから気を付けていけば大丈夫です!
1怒るのは逆効果
子供が駄々をこねると、親もつい感情的になってカーッとなって怒り、時には手を挙げてしまうこともあるかもしれませんが、やらないように気を付けましょう。
理由もわからないままに、否定して怒ると子供の心が傷ついてしまい、思春期になると埋められない溝ができて親へも暴力を振るう子供になってしまうこともあるので、注意しましょう。
2物で釣るのはダメ
スーパーなどで「おやつを買って!」と駄々をこねられたときに、面倒だから、恥ずかしいからとおやつを買ってしまうのはよくありません。一度買わないと決めたのであれば、それを通すことが重要です。
一度ダメだと言われても、泣いてごねたら買ってもらえたということを学習すると、次も同じことをするようになります。「今回だけね」と言ったとしても、やはり次も買ってもらえることを期待して泣くわけです。
大変ですが、出来ないことは「できない」としっかり伝え、子供が我慢するということを学ばせていくことも大切な親の仕事です。
3脅しもやめて
こちらもよく使う手かもしれませんが「○○しないと、オバケが来るよー!」「こんなことしてたら、おやつ抜きだね」といって脅すのもNGワードです。
子供にとっては、とても恐ろしいことが待っているので、怖くてすぐに言うことを聞くかもしれませんが、理由もわからず従うだけなので、根本的な対処にはなりません。
それどころか、「オバケがコワイ…」とトラウマになってしまうこともあり、よい影響はありませんので気を付けましょう。
子供が駄々をこねるママのストレス対処法
子供に駄々をこねられた瞬間、ママがカーッときてしまったら、どのように感情をコントロールするとよいのでしょうか?
前もって話しておく
例えば「スーパーでお菓子が欲しい!」と泣き叫ぶことが予想される場合は、出かける前に「今日のおやつは小さいお菓子をひとつね」「今日はおうちにおやつがあるから買わないよ」とあらかじめ伝えておきましょう。
やはり、その場になると泣いてしまうかもしれませんが「約束したでしょ」と説明すると、納得してくれることもあります。他にも、スーパーで「人参はどこかな~?ママ見つけられないよー」と、食材をママと一緒に探すなど、興味をそらして、お菓子売り場へは行かないという方法もあります。
大人も駄々こねしてみよう?!
子供が駄々をこね始めたら、ママも同じように駄々をこねてみませんか?子供があっけにとられてやめる時があります。子供が駄々をこねるということを客観視できると、恥ずかしいと感じるのかもしれません。
ママも「イヤイヤ」と言うことでストレス発散になるでしょうし、お子さんとママの間に笑いが生まれることもありますので、外ではさすがにできないママもいるでしょうからまずは家にいる時にやってみてください。時間に余裕をもつ
ママがイライラしにくい環境を作っていくことも大切です。特に時間に追われると、余計にイラッときたり焦ったりするので、できるなら時間に余裕を持っておきましょう。出かける時間が決まっているなら、少し早めに準備を始めると、子供がやりたいことを受け止めやすく、対応が楽になってストレスが軽減されます。
ちょこちょこストレス発散
イライラが募る前に、ちょこちょことストレスを発散しておきましょう。夜、子供が寝た後や、お昼寝の間に、ちょっとお高いスイーツを食べ、趣味の時間を持つなど、自分の好きなことに使う時間をとるようにします。少しでもリフレッシュできると気持ちも軽くなるので、イヤイヤにもちょっと大きな気持ちで対応できるかもしれません。