赤ちゃんが泣き止まない原因はこれだ!
初めての子育てで多くのママ・パパが戸惑うのが、「どうして泣き止まないの?」という場面ではないでしょうか。あやしても抱っこしても泣き続けると、自分の対応が悪いのかと焦ってしまいますよね。育児書のとおりにいかないと、いつもと違う様子に不安を感じることもあるでしょう。子育ての現場では、赤ちゃんの泣きは「言葉の代わりの合図」と捉えるとぐっと向き合いやすくなります。
ここでは赤ちゃんの泣き声の種類や泣き方を観察しながら、泣き止まない原因を探り、その場で試せる対処に落とし込む方法を紹介します。まずは慌てず、原因を一つずつ確かめていきましょう。
子育て4コマ漫画:赤ちゃんが泣きやまない!まさかの原因にびっくり
原因1お腹がすいている
赤ちゃんも大人と同じで、その日の体調や活動量によって食欲は変わります。よく手足を動かして遊んだ日や、汗をかきやすい暑い日はいつもより欲しがることがありますし、逆にうとうと過ごした日はあまり進まないこともあります。育児書やミルクの缶に書かれた量はあくまで平均的な目安で、その子・その日にぴったり一致するとは限りません。
また、成長とともに一回に飲める量は少しずつ増えていきます。いつもの量で足りず、飲み終わってすぐにぐずる・哺乳びんや乳首を離したがらないといった様子が続くなら、一回量や授乳回数を少しずつ調整してみましょう。目安は母子手帳の成長曲線ですが、数字だけで判断せず、機嫌・飲みっぷり・おしっこの出方など全体の様子を合わせて見るのがコツです。
離乳食期は授乳量のバランスを見直す
離乳食が始まると「もうミルクは減らしていいのかな」と迷いがちですが、離乳食が軌道に乗るまでは、授乳は大切なエネルギー源のままです。食べる量にはむらがあり、離乳食が進まなかった日は授乳で満たしてあげたほうが機嫌よく過ごせることもあります。
「離乳食を残したのにおっぱいはごくごく飲む」という日は、単にその日の食べムラであることがほとんどです。焦って食事量を増やそうとせず、授乳と離乳食を合わせて一日トータルで足りていそうか、という視点で見てあげましょう。体重の増え方が気になるときは、日々の増減に一喜一憂せず、数週間単位のゆるやかな右肩上がりを目安にすると気持ちが楽になります。
離乳食期に空腹で泣くようなら、授乳のタイミングや量、離乳食の間隔を見直してみてください。食べる量・飲む量には個人差が大きいので、我が子のペースを基準にするのが一番です。
お腹が空いた時の泣き方の主な特徴
次のような泣き方をするときは、空腹が理由の可能性が高いでしょう。抱っこであやしても長続きせず、すぐにまた泣き出すのも空腹のサインです。
赤ちゃんが出す空腹サイン
- Neh(ネェ)という声を出して泣くことがある
- 穏やかになったり激しく泣いたりを繰り返す
- 穏やかなときに赤ちゃんの唇に指をあてると吸い付く
- 穏やかなときにおっぱいを飲んでいるかのように口を動かす
空腹サインの対処法
空腹サインが見られたら、次の順番で試すとスムーズです。授乳の前におむつを確認しておくと、飲んでいる途中で不快になって中断する、という「二度手間」を防げます。
- まずはほしがるだけ飲ませて様子を見る
- 離乳食が進んだ子には、果物やベビーせんべいなどの軽い間食を少量足す
- 飲み終わってもすぐ泣くなら、次回から一回量や回数を少しずつ増やす
- 飲みが浅くてすぐ疲れて寝てしまう子は、少し休ませてから再開すると飲み切れることがある
子育ての現場でつまずきやすいのが、「泣く=すべて空腹」と決めつけて頻回に飲ませすぎ、かえってお腹が張ってぐずる、というパターンです。飲んで15分も経たずに泣くときは空腹以外の理由を先に確かめましょう。声かけは「お腹すいたね、いま用意するね」と実況するように話しかけると、赤ちゃんも落ち着き、ママ自身のペースも整います。
原因2オムツが汚れている
おむつが濡れたり汚れたりすると、赤ちゃんは「冷たい」「重い」「もぞもぞする」と感じて、不快さから泣くことがあります。言葉で伝えられない分、泣いて教えてくれているわけです。
紙おむつのCMでは「サラッと快適」と流れますが、吸収力が高いぶん、パンパンになるまで気づきにくいという面もあります。おしっこやうんちをしていなくても、赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をかきやすいため、おむつの中は思った以上に蒸れています。蒸れて重くなったおむつは動きにくく、赤ちゃんの機嫌を下げる原因になります。
「泣いたらまずおむつチェック」を習慣に
おむつは、替えたあとの赤ちゃんのご機嫌が一番のバロメーターです。替えた瞬間に泣き止んで手足をバタバタさせて喜ぶなら、それが不快の理由だったということ。「泣いたらまずオムツチェック」を合言葉にすると、原因探しの第一歩がぐっと早くなります。
赤ちゃんが出すおむつ交換サイン
- Heh(ヘェ)という声を出して泣くことがある
- 思い出したように急に泣く
おしりをすっきり快適に保つ対処法
紙おむつのおしっこサインは便利ですが、汗で蒸れているときはサインが出る前でも不快で泣くことがあります。замえるタイミングを生活のリズムに組み込んでおくと、替え忘れを防げます。
- 汚れや蒸れに気づいたら、すぐに替えてすっきり快適な状態に戻す
- 蒸れているときは、少しだけおしりを空気にふれさせて乾かしてから新しいおむつをはかせる
- 日中は「授乳のたび」「起きたら」などタイミングを決めてこまめに確認する
- お風呂上がりや外出前は、替えておくと機嫌よく過ごしやすい
つまずきやすいのは、外出中につい交換を後回しにしてしまうこと。替えスペースを探すうちに機嫌が急降下することもあるので、出かける前に一度替えておく、替えセットを取り出しやすくまとめておく、といった段取りが効きます。替えるときは「気持ちよくしようね」「すっきりしたね」と声をかけながら行うと、おむつ替えそのものが親子のふれあいの時間になります。
原因3眠い・疲れている
大人でも、疲れて眠いのに寝つけないとイライラしますよね。大人は原因が分かり自分で対処できますが、赤ちゃんは眠気による不快感の正体も、上手な眠り方もまだ知りません。だからこそ泣いてママやパパを呼び、「なんとかして」と助けを求めます。これが寝ぐずりです。
発達の観点から見ると、生まれて間もない時期は睡眠のリズムが未熟で、眠りが浅く細切れになりがちです。自分で眠りに入る力も育っている途中なので、寝る前にぐずるのは自然なこと。個人差はありますが、日中しっかり体を動かして遊べるようになる1歳前後には、寝つきが安定してくる子が多くみられます。今がずっと続くわけではない、と知っておくだけでも気持ちが軽くなります。
赤ちゃんが出す寝ぐずりサイン
- Owh(オォ、アォ)という声を出して泣くことがある
- ママの胸や布団などに顔をこすりつける
- 目をこする、耳や髪をさわる、視線が合いにくくなる
赤ちゃんの「寝ぐずり」の対処法
寝ぐずりは「眠りたいのにうまく眠れない」状態なので、安心して眠りに入れる環境を整えるのが近道です。しばらくぐずっても、眠気が勝てばコテンと寝てくれます。
- 夜は、絵本や子守唄など決まった入眠儀式を毎晩同じ順番で行う
- 部屋を暗くして、テレビやスマホの光・音を控える
- 抱っこでゆっくり部屋を歩く、または一定のリズムで軽くトントンする
- 日中は外気にふれさせたり体を動かして遊び、心地よく疲れさせる
- 早寝早起きを心がけ、朝は光を浴びて体内時計を整える
会話例としては、「ねむいねぇ、大丈夫だよ」「ママhere にいるよ、おやすみ」と低めの声でゆっくり繰り返すと、赤ちゃんが安心しやすくなります。つまずきポイントは、寝かせようと焦って抱っこの揺れが激しくなったり、あの手この手を数十秒ごとに切り替えてしまうこと。刺激が増えるとかえって覚醒します。一つの方法を数分は続けて様子を見る、寝る前は照明を落として静かな流れをつくる、を意識してみてください。
原因4お腹が張って気持ち悪い
赤ちゃんはゲップやおならをまだ上手に出せません。空気を外に出すための腹筋や消化管の働きが発達している途中だからです。授乳のときに一緒に飲み込んだ空気がお腹にたまると、張って気持ち悪くなり、それが泣きにつながることがあります。
とくに授乳後のゲップが出せなかったときや、勢いよく飲んで空気を飲み込みやすい子は、お腹が張りやすい傾向があります。「飲んだ後しばらくして急にぐずる」「体をよじる」ときは、お腹の張りを疑ってみましょう。
赤ちゃんがお腹の張りを知らせるサイン
- 唸るようなEairh(エアー)という声を出して泣くことがある
- 空気を出したいときに、Eh(エッ)という声で泣くことがある
- 両足を縮める、体をよじる
- 毎日同じような時間に泣く
- お腹がぽんと張って見える
- げっぷやおならが出ると急に泣き止む
赤ちゃんのお腹が張っている時の対処法
お腹の張りは、空気を出す手伝いをしてあげると落ち着きやすくなります。親子のスキンシップにもなるので、機嫌のよいときに遊びの延長として取り入れてみましょう。
- 授乳の後は、縦抱きにして背中をやさしくトントンし、ゲップを促す
- お腹が張っているときは、食後を避けておへその周りを「の」の字にそっとなでる
- 授乳前やお風呂上がりに、あおむけで両足を持ってやさしく曲げ伸ばしする足の体操を取り入れる
- 飲むときに空気を吸い込みにくいよう、乳首をしっかり含ませて姿勢を整える
会話例は、「げっぷ出そうか、とんとんするね」「足の体操しよう、いち・に」と声をかけながら行うと、赤ちゃんもリラックスします。つまずきやすいのは、ゲップを出そうと長時間トントンし続けて赤ちゃんもママも疲れてしまうこと。数分試して出なければ、少し横向きに抱いて様子を見る、次の授乳で改めて促す、と割り切って大丈夫です。マッサージや体操は「治すため」ではなく、ふれあって機嫌よく過ごすための時間、と捉えると気楽に続けられます。
五感で試す 赤ちゃんの落ち着かせテクニック
原因を確かめても泣き止まないときは、赤ちゃんが安心できる刺激を「足し引き」して探るのが近道です。子育ての現場では、赤ちゃんはお腹の中にいたときと似た環境で落ち着きやすいといわれます。強い刺激を与えるよりも、心地よい感覚をそっと再現するイメージで試してみましょう。
| アプローチ | 具体的な方法 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 包まれる感覚 | おくるみやタオルで体をやさしく包む、Cカーブを保って抱っこする | 手足がビクッと動いて起きてしまう、抱っこを下ろすと泣く |
| 心地よい音 | 「シー」という声、換気扇や流水などの単調な音を小さく聞かせる | 周囲がにぎやかで興奮している、寝つけない |
| ゆれ・リズム | 抱っこで一定のリズムに軽く揺れる、ベビーカーで散歩する | ぐずりが長引く、気分を切り替えたい |
| 環境を変える | ベランダや玄関先で外気にふれる、部屋を移動する | 家の中でどう試しても泣き止まない |
たとえば夕方、夕食の支度中にぐずりが始まったら、抱っこひもで包んで「シー、シー」と耳元でささやきながら台所をゆっくり歩く、という合わせ技が効くことがあります。声かけは「外の風、気持ちいいね」「ゆらゆら、落ち着くね」と、いま起きていることを言葉にしてあげると、赤ちゃんもママも呼吸が整います。
つまずきやすいのは、次々と方法を変えてしまうこと。赤ちゃんは切り替えの刺激で余計に興奮することがあるため、一つの方法を数分は続けてから次を試すのがコツです。どれも効かない日もありますが、それは対応が悪いのではなく「今日はそういう日」ということもあります。我が子のお気に入りが一つ見つかると、育児はぐっと楽になります。
月齢で変わる泣きと、パパ・家族の巻き込み方
同じ「泣き」でも、月齢によって背景は変わります。生後まもない時期は、空腹・眠気・不快といった生理的な理由が中心です。生後2〜3か月ごろは、はっきりした理由がなくても泣きが増えたり、夕方に決まってぐずったりする時期があるといわれます。これは発達の一過程で、多くの場合は成長とともに落ち着いていきます。生後半年を過ぎると、周囲への興味や人見知り、思いどおりにいかない気持ちなど、心の育ちからくる泣きも加わってきます。
そして忘れたくないのが、泣き止まない対応をママ一人で抱えないことです。子育ての現場では、泣き対応の負担が特定の人に偏ると、心にも体にも疲れがたまります。「10分抱っこしたら交代」「夜はこの時間帯はパパ担当」など、あらかじめ役割を分けておくと持続可能です。パパには「ただ抱っこしてそばにいるだけでも十分助かる」と具体的に伝えると動きやすくなります。祖父母や地域の子育て支援など、頼れる先を平時から確保しておくことも、長い育児を乗り切る大切な工夫です。
抱っこしても泣き止まないとき 無理をしないで
おむつもきれい、お腹も満たされ、抱っこもしたのに泣き止まない。そんな時間が続くと、ママ・パパの心にも余裕がなくなっていきます。まず知っておいてほしいのは、理由が一つに定まらない泣きもある、ということです。原因が見当たらないのに泣くのは、あなたの対応が悪いからではありません。
泣き止まなくてつらいと感じたら、赤ちゃんを安全な場所(ベビーベッドなど)にあおむけで寝かせ、少し離れて深呼吸しても大丈夫です。数分そばを離れて気持ちを立て直すことは、決して悪いことではありません。強く揺さぶることは赤ちゃんにとって危険なので、疲れているときほど「いったん離れて休む」を選んでください。これはこども家庭庁や厚生労働省も呼びかけている考え方です。
そして、いつもと様子が違うと感じて不安なときや、対応に迷って一人で抱えきれないと感じたときは、自己判断で抱え込まず、身近な相談先を頼りましょう。地域の小児科やかかりつけ、住んでいる自治体の子育て相談窓口のほか、急な体調の相談ができるこども医療でんわ相談(#8000)もあります。全国どこからでも短縮番号でかけられ、お住まいの都道府県の窓口につながります。受付時間は自治体によって異なるため、事前に確認して電話のそばに控えておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. 抱き癖がつくから泣いてもすぐ抱っこしない方がいい?
いわゆる「抱き癖」を心配して我慢する必要はありません。泣いたら応える関わりは、赤ちゃんの安心感を育てます。抱っこで泣き止むなら、まずは応えてあげて大丈夫です。
Q. 夕方になると決まって泣くのはなぜ?
一日の疲れや刺激がたまりやすい時間帯で、はっきりした理由がなくても泣きが増える子がいます。抱っこや散歩で気分を変えつつ、家事は作り置きや時短で乗り切るなど、その時間の段取りを軽くしておくと楽になります。
Q. いろいろ試しても泣き止みません。私のやり方が悪いの?
そんなことはありません。泣き止まない日は誰にでもあります。効く方法は日によっても変わります。うまくいかないときは家族と交代し、少し離れて休むことも立派な対応です。
赤ちゃんが泣き止む方法を探しましょう
赤ちゃんが泣く理由はたくさんあります。言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くことは大切なコミュニケーション。原因を一つずつ確かめ、それでも見つからないときは「何かおしゃべりしているのかな」くらいの気持ちで見守るのも、立派な向き合い方です。
とはいえ、泣き続けられるとママ・パパも疲れます。そんなときはあやし方を変えたり、抱っこや散歩、赤ちゃんが喜ぶ音を試したりと、いろいろな引き出しを持っておきましょう。我が子のお気に入りが見つかると、毎日がぐっと過ごしやすくなります。
赤ちゃんにも個性があるので、他の子と同じ方法で必ず泣き止むとは限りません。それでも意識して探すと「ピタッ」と泣き止む方法に出会えることがあります。一人で抱え込まず、家族や周りの手も借りながら、我が子に合うやり方を見つけていきましょう。




