子どもの前世の記憶とは?先輩ママ5人の不思議な体験談
子どもの生まれる前の記憶は、「胎内記憶」「中間生記憶」「前世の記憶」の3つに分けられるといわれています。ある日わが子が、行ったこともない場所や、経験したはずのない出来事を、さも当然のように語り出して驚いた——そんな経験を持つママは少なくありません。
胎内記憶は、文字通りママのお腹の中にいた時の記憶で、羊水の中に浮かんでいたことや、お腹の中で聞いたパパやママの声、生まれる瞬間のことを覚えているお子さんもいるようです。
それに対して中間生記憶は、ママのお腹の中に入る前の記憶です。中間生記憶を持つお子さんには、「ふわふわした雲の上にいた」「たくさんのお友達と一緒だった」「雲の上からママのことを見ていた」などの共通した記憶があることで知られています。
そして、今回ご紹介する前世の記憶とは、生まれ変わる前に生きていた時の記憶のことです。前世の記憶とは具体的にどのようなもので、お子さんはいくつくらいまで覚えているのでしょうか。実際に前世の記憶を持っていたというお子さんを持つ先輩ママの体験談とともに、上手に聞き出す方法までご紹介します。
生まれる前の記憶3種類の違い
まずは、よく混同されがちな3つの記憶の違いを整理しておきましょう。
| 記憶の種類 | どんな記憶か |
|---|---|
| 胎内記憶 | ママのお腹の中にいたときの記憶。羊水に浮かんでいた、パパやママの声を聞いた、生まれる瞬間など |
| 中間生記憶 | お腹に入る前の記憶。「雲の上にいた」「お友達と一緒だった」「雲の上からママを見ていた」など |
| 前世の記憶 | 生まれ変わる前に生きていたときの記憶。住んでいた場所や暮らしぶり、当時の自分の姿を語ることも |
3つの中でも前世の記憶は、場所や暮らしぶりまで具体的に語られることがあり、聞いたママをいちばん驚かせるようです。それでは、実際のエピソードを見ていきましょう。
先輩ママが聞いた5人のお子さんの前世の記憶
初めて雪を見たはずなのに
わが子が前世の記憶について話し始めたのは、2歳6ヶ月の頃です。現在、子どもは4歳7ヶ月になります。
ある雪の降った夜に窓から雪を見せていると、初めての雪のはずなのに「僕は前にもっとお空が白くて、雪がたくさんある山に住んでいたことがある。森の中の大きな木のお家に住んでいた」と言い出したのです。
そして、画用紙に以前住んでいた家をクレヨンで描いて見せてくれました。
それは、私たちが住んでいる地域では見たこともないような、北欧風の家だったので本当にびっくりしました。
それから、世界地図を開いては、北欧の辺りばかりを懐かしそうに触るようになりました。
子どもの話によると、前世ではオーロラが見える郊外の深い森の中に、息子と住んでいたらしく、二人で狩りをしたり、木こりをして暮らしていたというのです。
現在では、子どもはそんな前世の記憶のことは覚えていませんが、本当に不思議な体験でした。
時代劇にくぎ付けの息子
息子は現在8歳です。息子が生後10ヶ月頃から、もしかして息子には前世の記憶があるのではないかと思うような、不思議なことが何度かありました。
息子が10ヶ月の頃、何気なくテレビのチャンネルを変えていたら、たまたま時代劇が映りました。他のチャンネルに変えると息子が泣き出したので、時代劇にチャンネルを戻して見せました。
その日から息子は時代劇だけでなく、その当時の映像などがテレビに映るとくぎづけになって見ていました。
その時は、「時代劇が好きなのかな?」「何で時代劇が好きなんだろう?」と思うくらいでした。
それからしばらく経ち、もう数日で3歳になるというある日のこと。「こんなにかわいい子が何でママの所に来てくれたのかな?」と聞くと、「ママなら僕を1人にしないと思ったの」「ママは楽しそうだし。僕、前に1人ぼっちになってさみしかったんだよ」と言ったので、ドキッとしました。
私は息子が生まれてから、1人ぼっちにさせたことなど1度もありません。そのことがあってから、この子には前世の記憶があるのではないかと思うようになりました。
「その時どんな服着てたの?」と聞くと、最初は答えに困っていましたが、テレビにたまたま時代劇が映った時に、「こういう服を着てた」と答えました。
それから色々と質問してみましたが、息子は悲しいことを言うばかり。だんだんかわいそうになってきたので、聞くのをやめました。
そして、「ママは絶対に1人ぼっちにしないからね」と抱きしめて、もう二度とこの話をするのはやめようと思いました。
少し前に当時のことを聞いてみたところ、息子はさっぱり覚えていません。
初心者の娘がスラスラとピアノを弾きはじめた
9歳になる娘がいます。娘に前世の記憶があるのだと気づいたのは5歳の時です。
テレビでピアノを習っている子どもの番組を見てから、何度も「これを習いたい」と言い出しました。
私はピアノの経験がないのですが、そんなにやる気があるならいいかなと思い、近所のピアノ教室へ体験レッスンに行かせました。
すると驚いたことに、初めて触ったはずの鍵盤を慣れた様子で弾きはじめたんです。
曲は、園のお遊戯会で聞いたことのあるものから、馴染みのないクラシックまで、数小節ずつでしたが、突然のことに私も先生も驚きました。
私と先生が「何で弾けるの?」と聞くと、「ずーっと前に先生に習ったんだよね」と言いました。知らない大きなお部屋で、女の先生と一緒にレッスンをしていたそうです。
先生は、「この子には前世の記憶が少しあるのかもしれないわね」と仰っていました。
しかし現在では、もう前世の記憶の話はしてくれません。覚えていないというより、ハッキリしない記憶だから話したくないようです。
それでもピアノは今も大好きで続けています。
ままごとの設定がいつも同じ
長女は今7歳です。これは長女が3歳ごろの話です。下の子どもがまだ生まれていないとき、私がいつも上の子どもの遊び相手でした。
3歳になると、娘はままごと遊びにハマりだしたのですが、その設定がいつも同じなのです。
まるで行ったことがある場所のように、「ここはおうちで、ここが入口、そしてここに車を止めるところがあって、お風呂はここ」と言うのです。さらに、家の周りも決まって、「ここが学校」とか、「お友達の家はここ」とか言うのです。
何をして遊んでも設定が同じことが気になり、もしかすると前世なのかと思うようになりました。
ある日、長女に「行ったことがあるの?それとも夢で見たことがあるの?」と聞くと、さも当然のように「前に住んでたことあるじゃん。あの場所のことだよ」と言うのです。
私にはまったく身に覚えのないことだったので、きっと長女だけの記憶で、しかも前世のことなのだろうと思いました。
4歳頃になって幼稚園に入り外遊びが活発になると、思い出す暇もなく、今では記憶はなくなってしまったようです。
水遊びが大好きなのはお魚だったから?
娘が2歳の頃です。お風呂や水遊びが好きなわが子に「○○ちゃんはお水が好きだね」と、何となく言ったら、「だって○○はお魚だったんだもん」と言うのです。
最初は胎内記憶があるのかなぁ?と思い、「あら、そうなんだ。どんな所に居たの?海に居たの?」と聞いたら「違うよ。ガラスの中」と言ったのです。
びっくりするやら、あまりにも不思議なことを言うので、思わず笑ってしまいました。
果たして本当に魚だったのでしょうか?だとしたら、海や川に住んでいるような野生の魚ではなく、水族館やペットとして飼われていた観賞魚だったのかもしれません。
その時期は度々「お魚だったんだもんね?」と聞くと、「うん、そうだよ!お魚だよ」なんて答えていましたが、10歳になった今は、その話をしても全く覚えていない様子です。
また、その時期は「お魚」だったこと以外、前世の話はしませんでした。
前世の記憶によく見られるサイン・特徴
体験談を読み比べると、前世の記憶を語る子どもには、いくつか共通したサインが見られます。次のような様子が見られたら、もしかしたら前世の記憶を話しているのかもしれません。
前世の記憶によく見られるサイン
- 初めての体験のはずなのに「前にも見た」「前に住んでいた」と言う
- 見たことのない場所や家を、具体的に説明したり絵に描いたりする
- 特定の時代や物(時代劇など)に、理由もなく強く惹かれる
- 習っていないはずのことを、妙に慣れた様子でこなす
- ごっこ遊びの設定が、毎回まったく同じになる
- 「私は〇〇だった」と、前の自分の姿を語る
いずれも、ママが「あれ?いつもと様子が違うな」と感じたことがきっかけになっています。日常のふとした瞬間に、前ぶれなく語り出すことが多いようです。
前世の記憶は何歳まで覚えている?
一般的に、前世の記憶を話しはじめる年齢は、簡単な文章を話すことができるようになる2歳から5歳くらいまでだといわれています。5歳を過ぎたあたりから徐々に話さなくなり、8歳くらいまでには徐々に忘れてしまうようです。
体験談でも、幼稚園に入って外遊びが活発になった頃から思い出す暇がなくなった、という声がありました。成長とともに現実の世界での経験が増え、記憶が薄れていくのかもしれません。
なお、生まれ変わりの研究で知られるヴァージニア大学のスティーブンソン教授の調査では、前世の記憶が断片的に残っている子どもがいる一方で、両親の名前や住んでいた場所のような、詳細な記憶を持つ子どももいたと伝えられています。
お子さんの前世の記憶を上手に聞き出す4つのポイント
わが子の前世の記憶を聞きたい!というママは、どうすればうまく聞き出せるのか気になりますよね。どのように接すると子どもが話してくれるのか、4つのポイントをご紹介します。
1.お子さんが話しはじめるのを待つ
ここでご紹介した5人のお子さんの体験談を読んで分かるように、子どもが前世の記憶について話しはじめる際、ママは「あれ?いつもと様子が違うな」と感じています。子どもが発した何らかのサインを聞き逃さないためには、普段から子どもとしっかり向き合うことが大切です。
2.お子さんの言うことを否定しない
せっかくママに聞いてほしくて前世の記憶について話しているのに、「それ本当なの?」「嘘でしょ?」などと否定的な態度はとらないようにしましょう。「うんうん、それで?」のように、子どもが話しやすいよう相づちを打つなどして、聞くことに徹するのがコツです。
3.言い渋る場合は無理に聞こうとしない
前世の記憶には楽しい記憶だけでなく、悲しい記憶やつらい記憶もあるかもしれません。話すことで本人がさみしい気持ちになってしまわないよう、自分から積極的に話す場合以外は、無理に聞き出そうとするのはやめましょう。体験談のように、そっと抱きしめて安心させてあげるのも素敵な対応です。
4.同じことを何度も聞かない
子どもは何度も話すうちに、自分の中で記憶があいまいに変化してしまうことがあるといわれます。いろいろ聞き出したい気持ちは分かりますが、前世の記憶を尋ねるのは1度きり、くらいの気持ちで受け止めるのがよいでしょう。
前世の記憶とどう向き合えばいい?
前世の記憶にまつわる話は、科学ではっきり証明されているものではありません。だからこそ、真偽を確かめようと躍起になるより、親子の不思議で楽しいひとときとして受け止めるのがおすすめです。
子どもが語る言葉を「そうなんだ」と受け止めてあげると、子どもは安心して自分の世界を話してくれます。時が経てば忘れてしまう、今だけの特別なお話。メモや録音に残しておくと、大きくなったときに親子で読み返せる、かけがえのない思い出になりますよ。
子どもの前世の記憶に関するよくある質問
最後に、前世の記憶についてよくある疑問をまとめました。
Q. 前世の記憶は何歳ごろから話し始めますか?
簡単な文章を話せるようになる2〜5歳ごろが多いといわれています。5歳を過ぎると徐々に話さなくなり、8歳くらいまでには忘れていくことが多いようです。
Q. どうして忘れてしまうのですか?
はっきりした理由は分かっていませんが、成長とともに現実の経験や遊びに夢中になり、記憶が薄れていくと考えられています。体験談でも、幼稚園入園を機に話さなくなったケースがありました。
Q. 作り話と見分けることはできますか?
子ども自身もあいまいなことが多く、はっきり区別するのは難しいものです。無理に真偽を確かめようとせず、空想も含めて子どもの豊かな世界として楽しむのがおすすめです。
Q. 怖い記憶や悲しい記憶を話したときはどうすれば?
否定せずに受け止めたうえで、無理に続きを聞き出さないようにしましょう。「もう大丈夫だよ」と抱きしめて安心させてあげると、子どもも落ち着きます。
まとめ
子どもがふと口にする前世の記憶は、「胎内記憶」「中間生記憶」とはまた違う、生まれ変わる前の暮らしにまつわる不思議なお話です。話し始めるのは2〜5歳ごろで、多くは8歳くらいまでに忘れてしまいます。もしわが子がそんな話をしてくれたら、否定せず、無理に何度も聞かず、今だけの特別なひとときとして受け止めてあげてください。メモに残しておけば、成長後に親子で楽しめる宝物になりますよ。


