子供の睡眠時間不足の悪影響に関する記事

【子供の睡眠時間】学校に通えない/楽しめない!?不眠の悪影響6つ

【子供の睡眠時間】学校に通えない/楽しめない!?不眠の悪影響6つ

子供にとっての理想の睡眠時間や、その睡眠時間が確保されない現実、睡眠不足による悪影響について解説します。

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子供の睡眠時間は親次第!眠りの大切さと睡眠不足による悪影響6

パソコンを見ながら笑顔の子供達

近年、両親のライフスタイルや生活環境などにより、子供が眠りたくても眠れない状況に置かれている家庭が多いようです。そうして起こる慢性的な睡眠不足は、子供の成長に悪影響を及ぼすこともあるのです。

子供は眠たくなったら勝手に寝るもの、と思っていませんか?大人でも騒がしかったり、眩しかったり、不快を感じると眠れないように、子供だって眠れないのです。子供の不眠による恐ろしい悪影響を理解し、子供の発達と未来を守ってあげましょう。

理想の睡眠時間

2015年に米国国立睡眠財団が公表した情報によると、子供に望ましい睡眠時間は、1~2歳で11~14時間3~5歳で10~13時間6~13歳で9~11時間14~17歳で8~10時間です。

3、4歳頃まではお昼寝をするので、睡眠時間も確保しやすいですが、就園児になると、眠るのは夜だけになってしまいます。就園児を朝7時に起こそうと思えば、夜も20時~21時には寝かせなければ、十分な睡眠時間は確保されません

特に働くママにとっては、仕事から帰宅して子供に夕食を食べさせ、入浴をさせてから20時に寝かせるというのはなかなか難しいものです。けれど、そのような親のライフスタイルに子供の生活を合わせ、睡眠時間が慢性的に不足すると、成長への悪影響がでることもあるのです。

子供の睡眠時間の推移

笑顔の小学生

文部科学省による「データから見る日本の教育」のデータでは、1970年の小学生の平均睡眠時間が9時間23分であるのに対し、2000年には8時間43分と30年間で小学生の睡眠時間が40分も減少していることがわかっています。

特に最近では、22時以降に就寝する子供の数が増えていて、遅寝遅起きという睡眠習慣の乱れが起こっています。

遅寝遅起きの子供は、4~5人に1人の割合であり、子供の睡眠問題が懸念される時代となっているのです。

睡眠不足による悪影響

子供の慢性的な睡眠不足は、日々の生活に悪影響があるだけでなく、子供の将来にも大きく影響します。その悪影響を理解し、子供の睡眠の必要性を今一度見直してみましょう。

知的発達や情緒的発達の遅れ

夜更かししてテレビゲームをする子供

睡眠時間が不足すると、成長ホルモンの分泌も減少します。この成長ホルモンは、骨や筋肉を成長させるために必要なもので、身体が育つためには不可欠なものなのです。

実際、よく寝る子ほど身長が伸びると言われています。「寝る子は育つ」とは科学的にも正しいのです。

子供の睡眠の質が低下したり、睡眠時間が減ったりして睡眠不足になると、生体リズムが狂います。これにより認知能力発達の遅れや落ち着きがない多動傾向がみられることがあり、運動や芸術の能力を習得する能力にも悪影響を及ぼすと考えられています。

肥満になりやすい

TVゲームしている肥満児

睡眠不足になると、食欲を増進する「グレリン」の分泌が高まり、逆に食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌は減少します。そのため食への欲求が高まり、肥満になりやすくなるのです。

また、成長ホルモンには脂肪の分解を促進する働きもあります。前述のように、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が低下すると、身体に脂肪がつきやすくなるのです。

さらに、肥満になりやすいということは、大人になってから糖尿病や高血症などの生活習慣病のリスクも高まります

学力低下

日中眠いと感じると、集中力が低下してしまいます。そのため、記憶力や学業成績は睡眠時間と大きく関わりがあると考えられています。

また、脳に記憶を司る組織「海馬(かいば)」の体積は、幼児期に睡眠時間がきちんと確保されている子の方が、睡眠不足の子よりも1割も多くなっているそうです。

キレやすくなる

怒る子供

怒りっぽくて、すぐに暴力をふるう子、キレやすい子は、親のしつけの問題だけではなくて、実は睡眠不足による影響の場合もあるのです。

大人の睡眠不足は居眠りや過眠などに現れますが、子供の場合はイライラやキレる言動、多動行動として現れる傾向があるそうです。

免疫機能の低下

疲れた身体を休めるためにも、睡眠は不可欠です。特に乳幼児期や小学校低学年の場合、自分のイライラや体調不良が「疲れ」だと認識できない子も少なくありません。

そのため、知らぬ間に疲れが溜まり、身体の免疫機能が低下してしまうことがあります。免疫機能が低下すると風邪だけでなく、さまざまな病気にかかりやすくなってしまうのです。

ストレスの蓄積

嫌なことも「寝たら忘れる」とまではいきませんが、実は寝ることによって子供のストレスは軽減されます。特に良質な睡眠はストレスを発散させるように身体に働きかけるので、寝ること自体がストレスの発散法になるのです。

逆に睡眠不足だと、日中身体を動かす元気もなくストレスは溜まる一方。そんな体の仕組みを知る由もないのが子供ですので、親はこうした人体のメカニズムをしっかりと理解しておくことが大切です。

子供の睡眠不足を解消させるコツ

子供が睡眠不足だと、大抵の場合、その親も睡眠不足です。社会問題になりつつある、この睡眠問題。まずは、家族で生活習慣を見直しましょう

睡眠不足解消のコツとしては、早く寝かせることが一番です。そのためには、休日も早く起きる、朝ごはんをしっかり食べる、日中は身体を動かすなど、正しい生活リズムを心がけましょう。

また、夜寝る前に、テレビやゲーム/スマホで脳を興奮状態にしてしまっては、寝つきが悪くなるので要注意です。夜食も、胃などの消化器官が活発になってしまい、寝つけなくなるのでやめましょう。

睡眠不足解消のコツ

  • 休日も平日と同じ時間に起きる。
  • 朝ごはんをしっかり食べる。
  • 日中は身体を動かせる。
  • 夜寝る前は、テレビやゲーム/スマホを控える。
  • 寝る2~3時間前は、飲食を控える。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪