ごっこ遊びとは?何歳から始まる?年齢別の特徴とねらい 親の関わり方
子供の頃に夢中になった遊びは、大人になってからの心の土台になるといわれます。その代表格が「ごっこ遊び」です。ぬいぐるみをあやしたり、お店屋さんになりきったり、一見すると他愛のない遊びに見えますが、実は観察力や想像力、相手を思いやる気持ちまで育つ奥の深い遊びです。しかも遊び方は月齢や年齢によってどんどん姿を変えていくため、その移り変わりを知っておくと、子供の成長を見守る目線がぐっと豊かになります。
この記事では、ごっこ遊びの意味や始まる時期、年齢別の遊び方の変化、身につく力とねらい、そして親がどう関わると遊びが伸びるのかまでを、子育ての現場の視点で具体的に解説します。「うちの子はまだしないけれど大丈夫かな」という気がかりへの向き合い方もまとめました。
ごっこ遊びって何?見立て遊びやつもり遊びとの違い
「ごっこ遊び」とは、身近なものを別の何かに見立てたり、自分以外の誰かになりきったりして、ストーリーを展開する遊びのことをいいます。人形を赤ちゃんに見立てておもちゃの椅子に座らせ、積み木を食べ物のつもりで口元へ運び、「ハイどうぞ、モグモグ…」とママになりきってお世話をする子供の姿は、一生懸命で愛おしいですよね。
混同しやすいのが「見立て遊び」「つもり遊び」「再現遊び」との関係です。積み木を車に見立てる、ハンカチをかたつむりにするといった「見立て遊び」や、大人の動作をそのまま真似る「再現遊び」は、いわばごっこ遊びの準備段階。これらに役割やストーリーが加わり、「わたしはお母さん」「きみはお店の人ね」と世界を作り出すようになると、本格的なごっこ遊びへと発展していきます。つまり、ごっこ遊びは急に始まるのではなく、日々の見立てや真似っこの積み重ねから自然に育っていくものなのです。
家族の生活を真似た「おままごと」だけでなく、品物をやり取りする「お店屋さんごっこ」、段ボールに入って発車する「電車ごっこ」、丸めた新聞紙を剣に見立ててヒーローになりきる「ヒーローごっこ」など、題材は身近な生活から空想の世界まで実に多彩です。「なりきり系」は一人で好きなキャラクターになりきる遊び、「役割分担系」は複数人で役を決めて演じる遊びと整理すると、わが子がどちらのタイプを好むのかも見えてきます。
普段は外遊びが好きな子も、きっかけひとつで室内のごっこ遊びに夢中になることがあります。雨の日、テーブルの下に毛布をかけて「ここは秘密基地ね」と声をかけるだけで、いつもの部屋が特別な世界に早変わり。うまく世界に入れないときは、大人が先に「ピンポーン、宅配便でーす」と役になりきってみせると、子供も安心して参加しやすくなります。幼いうちからこうしたきっかけ作りをして、遊びを一緒に盛り上げていきましょう。
ごっこ遊びは何歳から?夢中になる年齢の目安
不思議なもので、多くの子供は親が教えなくても、時期がくれば自発的にごっこ遊びを始めます。目安としては、心と体の機能が育ってくる1歳過ぎから2歳前後にかけて。積み木を耳に当てて電話の真似をする、ぬいぐるみに食べさせる振りをするといった見立て・つもり遊びが芽生え、そこから少しずつごっこ遊びらしくなっていきます。早い子だと9か月ごろの赤ちゃん期に、その芽生えが見られることもあります。
自我が育ち、言葉のやり取りが増える3~4歳ごろに遊びは一気に豊かになり、4~5歳あたりでピークを迎えます。その後は小学校入学前後になると仮想の世界と現実の区別がつくようになり、ごっこ遊びは少しずつ減少。かわりに自分で複雑な設定を考えてお話や絵を作るなど、想像力の使い道が広がっていきます。ごっこ遊びが続く時期には決まりがなく、小学校低学年ごろまで、あるいはそれ以降も形を変えて楽しむ子もいます。
大人はあまり意識しませんが、ごっこ遊びは心も体もフル回転させる遊びです。成長には大きな個人差があり、始める時期も遊び方も子供それぞれ。「うちの子、ごっこ遊びをしないけれど大丈夫かな」と気になるママもいますが、実際には「遊んでいる時間が短くて大人が気づいていない」「その行動がごっこ遊びだと思っていなかった」というだけのことも少なくありません。次の先輩ママたちの体験談は、まさにそんな「見えていなかっただけ」の気づきをくれます。
恥ずかしがり屋!?
ウチの長男のことなんですが、長男はとっても活発で、2~3歳児のころは一時もじっとしないで外で遊び回っていることが多くて、あまり絵本だとか、ごっこ遊びはしない子だと思い込んでいました。
ところがある日、「一人で部屋の隅で遊んでいるな」と家事の合間に気付き長男の様子をこっそり見にいったところ、お姉ちゃんのクマのぬいぐるみをおもちゃの椅子に座らせて、テーブルにお姉ちゃんのティーセットのおもちゃをキレイに並べ、「はい、おいちいよ!」なんてごっこ遊びをしていたんです。
私は初めてみる長男のごっこ遊びの姿に、おもわず「クマちゃんとお茶してたの~?」と声をかけたのですが、長男は私に気が付くとハッと顔色を変え「イヤー!!ママダメ!」と大騒ぎをして、クマを放り投げておもちゃをグチャグチャにしてバタッと床に突っ伏して、拗ねて泣きだしてしまいました。
お姉ちゃんみたいにごっこ遊びをしてみたかったけど、男の子らしくないと思っていたのでかもしれません。それ以来、たびたび長男が隠れてごっこ遊びをしているのを見ましたが、やっぱり恥ずかしがって「見ちゃダメ!」と言ってました。当時長男は3歳の誕生日を過ぎたころだったと思いますが、私に隠れてもっと早くからごっこ遊びをしていたのかもしれませんね。
目からうろこが落ちました
「ごっこ遊びをしない子もいるみたいだよ」という話を以前ママ友から聞いたことがあって、5歳になる長男がごっこ遊びをしないのを気にして、近くの学童の先生に相談をしました。
「しばらく遊ぶ様子を見てみましょう」といわれて、息子を初めての学童で遊ばせたのですが、息子は他の子の仲間に入ることはなく、一人で気に入った車のおもちゃを手にして、ゴロッと床に寝っ転がって車のタイヤの動きを見つめながら「ブー、ブー」と一人遊び…。ところがその様子を見た先生が、「あら、ごっこ遊びしてますよ」というのです。
私はごっこ遊びというものは、いわゆるお人形をつかったおままごとだと思っていたのですが、車を実物に見立てて動かすのも子供のごっこ遊びだとその時初めて知りました。「子供によっては一人遊びが好きだったり、集団でのごっこ遊びになかなか入っていかなかったりするので、あまり気にしないように」といわれ、とても安心しました。
ウチの子、遊びの天才!
私には4人の子供がいて、いま一番下の娘が3歳になったところです。女の子でお姉ちゃんがいるので、娘は1歳頃からお人形を使って何やらごっこ遊びをしていましたが、つい最近は一人でハンカチを折って、たたんで端からクルっと丸めたロールケーキ状のものを私のところに持ってきて、「ホラ!かたつむりさん!」と見せてくれました。確かにクルっとした渦巻きが、かたつむりの殻にそっくり!
娘はその後アジサイの絵が描いてある絵本のページを開き、「デンデン、ムシムシ~」とカタツムリの歌を歌いながら、自分の作ったいくつかのハンカチかたつむりを絵の上で動かし、「あっ、ママ!こんなとこにいたの~?」「そうなの~」と一人でごっこ遊びを楽しんでいました。
ちょうど梅雨時で、保育園でかたつむりの歌をみんなで歌っていた時期だったのですが、親バカにも「ハンカチをかたつむりに見立ててごっこ遊びをするなんて、ウチの子って天才!」と思いました。
ごっこ遊びをしない子・一人遊びが好きな子への向き合い方
先輩ママたちの体験談からも分かるように、ごっこ遊びの姿は本当にさまざまです。にぎやかにお店屋さんごっこをする子もいれば、車を寝転がって動かす子、ハンカチをかたつむりに見立てる子もいます。つまり、ごっこ遊びには「これが正解」という決まった形はないのです。大人の思う「おままごと」だけを探していると、目の前で起きているごっこ遊びを見逃してしまうことがあります。
「うちの子はしないな」と感じたら、まず遊びの見つけ方を少し広げてみましょう。ミニカーを「ブーン」と走らせる、ブロックを電話に見立てて「もしもし」と言う、砂場でごはんを作る真似をする、これらもすべて立派な見立て・ごっこ遊びです。子育ての現場では、こうした短い場面を「遊びの芽」として拾ってあげることが、その後の広がりにつながります。「わあ、おいしそうなごはんだね。ひとくちちょうだい」と一言添えるだけで、子供の中の物語がふくらんでいきます。
また、一人でじっくり遊ぶのが好きな子もいます。みんなの輪にすぐ入らないからといって、無理に集団遊びへ引き込む必要はありません。発達の観点から見ると、幼い時期は隣で同じ遊びをしていても互いに交わらない「並行遊び」が自然な姿で、友達と役割を分け合う協同的な遊びは、そこから少しずつ育っていきます。つまずきがちなのは、大人が「もっとみんなと遊びなさい」と急かしてしまうこと。まずは一人の世界を尊重しつつ、「ママも隣でお店やってみようかな」ととなりで並んで遊ぶところから始めると、子供のペースで人との関わりが広がっていきます。遊び方は一人ひとり違うと受け止め、あたたかく見守っていきましょう。
年齢別のごっこ遊びの種類と特徴
子供の成長を追っていくと、心身の発達に合わせてごっこ遊びの中身が段階的に変わっていくのがよく分かります。子供は遊びを通してさまざまな刺激を受け取り、それを経験として自分のものにしていきますが、常に新しい刺激を求めるため、いつまでも同じ遊びでは物足りなくなるのですね。ここでは年齢ごとの特徴と、その時期に響く関わり方をあわせて紹介します。
1歳前後
1歳前後の赤ちゃんは、まだ十分に体を動かせず言葉も出ませんが、まねっこ遊びや何かをする振りを始めます。これがごっこ遊びの芽生えです。ぬいぐるみを赤ちゃんに見立てて「いい子いい子」となでたり、自分の哺乳瓶を口元へ差し出したりする姿が見られます。この時期は、大人が「モグモグ、おいしいね」とゆっくり動作を見せてあげるのが何よりのお手本。子供は大好きな人の動きをじっと観察して吸収していきます。まだうまく真似できなくて当たり前なので、できた瞬間に「上手にできたね」と笑顔を返すことが、次の遊びへの意欲につながります。
2歳前後
2歳前後になると手指が発達し、おもちゃを扱うのが上手になります。まだ一人遊びが中心ですが、積み木を車に、丸いブロックをハンドルに見立てるといった見立て遊びが増えていきます。「運転手さんごっこ」「おままごと」などが代表例です。この時期は「◯◯だね」と見立てに共感する言葉が効果的。「これはブーブーだね、どこ行くの?」と問いかけると、子供の頭の中でお話がふくらみます。つまずきがちなのは、大人が正解を教えたくなること。積み木を「これは電車でしょ」と直したりせず、子供の見立てにそのまま乗っかるのがコツです。
3~4歳前後
3~4歳前後になると自我が芽生え、観察力もぐんと伸びます。身近なママの真似をした生活場面の再現に加え、「お店屋さんごっこ」「レストランの店員さんごっこ」「大工さんごっこ」など、一人でも集団でもバリエーション豊かに遊ぶようになります。ただし3歳ごろは、同じ場所で遊んでいても実は各自ばらばらのことをしている「並行遊び」が多く、おもちゃの取り合いも起きやすい時期。「順番こしようね」「これはAちゃんもBちゃんも使いたいんだね」と気持ちを言葉にして橋渡ししてあげると、少しずつ役割を分け合う遊びへ育っていきます。「いらっしゃいませ」「これください」といった短いやり取りを大人が見せると、遊びが一気に広がります。
5~6歳前後
年長さんの5~6歳になると、お友達とのコミュニケーションがかなり取れるようになります。そのため一人ではなく、役割を分担して集団で演じ分けるごっこ遊びを楽しめるようになります。憧れのテレビヒーローになりきる「ヒーローごっこ」などが典型で、子供たちだけで設定やルールを決め、道具を手作りすることも。この時期に大切なのは、大人が世界に踏み込みすぎないことです。もめごとが起きても、すぐ裁定せず「どうしたら二人とも楽しく遊べるかな?」と問い返すと、話し合って解決する力が育ちます。集団の遊び方そのものを、子供はごっこ遊びを通して学んでいるのです。
小学生以降
小学生になると、家庭の外で多くの刺激を受けるようになり、ごっこ遊びへの興味は次第に薄れていきます。物事を客観的・現実的にとらえられるようになるため、空想の遊びよりスポーツやゲームなど現実的な遊びが中心に。一方で、空想の世界を膨らませてお話を書いたり絵を描いたりする子もいます。小さな子の相手をしてごっこ遊びに付き合ってあげられるようになるのも、これまで培ってきた情緒があってこそ。遊びの形が変わっても、ごっこ遊びで育った想像力や思いやりは、しっかり子供の中に息づいています。
ごっこ遊びに伴う保育園や幼稚園でのトラブル
子供にとって楽しいごっこ遊びですが、まだ遊びを加減する力は育ちきっていません。真似やなりきりが楽しくてついエスカレートし、物を壊したり、お友達とケンカになったりというトラブルもよく起こります。
特にヒーローごっこや戦いごっこは勢いがつきやすく、園によっては禁止になることもあります。とはいえ、子供は物を壊す経験から物を大切にすることを学び、ケンカから仲直りの方法を覚えていくもの。トラブルがあったからと家庭でまでごっこ遊びを禁止するのはおすすめできません。家庭では「叩く役はなし」「痛いことはしない」といった簡単なルールを一緒に決めておくと、遊びを止めずに安全を保てます。「新聞紙の剣は空に向かってエイッ、お友達には向けないよ」と具体的に伝えるのがコツです。
子供が大きくなると目を離しがちですが、遊びに夢中になりすぎてトラブルにならないよう、さりげなく見守ることも心がけたいところ。園でお友達とトラブルになったときは、先生とよく連絡を取り、壊れたものの対応や相手の親御さんへの声かけをしながら、子供の気持ちもフォローしてあげてくださいね。頭ごなしに叱るのではなく、「どうしたかったの?」と気持ちを聞いてから、より良い伝え方を一緒に考えると、次につながります。
破壊の真似はやめて~
保育園の年長さんに通う男の子と、未満児クラスに通う女の子のママです。ウチの保育園では、「忍者」をモチーフにごっこ遊びを通して体育指導をしています。子供達も忍者のアニメを見たり、風呂敷で忍者らしく被り物をして楽しくやっているようなのですが、やっぱり男子は我慢がきかないらしく、「キェー!!」とか、「トリャー!!」とか、新聞紙を丸めた刀で叩き合っていて、なかには泣き出すほどのケンカになってしまうこともあるそうです。
先生たちも見ているので、ケガをするほどのことはないのだそうですが、先日は息子が一緒に遊んでいた女の子とポカポカっとやり合い、相手の子が泣いてしまったそうです。お互い様ではあるのですが、相手の女の子のママにはお詫びの電話をしておきました。
神経質なママだと話がこじれてしまうこともあるそうなので、お友達同士のトラブルって怖いですよね。でも、忍者ごっこのおかげて息子は平均台もスイスイっと通れますし、自作の手裏剣を自宅で作って持っていて、楽しく遊んでいます。
娘の雄姿を目の当たりにしました
我が家では、娘が園に早く馴染む様に、息子が年長さんのときに娘を満3歳児で入園させました。娘が入園して初めての参観日、なんと娘が年長さんの男の子達に立ち向かっている姿を見ることができました。
ごっこ遊びで息子は望んでいなかったのにそれを言えず悪役になり、男の子達5人が息子の上に重なって乗って来たのだそうです。そして、その姿を見た娘がお兄ちゃんのピンチだと思い、他の男の子達を叱りつけたのです。と言ってもまだ3歳になったばかりでしたので、言葉はあまり話せず叫んで体当たりで襲い掛かったのですが…。
その後園では戦いごっこが禁止になってしまいましたが、私は息子にも娘にもいろいろな意味でよい経験になったと思っています。最近はやたら保護者が過保護になっている気がしますが、私は動物だってじゃれあって覚えることがあるので、子供の時期だからこそこういった学びがある方がいいし、ごっこ遊びはとても大切な経験をさせてくれるものだと思っています。
ごっこ遊びの意義や保育のねらい
ごっこ遊びは、一緒に遊ぶママやお友達とのやり取りや楽しい経験を通して、次のような子供の力を大きく伸ばす働きをもっています。国が定める保育の指針でも、幼児期の遊びは学びそのものと位置づけられており、園でも意図的に取り入れられています。
特に注目したいのが、相手の立場に立って考える力が育つことです。お母さん役をやってみて初めて「ごはんを作るのは大変なんだ」と気づいたり、お客さん役から店員さんの気持ちを想像したり。ごっこ遊びは、自分とは違う誰かになってみる視点の切り替えを、遊びながら自然に練習できる場でもあります。子供にとって遊びは学びの場。ごっこ遊びで積み重ねる疑似体験は、この先を生きていくうえで大切なスキルの土台になっていきます。
遊びが広がらないときの声かけの型
「ごっこ遊びに付き合っているけれど、すぐ終わってしまう」「同じ場面のくり返しで発展しない」という声はとても多いものです。そんなときは、大人の入り方を少し工夫すると、遊びがぐんと長く豊かになります。子育ての現場で使いやすい三つの型を紹介します。
| 型 | ねらい | 声かけの例 |
|---|---|---|
| 役に入る | 子供と同じ世界に入り、遊びを対等に楽しむ | 「すみません、この林檎ください」「わあ、おいしそう」 |
| 困りごとを持ち込む | 新しい展開のきっかけを作る | 「大変、赤ちゃんが泣いちゃった。どうしよう?」 |
| 実況役になる | 手を止められないときに言葉だけで参加する | 「お母さん、今からお料理を始めるみたいですよ」 |
コツは、大人が話をぐいぐい進めすぎないこと。主導権はあくまで子供に置き、「次はどうする?」と委ねる余白を残すと、子供が自分で物語を動かし始めます。逆に、大人が正解や段取りを決めてしまうと、子供はやらされ感を覚えて興味を失いがちです。うまく乗ってこないときは無理に続けず、「またお店やろうね」と余韻を残して切り上げるのも大切な関わり方です。
パパやきょうだいの巻き込み方
ごっこ遊びはママひとりで抱え込む必要はありません。役者が増えるほど世界は広がるので、パパやきょうだいを上手に巻き込みましょう。パパには「怪獣役」「お客さん役」など分かりやすい役をお願いすると参加のハードルが下がります。「パパはこの街を守るヒーローね」と役を与えるだけで、遊びが苦手なパパもぐっと入りやすくなります。
きょうだいで年齢差がある場合は、役割に差をつけるのがコツです。上の子には「店長さん」「船長さん」といった仕切る役、下の子には「お客さん」「乗組員」など真似しやすい役を渡すと、それぞれのペースで同じ世界を楽しめます。よくあるつまずきは、下の子が上の子の遊びを壊してしまうこと。そんなときは「赤ちゃんはお昼寝の時間ね」と物語の中に居場所を作ってあげると、角が立たずに続けられます。家族みんなが少しずつ関わることで、子供は「自分の世界を受け止めてもらえた」という安心感を積み重ねていきます。
幼児が喜ぶ!ごっこ遊びができる無料アプリ
ごっこ遊びは体の発達を促す効果も高いので、できれば実際におもちゃなどで身体を動かしながら遊んだほうが良いのですが、車の中や旅行先などで難しい場面では、無料アプリを使って楽しむこともできます。
また、ごっこ遊びにあまり興味を示さない子でも、アプリで体験してみることで興味をもつきっかけになる場合があります。使う時間を決めて、遊びの入り口のひとつとして取り入れてみてくださいね。
「なりきり!!ごっこランド」
子ども向けアプリのランキングで上位を獲得した人気アプリで、子供が大好きなごっこ遊びを気軽に楽しめます。実在のお店や仕事になりきって体験できるコンテンツが用意されており、子供が飽きずに遊べるのが魅力です。アプリで「お店の人ってこんなことをするんだ」と知ったあと、家で本物のおままごとに展開すると、遊びがさらに深まります。
幼児におすすめ!ごっこ遊びおもちゃ3選
子供のごっこ遊びが本格的になってきたら、ひとつは用意したいのがごっこ遊び用のおもちゃです。身近なものを見立てて使うのも良い経験ですが、おままごとセットのように「そのものズバリ」の道具があると、よりリアルに真似ができ、興味や発想がぐんと広がります。
ここでは、男の子も女の子も楽しめて誕生日プレゼントにもぴったりな人気のおもちゃを3つ紹介します。選ぶときは、子供が今どんな遊びに夢中かを思い浮かべると失敗しにくいですよ。
1森の遊び道具 マイファーストキッチン
エド・インター
木のぬくもりとカラフルな色合いで人気のエド・インター社の、本格的なキッチンセットです。目玉焼きなどの食べ物と、なべやフライパンなどの調理道具がセットになっていて、ママの真似をしたおままごとをたっぷり楽しめます。「今日は何を作ろうか?」と声をかけながら遊ぶと、献立を考える力も育ちますよ。
2ツールボックス [3歳誕生日 大工遊び]
Voila(ボイラ)
3歳ごろから遊べる大工さんごっこのツールボックスです。手にやさしい木のおもちゃで、小さな子供でも握りやすいデザイン。ハンマーやドライバー、レンチなどのツールと木製パーツがたくさん入っているので、「ここを直しますね」と修理屋さんになりきって夢中で遊べます。手指を使うので、遊びながら器用さも養われます。
3マイドールハウスセット
ボーネルンド
家族の人形や家具などのアイテムがそろったドールハウスセットです。人形を自由に動かして、家族の暮らしを再現するごっこ遊びを楽しめます。どこからでも手を入れられる作りなので、子供が自分でストーリーを作りながら遊べるのが魅力。「お父さんが帰ってきたよ」「ごはんの時間ね」と、家庭の一場面をそのまま遊びに写しとる姿が見られます。
ごっこ遊びへの親の接し方
ごっこ遊びは園でも積極的に取り入れられている、子供の発達に良い遊びです。トラブルを気にしてつい口を出したくなりますが、心身の育ちを伸ばすには、危険な場合を除いてあまり口を挟まないことが基本です。大人が展開を決めてしまうと、子供が自分で考える余白がなくなってしまうからです。
とはいえ、まったく関わらないほうが良いわけではありません。子供が展開に困ったら「今度は◯◯もやってみようか」ときっかけを作ったり、遊びやすいように道具や場所を整えたりしてあげましょう。段ボールや風呂敷、空き箱を用意しておくだけでも、遊びの幅は大きく広がります。そして子供からごっこ遊びに誘われたら、少しの時間でも家事の手を休めて役になりきってみてください。「ママも一緒に遊びたかったの」という気持ちが伝わることが、子供の安心と意欲を育て、遊びをぐんと豊かにしていきます。
ごっこ遊びに関するよくある質問
最後に、ごっこ遊びについて寄せられることの多い疑問に、子育ての現場の視点でお答えします。
Q. なかなかごっこ遊びを始めません。うながしてもいい?
無理に教え込む必要はありませんが、環境を整えるのは効果的です。ミニカーやぬいぐるみ、空き箱などを手の届く場所に置き、大人が「もしもし、聞こえますか?」と見立て遊びを見せてみましょう。始める時期には大きな幅があるので、焦らず遊びの芽を拾ってあげてください。
Q. 一人でごっこ遊びばかり。お友達と遊ばなくて大丈夫?
幼い時期は、隣で同じ遊びをしていても交わらない並行遊びが自然な姿です。一人の世界を存分に楽しむことも大切な経験。まずは大人がとなりで並んで遊び、そこから少しずつ人との関わりを広げていけば十分です。
Q. 誘われるけれど、どう関わればいいか分かりません。
「役に入る」「困りごとを持ち込む」「実況役になる」の三つを思い出してください。主導権は子供に預け、「次はどうする?」と委ねると、遊びが自然に広がります。手が離せないときは言葉だけの実況でも十分参加になります。
Q. ヒーローごっこが乱暴で困ります。
禁止するより、遊ぶ前に「叩かない」「お友達に向けない」といった簡単なルールを一緒に決めるのがおすすめです。広い場所や時間を区切ってあげると、勢いをコントロールしやすくなります。
Q. きょうだいで年齢差があっても一緒に遊べる?
役割に差をつければ一緒に楽しめます。上の子には仕切る役、下の子には真似しやすい役を渡し、下の子には「赤ちゃんはお昼寝ね」と物語の中の居場所を用意すると、もめずに続けられます。







