イタリアの子供が夢中になる遊び~屋内外14種のレクリエーション
子供の頃の遊びといえば皆さんは何が思い浮かべますか?筆者が幼稚園や小学生の時によく遊んだものに、「おにごっこ」や「あやとり」、「だるまさんが転んだ」、「パズル」、「縄跳び」、「ヨーヨー」、「プラモデル」、「りかちゃん人形」、「けん玉」、「ミニカー」、「LEGO」などがありました。子育ての現場でも、休日の公園で子供と一緒に昔懐かしい遊びをして汗を流しているパパやママの姿をよく見かけます。
ところが、驚いたことに遠く離れたヨーロッパの国・イタリアの子供たちも、「あやとり」や「縄跳び」、「パズル」で遊ぶなど、筆者が小さい頃に遊んでいたのと同じような遊びを日常的に楽しんでいるのです。文化や言葉は違っても、子供が夢中になるツボは世界共通なのかもしれませんね。
今回は、そんな伝統的なイタリアの子供達の屋外と屋内の遊びと共に、最近のおもちゃ事情をたっぷりとご紹介します。発達心理の視点や、親子のコミュニケーションを深める関わり方も解説しますので、今度の休日はぜひイタリア流の遊びを家族で取り入れてみてくださいね。
なぜ世界の遊びを知ることが子供に良いの?発達・心理の視点
「どうしてわざわざイタリアの遊びを日本の子供に教えるの?」と思うママもいるかもしれません。実は、異文化の遊びに触れることは、子供の柔軟な思考力を育てる絶好のチャンスなのです。
発達心理学では『認知の多様性』という考え方が知られています。いつもと同じ「鬼ごっこ」でも、「イタリアではこういう名前で、こんなルールが追加されるんだよ」と教えることは、家庭の場面では子供の想像力を刺激し、新しいルールを受け入れる柔軟な姿として表れます。この理解があると、いつもの遊びに少しだけ世界のスパイスを加えることへの向き合い方が変わってきます。
一般的には日本の遊びだけで十分だと思われがちですが、実際には「世界には自分たちと似ているけれど少し違うお友達がいる」と知る方が、グローバルな視野が育ちやすいことがあります。なぜなら幼児期は異文化への偏見がないという特徴があるからで、結果的に多様性を受け入れる豊かな心につながりやすくなります。明日の公園遊びでは、「今日はイタリアの鬼ごっこをしてみようか!」とワクワクする提案をしてみてください。
イタリアの伝統的な屋外の遊び:公園で思い切り体を動かそう
イタリアでも小さい子供達は、やはり外で体を動かして遊ぶのが大好き。誕生会や週末の親戚との食事会などで集まると、大抵じっとしていられず、みんなで外へ飛び出して行ってしまいます。太陽の光を浴びて走り回ることは、子供の心と体の成長にとって世界共通の栄養源です。
そこで、最初にイタリアの伝統的な外遊びについてご紹介しましょう。日本でもレクリエーションなどでよく行われる遊びととても似ていて、きっと驚くことでしょう。
Acchiapparella~アキャッパレッラ(イタリア版・鬼ごっこ)
これはズバリ「鬼ごっこ」です。鬼に追いかけられて、ワ~と逃げる時の大興奮は万国共通!寒い冬でもへっちゃらで、ほっぺを真っ赤にして遊んでいます。まだ言葉が上手く話せない幼児同士でも、たとえ言葉が通じない外国のお友達同士でも、ルールが簡単なのですぐに仲良くなれます。
同じ走る遊びでも、3歳と6歳では楽しみ方の理由が異なります。3歳ごろは「ただ追いかけられるスリル」が背景にあり、6歳ごろは「どう逃げれば捕まらないかという戦略的思考」が育ってくる時期なので、仲間と連携して鬼を翻弄することが理由になっていることが多いのです。
ただ走ればいいので「おにごっこ(アキャッパレッラ)」は世界共通の最高の遊びです!週末はパパも一緒に本気で走って、「パパ鬼がアキャッパレッラするぞー!」と追いかけてあげると、子供の最高の笑顔が見られますよ。
Ruba bandiera~ルバ バンディエラ(旗取りゲーム)
これは瞬発力とチームワークが問われる、白熱の旗取りゲームです。
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地面に2本同じ長さの平行な線を引き、その両方のラインの外側に同じ数の人が立ちます。同じ線側にいる人達は同チームです。 -
2本のラインの奥の真ん中に、旗手(審判)が旗(ハンカチやひもでもOK)を持って立ちます。旗手が立っている所から近い人から順番に、両チームに同じ数字を割り当てていきます。 -
旗手が旗を持つ手を上げて特定の数字を言ったら、その数に相当する両チームのプレイヤーが勢いよく飛び出し、旗手の持つ旗を相手チームより早く取りに行きます。先に自分の陣地へ戻ったチームが勝ちます(取った旗を途中で敵が奪い取って自分の陣地へ持って行ってしまうのも有りです)。
このゲームにも、イタリアならではの面白い別バージョンがいくつかあります。各数字ごとに、旗をとりに行く前にある特定の行為をすることを義務付けるのです。例えば、旗手が「2!」と言ったら、「2」の番号の人達がラインを越えて旗を取りに行く前に、どちらかが相手の背中を馬飛びしなければならないなど。このゲームは人数が増えれば増える程混乱を招き、興奮で旗手の声を聞き取るのが難しくなるため、ますます盛り上がります。
Nascondino~ナスコンディーノ(かくれんぼ)
これは日本でもお馴染みの「かくれんぼ」です。なぜか、幼い子供達は「かくれんぼ」や「いないいないばー」など、隠れる遊びが大好きですが、イタリアの子供達も例外ではありません。
- 鬼が数を10か20まで数えている間に、他の子供達がどこかに隠れます。
- 鬼に見つからないように、鬼の元居た場所まで走っていって、そこにある壁や木などの鬼の基点にタッチしながら「ターナ!」と叫びます。
- 「ターナ」とはあなぐらなどの「隠れ場所(安全地帯)」の意味。鬼につかまると、自分も鬼になってしまいます。
パパや祖父母と「子供が見つかりそうな場所でもわざと探すフリをする」という関わり方をそろえると、子どもにとって「自分は上手く隠れられた!」という達成感と安心感につながります。家庭内で大げさに探す方針を共有しておくと、子供が自己肯定感を育む場面でとても良い効果が出やすくなります。
イタリアのコンソンノ村では、なんと2010年から18歳以上の大人が参加できる「かくれんぼ世界大会」も開催されていて、2017年9月の大会には日本人も参加しているほど熱狂的な人気があります。休日は「ターナ!」と叫びながら、家族みんなで本気のかくれんぼをしてみてください。
Palla prigioniera~パッラ プリジョニエラ(ドッジボール)
日本で言うところの「ドッジボール」です。イタリアの小学生の間でも定番のスポーツです。
- コートを半分に分けて、二つのチームが半分にしたそれぞれの陣地に入ります。
- 敵の陣地にボールを投げて人に当てますが、味方の陣地内で3回パスをしないと敵の陣地に向かってボールを投げられないという独特のルールがあります。
ゲームは10分で終了。昔、これが盛んだった時は試合が午後中続き、時には翌日に持ち越される事もありました。イタリアでは、以前は中庭なども利用してこのゲームをしていたのですが、中庭の形が四角ではなく三角形だったりした場合は最悪。ゲームの度にどうやったら陣地を公平に分けられるかで白熱の議論になったのだそうです。ルールについて議論するのも、子供の論理的思考を育てる良い経験になりますね。
Strega comanda color~ストレーガ コマンダ カラー(色鬼)
「魔女が色を命令する・・・」というドキドキする決まり文句から始まるこの遊び。続いて鬼(魔女)が色を指定します。当然、鬼が指定する色は難しい色ばかり。鬼に捕まらないようにするためには、鬼が指定した色をした物を探して触れていないといけません。捕まった人達は皆、鬼になってしまいます。日本の「色鬼」にあたりますね。
発達心理学では『色彩認識の言語化』という考え方が知られています。遊びの中で色を探して触ることは、家庭の場面では子供の色彩感覚や語彙力を豊かにする姿として表れます。この理解があると、公園でただ走り回るだけでなく、色を指定する遊びを取り入れることへの向き合い方が変わってきます。
これには別バージョンもあって、ボールを利用する方法があります。鬼が「魔女が色を命令するー!」と叫んでからボールを空に向かって投げ、そのボールを魔女が受け止めてから初めて色を指定するというもの。こうすることで、ボールが宙に浮いている間は時間稼ぎができて、他の人達ができるだけ遠くに逃げられます。「ストレーガ(魔女)ごっこしよう!」と誘うと、子供たちは大喜びで色を探してくれますよ。
Il gioco della campana~イル ジョーコ デラ カンパーナ(ケンケンパ)
これはイタリアで長く遊ばれてきた、日本の「ケンケンパ!」に似ている遊びです。少なくとも10個ほどの囲いを地面にチョークや木の枝で描きますが、そのうちのいくつかは2つ横並びに描き、それ以外は1つの囲いをまっすぐに描きます。また、最後の囲いは体の向きを変えられるように少し大きめに描きます。囲いの中には手前から順番に数字を書いておきます。
- まず最初に、挑戦者が小石やボトルの蓋、小さなプラスチックなどを囲みに投げ入れますが、その時、囲みの線上に物が乗らないよう気をつけて投げます。
- それから、数字の順番通りに囲みの中を片足で跳ねていきますが、物が入ってる囲みはジャンプして飛ばします。最後の囲みにたどり着いたら、今度は体の向きを反対にして、投げ入れた物を片足のまま拾って元の場所に戻って来ます。
- 途中でバランスを崩して手や足が地面についたらアウト。ゲームから外れます。最終的に誰が最後まで残れるかを競います。
この遊びでは、囲みの線から何cm、あるいは何mmまで踏み込んでも大丈夫かが、その日によって変わります。そのためテニスのウィンブルドンの国際トーナメントをはるかに上回る大議論に発展してしてしまう事がよくあるそうです。次に公園で砂場に行ったら、枝で丸を描いてカンパーナに挑戦してみてください。
Uno Due Tre Stella~ウノ ドゥエ トレ ステッラ(だるまさんが転んだ)
これは日本の「だるまさんが転んだ」の完全なイタリア版です。鬼が壁に向かって顔を隠し、「ウノ ドゥエ トレ ステッラ(1、2、3、星!)」と言うごとに後ろに振り向いて、他の人達の動きをチェックするゲームです。
もし鬼が振り向いている時に動いているのが見つかってしまったら、その人は一回前の場所まで戻らなければなりません。鬼以外の誰かが鬼のいる所まで無事辿り着いて「ステッラ!」と叫んだら、その人の勝ち。勝った人が次の鬼になります。
「絶対に動いていないよ!」という言葉にどれだけ「信頼性」があるか、どれだけ「正確に」静止できるかが問われるゲームですが、この点については大抵、子供同士で大議論になります。しかし、誰しもが昔はこの遊びで放課後いっぱい楽しく過ごしましたし、今の子供達もしかりです。夕方の公園で「ウノ ドゥエ トレ ステッラ!」と元気な声で遊んでみましょう。
【対比表】やりがち!遊びの中でのNG対応と望ましい声かけ
子供たちがゲームの中でルールを巡って言い争いになった時、親が良かれと思ってやってしまう行動が、子供の成長の芽を摘んでしまうことがあります。NGな対応と、子供の自主性を育む望ましい声かけをまとめました。
| やりがちなNG対応 | 子どもの受け取り方 | 望ましい対応・声かけ |
|---|---|---|
| 子供同士がルールで揉めると、すぐに親が介入して決着をつける | 自分で解決する力が育たず、親の顔色をうかがうようになる | 「どういうルールにしたらみんな楽しいかな?」と話し合いを見守る |
| ゲームで負けて泣いている子供に「たかが遊びでしょ」と呆れる | 自分の悔しい気持ちを否定されたと感じ、遊びに参加しなくなる | 「負けて悔しかったね。次はどうやったら勝てるか作戦会議しよう」 |
| 「危ないから走らないで!」と外遊びの動きを制限しすぎる | 外遊びは窮屈だと感じ、家でゲームばかりするようになる | 「ここからここまでなら、思いっきり走っていいよ!」と安全な範囲を示す |
| 親が常に子供を勝たせるように手加減しすぎる | 自分が一番強いと勘違いし、集団生活で負けた時にパニックになる | 親も時には本気で勝ちに行き、負ける悔しさを安全な家庭で経験させる |
逆にやってしまいがちなのが、子供が負けて泣くのを避けるために、親がわざと負け続けることです。これをすると子どもは「自分は負けないのが当たり前だ」と感じ、結果的に学校で友達に負けた時に激しく落ち込む反応につながります。代わりに表にあるように、親も真剣に遊び、負けの受け入れ方を教えるのがおすすめです。今日からさっそく、手加減なしの真剣勝負を一度は取り入れてみてください。
イタリアの伝統的な屋内の遊び:家族の絆を深める時間
屋内遊びといえば日本でも椅子取りゲームやトランプなどの体を使ったり、皆で輪になってワイワイ楽しんだりする遊びがありますが、実はイタリアの子供達も日本と全く同じような室内遊びを楽しんできます。
クリスマスやお正月、イースターなど家族や親戚が大勢で集まった時や、雨の日でお外に行けない時には、定番のカードゲームやボードゲームで大人も子供も混ざって本気で遊ぶことが多いです。こうした世代を超えた交流が、イタリア人の陽気なコミュニケーション能力を育てているのかもしれません。
Le sedie musicali~ラ セディア ムジカーリ(椅子取りゲーム)
日本の「椅子取りゲーム」(またはハンカチ落としのような円形の遊び)に当たります。
- 遊ぶ人の人数より一脚少ない椅子を用意して円形に並べます。
- 音楽が鳴ったら椅子の周りをみんなで回り始めます。
- 音楽が止まったら、自分から一番近い所の椅子に素早く座ります。
当然、一人座れない人が立つことになり、その人はゲームから外れます。そして、また一脚椅子を外して、ゲームを再開します。最後に残った2人が決勝戦をすることになります。
音源がない場合は誰かが歌ってゲームをしますが、この場合、歌い手が歌を止めるよりも先に椅子を奪ってしまう事があり、イタリア人らしく激しい議論になることもしょっちゅうです。誕生日会の定番ゲームとして、ぜひリビングでやってみてくださいね。
Twister~ツイスター:体を使った大爆笑ゲーム
1966年にアメリカのハズブロ社から発売されたツイスター(Twister)という体を使ったゲーム。日本でも一昔前に流行しましたが、イタリアでもその頃大流行し、半世紀以上親しまれている定番の屋内遊びです。
時計の針のような指示板(スピナーと言う)によって示された手の色や足の色を、床に敷いた大きな白いシート上に示された赤・青・黄・緑の4色の○印の上に置いて行き、出来るだけ倒れない様にするゲームです。倒れたり、膝をついたらゲームから脱落です。
床に敷くシートを張り合わせて大きくし、15~20人の大人数で一緒に遊ぶとさらに盛り上がって、無理な体勢に大爆笑が起こり、ゲームをする方も見る側も一層楽しめます。
Twister(ツイスター)
Hasbro
6歳以上から楽しめます。イタリアのツイスターもなんと回転盤の言語が違うだけで全く同じ商品です。イタリアでは現在もお祭りなどで、Twisterのシートを道に広げて昔懐しのゲームを楽しむ陽気な町があります。
Carte di Modiano~モディアーノカード:伝統のカードゲーム
イタリアの各家庭に必ずあると言ってもいいカードが、モディアーノカードです。パドバカード・ナポリタンカード・ピアチェンテカードなど、地域ごとに絵柄の美しい装飾が異なるカードです。
遊び方は色々あって、昼間からバール(立ち飲みコーヒー店)でノンノ達(おじいちゃん達)が4~5人集まっては、テーブルを囲んで熱く遊んでいたりします。筆者はクリスマスや正月に親戚達と集まった際によく遊びます。カードに描かれている絵柄の個数がカードの数になり、1から10まであります。8~10には人が描かれていて、10は王冠をかぶったキングです。
モディアーノとは?
モディアーノカードを作っているイタリアの老舗カードゲーム製造会社。1868年トリエステで葉巻たばこ用の紙の生産で開業しました。現在ではイタリアの各地域の伝統的なカードゲームや、国際的に有名なカードゲームなどの生産を手がけています。
ちなみに日本の「トランプ」は、イタリアでは「Poker(ポーカー)」、あるいは「フランスカード」と呼ばれています。
Uno~ウノ:世界共通の最強カードゲーム
製造はアメリカですが、なぜかイタリア名(Uno=1)がついている日本でも有名なウノカード。当然、イタリアでもどこでも手に入り、ルールが簡単なので幼い子供達も遊べて絶大な人気があります。
UNO(ウノ)
マテル・インターナショナル(株)
1971年に誕生し、世界中で大人気となったUNO。現在では自分でオリジナルルールを作るUNOや、カードが飛び出すUNOマシン、水の中で遊べる防水UNOなど種類も豊富です。家族旅行の夜長にUNOは欠かせないアイテムですね。
Tombola~トンボラ(イタリア版ビンゴ)
卓上ゲームで代表的なのは、日本でもお馴染みのビンゴゲームです。イタリアでは「トンボラ」と言いますが、18世紀にナポリで生まれた伝統的な遊びです。
自分が選んだカード上に書かれている数字と、ガラガラを回して出てきた数字が一致したら、カードのその数字の上に豆やパスタなどを置いて印をつけます。全部数字が印で先に埋まった人が勝ちます。
数字1つ1つにSmorfia(スモルフィア)と呼ばれるユーモラスな言い伝えや慣用句があるので、出てきた数字に反応して(場の雰囲気を盛り上げる為に)その慣用句を唱える人もいます。筆者の場合はクリスマスに参加者全員が小銭を賭けて遊び、勝った人達が小銭をゲットできるルールにしているので大盛り上がりします。
Monopoli~モノポリー:白熱の不動産ゲーム
「独占」という意味の20世紀に世界的に広まったアメリカの卓上ゲームの1つ。イタリアでは「Monopoli(モノポリ)」として知られていましたが、2009年からアメリカと同様、「Monopory(モノポリー)」に改名されて再流行しました。
- すごろくの盤上を何度も回りながら他のプレイヤー達と不動産取引をします。
- 高級ホテルなどの不動産を購入し、他のプレイヤー達に高額で貸付けて自分の資産を増やすと同時に、他の人達を破産に導いてゲームから下ろすよう競います。
8歳以上から遊べますが、日本の人生ゲームより難易度と戦略性が高く、ゲームがなかなか終わらないのが難点と言えるでしょう。しかし、遊びながらお金の計算や交渉術が学べる素晴らしい知育ゲームでもあります。
モノポリー
タカラトミー
日本で初めて発売されたのは今から半世紀前の1965年ですが、モノポリー自体は約80年前の1935年から発売されている超ロングセラー。夢中になり過ぎてちょっと険悪になることもあるほど、大人まで本気で楽しめるゲームです。
Biliardino/Calcetto~ビリアルディーノ/カルチェット
日本でもお馴染み、サッカーのボードゲームです。さすがサッカーの国、イタリア。男の子だったら周囲の大人や友達に感化されて自然とサッカー好きになってしまいます。
テーブル上で遊べる卓上サッカーボードもありますが、台付きのサッカーゲームテーブルもあります。イタリアではタバコ屋さんやバールなどに置いてあり、暇をもてあました子供達や大人も一緒になって「ゴール!」と叫びながら遊んでいる姿を見かけます。
【年齢別】0歳から小学生まで:イタリアの遊びを取り入れた楽しみ方
イタリアの遊びを日本の家庭で取り入れる際、子供の年齢によって楽しみ方が異なります。
同じカード遊びでも、3歳と7歳では理由が異なります。3歳ごろは「カードの絵柄を合わせて楽しむ」という視覚的認識が背景にあり、7歳ごろは「ルールを理解して相手との駆け引きを楽しむ」という社会性が育ってくる時期なので、UNOなどの戦略的なゲームが理由になっていることが多いのです。
乳幼児期は、「ターナ!」とイタリア語を取り入れたかくれんぼをして、言葉の響きを楽しんでみましょう。小学生になれば、モノポリーなど時間のかかるボードゲームを週末にじっくり家族で楽しむのがおすすめです。「今日はイタリア流でピザを食べながらモノポリーしよう!」と提案すると、子供のテンションも上がりますよ。
イタリアで最近流行したアニメや最新おもちゃ事情
イタリアの遊び道具と言えば、知育玩具でお馴染みのボーネルンドがありますが、近年はプレイステーション、任天堂DS、Wiiなど日本製のゲーム機や、日本でヒットしたアニメなどが余りタイムラグなくイタリアに入って来るようになりました。ポケモンGOなどの携帯ゲームアプリも、インターネットを通じて即時広まっています。
筆者が渡米したばかりの頃は日本のアニメについて否定的な見解が多く見られたイタリアですが、近年ではおもちゃやキャラクター・アニメなどが子供達に大人気です。最近の若いイタリア人達は大分感覚が異なり、ネットや漫画・アニメを通して、日本のサブカルチャーに精通しているマニアな人も見かけます。
Ciccobello~チッチョベッロ:国民的お世話人形
チッチョベッロは数ヶ月の赤ちゃんと同じ大きさのリアルなお人形です。遊びながら赤ちゃんへの親の役割や思いやりを理解できます。日本のぽぽちゃん、メルちゃんのような幼児用のお人形のイタリア代表です。
泣いたり、ミルクを与えたり、おしっこをした時はオムツ交換も可能です。「チッチョベッロが泣いてるよ、ミルクあげようか」と、お世話ごっこを通じて子供の優しい心が育ちます。
Winx~ウィンクス:女の子の憧れの妖精たち
ウィンクスはイタリアのアニメ史上、幻の大ヒットとなったアニメです。2004年に始まり2014年までイタリアの国営放送RAIにより放映され、世界150ヵ国で放映されました。
5人の妖精が悪と戦ったり恋愛したりするストーリーで、1990年代の「セーラームーン」や、2000年代の「お邪魔女どれみ」の影響が見られます。現在はDisney映画の1つにもなっています。それぞれのキャラクターがファッションアイコンになっていて、人形や学用品など女の子たちの憧れの的です。
Gormiti~ゴルミーティ:男の子の熱狂キャラクター
Winxは女の子用のキャラクターでしたが、それに当たる男の子用の大ヒットキャラクターはGormiti(ゴルミーティ)です。2005年に袋入りの3.5cmのプラスチック製キャラクターを解説入りのカードと共にキヨスクなどで発売されたのが大ヒットのきっかけでした。
2012年には映画化されました。それ以後、ストーリーやキャラクターは進化していますが、初期のキャラクターは日本のポケモンを連想させます。カードを集めて友達と見せ合う文化は世界共通ですね。
その他:トーマス、LEGO、ディズニーの安定した人気
上記以外にも、Il trenino Thomas(きかんしゃトーマス)などのイギリスの幼児用アニメ、バービー人形などはイタリアでも定番になっていますし、LEGOが根強い人気なのは言うまでもありません。
一方、イタリアにはディズニーランドがないので、イタリアのテーマパークのキャラクターに先に上げたWinxなどが使われているのですが、ディズニーの昔ながらの定番映画はディズニークラッシックとして分類されていて人気は落ちません。ディズニー関連の商品はクリスマスプレゼントにもよく利用されています。Disneyのカーズグッズは、フェラーリのミニカーとは別に小さい男の子達に不動の人気があります。
イタリアの遊びに関するよくある質問(FAQ)
Q:家の中で走り回る遊びは騒音が心配です
マンションなどで足音が気になる場合は、「ウノ ドゥエ トレ ステッラ(だるまさんが転んだ)」を『すり足限定』や『ハイハイ限定』のルールにアレンジするのがおすすめです。発達の観点から見ると、制限のある動きは体幹を鍛える良い運動になりますよ。
Q:子供がゲームで負けると癇癪を起こします
イタリアの子供たちも負けず嫌いで大声で泣くのは日常茶飯事です。負けた時は「悔しかったね、でも最後まで逃げずに頑張ったね」と、結果ではなく過程を褒めてあげてください。親が一緒に悔しがってあげることで、子供の感情のコントロール力が育ちます。
Q:イタリアのおもちゃは日本でも買えますか?
チッチョベッロやゴルミーティなどの専用おもちゃは日本では手に入りにくいですが、Amazonなどのネット通販で輸入版を見つけることができます。また、LEGOやUNOなど世界共通のおもちゃで「イタリアの子供たちもこれで遊んでるんだって」と教えるだけでも、十分な知育効果がありますよ。
Q:外遊びでルールをすぐ変えてしまいます
子供が自分でルールを「ここは安全地帯にしよう」などと変更するのは、想像力と交渉力が育っている素晴らしい証拠です。大人の決めたルールを押し付けず、「いいね、そのイタリアンルール採用!」と柔軟に乗っかってあげるのが、遊びを盛り上げるコツです。
まとめ:世界の遊びを通じて、子供の豊かな感性を育てよう
今回は、イタリアの子供たちが夢中になっている伝統的な屋外・屋内遊びから、最新のアニメ・おもちゃ事情までを幅広くご紹介しました。「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」など、遠く離れたイタリアでも日本の子供たちと全く同じような遊びで歓声を上げていると思うと、なんだかとても温かい気持ちになりますよね。
遊びは、子供の心と体を育てる最高の教科書です。イタリアの遊びのように、議論が白熱したり、大人数でワイワイと賑やかに楽しむスタイルは、子供のコミュニケーション能力や自己表現力を大きく伸ばしてくれます。
「今日はイタリアの『ナスコンディーノ(かくれんぼ)』をしてみようか!」「ターナって叫ぶんだよ!」と、いつもの公園遊びやリビングでの時間に、ほんの少しだけ異文化のスパイスを取り入れてみてください。パパやママも童心に返って本気で遊べば、家族の笑顔がさらに輝くこと間違いなしです。ぜひ次の週末に試してみてくださいね。



