イタリアの子供達の遊びとは?に関する記事

イタリアの遊び~外国の子供が屋内外で楽しむゲームとは?

イタリアの遊び~外国の子供が屋内外で楽しむゲームとは?

人生を楽しむこと、遊ぶ事に寛容なイタリア人。子供達は普段屋内、そして屋外でどんな遊びをして過ごしているのでしょうか?伝統的な遊び、そして現在子供達に人気のおもちゃとは?昔と今の遊びを日本と比較しながら見てみましょう。

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イタリアの子供が夢中になる遊び~屋内外14種のレクリエーション

けん玉を持った子供

子供の頃の遊びといえば皆さんは何が思い浮かべますか?筆者が幼稚園や小学生の時によく遊んだものに、「おにごっこ」や「あやとり」、「だるまさんが転んだ」、「パズル」、「縄跳び」、「ヨーヨー」、「プラモデル」、「りかちゃん人形」、「けん玉」、「ミニカー」、「LEGO」・・・などがありました。

ところが、驚いたことにイタリア人も「あやとり」や「縄跳び」、「パズル」で遊ぶなど、筆者が小さい頃に遊んでいたのと同じような遊びをしていたのです。

今回は伝統的なイタリアの子供達の屋外と屋内の遊びと共に、最近のおもちゃ事情もご紹介します。

イタリアの伝統的な屋外の遊び

外で遊ぶ子供達

イタリアでも小さい子供達は、やはり外で体を動かして遊ぶのが大好き。誕生会や食事会などで集まると、大抵じっとしていられず外へ飛び出して行ってしまいます。

そこで、最初にイタリアの伝統的な外遊びについてご紹介しましょう。日本でもレクリエーションなどでよく行われる遊びと似ていて驚くことでしょう。

Acchiapparella~アキャッパレッラ

公園

「鬼ごっこ」。鬼に追いかけられて、ワ~と逃げる時が大興奮!寒い冬でもへっちゃらで遊んでいました。まだ言葉が話せなくても、たとえ言葉が通じなくても、ルールが簡単。

ただ走ればいいので「おにごっこ」は世界共通の遊びです!

Ruba bandiera~ルバ バンディエラ

  1. 「ルバ バンディエラ」のやり方その1 地面に2本同じ長さの線を引き、その両方のラインの外側に同じ数の人が立ちます。同じ線側にいる人達は同チームです。
  2. 「ルバ バンディエラ」のやり方その2 2本のラインの奥の真ん中に旗手が旗(ハンカチ/ひも)を持って立ちます。旗手が立っている所から近い人から順番に、両チームに同じ数をつけていきます。
  3. 「ルバ バンディエラ」のやり方その3 旗手が旗を持つ手を上げて数を言ったら、その数に相当する両チームのプレイヤーが、旗手の持つ旗を相手チームより早く取りに行き、先に自分の陣地へ戻ったチームが勝ちます(取った旗を途中で敵が奪い取って自分の陣地へ持って行ってしまうのも有りです)。

このゲームにも別バージョンがいくつかあります。各数字ごと、旗をとりに行く前にある行為をすることを義務付けるのです。

例えば、旗手が「2」と言ったら、「2」の数の人達がラインを越えて旗を取りに行く前に、どちらかが相手の背中を馬飛びをする。

もしくは、旗手が「3」と言ったら、同チームの人達が皆、腕を組んで椅子を作り、そこに「3」の番号の人が乗って旗を取りに行く、という様に。

このゲームは人数が増えれば増える程混乱を招き、興奮で旗手の声を聞き取るのが難しくなるため、ますます盛り上がります。

Nascondino~ナスコンディーノ

かくれんぼ

これは日本でもお馴染み、「かくれんぼ」。なぜか、幼い子供達は「かくれんぼ」や「いないいないばー」など、隠れる遊びが大好きですが、イタリアの子供達も例外ではありません。

  1. 鬼が数を10か20まで数えている間に他の子供達がどこかに隠れます。
  2. 鬼に見つからないように、鬼の元居た場所まで走っていって、そこにある壁や木などの鬼の基点にタッチしながら「ターナ」と叫びます。
  3. ターナ」とはあなぐらなどの「隠れ場所」の意味。鬼につかまると、自分も鬼になってしまいます。

イタリアのコンソンノ村では2010年から18歳以上が参加できるかくれんぼ世界大会も開催されていて、2017年9月の大会には日本人も参加しています。

Palla prigioniera~パッラ プリジョニエラ

ドッジボール

日本で言う、「ドッジボール」です。

  1. コートを半分に分けて、二つのチームが半分にしたそれぞれの陣地に入ります。
  2. 敵の陣地にボールを投げて人に当てますが、味方の陣地内で3回パスをしないと敵の陣地に向かってボールを投げられません。

ゲームは10分で終了。昔、これが盛んだった時は試合が午後中続き、時には翌日に持ち越される事もありました。

イタリアでは、以前は中庭なども利用してこのゲームをしていたのですが、中庭の形が四角ではなく三角形だったりした場合は最悪。ゲームの度にどうやったら陣地を公平に分けられるかで議論になったのだそうです。

Strega comanda color~ストレーガ コマンダ カラー

ボールを追いかける園児

「魔女が色を命令する・・・」という決まり文句から始まるこの遊び。続いて鬼が色を指定します。当然、鬼が指定する色は難しい色ばかり。鬼に捕まらないようにするためには、鬼が指定した色をした物を探して触れていないといけません。捕まった人達は皆、鬼になってしまいます。日本の「色鬼」にあたります。

これには別バージョンもあって、ボールを利用する方法があります。鬼が「魔女が色を命令するー!」と叫んでからボールを空に向かって投げ、そのボールを魔女が受け止めてから初めて色を指定するというもの。こうすることで、ボールが宙に浮いている間は時間稼ぎができて、他の人達ができるだけ遠くに逃げられます。

Il gioco della campana~イル ジョーコ デラ カンパーナ

ケンケンパ

これはイタリアで良く遊ばれていた、日本の「ケンケンパ!」に似ている遊びです。少なくとも10個ほどの囲いを地面に描きますが、そのうちのいくつかは2つ横並びに描き、それ以外は1つの囲いをまっすぐに描きます。
また、最後の囲いは体の向きを変えられるように少し大きめに描きます。囲いの中には手前から順番に数字を書いておきます。

  1. まず最初に、挑戦者が小石やボトルの蓋、小さなプラスチックなどを囲みに投げ入れますが、その時、囲みの線上に物が乗らないよう気をつけて投げます。
  2. それから、数字の順番通りに囲みの中を片足で跳ねていきますが、物が入ってる囲みはジャンプして飛ばします。最後の囲みにたどり着いたら、今度は体の向きを反対にして、投げ入れた物を片足のまま拾って元の場所に戻って来ます。
  3. 途中でバランスを崩して手や足が地面についたらアウト。ゲームから外れます。最終的に誰が最後まで残れるかを競います。

この遊びでは囲みの線から何cm、あるいは何mmまで踏み込んでも大丈夫かが、その日によって変わります。
そのためテニスのウィンブルドンの国際トーナメントをはるかに上回る議論に発展してしてしまう事がよくあるそうです。

Uno Due Tre Stella~ウノ ドゥエ トレ ステッラ

だるまさんが転んだ

これは日本の「だるまさんが転んだ」のイタリア版です。鬼が壁に向かって顔を隠し、「ウノ ドゥエ トレ ステッラ」と言うごとに後ろに振り向いて、他の人達の動きをチェックするゲームです。

もし鬼が振り向いている時に動いているのが見つかってしまったら、その人は一回前の場所まで戻らなければなりません。鬼以外の誰かが鬼のいる所まで、無事、辿り着いて「ステッラ!」と叫んだら、その人の勝ち。勝った人が次の鬼になります。

「動いていないよ!」という言葉にどれだけ「信頼性」があるか、どれだけ「正確に」静止できるかが問われるゲームですが、この点については大抵、大議論になります。しかし、誰しもが昔はこの遊びで放課後いっぱい楽しく過ごしましたし、今の子供達もしかりです。

イタリアの伝統的な屋内の遊び

四目並びで遊ぶ男の子

屋内遊びといえば日本でも椅子取りゲームやトランプなどの体を使ったり、皆で輪になってワイワイ楽しんだりする遊びがありますが、実はイタリアの子供達も日本と同じような室内遊びを楽しんできます。

クリスマスや正月など家族で集まった時や人数が集まった時には、定番のカードゲームで遊ぶことも多いです。

Le sedie musicali~ラ セディア ムジカーリ

ハンカチ落とし

日本の「ハンカチ落とし」に当たります。

  1. 遊ぶ人の人数より一脚少ない椅子を用意して円形に並べます。
  2. 音楽が鳴ったら椅子の周りを回り始めます。
  3. 音楽が止まったら、自分から一番近い所の椅子に座ります。

当然、一人座れない人が立つことになり、その人はゲームから外れます。そして、また一脚椅子を外して、ゲームを再開します。最後に残った2人が決勝戦をすることになります。

音源がない場合は誰かが歌ってゲームをしますが、この場合、歌い手が歌を止めるよりも先に椅子を奪ってしまう事があり、議論になることもしょっちゅうです。

Twister~ツイスター

1966年にアメリカのハズブロ社発売のツイスター(Twister)という体を使ったゲーム。日本でも一昔前に流行しましたが、イタリアでもその頃大流行していた半世紀以上親しまれている屋内遊び。

時計の針のような指示板(スピナーと言う)によって示された手の色や足の色を、床に敷いた大きな白いシート上に示された赤・青・黄・緑 の4色の○印の上に置いて行き、出来るだけ倒れない様にするゲームです。倒れたり、膝をついたらゲームから脱落です。

床に敷くシートを張り合わせて大きくし、15~20人の大人数で一緒に遊ぶとさらに盛り上がって、ゲームをする方も見る側も一層楽しめます。

Twister
Twister

Hasbro

6歳以上から。こちらの商品は日本版ですが、イタリアのツイスターもなんと回転盤の言語が違うだけで全く同じ商品。

イタリアでは現在もお祭りなどで、Twisterのシートを道に広げて昔懐しのゲームを楽しむ町があります。

http://www.takaratomy.co.jp/

Carte di Modiano~モディアーノカード

クリスマスの飾り

イタリアの各家庭に必ずあると言ってもいいカードが、モディアーノカード。パドバカード・ナポリタンカード・ピアチェンテカードなど、地域ごとに絵柄の装飾が異なるカードです。

遊び方は色々あって、昼間からバール(立ち飲みコーヒー店、着席もできる)でノンノ達(おじいちゃん達)が4~5人集まっては、テーブルを囲んで遊んでいたりします。

筆者はクリスマスや正月に親戚達と集まった際によく遊びます。カードに描かれている絵柄の個数がカードの数になり、1から10まであります。8~10には人が描かれていて、10は王冠をかぶったキングです。

モディアーノとは?

モディアーノカードを作っているイタリアのカードゲーム製造会社。1868年トリエステで葉巻たばこ用の紙の生産で開業しました。1987年からはGrafad社が生産拡大のために製造を請け負い、現在ではイタリアの各地域の伝統的なカードゲームや新しいカードゲーム、国際的に有名なカードゲームなどの生産を手がけています。

ちなみに日本の「トランプ」は「Poker」、あるいは「フランスカード」と呼ばれています。

Uno~ウノ

製造はアメリカですが、なぜかイタリア名がついている日本でも有名なウノカード。当然、イタリアでも手に入り、ルールが簡単なので幼い子供達も遊べて人気があります。

UNO
UNOの箱

マテル・インターナショナル(株)

1971に誕生し、世界中で大人気となったUNO。現在では自分でオリジナルルールを作るUNO、カードが飛び出すUNOマシン、水の中で遊べるUNOなど種類も豊富です。

http://unogame.jp/

Tombola~トンボラ

ビンゴのボール

卓上ゲームで代表的なのは、日本でもお馴染みのビンゴゲームです。イタリアでは「トンボラ」と言いますが、18世紀にナポリで生まれた伝統的な遊び。

自分が選んだカード上に書かれている数字と、ガラガラを回して出てきた数字が一致したら、カードのその数字の上に豆やパスタなどを置いて印をつけます。全部数字が印で先に埋まった人が勝ちます。

数字1つ1つにSmorfia(スモルフィア)と呼ばれるユーモラスな言い伝えや慣用句があるので、ガラガラを回して出てきた数字に反応して(場の雰囲気を盛り上げる為に)その慣用句を唱える人もいます。

筆者の場合はクリスマスに親戚と集まった時によくこのゲームをします。参加者全員が小銭を賭けて遊びますが、1番から5番目まで勝った人達は、参加者が賭けた小銭をゲットできるルールにしているので盛り上がります。

Monopory~モノポリー

「独占」という意味の20世紀に世界的に広まったアメリカの卓上ゲームの1つ。イタリアでは「Monopoli(モノポリ)」として知られていましたが、2009年からアメリカと同様、「Monopory(モノポリー)」に改名されて再流行しました。現在では、ルールも改良され色々なバージョンが出て、定番のボードゲームになっています。

  1. すごろくの盤上を何度も回りながら他のプレイヤー達と不動産取引をします。
  2. 高級ホテルなどの不動産を購入し、他のプレイヤー達に高額で貸付けて自分の資産を増やすと同時に、他の人達を破産に導いてゲームから下ろすよう競います。

8歳以上から遊べますが、日本の人生ゲームより難易度が高く、ゲームがなかなか終わらないのが難点と言えるでしょう。

モノポリー
モノポリー

タカラトミー

日本で初めてモノポリーが発売されたのは今から半世紀前の1965年ですが、モノポリー自体は約80年前の1935年から発売されている超ロングセラーボードゲーム。

夢中になり過ぎてちょっと険悪になることもあるほど、子供から大人まで本気で楽しめるゲームです。

http://www.takaratomy.co.jp/

Biliardino/Calcetto~ビリアルディーノ/カルチェット

テーブル・サッカー

日本でもお馴染み、サッカーのボードゲームです。さすがサッカーの国、イタリア。男の子だったら周囲の大人や友達に感化されて自然とサッカー好きになってしまいます。

テーブル上で遊べる卓上サッカーボードもありますが、台付きのサッカーゲームテーブルもあります。日本の温泉地などの娯楽施設で見かけるような台付きテーブルで、イタリアではタバコ屋さんやバール/レストランなどに置いてあり、暇をもてあました子供達や大人も一緒になって遊んでいる姿を見かけます。

イタリアで最近流行したアニメやおもちゃ

イタリアのおもちゃ

イタリアの遊び道具と言えば、日本でもお馴染みのボーレルンドがありますが、近年はプレイステーション、任天堂DS、Wiiなど日本製のゲーム機や、日本でヒットしたアニメなどが余りタイムラグなくイタリアに入って来るようになりました。ポケモンGOなどの携帯ゲームアプリも、インターネットを通じて即時広まっています。

筆者が渡米したばかりの頃は日本のアニメについて否定的な見解が多く見られたイタリアですが、近年ではイタリアでもおもちゃやキャラクター・アニメなどが子供達に大人気。

最近の若いイタリア人達は大分感覚が異なり、ネットや漫画・アニメを通して、日本のサブカルチャーに精通しているマニアな人も見かけます。

Ciccobello~チッチョベッロ

チッチョベッロ

チッチョベッロは数ヶ月の赤ちゃんと同じ大きさのお人形。遊びながら赤ちゃんへの親の役割を理解できます。日本のぽぽちゃん、メルちゃんのような幼児用のお人形です。

チッチョベッロの赤ちゃん

泣いたり、ミルクを与えたり、おしっこをした時はオムツ交換も可能です。

Winx~ウィンクス

ウィンクスはイタリアのアニメ史上、幻の大ヒットとなったアニメ。2004年に始まり2014年までイタリアの国営放送RAIにより放映され、世界150ヵ国で放映されました。

5人の妖精が悪と戦ったり恋愛したり。1990年代に放映された「セーラームーン」や、2000年代の「お邪魔女どれみ」、イタリアのアニメの「ウィッチ」の影響が見られます。現在はDisney映画の1つにもなっています。

それぞれのキャラクターがファッションアイコンになっていて、人形や学用品、イタリアのテーマパークでも使用されています。

Gormiti~ゴルミーティ

ゴルミーティ

Winxは女の子用のキャラクターでしたが、それに当たる男の子用のキャラクターはGormiti(ゴルミーティ)です。
2005年に袋入りの3.5cmのプラスチック製キャラクターを解説入りのカードと共にキヨスクなどで発売されたのが大ヒット。

2012年には映画化されました。それ以後、ストーリーやキャラクターは進化していますが、初期のキャラクターはポケモンを連想させます。

その他

上記以外にも、Il trenino Thomas(トーマス)などのイギリスの幼児用アニメ、バービー人形などはイタリアでも定番になっていますし、LEGOが根強い人気なのは言うまでもありません。

一方、イタリアにはディズニーランドがないので、イタリアのテーマパークのキャラクターに先に上げたWinxなどが使われているのですが、ディズニーの昔ながらの定番映画はディズニークラッシックとして分類されていて人気は落ちません。また、最近のディズニー映画は芸術的な観点からも評価されています。

ディズニー関連の商品はプレゼントにもよく利用されています。Disneyのカーズグッズは、フェラーリのミニカーとは別に小さい男の子達に人気があります。

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この記事を書いたライター
川島レア

川島レア

イタリア人研究者と結婚後、イタリア生活早20年。現在、翻訳及び被服関係、バイリンガル教育活動中の2児の母です。