ラップアートで親子時間を楽しもう!好きなオブジェを造形しよう
ラップアートとは、どの家庭のキッチンにもあるラップフィルムを使って、オブジェやかわいいおにぎりなどを作る遊びであり、ちょっとした芸術でもあります。仕上がりの写真をSNSに投稿して楽しむ人も増えています。
ラップフィルムの成分はメーカーによって異なりますが、共通して密着性が高く、透明感があるのが魅力。粘土のように水で手が汚れることも、乾燥して固まる心配もなく、片づけもかんたんです。手先を使うので指先の発達をうながし、「何を作ろう?」と考える発想力や、色や形を工夫する創造性を育てるきっかけにもなります。
オブジェの大きさやリアルさによっては、人目をひく夏休みの自由研究の工作にもなるので、小学生や、年の離れたきょうだいを子育て中の家庭にもおすすめです。まずは、親子で安全に楽しむためのポイントから確認しておきましょう。
親子で安全に楽しむためのポイント
- ティッシュの玉や目玉シールなど小さなパーツは、乳幼児が口に入れると危険です。小さな弟妹がいる家庭では手の届かない場所で作り、遊んだ後は必ず片づけましょう。
- ラップは顔や首に巻きつけないよう約束を。ふざけて口や鼻をふさぐと危険です。
- ハサミを使う場面は、年齢に合わせて大人が手を添えるか見守りましょう。
- 加熱を伴う工程(アイロンなど)は大人が担当し、換気をしながら行います。
- 食品に使うときは、手を洗い、清潔なラップとペンを使いましょう。
ラップアートのオブジェの材料は?基本はラップフィルムのみ
ラップアートは透明感が魅力のひとつなので、基本の材料は家庭にあるラップフィルムだけでOK。今回紹介するのは、自由研究やおもちゃ作りでおなじみのラップの芯を活用する工作ではなく、フィルムそのものを造形する遊びです。
ラップにはいくつかの素材があり、密着性や透明感の強さは種類によって変わります。オブジェ作りには、ハリがあって密着しやすいタイプが扱いやすいでしょう。部分的に色をつけたいときは、中にティッシュやキッチンペーパー、色紙などやわらかい紙を入れて巻くと、好みの色が透けてきれいに出せます。まずは家にあるラップで、気軽に試してみてください。
ラップアートのオブジェの作り方!ストローに飾れる花を作ろう
ここでは、ストローに飾れる小さな花を例に、オブジェの基本の作り方を解説します。この花の作り方を応用すれば、どうぶつや乗り物などさまざまなラップアートに発展させられます。
ラップを適当な大きさに切り、中央にティッシュを丸めて入れ、根元をクルクルとねじります。ここが花の中心になります。
ティッシュの玉を中心にしてラップを広げ、後ろに折り返してピッタリ密着させます。空気を抜くように押さえると、きれいにまとまります。
ハサミで切り込みを入れ、細い花びらになるようにさらに折りたためば、ラップのお花のできあがりです。ハサミを使うときは、大人が見守ってあげましょう。
複雑なラップアートオブジェを作るコツ
どうぶつなど複数のパーツがあるオブジェを作るときは、大きなパーツを個別に作ってからラップや両面テープでとめ、足などはハサミで切り込みを入れると楽に作れます。目をつけたいときは、色付きティッシュを花の要領で使ったり、100円ショップの目玉シールを貼ったりすると、子どもウケのよい仕上がりに。ただし目玉シールなどの小さなパーツは、乳幼児の誤飲に注意。小さなきょうだいがいる家庭では、手の届かない場所で作りましょう。
できた小さな作品はとても軽いので、セロハンテープでストローに貼りつけるのもおすすめです。ティッシュの色を家族ごとに変えれば、パーティーなどでほかの人の飲み物と取り違えない目印にもなり、実用的でかわいいアクセントになります。
ラップアートで食品をデコろう!新たなコミュニケーションツールにも
ラップアートは造形だけではありません。ラップフィルムに直接絵を描いて食品を飾れば、それも立派なラップアート。透明なフィルムに描くので、食べ物の色や形を活かしたまま、かわいくデコレーションできます。
SNSで話題になったのが、おにぎりのラップアート。専用のデコラップを買わなくても、オリジナルのユニークなアートが楽しめます。
おにぎりの具のバリエーションを知っておくと家族の食欲もアップしますが、そこにラップアートをプラスすれば、見た目でも喜んでもらえるはずです。
ラップアートの食品におすすめ!絵を描ける安全な道具
食品を包んだラップに絵を描くときは、食品用として作られた「ラップに描けるペン」を使うのがおすすめです。食品に触れる部分に使うものなので、道具選びは大切なポイントになります。
油性ペンでもラップに描くことはできますが、インクがフィルムを通して食品側にうつったり、電子レンジで加熱するとインクやフィルムが変質したりするおそれがあります。安心して食べるためにも、油性ペンの使用は避け、食品用のペンを選びましょう。
サランラップに書けるペン
旭化成ホームプロダクツ
オープン価格
ラップに描くことを前提に作られた水性ペンです。食品を包んだラップにそのまま描いてよく、描いた面を上にすれば電子レンジにもかけられるので、キャラ弁作りだけでなく、食材を冷凍保存するときの日付やメモ書きなどにも重宝します。対応するラップの種類や使い方はパッケージの表示で確認し、記載に沿って使いましょう。
ラップアートのおにぎりやロールサンドの作り方
食品にラップアートをすれば、写真映えするのはもちろん、お誕生日会などで子どもが集まるときのおもてなしにもぴったり。盛り上がること間違いなしなので、親子で挑戦してみましょう。
おにぎりもロールサンドも、年長さんや小学生になれば子ども自身でも作れます。親子で料理とアートを一緒に楽しむと、食への興味や手先の器用さを育てるよい機会になります。始める前に手を洗い、清潔な道具を使いましょう。
好みのおにぎりやロールサンドをラップで包んで用意します。安定感のある器の上にラップを広げ、ピンと張って固定してから、好きなイラストを描きます。
描けたラップをおにぎりやロールサンドの上から重ね、ラッピングタイでとめればラップアートの完成です。
ラップアートをつかったお弁当や家庭料理のアイディア
ラップアートは、料理にひとことメッセージを添えるあたたかいコミュニケーションツールとしても活躍します。残業で帰りが遅くなる家族への伝言も、子どもが描いたイラストを添えれば、心まで温まる伝言に早変わりします。
キャラ弁のコツがわからず、かわいいお弁当を作りたくても作れないという人も、ラップアートなら手軽に挑戦できます。
たとえば、おかずを並べただけのシンプルなお弁当も、フタの内側やお弁当箱にラップをピッタリ貼り、おかずの色に合わせてラップアートをすれば、ほんの数分で楽しく可愛い雰囲気に変わります。
ご飯の上にノリを細く切ってメッセージを貼るキャラ弁は手間がかかりますが、ラップアートならとても手軽。「フタを開けたらノリが張りついて文字が読めなかった」という失敗も起こりにくいのがうれしいところです。
コップの口にラップアートをしてストローを差せば、子どもが大喜びするオリジナルドリンクに。パーティーやおやつの時間が、より楽しい雰囲気になります。
ラップとキッチンペーパーで丈夫なオリジナルペーパーを作ってアートしよう
お気に入りのペーパーナプキンをラップで加工すると、丈夫なオリジナルペーパーが作れます。100円ショップなどのおしゃれなペーパーナプキンを、さっそく加工してみましょう。
ラップの素材と耐熱性の目安
食品用ラップの耐熱温度は素材によって異なります。ポリ塩化ビニリデン(PVDC/サランラップなど)は約140℃、ポリエチレン(PE)は約110℃が目安です。熱を加えるとフィルムが溶けて接着剤のように働くため、ペーパーが丈夫になります。塩素を含む素材(ポリ塩化ビニリデン・ポリ塩化ビニル)は、過度に加熱したり燃やしたりすると刺激のあるガスが発生するおそれがあります。この工作では、非塩素系のポリエチレン製ラップを使い、こがさないよう低めの温度で様子を見ながら行うと安心です。
熱を加える道具には、家庭用のアイロンを使います。加熱作業は必ず大人が行い、窓を開けるか換気扇を回して換気してください。アイロンやラップは高温になるので、子どもはやけどに注意し、作業中は近づきすぎないようにしましょう。溶けたラップがアイロン面に付かないよう、上からクッキングシートなどを重ねて当てるのもおすすめです。
ラップとキッチンペーパーで作る!オリジナルペーパーの作り方
ペーパーナプキンは2〜3層になっているので、端を指でこすってはがし、好みの柄がついた薄い紙だけを取り出します。
コピー用紙などの白い紙の上にラップを敷き、その上に、1ではがした柄付きのペーパーナプキンを重ねます。
はみ出したラップをカットし、紙ごとアイロン台にのせ、上からクッキングシートなどを当てて、換気しながら大人がアイロンをかけます。こがさないよう低めの温度から様子を見て、ラップが溶けて紙同士が接着すればOK。アイロン面にラップが付いたら、冷めてからこすると取れます。
加熱すると色は少し暗めになりますが、端をカットして整えれば、アートに使える丈夫なオリジナルペーパーの完成です。
できあがったオリジナルペーパーは丈夫なので、好きな形にカットして折り紙のように使えます。ペンで字や絵も描けるためメッセージカードにもぴったり。ラップの接着効果を使えば両面に柄をつけることもでき、子どものアートの幅が広がります。
オリジナルペーパーは紙皿などにも圧着できるので、好みの柄を貼りつけて、自分だけのアイテム作りを楽しみましょう。
ラップをペイントアートの道具に使ってお絵描きの幅を広げよう!
ラップは、絵を描く道具としても使えます。画材はペンや筆だけと思い込んでいませんか?プロの画家もさまざまな道具でタッチを表現します。たとえば雪を降らせたいときに歯ブラシを使う技法が有名なように、ラップも筆やペンでは出しにくい独特のタッチをかんたんに表現できる、すぐれた道具なのです。
ラップは毎日の暮らしでよく使うので、きれいに使い終えた切れ端も、お絵描きや工作に十分活用できます。廃材を使った遊びやおもちゃ作りは、子どものエコ意識を育てるきっかけにもなるのでおすすめです。
ラップで表現できる4種類の絵のタッチ
お絵描きを始める前に、4つのタッチを知っておきましょう。イメージ通りのアートに近づけやすくなり、表現の幅も広がります。
タンポタッチ!スタンプのようにポンポン押そう
ラップをクシャクシャッと丸めて絵の具をつけ、スタンプを押す要領でポンポンと描く方法です。花や木の葉、雲などをふんわり表現するのに向いています。
筆タッチ!幅広い濃淡のあるタッチを楽しめる
丸めたラップに絵の具をつけ、絵筆のように引いて描きます。丸め方によって線の太さやタッチが変わり、ラップを広げて指を使えば、広い範囲を濃淡のあるタッチで塗ることもできます。
マーブルタッチ!大理石のような模様を表現できる
数色の絵の具をパレットや画用紙に出し、上からラップを広げて指でねじると色が混ざり、大理石のようなタッチになります。絵の具と水の割合を変えれば、にじみ絵のような表現も楽しめます。
かき取りタッチ!独特な立体感を表現できる
絵の具が乾く前にラップを上に広げ、クシャッと丸めてそのまま置いておきます。絵の具がある程度乾いてからラップを外すと、絵の具が部分的にかき取れて、独特の立体感が生まれます。
ラップを使ったお絵描きアートの楽しみ方
ラップを使ったお絵描きに決まりはありません。好きな絵の具とラップで、自由に子どもとアートを楽しみましょう。汚れ防止のため、机の上には新聞紙やビニールシートを広げておくと安心です。
ラップは水を通さないので絵筆のように使えますが、子どもは夢中になって手を汚しがち。ぬれたおしぼりを手元に用意しておくと、その都度ふけてママ・パパの負担が減り、子どもも思いきり集中できます。汚れてもよい服やエプロンを着ておくのもおすすめです。
ラップのお絵描きは、子どもの絵日記をぐっと魅力的にする表現方法でもあります。絵日記はどんな絵を描き、どう書くのがよいのか、そのコツがわからない子に、プラスワンの技法として教えてあげてもよいでしょう。
ラップアートについてよくある質問
Q. 何歳ごろから楽しめますか?
手でにぎる・貼るといった簡単な作業なら幼児期から親子で楽しめます。ハサミやアイロンを使う工程は、年齢に応じて大人が手伝ったり代わったりしましょう。小さなパーツの誤飲には十分注意してください。
Q. 食品に使うラップやペンは何でもいい?
食品に触れる部分には、食品用のラップと、ラップに描ける食品用のペンを使いましょう。油性ペンはインクがうつるおそれがあるため避けます。電子レンジにかける場合は、ラップとペンの表示で加熱可否を確認してください。
Q. アイロンを使う工作は安全にできますか?
加熱作業は必ず大人が担当し、換気をしながら行います。子どもはやけどに注意して近づきすぎないように。塩素を含む素材は過加熱を避け、非塩素系のポリエチレン製ラップを使い、こがさないよう低めの温度で様子を見て行うと安心です。
Q. 作品はどのくらい日持ちしますか?
ラップの造形作品やオリジナルペーパーは、直射日光や高温を避けて保管すれば当面楽しめます。食品にほどこしたラップアートは、食品そのものの日持ちに合わせて早めに食べましょう。



