雨の日に赤ちゃんや幼児がよく寝るのはなぜ?光と生活リズムから考える
雨の日になると、いつもより赤ちゃんの寝つきがよかったり、昼寝が長引いたり、逆に夕方までぐずって寝つかなかったりと、子どもの眠りが普段と違うと感じる日があります。原因を一言で言えば、雨の日は光の量と1日の過ごし方が大きく変わるからです。
晴れた日の屋外は非常に明るく、曇りや雨の日はその何分の一かの明るさになります。室内はさらに暗くなり、加えて散歩や公園遊びができないため、体を動かす量も、外からの刺激の量も減ります。この2つが重なると、活動と休息のメリハリがつきにくくなり、眠りのパターンが普段とずれるのです。
雨の日によく寝る、あるいは寝つきが悪いという変化は、その日1日の明るさと活動量の違いによるところが大きいと考えられます。翌日以降も同じリズムが続かないよう、起きる時間と食事の時間だけは変えないでおくと、崩れが長引きにくくなります。
雨の日によく寝ると感じる4つの理由
子育ての現場で聞かれる声を整理すると、雨の日の眠りの変化には次の4つが関わっています。
- 部屋が暗く、昼と夜の明るさの差が小さくなる
- 外遊びができず、体を動かす量が減って刺激も少ない
- 雨音が一定に続き、話し声や車の音などの生活音がかき消される
- 保護者も外出を控えるため、家の中の動きがゆっくりになる
4つ目は見落とされがちですが、影響は小さくありません。晴れた日は洗濯物を干す、買い物に出る、公園に向かうといった動きが次々と起こり、赤ちゃんはその気配で目を覚まします。雨の日は家の中が静かで、抱っこしたまま座っている時間が長くなるため、寝入ったあとに起きるきっかけそのものが減るのです。
雨音についても、単調で高さの変化が少ない音は、赤ちゃんが胎内で聞いていた音に近いとよく言われます。実際、雨の日にベビーカーの幌を打つ音でぴたりと泣き止む赤ちゃんは珍しくありません。おうちの中でも、換気扇の音や窓を打つ雨音が同じ役割をすることがあります。
気圧のせいと言い切れるのか
雨の日の眠気については、気圧が下がるせいだと説明されることがよくあります。ただし、乳幼児の眠りと気圧の関係について確かめられた根拠は限られており、月齢の低い赤ちゃんに当てはまるかどうかははっきりしていません。
この点は、子どもの様子を見るうえで意外に大切です。気圧のせいだと考えると「今日はしかたない日」で終わってしまいますが、光と活動量の問題だと捉えれば、部屋を明るくする、室内で体を動かす、起床時刻を保つといった手を打てるようになります。原因を天気に預けきらないほうが、翌日以降のリズムを守りやすいのです。
月齢・年齢別に見る睡眠時間の目安
厚生労働省が2024年2月に公表した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、こどもの睡眠時間の目安が年齢ごとに示されています。昼寝を含めた1日の合計時間なので、雨の日に昼寝が長引いたときの判断材料になります。
| 年齢 | 1日の睡眠時間の目安 | 雨の日に起こりやすいこと | 家庭でできる調整 |
|---|---|---|---|
| 生後4か月未満 | 目安は示されていない | 昼夜の区別がまだつかず、変化が読みにくい | 授乳と睡眠の記録をつけて様子を見る |
| 生後4か月から1歳未満 | 12時間から16時間 | 朝寝と昼寝が長くなり夕方まで続く | 朝寝を短めに切り上げ、夕方以降は寝かせない |
| 1歳から2歳 | 11時間から14時間 | 昼寝が2時間以上に伸び、夜の寝つきが遅くなる | 昼寝の開始を遅らせすぎない |
| 3歳から5歳 | 10時間から13時間 | 体力が余って寝つかない、または昼寝で夜がずれる | 室内で全身を使う遊びを入れる |
注目したいのは、生後4か月未満については推奨時間が示されていないという点です。この時期は睡眠のパターンに個人差が大きく、はっきりした目安を出せるだけの根拠がそろっていないためです。新生児が雨の日によく寝ているように見えても、それが多いのか少ないのかを表の数字で判断する必要はありません。この時期は、1日の合計時間より、機嫌よく起きている時間があるか、授乳のリズムが保たれているかを見るほうが実態に合っています。
同ガイドでは、こどもについて朝は太陽の光を浴びること、朝食をしっかり摂ること、日中は体を動かすこと、夜更かしを習慣にしないことが推奨事項として挙げられています。雨の日はこの4つのうち3つが崩れやすい日だと考えると、対策の的が絞れます。
新生児と0歳の赤ちゃんが雨の日によく寝るとき
低月齢の赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別がついていません。生後3、4か月ごろから少しずつ夜にまとまって眠るようになりますが、それまでは雨でも晴れでも数時間おきに起きて授乳するリズムが続きます。
それでも雨の日によく寝ていると感じるのは、部屋が薄暗いまま昼を迎え、目を覚ますきっかけが少ないためです。ここで一日中カーテンを閉めたままにしていると、赤ちゃんが受け取る明るさの差がさらに小さくなります。雨の日でも朝はカーテンを開け、窓際に近い場所で過ごす時間を作ってください。曇天でも屋外に面した窓辺は室内の奥より明るく、昼らしさが伝わります。
授乳の時間まで寝続けている場合、無理に起こす必要があるかどうかは月齢と体重の増え方で変わります。産院や自治体の健診で授乳間隔について指示を受けているなら、その指示を優先してください。指示がなく、目覚めたときに機嫌よく飲めていて、おむつも普段どおり濡れているなら、その日の睡眠が少し長いこと自体を過度に気にしなくて大丈夫です。
1歳と2歳が雨の日によく寝る、昼寝が長いときの整え方
歩けるようになった1歳、2歳は、外遊びで消費していた分の体力が丸ごと余る日でもあります。ところが不思議なことに、体力が余っているはずの日に限って昼寝が長引くことがあります。これは午前中に体を動かす場面がなく、静かな遊びを続けた結果、活動と休息のメリハリがつかないまま昼寝に入るためです。
昼寝が2時間を大きく超えて夕方まで続きそうなときは、次の順番で対応してみてください。
- 15時を目安に、カーテンを開けて部屋を明るくする
- 抱き上げずに、まず名前を呼んで様子を見る
- 起きたらすぐ水分をとらせ、10分ほど静かに過ごさせる
- 夕方は音の出るおもちゃや体を使う遊びに切り替える
いきなり抱き上げて起こすと、機嫌が悪いまま夕方を過ごすことになりがちです。「〇〇ちゃん、おやつだよ」と声をかけて自分で目を開ける時間を作ると、その後の1時間がぐっと楽になります。
逆に、昼寝を短く切り上げすぎて夕方に力尽きるパターンもあります。17時以降に寝てしまうと夜の入眠が大幅にずれるため、夕方に眠そうにしたら、お風呂を早めるほうが立て直しやすくなります。「眠い」ではなく「お風呂の時間」に置き換えてしまうのが、この時期の乗り切り方です。
曇りの日もよく寝るのはどうしてか
雨が降っていない曇りの日でも同じことが起きるのは、原因が雨そのものではなく明るさと過ごし方にあるからです。曇天の屋外は晴天よりかなり暗く、室内はさらに暗くなります。加えて、曇りの日は「降り出すかもしれない」と外出を控える家庭が多く、結果として活動量が減ります。
ここは対策が立てやすい部分でもあります。雨が降っていないなら、10分でも外に出て、ベランダや玄関先で外気に触れるだけで昼らしさが伝わります。抱っこのまま近所を一周するだけでも、家の中とは受ける刺激がまったく違います。
赤ちゃんが雨の日に寝ないときの整え方
よく寝る子がいる一方で、雨の日はまったく寝ないという声も多く聞かれます。眠らない日の背景には、次のような要因が隠れていることがあります。
- 外遊びができず、体を動かす量が足りていない
- 室温や湿度が高く、寝床が快適でない
- 雨で外出できないぶん、家の中で動画や音の刺激が増えている
- 大人がそばにいる時間が長く、遊びたい気持ちが続いている
まず見直したいのは寝床の環境です。梅雨時は湿度が高く、寝入りばなに汗をかいて目を覚ますことがあります。エアコンの除湿を使って室内を過ごしやすい状態に整えるだけで、寝つきが変わることは珍しくありません。
体を動かす量については、室内でも工夫できます。布団を丸めて山にして越えさせる、廊下をハイハイで往復する、洗濯物を一緒に運ぶといった動きで十分です。1歳過ぎなら、音楽をかけて2曲だけ体を動かす時間を作ると、それが合図になって切り替えがうまくいきます。
寝かしつけの直前は、部屋の照明を一段落とし、話しかける声の大きさも半分にしてみてください。雨の日は外が静かなぶん、家の中の音が普段より目立ちます。「もう寝る時間だよ」と繰り返すより、大人の動きをゆっくりにするほうが伝わります。
雨の日でもリズムを崩さない1日の流れ
雨の日にすべてを普段どおりにするのは難しいので、守る部分と手放す部分を先に決めておくと気持ちが楽になります。
| 時間帯 | 守りたいこと | 雨の日の代わりの過ごし方 |
|---|---|---|
| 朝 | 起きる時間とカーテンを開けること | 窓辺で朝ごはん、外の雨を一緒に眺める |
| 午前 | 体を動かす時間を作ること | 布団の山越え、音楽に合わせて踊る |
| 昼 | 昼食と昼寝の開始時刻 | 昼寝前に部屋を暗くして切り替える |
| 午後 | 15時以降に長く寝かせないこと | おやつ作り、実験遊び、ブロック |
| 夕方 | 入浴と夕食の時間 | 眠そうなら入浴を早める |
| 夜 | 寝る前の照明と静けさ | 雨音を聞きながら絵本を1冊 |
この中でいちばん優先度が高いのは、朝起きる時間です。前の晩に寝るのが遅くなっても、翌朝の起床時刻を保っておけば、その日の昼寝で自然に調整されます。逆に朝寝坊で取り返そうとすると、ずれが数日残ってしまいます。
眠りの様子に気になる変化が続くときや、判断に迷うときは、自己流で対応を変え続けるより、かかりつけの小児科や自治体の子育て相談窓口、保育園の担任に日々の記録を見せて相談するのが確実です。多くの自治体では、保健センターで乳幼児の生活リズムについて相談を受け付けています。
雨の日の幼児におすすめの室内遊び~知育と親子のコミュニケーション
雨の日に子供と何をすればいいのか、悩む保護者の方も少なくありません。しかし、子供は室内でも自分の好きなことや興味のある遊びなら十分に楽しんでくれます。
ブロックやプラレール、お人形を使ったごっこ遊びなどは、幼児が好んで自発的に行う人気の定番の室内遊びです。雨の日を利用してじっくりと時間をかけて取り組ませてあげましょう。
0歳から2歳の赤ちゃんと楽しむ雨の日の過ごし方
ブロックやごっこ遊びがまだ難しい低月齢の時期は、体の動きと感覚を使う遊びが中心になります。準備がいらないものほど、雨の日には重宝します。
- 新聞紙をびりびり破る(音と手の感覚を同時に楽しめます)
- ペットボトルに米や小豆を入れたマラカス作り(ふたはテープでしっかり固定します)
- 洗濯かごに座らせて廊下を引っぱる電車ごっこ
- 布団や座布団を並べたハイハイ用の山道
- 窓についた雨粒のどれが先に落ちるかを一緒に見る雨粒レース
とくに窓の雨粒レースは、生後半年ごろから2歳くらいまで幅広く楽しめます。「こっちの粒とこっちの粒、どっちが早いかな」と指をさして声をかけると、目で追う力が使われます。言葉が出ていない時期でも、大人が実況するだけで赤ちゃんの視線はしっかり動いています。
ここでつまずきやすいのが、大人が遊びを次々に出しすぎることです。飽きたように見えても、同じ遊びを数分置いてもう一度出すと、また夢中になることがあります。おもちゃを全部出してしまうと部屋が散らかるうえに、子どもも集中先を見失います。3つ程度を順番に回すつもりでいると、午前中がもちます。
雨の日は幼児と一緒に親子クッキング
雨の日が続いて子供が飽きてしまったように感じたり、遊び相手をするのが大変だと感じたりする場合は、子供と一緒におやつなどの料理を作るのがおすすめです。料理は食への興味を育む力があり、子供の自立心を養うだけでなく、好き嫌い改善に繋がるきっかけにもなります。
また、料理で出た野菜の切りくずを利用すれば、野菜スタンプを楽しむこともできます。これは、感覚の発達や指先の運動に役立ちますので、雨の日を利用して子供の感性を刺激してあげましょう。
2歳前後なら、ボウルの中の粉を混ぜる、型を抜く、こねた生地を丸めるといった工程を任せられます。手順を細かく指示するより、「ここを10回まぜてね」と回数で伝えると、終わりが見えて集中が続きます。粉が飛び散る前提で、床に新聞紙を敷いてから始めると、大人のイライラも減ります。
理科への興味関心を高める!室内での実験遊び
重曹実験やスライム作りは、比較的簡単な材料で家でも作れるものが多いため、週末や休園日に親子で楽しめます。
これらの実験遊びは、小学校での理科学習への興味関心を育むことに繋がります。きょうだいがいらっしゃる場合は、家族全員で遊び感覚で論理的思考力を育んであげましょう。
頭を使ってじっくり考える将棋やオセロ
近年注目を集める将棋ですが、実は幼児でも3歳くらいから動物将棋などを使うことで親しむことができます。雨の日の知的な遊びとしてぴったりです。
オセロ・トランプ・カルタなどの、ルールを理解しながら考える遊びも、子供の知育になりますし、頭をフル回転させるため、幼児は雨の日でも満足して遊んでくれます。
将棋の駒は自宅にある廃材を使って手作りすることもできますので、まずはペットボトルのキャップなどを集めて、動物しょうぎから作ってみてはいかがでしょうか。
折り紙やコマなどの昔遊びやビーズ遊び
折り紙やコマ、ヨーヨーといった昔遊びには、男女ともに楽しめる室内遊びが多いです。コマやヨーヨーは家になくても廃材を使って親子で簡単に手作りできますので、作るところから幼児と一緒に行うと、ものづくりの楽しさも学べます。
また、雨の日の幼児の遊びで人気があるのが、アイロンビーズなどのビーズ遊びやプラバン作りです。ビーズやプラバンは女の子の遊びというイメージがあるかもしれませんが、男の子でも手裏剣や飛行機、恐竜など子供の好きなテーマのものを作らせると集中して遊びます。
折り紙やアイロンビーズで色々な作品作りに挑戦していけば、子供の空間認知能力や思考力を育むのにも役立ちますので、ぜひ雨の日の室内遊びを利用して楽しく能力を伸ばしてあげましょう。
雨の日の幼児の室内遊びは、子供の意見を聞きながら興味がある遊びをすることで、自主性、創造力、思考力などの能力を効果的に育めます。子供の室内遊びは他にも色々ありますので、雨の日はタブレットやテレビを見せっぱなしにせず、子供が考えて遊べる環境を提供する過ごし方を心掛けましょう。
雨の日に幼児におすすめ!五感を刺激できる6つの外遊び
雨の日の外遊びのポイントは、幼児に雨の日だからこそできる観察をさせたり、雨の日ならではの変化を体験させたりすることです。
大人にとって当たり前のことでも、これまで雨風から守られて生活してきた幼児にとっては新鮮な初体験ばかりです。ぜひ子供が雨の日を特別で楽しいと感じるような、五感を刺激する体験をさせてあげましょう。
1雨の粒の不思議を体験する
「雨の粒を捕まえてごらん!」と声をかけて、幼児に両手で雨粒をキャッチさせてみましょう。
雨粒を捕まえたと思ったのに手の中になく、代わりに手が濡れているという不思議な自然体験は、幼児の探求心を刺激します。特に男の子は喜んで遊んでくれることが多いですが、幼児は夢中になると周りが見えなくなるので、安全な場所で行いましょう。
2長靴で水たまりを歩いたり水を蹴ったりする
長靴で水たまりをバチャバチャさせる遊びは、普段は「濡れるから止めて」と制止されがちな行為です。だからこそ雨の日の外遊びタイムにさせてあげれば、子供は好奇心を満たせるため喜んでくれます。
下から足を上げて水を飛ばしたり、上から水面を踏み付けたりすることで、水圧や音、水の動きを感じられるため、幼児の感覚に良い刺激となります。
3公園の砂場で色や感触の変化を楽しむ
公園の砂場は雨の日に水が溜まりやすくなります。5~6歳になって脚力がついてきたら、砂場の水を長靴でかき混ぜて泥の色の変化を楽しんでみましょう。
泥水の色が変化する様子は、子供の観察力や想像力を育みます。水圧に足をとられて転ぶことがありますので、すぐに着替えられるように自宅近くの公園の砂場で行い、大人がそばで見守るようにしてください。
4雨の日に出会った身近な生き物を観察する
カタツムリは普段なかなか目にしないような葉っぱの上にいたり、ミミズは雨が降るとアスファルトの上に出現したりします。どうして出てくるのか一緒に調べれば、調べ学習の練習にも繋がります。
また、よく見かけるスズメやカラスなどの鳥が、雨の日はどのように過ごしているのか探してみるのも面白いでしょう。スズメは雨宿りをしますが、カラスは雨の日でも飛ぶなど、動物や植物の雨の日の様子を観察するのもおすすめです。
5雨のしずくを利用して音遊びをする
庭にバケツやガラスのコップなど大小さまざまな、雨に濡れてもよい物を用意し、雨にあてて音の違いを楽しんでみましょう。当たるものによって音が違うことに気づき、幼児は不思議に感じます。
音の違いに慣れたら、「今は何の音?」とクイズにして、聴覚の刺激や親子のコミュニケーションを楽しむのも良いでしょう。
6水たまりをジャンプして飛び越える
体を動かしたくてたまらない年中や年長の幼児には、水たまりをジャンプして飛び越える外遊びもおすすめです。
ただし、ジャンプしながら夢中になって道路を歩いて行ってしまうと、下ばかり見て車が視界に入らなくなる危険があります。こちらも公園などの車通りのない安全な場所で行いましょう。
1歳から2歳と雨の日に外へ出るときの工夫
まだ長靴で走り回れない時期でも、外の空気に触れる時間は作れます。抱っこ紐に雨用のケープをかけて玄関先まで出る、傘の下で数分立ち止まって雨音を聞く、それだけでも室内とはまったく違う刺激になります。
1歳を過ぎて歩き始めたら、マンションの共用廊下や屋根のあるバス停など、濡れずに外を眺められる場所が活躍します。「雨、ざあざあだね」「あ、傘が通ったね」と実況すると、言葉と外の景色が結びついていきます。滞在は5分から10分で十分です。
つまずきやすいのは、せっかく支度をしたのだからと長く外にいようとすることです。低年齢の子どもは濡れた不快感で一気に機嫌が悪くなるため、楽しんでいるうちに切り上げるほうが、次の雨の日も外に出たがるようになります。
子育て4コマ漫画:雨の日限定!幼児期の泥んこ遊び
雨の日の幼児の外遊びは、天候チェックと安全対策を忘れずに
しとしと降る雨の日の外遊びでは、日常の見慣れた風景が違う景色に見え、普段できないことができるため、子供の五感だけでなく探求心も刺激できます。
外で体を動かすことは、子供の体力づくりにも繋がります。空調の整った室内ばかりで過ごさせず、雨の日も積極的に幼児を外に連れ出して五感で季節を体感させてあげましょう。
ただし、濡れたまま長く遊ぶと不快感で機嫌が悪くなり、せっかくの遊びが中断してしまいます。お天気チェックをきちんと行い、服装もレインハット、レインコートやポンチョ、長靴といった雨の日のお出かけ用に着替えてから遊ばせましょう。
雨の日の幼児の外遊びに適した天候チェックのポイント
- 雨の量は強すぎないか?
- 気温が高過ぎたり、低すぎたりしないか?
- 風は強すぎないか?
- 雨・風・落雷・竜巻などの気象警報や注意報は出ていないか?
気象庁は、大雨や強風、雷などについて注意報と警報を段階的に発表しており、土砂災害や浸水、洪水の危険度は地図で色分けして確認できるようになっています。出かける前にお住まいの地域の発表状況を見る習慣をつけておくと、判断に迷いません。注意報や警報が出ているときは、外遊びは見送って室内の過ごし方に切り替えてください。
雨の日の外遊びをさせたくないと思う保護者の方もいますが、外遊びだからといってビショビショになって水遊びをさせなければならないわけではありません。外の変化を観察して楽しむレベルでも十分です。
逆に台風やゲリラ豪雨など雨風が強すぎる日に無理をして外遊びをさせると、幼児も保護者の方も遊びを楽しむ余裕がなくなるだけでなく、物が飛んでくるなどの危険性が増しますのでやめましょう。
雨の日の外遊びから家に帰ったら、幼児の体を暖めて!
服を着ているとはいえ、雨の日は気温が低く、体が冷えていることが多いです。そのため、それほど濡れていなければタオルで拭くだけでも構いませんが、体が冷える場合はお風呂で温めてあげましょう。
帰宅後の段取りを決めておくと、玄関先での混乱がなくなります。玄関にバスタオルとふた付きの衣類ケースを置いておき、レインコートを脱ぐ、長靴を脱いで靴下を脱ぐ、タオルで足を拭く、そのまま浴室へ、という流れを毎回同じ順番にしてください。順番が決まっていると、2歳くらいから自分で動けるようになります。
使用したレインコートや長靴などの雨具のお手入れも、保護者の方が一人でするのではなく、手間がかかってもできるだけ幼児と一緒にするのがおすすめです。そうすることで長靴の中まで濡れたことや、レインコートでどれくらい汚れが防げたかなどを知ることができます。
また、雨の中で出会った昆虫や鳥などの生き物を図鑑で一緒に調べれば、幼児は観察した生き物について掘り下げて知る楽しさを体験できます。ただし、幼児に興味がないのに親が無理強いすると、嫌がって逆効果になることがありますので、子供の反応を見ながら一緒に調べることをおすすめします。
雨の日は幼児が頻繁に通える身近な遊び場も利用しよう
雨が続く梅雨などは、パパの休日にストレス解消で大型有料施設に連れて行くのもいいのですが、平日の雨の日の外遊びがママにとって負担が大きいという場合は、身近な幼児の遊び場に通うのもおすすめです。
遊び場までの道のりで幼児は雨の日の刺激を受けることができますし、館内でも体を使って遊ぶことができます。保護者の方が、ママ友を作るなどして人と会話をすれば、ご自身にとっても良い気分転換になります。
特におすすめは児童館ですが、中にはトラブルになったという話もありますので、いきなり親しいママ友を作ろうと焦るのは禁物です。ゆっくりと時間をかけて徐々に仲良くなっていくことをおすすめします。
赤ちゃん連れの場合は、乳児向けの時間帯や部屋が分けられている施設を選ぶと過ごしやすくなります。多くの自治体では子育て支援センターや地域子育て支援拠点が設けられており、0歳から利用できる場所も少なくありません。雨の日に混み合うことを見越して、開館直後を狙うと場所を確保しやすくなります。
雨の日の自転車通園は安全?注意点と便利な雨具
公共交通機関が充実している大都市などでは、雨の日に幼稚園や保育園まで自転車で幼児を送迎する姿をよく見かけます。
幼児を乗せた自転車の運転そのものは違法ではありませんが、傘を差しての片手運転は各都道府県の規則で禁止されています。さらに2026年4月1日からは、16歳以上の自転車運転者による一定の交通違反に対して、いわゆる青切符が交付される交通反則通告制度が導入されました。傘差し運転やイヤホンをつけたままの運転、スマートフォンを手に持った運転も対象で、反則金は数千円から1万2千円程度が想定されています。雨の日こそ、両手でハンドルを握れる装備を整えておきましょう。
雨の日の自転車送迎の注意点
ハンドルに傘を固定するグッズが販売されていますが、自治体によっては傘を固定した状態での走行も規制の対象になることがありますので、お住まいの地域のルールを事前に確認してください。判断に迷う場合は、レインウェアを着用する方法に切り替えるのが確実です。
幼児を濡らさない!雨の日の自転車での送迎対策
保育園や幼稚園へ自転車で通園させている保護者の方は、幼児を濡らさないように自転車チャイルドシート用のレインカバーや子供乗せ自転車用のレインカバーを利用しています。
購入する際はサイズや子供を乗り降りさせやすい構造か、前用・後ろ用・兼用のいずれかを必ずチェックし、ご家庭の子供乗せ自転車や自転車用チャイルドシートに合う物をチョイスしてください。
道路交通法では、2023年4月から年齢を問わずすべての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務とされています。児童や幼児を同乗させる保護者には、子どもにヘルメットをかぶらせるよう努める義務も定められています。レインハットを使用する際も、ヘルメットの上から、あるいは併用できる形を選びましょう。
また、保護者の方の手が濡れないように、ハンドル部分にはハンドルカバーを付けるのがおすすめです。手袋とは違い雨水で滑る心配がなくハンドル操作がしやすいですし、着脱不要で防寒対策にもなります。
保護者の方の雨具選び:レインスーツ・レインハット・長靴
雨の日に自転車で幼児を送迎する時は、上下がセパレートのレインスーツを着用すれば動きやすく、下半身の雨も気にする必要がありません。もしレインスーツや長靴ではなくレインコートやポンチョ、会社で履く靴を着用する場合は、着替えを持って行ったりシューズカバーを使用したりすることをおすすめします。
頭部はレインスーツやレインコートについているフードだけでなく、レインハットかレインバイザーを併用しましょう。前方からの雨をしっかりガードすることができます。眼鏡を着用している保護者の方の場合、レインハットやレインバイザーにプラスして、眼鏡にレンズ用撥水スプレーをしておくと安心です。
また、レインハットやレインバイザー、レインスーツのフードは風で飛ばされてしまうことがありますので、100円ショップでも購入できる帽子止めクリップなどを使用してフードを固定しましょう。運転中に手で押さえるのは大変危険で事故の原因になります。
荷物については、空いている荷台に撥水生地で作られているバスケットカバーを付けておくとよいでしょう。ただし幼児を二人乗せている場合は荷物を積めませんので、子供に通園バッグを持たせ、保護者の方がリュックを背負うなどの工夫が必要です。
自転車通園は事故率が高い!雨の日は徒歩や公共交通機関の利用も要検討
幼児用座席がついた自転車は通常の自転車よりも重く、バランスを崩して転倒し幼児がケガをする事故が起きています。消費者庁の消費者安全調査委員会は幼児同乗中の自転車の事故について調査を行い、転倒を防ぐためのポイントをまとめて注意を呼びかけています。
調査で示されている基本の注意点は次のとおりです。乗せる前にヘルメットをかぶせ、乗せたらすぐシートベルトを締めること。子どもを乗せたまま自転車から目や手を離さないこと。前後に二人乗せる場合は、乗せるときは後ろから前の順、降ろすときは前から後ろの順にすること。停車中にも転倒は起きるため、平らな場所に停めてスタンドをロックすることも挙げられています。
入園や進級の時期は、この春から子どもを自転車に乗せ始める家庭が増えるため、消費者庁も繰り返し注意喚起を行っています。雨の日はブレーキがきき始めるまでの距離が伸び、マンホールや白線の上では滑りやすくなります。雨の日の自転車の運転に不安を感じている場合は、無理をせずに歩いたり、公共交通機関を使用したりといった対策も検討しておきましょう。
雨の日のお出かけにおすすめの幼児や保護者の服装
雨の日のお出かけは保護者の方が憂鬱な気分になりがちですので、お気に入りのデザインのグッズを購入するなどして、雨の日を少しでも楽しく過ごせるようにしましょう。
幼児は傘を上手にさせない!レインコート・レインハット・長靴を着用
幼児期はまだ傘を上手にさせなかったり、振り回して遊んでしまったりする子が多いため、傘は雨を防ぐものではなく入学に向けた練習と考えましょう。雨の日は幼児にレインコート(またはレインポンチョ)・レインハット・長靴を着用させ、保護者の方もレインコートや長靴スタイルでお出掛けするのがおすすめです。
レインコートのフード部分に透明のツバがついていても、着用すると浅くて雨風の侵入を防げない商品が多々あります。レインハットを被せたくない場合は、必ず幼児に試着させ、フード部分の大きさを確認してから購入しましょう。
長靴は、履き口が広すぎると中に雨が入り、狭すぎると自分で履けません。実際に園で自分の力で脱ぎ履きすることを考えると、ワンサイズ上を選ぶより、今の足に合ったものを選んだほうが失敗が少なくなります。引き上げ用のループがついているタイプは、2歳前後の子でも自分で履きやすくなります。
幼児がレインコートを喜んで着るための工夫
レインコートは通気性が悪く着用して歩くと蒸れるため、幼児によっては着用を嫌がることがあります。ですからレインコートを購入する際は、大人目線でオシャレな商品を購入するのではなく、子供が気に入る柄やキャラクターがデザインされたレインコートを、子供と一緒に選んで購入することをおすすめします。
1~2歳の幼児には、レインカバーをつけたベビーカーが便利
1~2歳の幼児との雨の日のおでかけは、ベビーカーにレインカバーをつけていくと便利です。雨音で泣き止む赤ちゃんもいますので、雨音が好きな幼児には特におすすめです。ベビーカーカバーは花粉、強風、寒さ対策としても使用できます。
ただし、ベビーカーに慣れていない幼児の場合は機嫌が悪くなり、最終的には泣き叫ぶ結果になることもあります。そのような場合は無理強いをせず、まずは徐々にベビーカーに慣らすところから始めましょう。
レインカバーをかけると中がこもりやすくなるため、目的地に着いたらすぐに外し、換気の窓がついているタイプならこまめに開けてください。夏場は、日差しがなくても湿度が高い日はカバー内の温度が上がりやすいので、こまめに様子を見ながら移動しましょう。
2歳頃になると幼児はベビーカーを拒絶して歩きたがるようになります。「家の中に閉じこもるのはストレスだけど、歩いて出掛けて途中で寝てしまったら大変だし」と引きこもりがちになってしまう場合は、疲れてもすぐに帰れる近場のお散歩や外遊びから始めてみましょう。
雨の日の睡眠と過ごし方でよくある質問
雨の日に昼寝が長引いたら起こすべきですか
夜の入眠に影響が出るなら、15時ごろを目安に部屋を明るくして自然に目覚めるようにうながすとよいでしょう。1歳から2歳の場合、昼寝が15時を大きく過ぎるまで続くと、夜の寝つきが1時間以上ずれることがあります。ただし前の晩の睡眠が短かった日は、無理に短くせず、その日は夜の就寝を少し早める形で調整してください。
新生児が雨の日にずっと寝ているのは普通ですか
生後4か月未満は睡眠のパターンに個人差が大きく、厚生労働省の睡眠ガイドでも推奨睡眠時間が示されていません。目覚めたときに機嫌よく飲めていて、おむつの様子も普段どおりであれば、その日の睡眠が長めであること自体を気にしすぎる必要はありません。健診で授乳間隔について指示を受けている場合はその指示を優先し、いつもと違う様子が続くときはかかりつけの小児科や自治体の保健センターに相談してください。
雨の日が続いて生活リズムが崩れてしまいました
元に戻す起点は朝です。朝起きる時刻を一定にし、カーテンを開けて朝食をとるところまでを普段どおりにすれば、昼寝と夜の睡眠は数日かけて自然に戻っていきます。就寝時刻から立て直そうとすると、まだ眠くない子どもを寝かしつけることになり、親子ともに疲れてしまいます。
外に出られない日、どのくらい体を動かせばいいですか
時間の長さより回数で考えるほうが現実的です。午前に1回、午後に1回、10分程度でも全身を使う遊びを入れると、1日のメリハリがつきます。布団の山越え、風船をつく、音楽に合わせて踊るなど、道具が少なくて済むものを2つか3つ用意しておくと続けやすくなります。
雨の日は保護者もやる気が出ません
雨の日にすべてを完璧にこなす必要はありません。守るのは起床時刻と食事の時間だけと決めて、あとは子どもの好きな遊びに任せてしまって大丈夫です。1日くらい予定どおりにいかなくても、翌朝の起き方でリズムは戻せます。
雨の日の幼児との過ごし方!保護者の方がダルい時の省エネ育児
雨の日が続くと、幼児は体力を持て余して不機嫌になったり、保護者の方もなんとなく体がダルくなり、気分が憂うつになることもあるでしょう。そんな時は無理をしなくても大丈夫です。
SNSなどで話題になった省エネ育児アイディアの「ゾンビごっこ」などの、楽をして子供を喜ばせられる遊びを取り入れてみましょう。

















