児童館とはどんな施設?に関する記事

児童館とはどんな施設?種類ごとの目的/トラブル体験談

児童館とはどんな施設?種類ごとの目的/トラブル体験談

児童館とはどんな場所?遊びを通して子供の成長を促す、児童館の種類や目的を解説しながら、先輩ママの体験談をご紹介します。

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児童館とは?目的や役割/種類/利用できる年齢

親にとって、育児は喜びにあふれた幸せなものである反面、長く続く苦労の連続でもあります。
どんなに子供を大切に思っていても、生活や仕事のために子供の手を離さなくてはいけないときもありますし、「誰かに育児のアドバイスを受けたい」と悩むこともあるでしょう。

そんな子育てに悩む親を助けてくれる公的な施設として、児童館があることをみなさんご存知でしょうか?

今回は、私たちの身近にあって意外と見逃されている児童館とはどんな場所なのか、設置目的や社会的な役割利用方法について詳しく解説していきます。
また、先輩ママが経験した児童館でのトラブル体験談もご紹介します。

児童館とは?実施主体と対象年齢

電話帳や自治体の広報誌などで児童館の場所や活動内容は紹介されているものの、実際はどんな施設なのか、誰が運営してどんな人が利用できるのか、きちんと理解している人は少ないようです。
では、児童館とはいったいどんな施設なのでしょうか。

児童館とはいったいどんな施設?

児童館内で遊ぶ男子

児童館とは児童福祉法第40条を根拠に運営される児童福祉施設で、日本国内に多数設置されています。
児童館はその地域に根差して、子供の生活や健康、能力や情緒を豊かに育てる援助をする子供に対する地域福祉の拠点施設に位置付けられています。

日本には児童館をはじめとし、様々な法律を根拠として幼稚園や保育園、各種学校などの施設がありますが、いずれも社会を担う子供たちを、社会全体の援助のもとで健やかに育てようという根本を共有しています。

児童館のルーツは明治時代にさかのぼります

日本における児童館のルーツは、明治末期に始まったセツルメントにあります。

セツルメントとは?

約120年前にイギリスの首都ロンドンで始まった福祉活動のこと。
貧困などの社会的課題を抱えた地域に教育や医療、社会福祉・法律などの専門家を常駐させて、住民と一体となって地域環境や社会制度の改善をはかろうという活動です。

セツルメントは現代のグループワークやコミュニティワークの原型となり、日本でも大正から昭和にかけて、主として地域課題を抱えやすい大都市において活発な活動が行われてきました。

戦前の日本の社会事業に大きく貢献をしてきたセツルメントですが、様々な困難を抱えた子供たちに、遊びを通して集団的なルールを学ばせて自立を促していく活動が始まり、それが今日の児童館の理念の基礎を作っていったといわれています。

児童館は誰が運営しているの?

役所正面

現在、児童館は都道府県や市町村、自治体の指定管理人制度によって管理を引き受けた社会福祉法人やNPO法人、保育園などを運営して児童福祉のノウハウを持つ民間企業などが運営にあたっています。

地域のセツルメントとして始まった児童福祉は、昭和23年に児童福祉法が施行されて児童館として位置づけられ、地域社会において不特定多数の子供にとっての健全な遊びの場となり、社会的に認知されるようになりました。

昭和26年に、現在の厚生労働省によって児童館を運営する基本指針、児童厚生施設運営要領が提案され、昭和38年に地域の児童館の設備や運営費を国が補充する制度が生まれると、児童館は現在のような公的な施設として高い水準を持つことができるようになったのです。

現在の児童館の施設数

平成23年度の厚生労働省「社会福祉施設等調査報告」によると、日本全国には4,318ヶ所の児童館があります。
これは、同じ児童福祉法を根拠として設置される保育所に次ぐ設置数で、児童館は私たちの身近にいくつもあり、利用しやすい施設であることがわかります。

設置されている児童館を運営主体で分類すると、自治体などの公営施設は2,673ヶ所、民間企業による施設は1,645ヶ所と、児童館の大半は公的な機関が営んでいます

児童館にはいくつかの種類があります

児童館とは、大きく分けて小型児童館児童センター大型児童館の3種類に分類することができます。対象となる子供や施設の機能に違いはありますが、それぞれが特徴を生かして子供たちのために活動しています。

児童センター

児童センターは小型児童館の施設に体育館などの運動施設を備えつけ、運動を主体とする遊びを通して児童尾体力増進や能力の発達を促していくタイプの児童館です。
児童センターは施設面積などによって、児童センターと大型児童センターの2つに分類されます。

・児童センター…面積336.6平方メートル以上
・大型児童センター…面積500平方メートル以上

大型児童センターはスタジオやトレーニングルームなど年長児童向けの設備が揃っており、中学生や高校生などの年長児童に対しての育成支援を行っています。
また、通常は児童厚生員2名以上の他、体力増進指導者や年長児童指導者が配置されて子供の指導にあたります。

大型児童館

大型児童館は、都道府県内や広い地域に住む児童を対象とした支援活動を行っているタイプの児童館で、県が設置しています。面積や施設、活動内容によってさらに3つに区分されています。

・A型児童館…面積が2,000平方メートル以上で、小型児童館や児童センターの指導や連絡調整等の役割を果たす
・B型児童館…面積が1,500平方メートル以上で、宿泊施設と野外活動施設を備え付けて、子どもが宿泊をしながら自然を生かした遊び体験ができる
・C型児童館(子供の城)…面積に規定はなく、他の児童館全ての機能に加えて芸術や体育、科学等の総合的な活動ができる

大型児童館の中でも特徴的なのがC型児童館です。
屋内プールやコンピュータープレイルーム、劇場やギャラリー、児童遊園、宿泊研修室等が付設され、子どもたちの多様な遊びや成長のニーズに答えられるような施設になっています。

小型児童館

小型児童館は小地域に住む児童たちを対象に設置される、より地域に密着したタイプの児童館で、地域における子供の健全育成を促す、総合的な機能を併せ持つ児童福祉施設です。

小型児童館の活動内容は?

・児童の健康を増進し、情操を豊かにする
・児童に健全な遊びを与える
・母親クラブや子ども会などの地域組織活動の育成助長を図る

児童館の目的と役割

児童館は主に屋内型の児童厚生施設であり、子どもに健全な遊びの場を提供してサポートすることにより、心身の健康な発達を促し、情操を豊かにすることを目的としています。

その活動は建物内にとどまらず、屋内外のスポーツをはじめ、芸術活動や知的好奇心の探求、遠隔地でのキャンプなど必要な活動が盛り込まれて、子供達は様々な経験をしていくことができます。

児童館で経験できる「遊び」は、子どもの人格的発達を促す素晴らしい効果があり、子どもたちは遊びを通してルールを学び、決断し、どう行動をすればいいのか考える力を養います。

「様々な年齢の子どもが集団になって遊ぶ」という機会はとても貴重で、子供は遊びを通して集団の生活や他人との関わり合いを学び、自分の能力を発達させていきます。
「遊ぶことで強い身体を作り、豊かな情操を育てていく」、児童館はそんな子供たちの成長をサポートしてくれる施設なのです。

児童館に通えるのはどんな児童?

玩具で遊ぶ子供

原則として児童館は18歳未満のすべての児童が利用することができます

ただし、「午前中は乳幼児やママの地域交流の場を提供して、午後は登録制で、仕事のために留守家庭となってしまう小学生の放課後の指導をする」など、施設によって実施事業や活動は異なり、受け入れ可能な年齢や学年、利用時間に一定の制限が設けられているケースもあります。

学童保育を主な活動にしている児童館の多くは、小学校の近くに設置されていますが、どの地域でも共働き家庭が多く、施設の大きさなどの制限もあって小学1~3年生までの低学年児童しか受け入れられないことも多いようです。

基本的に児童の受け入れの申し込みはいつでも受け付けていますが、定員がいっぱいになっていれば受け入れてもらえることはできません。
場合によっては親の就業証明書を求められることもありますので、利用条件などは早めに施設に確認しておきましょう。

児童館の施設は充実しています

児童館は子供に遊びの場を提供する屋内型児童厚生施設で、子供達が楽しく遊べる遊戯室をはじめ、様々な施設を備え付けています。
現代では子供が安全に外遊びをする場所がないのですが、児童館は車などの危険のない安全に配慮された施設です。

また、施設だけでなく、子供達が遊ぶおもちゃなどの道具も充実しています。
積み木やブロックなどは各家庭にもありますが、子供が集団で遊ぶため用の大型なものなど家庭では味わえないおもちゃもありますし、普段とは違ったブロックで遊ぶことも、子供にとって良い刺激になります。

児童館では誰が子供を指導してくれるの?

児童館には利用する子ども一人ひとりの状態を観察し、安全と個々のペースに応じて自立を支援することができるよう、専門の知識を持った指導員が子供を支援します。

指導員は正式には「児童の遊びを指導する者」と称されて、クリスマスやお正月などの季節のイベントや伝統行事、夏祭りなどの地域の実情などに合わせた健全な遊びの指導を行います。

指導員がサポートするのは児童だけではなく、子育てをする親に対する支援も実施していて、母親クラブやママ同士の交流、育児相談などの活動の支援も合わせて行っています。
子育てに悩んだとき、身近に相談できる人がいるのはとても安心できますよね。

児童館に通うメリット

運動設備で遊ぶ子供

子供にとって、児童館は友達と伸び伸びと安全に遊べる空間です。
児童館では学校教育のように「○○しなくてはいけない」という義務付けはなく、子供達は自分な好きな遊びをして満足し、集団での遊びだけでなくスポーツや図画工作、音楽など好きなものを学んで可能性を広げることができます

家族の在り方が多様化し、とかく子育て中に孤独感を味わいやすいママにとって、児童館は利用価値の高い施設です。
特に、子供が小さい頃は外出先も限られてしまうので、子供を安全に遊ばせることができる児童館で、一時的にママが負担を減らしてリラックスできれば、さらに育児に前向きに取り組む気力が湧いてくるはずです。

同じ環境のママ同士の交流が悩みの解決につながる場合もありますし、指導員からの専門的なアドバイスや、必要に応じて別の機関を紹介してもらえることもあります。

便利な一方で児童館でのトラブルも!ママの体験談

子供が楽しく遊べて、ママにとっても交流の場となる児童館ですが、その反面子供同士やママ同士のトラブルも発生し、悩む家庭も多いようです。
最後に、実際に児童館で困ったことになったというママ達の体験談をご紹介しておきます。

夏海
34歳

A児童館で頭シラミをうつされました

息子が小学生に入学するとともに、私がフルタイムの仕事を始めたので、通っている小学校の敷地内にある児童館に学童保育をお願いしました。
ウチの場合は田舎なので、それほど子供同士のトラブルもなく、夏休みは朝からお弁当を抱えて児童館に行って、息子は楽しく通っていました。
ところが夏休みの終わりごろからやたらと頭をかきむしりだして、おかしいなと思っていたら、ある日、一緒にお風呂に入っていた息子の顔に、なんだかグロテスクな見たこともない虫がついていたんです。調べてみたら、なんと頭ジラミでした!
ビックリして慌てて病院に行ったのですが、耳の上あたりの髪の毛にびっしりシラミの卵がついていて、薬剤シャンプーで幸い駆除できました。
「児童館みたいに集団生活をする子供はなりやすいから確認するように」とお医者さんに言われ、児童館に話したところ、何人か頭ジラミにやられた子がいたそうです。
早く言ってくれればよかったのに、感染症じゃないからと注意喚起しなかったみたいです。
児童館は保育園などと違って感染症対策も緩いので、子供さんを通わせる場合は要注意です。

律子
26歳

Aママ同士の交流が負担に…

転勤でこれまで住んでいたところから引っ越しをして出産をしたのですが、身近に友人もおらず、話し相手が欲しくて子供が生後6ヶ月頃から近くの児童館に行くようになりました。
ですが、行ってはみたもののママ達の派閥というか集団意識がとても高くて、とてもじゃないけど入っていけませんでした。
大体同じ月齢の子供をもつママグループができていたのですが、上に子供がいるママがボス状態で「あなたのそれが駄目!」なんて育児にアドバイスをしていて、何だか相談するのも嫌になってしまって…。
確かに児童館の指導員さんはいるけれど、基本的には「ママ同士で楽しく交流してください」って雰囲気で、勝手にママ達がワイワイやっているような印象でしたね。
性格的に児童館に合う人と合わない人がいるかもしれません。

ツインママ
31歳

A他の子供は指導すべき?

3歳になる双子のママです。
私が住んでいる地域は雪が多いので、冬の遊び場にいいかなと思って近くの児童館に昼間ちょくちょくおじゃましています。
暖房も入っているし、広々と子供を遊ばせることができるし、絵本なんかの読み聞かせも指導員さんがやってくれるので、とっても助かってます。
助かってはいるのですが、いろいろな年齢の子が出入りするので、中学生くらいの男の子が結構言葉遣いが悪かったり、小さい子に乱暴なんですよね。
大きい子は一人で来ているから親の指導は期待できないし、指導員さんの前では乱暴なことをしないので、指導員さんも注意をしなくて…。
児童館はどんな年齢の子でも受け入れるところが良いところだとも思いますし、指導員さんがいるのに、私が出しゃばって大きな子に注意をしていいのか、いつも悩んでしまいます。

YOU
41歳

A子供が児童館でイジメられていました

小学生の男の子2人と、保育園の年中さんの女の子のママです。
日中仕事をしていますので、小学2年生の次男が児童館に通っていますが、子供が児童館でイジメにあってました。
私がそのことを知ったのは、たまたま幼稚園が一緒だった顔見知りのママにお迎えの時に会い、「○○君、この間お友達から羽交い締めにされてたよ。先生に言った方がいいよ」と言われたことがきっかけです。
あわてて先生の所に行って話をしたところ、先生から特定のグループの子にたびたび乱暴をされたり、仲間外れにされていたことがわかりました。
相手の子たちは小学校の同級生で、学校のイジメの延長で児童館でもうちの子をターゲットにしていたとのこと。
児童館の先生は、学校の先生とも話をして指導をしてくれていたのですが、児童館の方は学校から保護者に説明をするべきだということで、私の方に連絡が来るのが遅れていたようです。
その後、学校の先生とも話をして相手の子供にも根気よく指導をしてもらったのですが、学校と児童館の連携がうまくいっていないとちょっと困りますよね。
私ももっと積極的に児童館の先生から話を聞くようにしておけばよかったと、反省しています。

子供たちの遊び場が少なくなっている現代では、安心して子供が遊べる児童館はとてもありがたい場所ですが、だからといって、ママ達がまかせっきりにしていれば、いろいろなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ママも子供の話に耳を傾けて、トラブルに巻き込まれないよう気をつけながら、賢く児童館を利用することが大切ですね。

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この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪