一人っ子をわがままにしない方法に関する記事

一人っ子がわがままに育たないために教えるべき5つのこと

一人っ子がわがままに育たないために教えるべき5つのこと

一人っ子はわがままになる?パパやママに知って欲しい一人っ子がわがままと決めつけられる理由、きょうだいがいる子に比べて不足する経験、わがままに育てないために親が教えるべき5つのポイントを、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画と共に紹介。

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一人っ子はわがままと言われるけど我慢力や協調性は身に付かない?

「一人っ子はわがまま」「協調性がない」など残念ながら一人っ子の特徴について世間であまり良いイメージを抱かない人も多いのが実情。“一人っ子でもわがままにならないように”と意識して育てる親が多いのですが。

一人っ子だと兄弟姉妹がいる生活で自然に身につく我慢力や協調性、自己主張する能力は、本当に身につかないのでしょうか?答えはNOです!一人っ子でもわがままとは程遠い人や気配りが得意な大人はいます

ただ、残念ながら一人っ子でわがままに育つ大人もいるのでそうさせないために、きょうだいのいる子に比べて不足しがちな経験とは何か、わがままに育たないために親が教えるべきことなどを見ていきましょう。永岡さくら(saku)さんの子育て漫画もお見逃しなく。

「一人っ子=わがまま」じゃない!レッテルを貼られる理由

一人っ子と比べ、きょうだいがいる子供は小さな頃から家庭の中で快適に過ごすために我慢や協調性、自己主張などが必要です。

きょうだいのいる子は子供同士の本気のぶつかり合いなど様々な経験をより多く積み重ねて成長しやすいので、経験が不足しがちな一人っ子はわがままになると決めつけられるのです。

事実と異なるネガティブなレッテルを貼られるのは誰しも気分のいいことではありませんが、一人っ子のママやパパまで真に受けないで!子供はそもそもわがままで、環境や経験で変わっていく存在なのですから。

まずはきょうだいがいる子供に比べ、一人っ子が不足しがちな経験を一度確認しておきましょう。

一人っ子がきょうだいのいる子に比べて不足する経験とは?

兄と妹で並んでゲーム

きょうだいがいる家庭の子供は常に親を奪われそうな気持ちやライバルと生活をしている気分、年長者として下の子を面倒見る責任やボケっとしていると権利が奪われる危機感など、毎日が一人っ子にはなかなかできない経験の連続です。

そのため一人っ子よりも次のようなことを学び、対処する能力が自然に身に付きやすいと考えられています。

  • 自分の意見をはっきり言わないと、兄弟に押し切られてしまうことを学ぶ
  • 兄弟で取り合いになったとき、どうすれば自分のものになるかを考える力が身に付く
  • おやつなど、兄弟で平等に分配する気持ちが芽生える
  • 兄弟ケンカで理不尽な結果になっても、グッとこらえて我慢する力が身に付く
  • 兄弟ケンカをして自分が悪いときは謝り、相手から謝られたら許してあげるという寛容さが身に付く
  • 兄弟であっても子供なら意地悪をしたり、されたりすることもあり、どちらの気持ちも理解できる
  • 相手が困っていたら協力し、自分が困ったときは素直に助けを求めることができる
  • 普段はケンカばかりでもピンチのときは兄弟愛を感じる機会に

一人っ子はきょうだいがいる子よりも不利?親こそ偏見を捨てて

きょだいがいる子の経験を考えると、一人っ子は生育環境的に不利な気がしますが、実は一人っ子には一人っ子だからこそ身に着けやすい能力があります。

また両親が共働きで小さい頃から保育園に通っている子供は、早くから他の子との関わりをもっているため豊富な経験が積めます。

親の関わり方次第できょうだいがいる子と同じ能力を身に着けることも可能。そのためにもまず親は「一人っ子だから」と偏見を持つのをやめることが大切です。

一人っ子のわがまま対策!子供の頃に親が教えるべき5つのこと

「一人っ子はわがまま」と偏見を持たれがちなため、自分が一人っ子だと言いたがらない成人男女は多いです。

パパやママは関わり方を見直し、一人っ子に不足しがちな我慢や協調性などを教えてあげましょう。

1自己主張の大切さ

後ろから子供に抱きつく親

一人っ子は親や大人相手が多いため自己主張せずに思い通りになる経験が多く、それがが悪い学びとなり、たいした自己主張もせずに大人に依存する他力本願な癖やあっさり諦める習慣がつきがちです。

友達とトラブルになった際に自分の思いをうまく言えずに不利な状況になることもあるため、一人っ子がわがままになることを恐れず、身を守るための自己主張の大切さも教えてあげましょう。

一人っ子とは友達親子になろう!

一人っ子には親が上から目線でなく横並びの友達のような関わり方をして、一緒に遊び親が譲るばかりでなく奪ったりぶつかり合ったりと、自己主張をしなければ自分が不利になる経験をさせましょう!子供に合せて先回りしたり、譲ったり、代弁するなどの甘やかしはNGです

2我慢すること

四葉を顔の前に持って目を閉じる子供

一人っ子には欲しい物が手に入りやすい環境の子が多く、「きょうだいがいなくて寂しいだろうから」とすぐにおもちゃや物を買ってあげるパパやママも多いです。

きょうだいがいる子だって母親の争奪戦になり寂しい思いをするのに。おもちゃを買ってもらっても兄弟で順番に使わせることが多いため、簡単に自分だけの物が手に入らず、たとえ手に入って兄弟に勝手に使われたり奪われたりすることも実際にはあるんです。

可哀想にも思えますが、きょうだいのいる子供達はこうした経験から我慢や順番待ちを学びます。

3~4歳になっても物を欲しがるわがままが続く子供は多いですが、一人っ子をわがままな大人にしないためには子供のうちに我慢や忍耐の経験を多く積めるように欲しがる物をすぐに買い与えない親の我慢が大切です。

ご褒美作戦!

欲しいものがあるときはすぐに買い与えず「お手伝いを1週間続けたら」「お誕生日まで我慢したら」など、我慢させたり手に入れる努力をさせたりしてみましょう!祖父母から大量に買い与えられる場合は、おもちゃは祖父母にまかせて親は欲しがっている物を与えない、大きなお金は大人になるまで預かるなど、親による我慢しやすい環境作りが大切です

3「ごめんね」と「いいよ」が言えること

子供同士で遊ぶとトラブルはつきものです。多くはおもちゃの取り合いなどでしょうが、兄弟がいると解決方法を自然に身に付けることができます。ところが一人っ子は家庭で物を取り合うことやケンカをする機会がほとんどありませんよね。

そのためできるだけ児童館や公園に連れていき、他の子とトラブルが起きた時にどう対処するのかを教えてあげましょう。自分に非があれば「ごめんね」と素直に謝ること、そして相手から謝られたときは「いいよ」と許してあげられる寛容な心を養うように、親が教えてあげましょう。「謝らないでいると、お友達と気まずい雰囲気だ」という状況は、3~4歳頃になれば理解できる子が増えてきます。

4相手の気持ちを考えること

子供時代は、兄弟同士でも時には意地悪をしてみたくなるものです。「お姉ちゃんを困らせてやろう」「妹にいたずらしちゃおう」など、ちびまるこちゃんを見ているとそんな場面がしょっちゅう。

だけどお姉ちゃんもまるちゃんも、最後はお互いが嫌な思いをしているのを見て反省しています。

嫌なことをされたからやり返そうと思う衝動、されたらどれだけ嫌な気持ちになるのか、両方を経験することは大切です。

両方を経験することで、相手の気持ちに気付くことができるようになっていくのです。

一人っ子もお友達との関わりが増えるうちに必ず経験するでしょう。もし我が子が意地悪をされたら、一方的に相手を非難するのではなく「どうしてお友達は、意地悪してきたんだと思う?」と本人に非がなかったかどうかを優しく尋ねてみましょう。トラブルの理由が実は我が子にある場合もあります。

5人と関わって生きていける社会性

同年代や異年齢の友達を作る機会が一人っ子にはとても大切です。未就園児ならプレ幼稚園や児童館、子供が多い公園などです。各自治体で行われる子供のイベントにも参加させてみてはどうでしょうか。兄弟がいない分、子供同士が出会える場所に連れていき、社会性を身につけさせましょう。

また、上手に一人っ子を育てているママさんの中には、近所の子供やママさんを自宅に招いたり、親戚と会う機会を増やしたりするなど、子供が色々な人と関わらざるを得ない環境を作る人もいます。そのような環境で育つと、初めはわがままだったり自己主張ができなかったりする子供も、次第に協調性や自主性が身につきます

一人っ子の育ち方は家庭によってそれぞれ

「あの子は一人っ子だけどとてもしっかりしている!」という印象を与える一人っ子もたくさんいますよね。兄弟がいる子供と同じように、我慢強さ、協調性、競争心を持たせたいと願うなら、小さいうちから子供が多く集まる場所、集団生活に参加させることが一番!様々な経験をさせ、親はフォローしながら子供の自立を見守っていきましょう

子育て4コマ漫画:一人っ子だからわがままなんて言わせない!我が家の工夫

一人っ子のわがままについての永岡さくら(saku)子育て4コマ漫画

一人っ子が多い近年、わがままにならないようにと永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように体験できる環境を親が作り、しばらく見守って学ばせる親も実際にいます。

子供の喧嘩に親がどこから口を出すかの判断は難しいですが、喧嘩をする相手も自分の子と同じように大切に考える公平な対応も、一人っ子を自分のことしか考えられないわがままに育てないためのポイントでしょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪