一人っ子のメリット・デメリットに関する記事

一人っ子は悪くない~メリット・デメリットは考え方次第

一人っ子は悪くない~メリット・デメリットは考え方次第

一人っ子のいいところ、メリット・デメリットをご紹介します。一人っ子って実際どうなの?という疑問をよく耳にしますが、一人っ子は決して悪い事ではありません。一人っ子のママたちが一人っ子のいいところとそうでないところを教えてくれました。

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一人っ子のメリット・デメリット~兄弟がいないとダメなの?~

結婚して、子供が生まれてしばらくすると、「二人目の予定は?」なんて、親戚の人やご近所さんに言われることがあります。国の内閣府が発表した「平成28年度版少子化社会対策白書」(注1)によると、一人の女性が一生に産む子供の数(合計特殊出生率)は1.42人です。昔は兄弟がいて当たり前で、二人兄弟でも少ないと思われていましたが、現代において、一人っ子は決して珍しいわけではないのです。

たまに「兄弟は絶対いた方が良いよ!」なんて豪語する人もいますが、その考えは人それぞれです。確かに、兄弟がいないと経験できないこともありますが、兄弟がいることで上手くいかないことだって出てきます。兄弟の有無には、それぞれ良い面も悪い面もあるのです。

その中で今回は、一人っ子を育てているママたちに、一人っ子であることのメリットとデメリット、そして一人っ子として育ったお子さんの性格などについて教えていただきました。

一人っ子のメリット体験談

一人っ子だと「子供がかわいそう」と周りに言われたり、「わがままな性格になる」と言われたり、何だか悪い面ばかりが強調されている気がします。しかし、実は一人っ子にはメリットもたくさんあります!ママたちの体験談をもとに、そのメリットをご紹介します。

ゆあ
33歳

全て独り占め

母親と手を繋いで歩いている男の子

4歳の息子がいます。主人と2人で愛情たっぷりかけて育てています。息子は人見知りが激しく、児童館ではお友達と遊ぶことがなかなかできませんでした。幼稚園に入る前は、常にママと一緒に行動して、遊ぶのもママとだったので、幼稚園に入園してからはお友達がママみたいに何でも思い通りにしてくれない事に戸惑っていました。

例えば、「手を繋ごう!」と私に言えば、私は必ず手を繋ぎます。でも、お友達は繋いでくれない事もあります。兄弟がいる子でしたら、子供同士の付き合いで慣れているかもしれませんが、うちの子はそういうことがあると、ずっとシクシク泣いてしまいます。

でも、その分親からの愛情は全部独り占めできますし、お金だってかけてあげられます。それに、将来の財産も独り占めできるので、兄弟がいる私からしてみたら一人っ子は得だなと思います。

ひなママ
30代前半

たしかに家で喧嘩にはならないけど…

我が家は父、母、娘の3人家族です。娘はこの春に小学校入学を控えています。親戚がたくさんいてるのもあって、クリスマスと誕生日にはたくさんおもちゃをもらいます。そのおもちゃでよく遊んでくれるので、嬉しいのは嬉しいのですが…。

一人だとちょっと寂しかったり、つまらなかったりするようで最近は困っています。お人形遊びや変身ごっこなど、自分一人の世界や物語があるものは、とことん一人で遊びます。一人っ子なので、遊び相手がいなくても、一人で長く集中して遊べます。お人形を取り合ったり喧嘩したりすることがないので静かです。

それも良いのですが、やはり集団生活をさせていると、物の取り合いやらお友達同士のトラブルがついてきます。いきなりお友達に手を出す、なんてこともあるでしょう。そこで学ぶこともあるのですが、毎回お友達といざこざを起こしていては、親としても少々疲れてしまいます。

こんなとき、兄弟がいてくれたらなぁと思うことがよくあります。叩いたら痛い、叩かれたら痛い、叩いた方も叩かれた方も心が傷つくんだよ、など、教えられることが絶対あります。

兄弟の良さって、本人たちは大人になってからしか気づかないかもしれないけど、親から見たら、たくさん良さがあると思います。それを親が教えてあげられないのがやはり残念かなと思います。

Ruto
30代後半

一人遊びできるマイペースな娘

夫と7歳の娘1人の3人家族です。4歳くらいまでは、家の中でも私の後を常に追っているようなママっ子でしたが、絵をかいたり本を読んだりするようになってからは、黙々と一人遊びをしだすようになりました。

公園に行っても遊具を怖がってしまい砂場でしか遊ばず、基本的にインドア派のようです。近所に同世代のお友達がいて幼稚園の頃から一緒に遊んでいますが、大人数で遊ぶより2人だけでじっくり遊ぶほうが自分を出せて楽しそうにしています。

一人っ子は普段、ママやおもちゃ、食べ物などを取り合うことが無いので、欲深さが無く人に与えてあげられる子が多い気がします。その代わり、何かを取り合うことに慣れていないので、いざ競争社会に出た時に面食らってしまう場面が多いようです。

また、家には自分以外大人しかいないので、良い意味でも悪い意味でも大人びていてドライだったりします。一歩引いて周りを見ているので、周りに左右されずマイペースに自分の道を行くのも良い場合と悪い場合があり、協調性を学んでくれたらなぁと思うことがあります。

がおママ
32歳

おもちゃやゲームはすべて独り占めできます

私は私、夫、6歳の男の子の3人家族です。いつも、息子は保育園から帰ると1人でゲームをしたり、動画を見たりして過ごしています。私もたまに一緒に遊んだりしますが、やはり同い年くらいのお友達と遊ぶのとは違うらしく、つまらないみたいです。

ですが、おもちゃは全て自分のものだし、ママの愛情も独占出来るのがいいみたいで、兄弟はいらないと言っています。親としても子供が1人だと、その子だけに手をかければいいので、体力的にも精神的にも楽です。お金もかからないし、子供が病気になっても兄弟間で移る心配もありません。時間にも余裕があるので、習い事も好きなように通わせてあげられます。

しかし家族でお出かけする時は、1人だとつまらなそうにしています。遊園地に行っても乗り物は1人で乗らなければならないし、公園でも遊具で1人で遊んでいます。家で過ごしてる時も1人でゲームばかりやるので、視力が落ちないか心配しています。

すみれママ
30代後半

穏やかな性格になりました

公園でスパイダーマンのマスクを被ってポーズをとってる男の子

我が家は私と主人、子供の3人家族です。子供は6歳になりました。ヒーローものが好きなので、それらのおもちゃを使って一人で遊ぶこともありますが、やはり「ママすごろくしよう!」「これ見て!」と一緒に遊ぶことが多いです。

ただ、兄弟でママを取りあったりすることが無い為か、性格はおっとりしているとよく言われます。園で友達とケンカしたりすることもありませんし、穏やかに育ってくれており、そこが一人っ子で良かったなと思っています。あと、教育費を一人にかけられるのも一人っ子の良いところだと思います。習い事代も兄弟が多いと大変なので、うちは助かっています。

反対に、周りが大人ばかりで同じ年代の子供と遊ぶことが出来ないのは、やはり良くないなと思います。私に余裕が無い時は、どうしてもテレビなどに頼ってしまいがちなので、その点が一人っ子の良くないところだと思っています。

まきママ
43歳

自由気ままな娘

母子家庭、自閉症で不登校の小学5年生の娘と2人で暮らしています。やはり障害児ということもあってか、私は娘には甘くなります。娘は一人っ子なので、兄弟で競うこともなく自由気ままです。これが良いのか、悪いのかは分りませんが…。

娘は不登校です。しかし、私は不登校をとがめていません。学校に行かないのも経験の1つだと考えています。娘が体験していることは、娘の財産となります。人によって学校に対する価値は様々です。親の価値を娘に押し付ける気はさらさらありません。娘が「こうしたい」と思ったことを出来る限り体験させてあげる。親はそれを見守る。これが、私が娘にしている教育です。

最近、自主学習をしないでパソコンのゲームで遊びくれる娘…。小学5年生の勉強は、とても大事です。娘もそれを理解しています。最近は、自分が勉強を怠けていることも気にはしながらも、勉強する気になれない事を悩んでいたみたいです。

そこで、私は娘に、「思いっきり好きなだけ遊んだらいいよ。そして、遊びの息抜きとして勉強してみたら?」と言ってみました。それから2時間後には、机に向かって勉強をしていました。どうやら娘にはこの言葉ははまったようです。

あやっち
31歳

家族全員を独り占めでお姫様状態

もうすぐ5歳になる娘がいます。どっちかというとパパよりママっ子です。始終ママにくっついては何かお手伝いない?といいながら、手伝ってくれるかと思いきや、遊び始めます。そしていつも、一緒に遊ぼうとねだられます。相手にしないとジジババのいる一階下に遊びにいってしまいます。そういう意味では家族みんなを独り占めしています。

ただ、自分と旦那がしつけに厳しくしているため、ジジババに逃げる傾向があり、素直に謝ってくれません。お手本になる上の子とか、幼い子がいればそれに習って自分はこうしようとか考えるんでしょうけど。

よくいたずらするのでそういう知恵をうまく変換できたら、といつも考えていて、よくゲーム化しては片付けや入浴、お風呂掃除や料理の仕方とか教えています。

ナナ
41歳

一人だけのこと考えて動けるのでいろいろな体験ができます

母親と一緒に電車で旅行に行こうとしている男の子

夫婦と6歳の男の子1人の、3人家族です。うちは事情もあり一人っ子決定で、生まれたときから一人っ子前提で育ててきました。1人だから必然的に私と2人きりの時間が圧倒的に多く、いつでもどこでも一緒でした。現在小学生になりましたが、まだ私にべったりしてくれますし、可愛くてしかたない息子です。

ただ、お友達関係では一人っ子特有なのかもしれませんが気弱さがあり、物を取られるとすぐ泣く、ぶたれるとぶちかえさないけどすぐ泣く、という性格です。泣けばなんとかなると思っているようですが、小学生にもなると常に私が見守っているわけにもいかないので、今後学年が上がっていくにつれ、学校生活は息子にとって対人関係の試練になるかもしれないと思っています。

そのため、息子には一人っ子のメリットとしてたくさんの経験をさせてあげたいと考えています。兄弟がいると兄弟の都合もあり合わせて動くことになりますが、一人っ子はその時その子に合った体験、好きな体験をたくさんさせてあげられるのが利点です。

息子は電車オタクなので、休日には一緒に電車に乗って心ゆくまで電車の旅をします。その中でたくさん会話をし、私も一緒に電車オタクなって楽しみます。親との時間と豊富な体験が、いつしか一人っ子のデメリットを補充して、たくましく優しく育ってくれると信じています。

たろちゃん
30代前半

いっぱい甘えさせてあげられる

夫、私、4歳の息子の3人家族です。息子はパパとママが大好きで、家で遊ぶときは常にどちらかに声をかけて遊びたがり、一人ではあまり遊びません。主人は仕事であまり家に居ないので、私が遊び相手になることが多いのですが、私も相手できないときは、テレビを見ています。一人でおもちゃで遊ぶことはあまりありません。

甘えんぼうな息子は、夜寝るときも私の腕枕で眠りにつきますし、私がくつろいでいるときは必ず膝の上に座りたがります。ぎゅっと抱きしめてあげると、とても喜びます。常に余裕をもって息子とひっついていられるのは一人っ子であるからだと思います。

一人っ子だからか、ちょっとマイペースすぎて、鬼ごっこや、競争がとても嫌いなので、もう少し負けず嫌いな子になって欲しいと思います。他の子にくらべて活発さが足りません。あと、将来両親に何かあったとき、息子は一人で解決せねばなりません。そういう時兄弟がいれば、相談相手になってもらえるのになと思います。

るうママ
40歳

よく同世代お子供たちと遊ばせています

親子三世代の記念写真

我が家は主人、義母、小学生の娘、私の4人家族です。うちの8歳になる娘は、家の中で遊ぶことが多く、ひとりで遊ぶことが多いですが、最近はいっしょにゲーム(Wii U)をしたり、ぬいぐるみでおままごとをしたりして遊ぶことが多いです。

一人っ子なので、いつも両親や祖父母を独占できるので、ひとりで寂しい思いをすることはないです。その点は恵まれているなぁと思う反面、兄弟がいないので遊び相手が大人しかおらず、寂しい思いをさせてしまっているなぁと可哀想に思います。

ですので、できるだけ同級生のお友達を家に呼んで遊んだり、年の違う子供たちや従兄弟と積極的に会って交流できる機会を多くしています。時には兄弟のように喧嘩をしたり、譲り合ったり、協力をして、たくさんのことを学び、育ってくれればいいなぁと願っています。これからの成長がとても楽しみです。

にっきあめ
20代後半

金銭的余裕を保てます

うちの家庭は母親の私と、幼稚園年長さんで6歳の娘の2人だけです。普段はおままごとをしたりケーキやクッキーを焼いたりと、いつも2人で一緒に遊んでいます。私が在宅ワークで忙しくしている時は、娘は1人で仕事の邪魔にならぬよう、静かにお絵かきなどをして遊んでくれます。

一人っ子のメリットは、何といってもお金があまりかからない事だと思います。幼稚園へ払うお金や、誕生日やクリスマスに買うプレゼントも一人分の金額で済みます。食費も自分の分プラス娘の分。遊園地で遊ぶにしても大人一人に子供料金で済みます。

これから娘が成長して高校や大学に通うにしても、一人分くらいなら貯蓄して払うことができます。それが全て2人、3人分を払わなければならないとなるとかなりの貯蓄が必要になるでしょう。

ただ一つ、一人っ子で心配なことは、万が一母親の私の身に今何かあった時に、娘は支え合える、頼りになる姉弟がいないという点です。いつも「ママを独り占めできるから一人っ子で良かった」と娘は言いますが、ママしかいないからこそ私は体調も崩していられない。娘を立派に育て上げられるかどうかも、母親の私一人にかかっているのだと思います。

しろしろ
51歳

手間暇掛けられます

主人と娘の3人家族で、現在小学5年生(11歳)になりました。幼稚園に通っている頃は、天気の良い日は一緒に手をつないで、川でカニや魚を見たり、緑地帯でクローバーを摘んだり、小さな祠に花やドングリをお供えしてお祈りしたりと、ゆったりと子供に関わることができました。

今現在、普段は学校に行き、冬限定のスポーツの習い事が週6日あるので、毎日学校へお迎えに行き、そのまま習い事へ行きます。送った後も子供に付き添い、個人レッスンが終わると私が練習を見るというような生活です。

金銭的負担が大きく、練習や試合など、常に保護者が付き添うスポーツができるのも、一人っ子だからこそと思います。一人っ子で困ったり、良くないと思うことはありませんが、打たれ弱かったりするので、守るばかりではなく、困難を乗り越える力を付けていかせようと考えています。

一人っ子のメリット

  • パパママの愛情を独り占めできる
  • 経済的負担が少ない
  • 親も、精神的・時間的に余裕がある
  • 穏やかな性格に育つ
パパとママの間に座ってプレゼントを開けようとしている女の子

大きく分けて、以上の4つが、一人っ子のメリットとして登場しました。お子さんにとって、パパママの愛情を独り占めできることほど、幸せなことはありません。兄弟がいると、どうしても一人に目をかける時間も減りますし、子供のどちらかを中心に動かなければならない場面も出てきてしまいます。その点、一人っ子であれば、教育費などの育児に関わる経済的負担や時間的なものに余裕を持つことができます。

性格の面では、穏やかでマイペースな性格になる傾向が見られます。一人っ子は「わがまま」だと言われがちですが、これは良く言えば「自分の意見を持って主張できる」ということです。要は考え方次第。性格の面に注目すれば、誰しも良くも悪くもとらえることができるので、それはお子さんの長所だととらえるようにしましょう。

一人っ子のデメリットとその対応策

一人っ子のデメリットとして割合多く挙げられたのが、この2点です。

  • 子供同士で遊ぶことが苦手
  • 競争心がなく、打たれ弱い

これらの対応策としては、まず、子供同士で遊ぶ機会を増やしてあげることが大切です。一人っ子は、兄弟がいる子たちに比べると、どうしても同世代と触れ合う機会が少なくなってしまいます。近所の公園や児童館、子育てサークルなどに積極的に参加して、お子さんに同世代の子供たちと触れ合う機会を増やしてあげましょう。

やはり子供同士ですから、どうしてもオモチャの取り合いやたたき合いなどが起こってしまいますが、そのような経験の中で、自然と我慢することや思いやることを学んでいきます。

協調性などは、幼稚園や小学校など、集団行動をするうちに育まれてもいくものなので、一人っ子だから…と、そんなに心配しなくても大丈夫です。

参考文献

  • 注1:平成28年版 少子化社会対策白書 – 内閣府