一人っ子の長所を活かす育て方のポイント7!世間が抱くイメージ
近年、晩婚化や少子化の影響もあり、子供の数がどんどん減り、一人っ子の家庭も増加しています。少子化の問題は大変重要ですが、ママたちにとっては一人っ子の育て方が気になるところでしょう。なぜなら、一人っ子に対するイメージは結構ネガティブで、偏見で見られてしまうこともあるからです。
ちょっとお友達と喧嘩をしただけで、「あの子はひとりっこだから…」なんて、思われてしまうこともあり、大人になってから自分が一人っ子であることを話したがらない人も少なくありません。そこで、そんなネガティブイメージを持たれる一人っ子の上手な育て方7つのポイントと、世間が抱く一人っ子のイメージをご紹介します。
一人っ子の上手な育て方!親が心得るべき7つのポイント
一人っ子を育てる上でパパやママに知っておいてほしい7つの心得です。とても大切なことなのでぜひ実践してみましょう。まずは全体像を早見表で確認しておきましょう。
| ポイント | 親の関わり方 | 声かけ例 |
|---|---|---|
| 1 たくさん甘えさせる | 甘えたい気持ちを受け止める | 「そばにいるよ、大丈夫」 |
| 2 子供同士で遊べる場へ | 園や児童館で友だちとの機会を作る | 「一緒に遊ぼうって言ってみようか」 |
| 3 生き物とのふれあい | お世話を任せて責任感を育む | 「今日はごはんあげてくれる?」 |
| 4 読み聞かせ | 物語で気持ちを疑似体験する | 「この子はどんな気持ちかな?」 |
| 5 祖父母とのふれあい | 会う機会を増やす | 「おじいちゃんに教えてあげて」 |
| 6 お手伝いを習慣に | 簡単なことから頼む | 「お箸を並べてくれると助かるな」 |
| 7 自分で選ばせ、やらせる | 先回りせず見守る | 「どっちにするか自分で選んでいいよ」 |
1たくさん甘えさせてあげましょう
「エッ!我が儘になるから甘やかしてはダメなのでは?」と思うパパママもいるでしょう。
そうでなくても、一人っ子は男の子も女の子も、親との関わりが兄弟のいる子より密になりがち。甘えてくることも多い我が子の姿に、「うちの息子(娘)こんなに甘えん坊で大丈夫かな?」と心配になってしまいますよね。
ところが実は、赤ちゃん~幼少期にたっぷり甘えることができた子は、自分は愛されていると実感でき、自己肯定感が育まれやすいと言われています。安心できる土台があると、何事にも前向きに取り組みやすくなり、人を思いやる気持ちも育っていきます。
ただし「甘やかし」はダメです
甘やかすことと、甘えさせることは全く違います。甘やかすとは、子供が人を傷つけたり、常識的におかしいことをしても注意せずに見過ごしたり、社会の秩序を乱す行為をしても親が見て見ぬふりをすること。甘やかすことこそ、わがままな子供に育ってしまう一因になります。甘えたい気持ちはしっかり受け止め、いけないことははっきり伝える、とメリハリをつけましょう。
2子供同士で遊べる場所に連れていく
子供は子供同士でぶつかり合うことで、協調性や我慢する力を身につけていきます。兄弟姉妹がいないとダメということはなく、保育園や幼稚園に上がれば子供同士で起こる様々なことを経験できます。
一人っ子のお子さんは親も余裕があるため2年保育にするご家庭も多いようですが、幼稚園の場合は未就園児が通うプレ幼稚園から通わせるなど、早いうちから多くのお友達と遊べる機会を作りましょう。もしもプレ幼稚園がなくても、近所の保育園のイベントや児童館で遊ばせてもいいですね。
当然、喧嘩やトラブルはあるでしょう。けれどそういった中に、一人っ子に欠けてしまいがちな競争心や協調性を学ぶ機会があるのです。また、自分より小さい子を助けてあげたり、ちょっと大きい子たちに遊んでもらったりなど、異年齢との交流により、優しいお兄さんお姉さんへのあこがれの気持ちも芽生えます。そのような機会を作ることで、一人っ子でも兄弟がいるような経験は得られるのです。
3生き物とのふれあいのチャンスを作る
一人っ子は、同世代の子供達より親や祖父母など大人と過ごすことがどうしても多くなります。そのため、年下の子や弱いものへの接し方がわからないのではないかと、心配になるパパやママも少なくありません。もし、お子さんが生き物に関心があるようでしたら、昆虫や小動物、犬や猫などの生き物のお世話をさせてみてはどうですか?
命と向き合う大切さ、責任感、優しさを育むきっかけになります。犬や猫は飼い主に寄り添うようなしぐさを見せることもあり、家族の一員、きょうだいのような存在として、子供の心に大きな支えになってくれるでしょう。
もし、生き物や昆虫を飼えないのであれば、植物を育てることもおすすめです。毎日、水やりをお願いしてみましょう。水やりが続かなくなってしまったら「お水をあげないと枯れてしまうんだよ」と声かけをしてあげてください。まだ幼くても、お世話をする大切さを肌で感じることができるでしょう。
4読み聞かせで感情豊かな心を育てる
絵本の読み聞かせは、子供にとってとてもよい時間になるのはご存知の方も多いことでしょう。パパやママとのスキンシップはもちろん、物語の世界に入り込むことで感情を豊かに育むきっかけになります。兄弟間にたびたび起こるケンカや思いやりの心などを、物語の世界で疑似体験することもできますね。
図書館には多くの絵本がありますよね。「こんなときどうする?」と、子供が自分で考えられるような絵本もおすすめです。楽しいお話、ちょっと悲しいお話、感動するお話など、いっぱい読み聞かせてあげましょう。保育園や幼稚園で起きる様々なシチュエーションにもきっと役立つでしょう。
5祖父母とのふれあい
最近は、おじいちゃんおばあちゃんと同居している子供が少なくなりました。もしも近くに祖父母が住んでいるというご家庭の方は、たびたび顔を見せに行き、子供と祖父母とのふれあいのチャンスを増やしましょう。
多くのおじいちゃんやおばあちゃんは、パパやママみたいにはアグレッシブに動けません。そんな祖父母との触れ合いは、パパやママに対する感情とはちょっと違った、いたわりの気持ちを芽生えさせてくれるでしょう。もっとも、最近は若くて元気なおじいちゃんおばあちゃんが多いですけどね!
6お手伝いを習慣に
お手伝いは協調性を育むきっかけになります。兄弟が多ければ親の仕事も多く、否応なしに上の子が率先し、みんなで協力して手伝いをする機会が多いでしょう。
一人っ子の場合、そういった親の苦労を感じ取るチャンスも少ないかもしれません。そのようなご家庭では、親が声掛けをしてお手伝いを頼んでみましょう。お手伝いを習慣にするコツは、最初から大変なことはお願いしないこと。簡単なことから始めてもらい、人の役に立つ喜びを体験させてあげましょう。
食事前にお箸を並べる、テーブルを拭くだけでもOKです。習慣になれば、ママに言われなくてもやってくれるようになるかもしれませんよ。
7自分で選ばせ、やらせてみる
一人っ子は親が必要以上に手をかけてしまうことが多いようです。一人っ子の親は子供の行動ひとつひとつに口を出し、先回りしてうまくいくように進めてしまう傾向があります。そうなると、子どもは失敗を経験しないまま成長することになってしまいます。
子供は何度も失敗して覚えることが大切です。自分で考え行動することの積み重ねは、人に頼らない強い心を育てます。親心をグッとこらえて、子供の行動を見守ってあげましょう。もちろん危険なことや他人に迷惑をかけることはNGですよ。
一人っ子は長男・長女でもあります
昔はわがままと言われがちだった一人っ子ですが、最近では「一人っ子は責任感があり親孝行なしっかり者に育つ」と感じる人も増えてきました。一人っ子ならではの「子供としっかり向き合える」という良さを活かした、親の関わりのたまものかもしれませんね。一人っ子は長男・長女の要素もたくさん持っています。子供の良い面を尊重して子育てに活かしましょう。
世間が抱く一人っ子のイメージとは?
昔は現代に比べて一人っ子の家庭が少なかったのですが、出生率の低下とともに、子どもが一人の夫婦の割合は増える傾向にあります(国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」)。それでもいまだに「一人っ子は兄弟がいないことで補えない部分がある」と思う人もいます。ただし、これらはあくまで世間のイメージ。実際の育ち方は一人ひとり違うことを前提に見ていきましょう。
一人っ子のネガティブなイメージ
みなさんの友人の中に一人っ子の人はいますか?その方は、下に挙げるようなネガティブなイメージ通りの人柄でしょうか。実際には当てはまらないことも多いはずです。
- わがまま
- 協調性がない
- 競争心がない
- マイペース
- 諦めが早い
- 好きなことに熱中しやすい
- 1人の時間がなにより大切
- 人との距離感がつかめない
- おやつなどを1人で食べてしまう
- 世間知らず
一人っ子のポジティブなイメージ
一人っ子でもそれぞれ境遇や育てられ方によって、育ち方は千差万別ですよね。確かに一人っ子は兄弟がいない分、経験できないこともあるでしょう。だけど、一人っ子だからこそ大きく育つ部分もあるのです。こちらは、よく言われている一人っ子のポジティブなイメージです。
- 平和主義
- ひとり遊びで自分の世界観が養われ、創造性が豊か
- じっくり物事に取り組むのが得意
- 親の愛情をたっぷり受けて優しい子が多い
- 自分で判断する場面が多く、責任感が強い
- 親との繋がりが濃いため、親孝行な人が多い
ひとり遊びの時間が想像力を育てる
ひとり遊びの時間が多い分、その中で自分なりに工夫し、想像・創造することを楽しめる子は少なくありません。ネガティブに語られがちなイメージも、見方を変えれば立派な長所。「うちの子はこういうところが素敵だな」と、良い面に目を向けて伸ばしてあげましょう。
よくある質問
一人っ子はわがままになりやすいですか?
「一人っ子だからわがまま」という決まった事実はありません。大切なのは、甘えたい気持ちは受け止めつつ、いけないことははっきり伝えるメリハリです。友だちと関わる機会を作り、順番を待つ・譲るといった経験を重ねていけば、自然と折り合いをつける力が育ちます。
きょうだいがいないと社会性が育たないのでは?
園や児童館、習い事など、家庭の外には子供同士で関わる場がたくさんあります。異年齢の子と遊ぶ機会を作れば、譲り合いや思いやりを学べます。きょうだいの有無だけで社会性が決まるわけではないので、心配しすぎなくて大丈夫です。
さみしい思いをさせていないか心配です
親とじっくり向き合える時間が長いのは、一人っ子ならではの良さです。「一人でかわいそう」と思い込むより、一緒に過ごす時間を楽しみましょう。友だちや祖父母、生き物とのふれあいなど、家族以外との関わりを少しずつ増やしていくと、世界がぐんと広がります。
つい手をかけすぎてしまいます
先回りして助けたくなるのは自然な気持ちですが、まずは自分で選ばせ、やらせてみることが成長につながります。失敗しても責めず、「次はどうしたらいいかな?」と一緒に考える姿勢が、子どもの自信と考える力を育てます。




