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幼稚園と保育園の違い:無償化後の費用や条件を10項目で比較

幼稚園と保育園の違い:無償化後の費用や条件を10項目で比較

「働くなら保育園?教育なら幼稚園?」と迷う方へ。幼稚園と保育園の違いを10項目で整理し、無償化後の費用や認定こども園・こども誰でも通園制度もわかりやすく解説。見学時のチェックポイントもまとめました。

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幼稚園と保育園の違いは?所管・保育料など10項目を徹底比較

赤ちゃんが少しずつ大きくなると気になりはじめるのが、幼稚園・保育園選びですね。「同年代のお友達をつくりたい」「そろそろ仕事を再開したい」など、園に預ける理由はさまざま。幼稚園や保育園は小学校へ進む前の大切な時間を過ごす場だけに、どちらを選ぶべきか悩みは尽きません。

この記事では、幼稚園と保育園の違いを10項目で比較しながら、園選びのポイントをご紹介します。2019年からの無償化など、最新の情報もふまえて整理しました。

幼稚園と保育園の違い!知っておきたい10の項目

幼稚園と保育園の違いはさまざまで、条件によっては「保育園を選びたくても選べない」ご家庭もあります。まずは全体像を一覧で確認しましょう。

項目幼稚園保育園(認可)
所管文部科学省こども家庭庁(2023年4月〜)
位置づけ教育施設児童福祉施設
対象年齢満3歳〜就学前(満3歳児保育の園も)0歳〜就学前
入園の条件特になし(希望すれば申し込み可)「保育の必要性」の認定が必要
標準的な時間4時間程度(預かり保育あり)8〜11時間程度(延長保育あり)
先生の資格幼稚園教諭免許保育士資格
給食園による提供が基本
お昼寝基本なしあり(年長で減る園が多い)
保育料(3〜5歳)無償化により原則無料(給食費・行事費などの実費は別)
申し込み園に直接(面接がある園も)市区町村経由・空き状況による

それでは、10項目を一つずつ詳しくみていきましょう。

施設の所管が違います

幼稚園も保育園も就学前の子どもを預かる似た施設に見えますが、そもそもの設置目的が異なります。

幼稚園は、文部科学省が所管する「教育施設」で、学校の仲間として幼児教育を行う施設。一方、保育園(保育所)は、2023年4月に発足した「こども家庭庁」が所管する「児童福祉施設」です(それ以前は厚生労働省・内閣府が担当していました)。

役所で書類を出す女性

保育園は、就労や病気などの事情で、家庭で十分に保育することが難しい場合に、保護者に代わって子どもの保育を行う福祉施設と位置づけられています。

2015年度からは「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、幼稚園と保育園の機能をあわせ持つ「認定こども園」も広がっています。認定こども園は教育と保育の両方を受けられるのが特徴ですが、幼稚園・保育園それぞれの基本的な役割は変わりません。

子供を預けられる条件が違います

園を利用するには、住んでいる市区町村から「認定」を受ける必要があります。認定には、幼稚園などを利用する1号認定、保育を必要とする満3歳以上の2号認定、満3歳未満の3号認定があります。

幼稚園(1号認定)は、特別な入園条件はなく、希望すれば申し込めます。一方、福祉施設である保育園(2号・3号認定)は、「家庭で保育が難しい」という保育の必要性が認められないと利用できません。就労を示す就労証明書や、介護・病気などの事情を証明する書類の提出を求められます。

子供の受け入れ年齢が違います

笑顔の子供

どちらも小学校入学前の子どもが対象ですが、幼稚園は受け入れる年齢に下限があります。

保育園は0歳から就学前まで受け入れており、施設によっては生後数か月の0歳児から預けられます。

一方、幼稚園は満3歳児保育(いわゆる4年保育)を行う園を除き、基本的に3歳を迎える春(年少)からの入園が一般的です。

保育時間が違います

幼稚園は、おおむね午前9時〜午後2〜3時ごろの4時間程度が教育標準時間です。年齢に応じた教育をゆとりのある時間で行うという考え方があり、預かり時間は比較的短めです。ただし近年は、夕方まで子どもを預かる「預かり保育」を実施する幼稚園も増えています。

これに対して保育園は、保護者の就労などにあわせて8時間程度を標準とし、早朝は午前7時ごろから、延長保育で午後7時ごろまで預かる施設もあります。

ただし保育園の預かりは保育の必要性に応じたもので、保護者の都合で長時間預けられるわけではない点は知っておきましょう。

保育料が違います

2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」により、保育料のしくみは大きく変わりました。

無償化で保育料はどうなった?

幼稚園・認可保育所・認定こども園などを利用する3歳児クラスから5歳児クラス(小学校入学前の3年間)は、原則として保育料が無償です。0歳〜2歳児クラスは、住民税非課税世帯が無償の対象になります。

ただし、給食費(主食費・副食費)や行事費、通園バス代、制服・教材費などの実費は別途負担です。また、延長保育料や認可外施設の利用は、上限額の範囲での無償となる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村で確認しましょう。

3〜5歳は幼稚園・保育園ともに保育料自体が原則無料になったため、以前ほど「園による保育料の差」は大きくありません。そのぶん、給食費や教材費などの実費、0〜2歳の負担、預かり保育の利用などで違いが出やすくなっています。人気の園に希望が集まりやすいのは今も同じです。

給食の有無にも違いがあります

子どものお弁当

給食にも違いがあります。幼稚園は給食の提供が義務ではないため、お弁当を持参する園もあります。給食を出す園も増えていますが、その場合の給食費は実費負担が基本です。

一方、食事を提供することも保育の一環である保育園は、園で調理した給食を出すのが基本です(無償化後も給食費などの実費は別途)。
お弁当づくりの手間を考えると、保育園のほうが負担が軽いと感じる家庭も多いようです。

お昼寝の有無にも違いがあります

幼稚園は預かり時間が短めのため、基本的にお昼寝はありません

一方、長い時間を園で過ごす保育園ではお昼寝の時間があり、入園準備として布団やパジャマなど一式が必要になることがあります。

ただし保育園でも、年長になると小学校生活に合わせてお昼寝をなくしていく園が多くなっています。

先生の持つ資格が違います

子どもと接する先生

幼稚園は教育施設のため、文部科学省の「幼稚園教育要領」に沿った教育を行い、先生には幼稚園教諭免許状が必要です。

一方、保育園はこども家庭庁の「保育所保育指針」に沿った保育を行う福祉施設で、先生には保育士資格が必要です。保育士資格は、指定の養成施設を卒業するか、保育士試験に合格して登録することで取得できます。

幼稚園・保育園ともに「先生」と呼ばれますが、保育園で働く有資格者は保育士と呼ぶのが正しい呼び方です。

子供に対する教育・保育の内容が違います

保育を目的とする保育園でも、近年は小学校入学を見すえて、ひらがなや数字にふれる活動を取り入れている園もあります。

教育施設である幼稚園では、体操や音楽など園独自の幼児教育を行うところが多く、正規の時間の前後を使って、英語や楽器などの活動を取り入れる園もあります。こうした園独自の活動にかかる費用は、実費負担となるのが一般的です。園ごとに方針が異なるので、見学して確認しましょう。

10申し込み方法が違います

地域によって時期は異なりますが、幼稚園は秋(9〜11月ごろ)に募集し、保護者が希望する園に直接申し込み、4月に入園する流れが一般的です。園によっては、保護者や子どもの面接などがある場合もあります。

園の利用には「認定」が必要です

書類を見る女性

子ども・子育て支援新制度により、園を利用するには保育の状況に応じた認定(1号・2号・3号)を受ける必要があります。新制度の幼稚園の場合は、園に入園を申し込むと市区町村の認定手続きも進めてくれることが多くなっています。

保育園は年度途中でも受け入れがありますが、入れるかどうかは園の空き状況しだいです。どんなに希望しても、定員に空きがなければ入れないこともあります。

認可保育園は市区町村を通じた申し込みが基本です。受け入れの可否も含め、早めに市区町村の窓口や園に相談しておくと安心です。

幼稚園を卒業した子と保育園を卒業した子はどう違う?

幼稚園か保育園かは、迷うテーマですね。就労状況はもちろん要件になりますが、親としては園での教育・保育の内容も気になるところ。集団生活や小学校の学習を見すえて、ある程度の文字や数を教えてほしいと考える方も多いようです。実際に両方を経験した先輩ママの声を見てみましょう。

ももち
36歳

A保育園の子は誰とでも仲良くできます

私は仕事をしていたので、文句なしに子供を保育園に通わせてました。小学校に入ってみてですが、保育園に通っていた子は集団生活に慣れているので、しっかりお返事もできるし、子供らしく元気な子が多いと感じました。校庭で他の学年の子と仲良く遊んでいるのも保育園の子が多いかな?

保育園の子は、小さなころからバランスの良い給食を食べなれているので好き嫌いも言わないし、紐の結び方とか食器の片づけなど生活全般のことをしっかり教わってくるので、子供ができることが多くてしっかりしています。

ウチの保育園では年長になるとカレンダーづくりをして文字や数字を教えてくれていましたので、小学校に入っても特に勉強で困ったことはないですね。

小学校の先生との連絡会では「保育園や幼稚園で教わった文字などが現行の学校指導要領に沿っていない書き方であることも多く、むしろ園の早期教育によって子供が混乱して勉強が進まないこともある。入学前は自分の名前が読める程度、数が数える程度の指導だけで十分です。」との指摘もあるそうです。

そのためうちの保育園の先生は、あまり勉強を教えすぎないようにしているといっていました。子供の年齢に応じた教育で十分だと、私も思います。

ほわいと
28歳

A違いはわかりません

私は仕事を持っていますが、近くに母が住んでいるので、娘が小さい頃は母に面倒を見てもらって仕事をしていました。

3歳を過ぎてから保育園に入れようか幼稚園に入れようか悩んだのですが、姉に「幼稚園の方が読み書きを教えてくれるから、小学校に入った時に有利だよ」と言われて幼稚園を選びました。小学校に入ってみて、確かに初めのうちは幼稚園の子の方がお利口さんなイメージがありましたが、2年生くらいになればどの子も差がなかったような…。

学校に入ればどの子が保育園でどの子が幼稚園出身なんて区別はつかない、というのが私の経験なので、どっちを選んでもいいのではないでしょうか。

私としては、幼稚園は保護者会の行事や親が出張ってする仕事が多くて、仕事をしながらでは大変です。私自身、子供の将来のためにと幼稚園を選んで無理をしていたかな、と思います。

園選びには一体何を重視するべき?

いくつか候補が見つかったら、まずは実際に見学に行くのがおすすめです。園の雰囲気や設備、「安全か」「清潔か」などは、目で見てみないとわかりません。

子どもと一緒に、実際の通園手段で通ってみて、かかる時間を確認しておくのも大切。口コミも参考になりますが、いちばんは通っている子どもや先生の様子を自分の目で見ることです。

子どもたちがのびのびと過ごし、先生も笑顔で接している——そんな園を目安に、わが子にとって安心できる園を選びたいですね。

園選びのポイント

  • 一緒に見学した子ども本人が気に入ったか
  • 教育理念や保育方針に納得できるか
  • 園庭などの設備が安全・清潔に管理されているか
  • 自宅や職場から通いやすいか(同じ小学校の友達ができるか)
  • 給食費・教材費などの実費も含め、無理のない負担か
  • 希望する保育時間に対応してもらえるか

まとめ:ライフスタイルに合わせて無理のない園選びを

幼稚園と保育園は、所管や目的、預かり時間、申し込み方法などに違いがありますが、無償化によって3〜5歳の保育料の差は小さくなり、選択の幅は広がっています。幼稚園と保育園の機能をあわせ持つ認定こども園や、園に通っていない0歳6か月〜満3歳未満の子が定期的に園を利用できる「こども誰でも通園制度」(2025年〜順次実施)など、新しい選択肢も増えています。

どちらにもよさがあります。それぞれを比べつつ、家庭のライフスタイルに合った通いやすい園を選ぶことが大切です。最終的に決めるのは親でも、園選びの主役は、そこで毎日を過ごす子ども自身。子どもが安心して楽しく過ごせることを第一に選んであげたいですね。制度や補助の詳細は、お住まいの市区町村の窓口でも確認しましょう。

よくある質問

質問回答
無償化で保育料は完全に0円になる?3〜5歳児クラスは保育料が原則無料ですが、給食費・行事費・通園バス代・教材費などの実費は別途かかります。0〜2歳は住民税非課税世帯が対象です。
共働きでないと保育園には入れない?就労だけでなく、妊娠・出産、病気・介護、求職活動なども「保育の必要性」として認められる場合があります。詳しくは市区町村で確認しましょう。
認定こども園はどんな施設?幼稚園と保育園の機能をあわせ持つ施設で、教育と保育の両方を受けられます。就労の有無にかかわらず利用でき、途中で就労状況が変わっても通い続けやすいのが特徴です。
働いていなくても園を利用する方法はある?幼稚園(1号認定)は就労がなくても利用できます。また2025年からの「こども誰でも通園制度」により、園に通っていない0歳6か月〜満3歳未満の子も、月一定時間まで利用できるようになっています。
この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪