幼稚園受験体験談と面接対策に関する記事

幼稚園受験の面接対策ガイド:先輩ママに聞いた質問例と落ち着いて答えるコツ

幼稚園受験の面接対策ガイド:先輩ママに聞いた質問例と落ち着いて答えるコツ

「面接で何を聞かれるの?」「うちの子、ちゃんと答えられる?」幼稚園受験の面接の疑問に、先輩ママのリアルな声でお答えします。名前や年齢の練習法、親への質問への備え方、よくある誤解、Q&Aまで網羅。初めてのお受験も安心して準備できます。

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幼稚園受験の面接対策ガイド:先輩ママに聞いた質問例と落ち着いて答えるコツ

新しい生活がスタートする春。幼稚園に入園するお子さんは、はじめての集団生活にワクワクとドキドキでいっぱいです。そして落ち着かないのは、子どもだけではありません。パパとママもまた、期待と不安が入り混じった気持ちで春を待っているのではないでしょうか。

その春を迎える前に、私立幼稚園を選んだご家庭には「入園のための面接」が待っています。初めてのお受験、初めての面接。「いったいどんな質問をされるの?」「うちの子はちゃんと答えられる?」と、親子そろって不安なことだらけ。聞かれる内容がわかっていれば、そこだけでも落ち着いて準備したい——というのが、多くのママの本音です。

そこで今回は、実際に幼稚園受験を経験した先輩ママたちに、面接で何を聞かれ、どう答えたのかをじっくりうかがいました。結論からお伝えすると、幼稚園の面接は「親子をふるい落とす試験」ではなく、家庭と園の雰囲気が合うかを確かめ合う場であることがほとんどです。リアルな体験談に加え、質問例や志望動機の伝え方、服装や持ち物、当日の流れまで具体的にまとめましたので、お受験を考えているご家庭はぜひ参考にしてください。

幼稚園受験の面接体験談

幼稚園面接の方式

幼稚園によって、面接の方法はさまざまです。集団面接のところもあれば、個人面接のところ、中には子どもだけ別室で簡単な受け答えや手先の動きを見られることもあります。幼稚園は教育の場ですから、就職活動のような圧迫面接はまずありません。とはいえ、事前の情報収集と心づもりをしておくだけで、当日の落ち着き方は大きく変わります。先輩ママたちの体験談を「リラックスできた派」と「緊張した派」に分けてご紹介しますので、傾向と対策を練っておきましょう。

リラックスできた派

「受験」「面接」と聞くと身構えてしまいますが、園が作り出す雰囲気しだいで、ほとんど緊張せずに終えられることもあります。子どもと親の性格による部分も大きいものの、ここで紹介するママたちのように、できるだけ肩の力を抜いて臨みたいですね。先輩ママの声では、「楽しく話せた」という家庭ほど、面接前に園の雰囲気を下調べして見通しを持てていた傾向があります。

ドキンママ

29歳

親はリラックスできました

主人と娘一人の3人家族です。娘が2015年に幼稚園受験をしました。面接官には「どのような躾をしていますか?」などの重みのある質問をされると思っていましたが、そんな感じではありませんでした。

先生もたくさんいましたが明るく話せる雰囲気で、トイレのことや子どもの好きなことについて聞かれました。トイレは失敗することもあるが、その時は落ち込ませないように声かけをしています、と伝え、子どもの好きなことは英語の習い事が好きだと伝えました。

娘が聞かれたのは名前、年齢、ママの作った料理は何が好きですか、という質問でした。名前も年齢も言えました。ママの作った料理はハンバーグですと答えていました。なかなか答えられなかったけど、先生が「恥ずかしいよね?」と娘の気持ちを代弁してくれて、後半は娘も安心していました。

れいママ

30代前半

割と簡単な質問ばかりでした

幼稚園の面接の用意をしている男の子とママ

家族構成は私と夫、子どもは小学生が2人と幼稚園児が1人の5人家族です。幼稚園を受験したのは末っ子で、受験は2016年の1月でした。1月は予定が重なりやすい時期で、当日どうしても都合がつかなかった家庭には別日が設けられていました。

母親が聞かれたのは、子どもの家庭での過ごし方(どんな遊びが好きか)や、近所に遊び友達がいるかどうかです。子どもが聞かれたのは、絵本を見て動物の名前を答える、今日は誰と来たのか、色を答える、といった内容でした。

それに対して子どもは、わからない動物には「わかりません」、今日は誰と来たのかには「ママです」、色にはきちんと合った名前を答えていました。うちの園は基本的に受験する全員を入園させてくれるところだったので、子どもの様子を見る程度の簡単なものでした。

サニー

30代後半

緊張せずに臨めました

2014年に、長男が3年保育の年少として入園するときに幼稚園を受験しました。親子面接がありましたが、緊張をほぐしてくれるような和やかな雰囲気でした。まず最初に子どもへの質問が行われ、名前や年齢を答える質問から始まったので、息子は緊張しながらも答えることができました。

その次に、色や形に関して答える問題形式の質問が続きました。答えをせかされることなく、ゆったりした雰囲気を作っていただいたので、子どもも答えやすそうでした。

次に親への質問がありました。普段の子どもの様子や、家での親子の関わりについての質問で、こちらも一般的な内容でしたので、緊張せずに答えることができました。

わかママ

30代前半

集団面接だったのでにぎやかでした

我が家は主人・私・息子の3人家族です。近隣に公立の幼稚園がないため、3年保育の私立幼稚園に通わせることにしました。私立なのでもちろん面接があります。

1年間はプレで通いましたが、息子が受けるところは特に優遇されることもなく、基本的に全員が入園できると園から言われていました。人気の園になると、プレに入ることすら大変で、願書をもらうのに徹夜組が出るという話もマンションのママ友から聞いていました。

全員入園できるとはいえ、私立に通った経験がないので、事前に卒園生の親から情報を集め、2015年11月、親子3人で面接に向かいました。まずは息子に「お名前は?」と聞かれ、練習どおりに大きな声で名乗れました。

「朝ご飯は何食べてきたの?」と聞かれると、少し考えて「納豆ごはん」と答えましたが、実際はパンでした(笑)。それから「息子さんの好きな遊びは?」と私が聞かれ、「走ることやサッカーが好きです」と答えました。

「息子さんの長所と短所は?」には、「長所は周りに気遣いができる優しいところ、短所はその裏返しで、優しすぎてなんでも我慢してしまうところです」と答えました。

時間にしておよそ10分。1つの教室に3組が同時に面接するにぎやかな雰囲気だったので、息子も私たちも硬くならずに終えられました。

こまはは

27歳

保育方針への共感をアピールしました

園庭を走っている幼稚園児

夫と私、3歳と1歳の娘2人の4人家族です。春から3歳の娘を入園させようと、2015年の秋に受験しました。受験はパパママと長女の3人で臨みました。

担当は女性の園長先生と、おそらく主任のベテランの先生でした。前半は娘が簡単な質問を受けました。自分の名前、年齢、今日は誰と来たか、好きな遊び、朝ごはんは何を食べてきたか、です。最後の質問は思い出せなかったのか答えられませんでしたが、「じゃあママに聞いてみようか」と私に話がふられ、答えると、再び娘に「それを食べてどうだった?」と感想を聞いてくれました。

私への質問は、志望動機と育児方針が中心でした。その園は自然保育をうたっていて、外活動の充実に惹かれていたので、「自然の中で思い切り遊べる活動内容に惹かれました。

なかなか外でのびのび遊べる場が少ない今、こちらで得られる体験はとても貴重だと思い、子どもにたくさん味わわせたいと考えています」と答えました。

ほかにも、子どものいいところと直したいところ、食事の好みやトイレトレーニングの様子などを確認されました。質問攻めというより、家庭の育児方針と園の特徴が合っているかをお互いに確かめ合うような印象でした。

かめこ

30代後半

子供は色などを答えることができました

子ども2人と夫婦の4人家族です。受験したのは長男で、2013年に受験して合格し、2014年4月に入園しました。

私が聞かれたのは、息子は親から見てどんな性格か、ということ。長所や短所も尋ねられました。また、食べ物の好き嫌い、普段どんな遊びをするか、同じ園に通う予定のお友達はいるか、なども聞かれました。子どもは、好きな食べ物・好きな遊び・好きなものなどを質問され、折り紙を使って色の名前を答えたり、数字を読む簡単なテストもありました。

息子は実年齢より空気を読みすぎてあまり自分を出さない性格なので、そのとおり伝えました。周りを見渡せるのは長所、自分の思いを言わずに我慢してしまうのは短所です。好き嫌いはなく、好きなものは新幹線でした。知っているお友達が2人いて心強かったです。

緊張した派

子どもに「緊張しないで」と言っても、慣れない場ではなかなか難しいものです。中には、子ども以上にママのほうが緊張したというケースも少なくありません。発達の観点から見ると、この年齢の子どもは大好きなママの表情や声色をとても敏感に感じ取る段階にあります。ママが固くなると子どもにも伝わってしまうため、面接前にひとつ深呼吸して、「うまく答えさせること」より「親子で楽しんでくる」くらいの気持ちで臨むのがおすすめです。

双子母

30代後半

息子たちはほとんど固まっていました

双子の息子が幼稚園の面接を受けたのは2015年。主人は平日休めないので、私と息子たちの3人で行きました。面接は双子同時で、部屋に入ると面接官は先生一人でした。

先生が「お名前を教えてください」と言うと、思い切り固まる二人。「〇〇くん?」と言われて頷くのがやっと。「何歳ですか?」には指で3を作って答えました。にこにこしながら「何で遊ぶのが好きかな?」と聞かれると、「くるま!」「トミカ!」とここだけは元気に答えられました。子どもへの質問はこれだけでした。

親への質問は、「お子さんのことで何か伝えておきたいことはありますか?」と「園への要望があればどうぞ」の二点でした。

一点目は、二人で固まりがちで、ほかの子と遊ぶのが少し苦手なところがあるので、その点を気にかけてほしいと伝えました。

二点目は、双子をなるべく同じクラスにしてほしいこと、また男の人に少し萎縮しがちなので、担任は女の先生だと安心かもしれない、と伝えました。

プレに通っていて入園はほぼ決まっていたこともあり、かしこまった面接という雰囲気ではありませんでした。

パリコレ

37歳

ドキドキでした

夫と息子と私の三人家族です。ママ友のお子さんが受験するということで、うちの息子も誘われました。もともと受験は考えていませんでしたが、経験としていいかなと思い、2014年に受験しました。

「経験だから受かっても受からなくてもいい」と思っていたのに、当日になると夫も私も朝からずっと緊張。面接が始まると、先生はまず息子に名前と年齢、朝ご飯を食べてきたかを聞きました。

普段は元気な息子も、この時ばかりはもじもじして小さな声。大丈夫かな!?と私のほうが余計に緊張しました。その後、先生と一緒に絵本を見ながら動物や物の名前、色などを聞かれると、それは元気に答えていました。

子どもの番が終わると、親への質問へ。何を大事に育ててきたか、これからどう育ってほしいか、普段は何をして遊んでいるか、園生活を始めるにあたって家庭で配慮していることはあるか、を聞かれました。

私は、とにかく優しく思いやりのある子にと願って育ててきたこと、これからもそうあってほしいこと、息子は外遊びが大好きなこと、初めての集団生活に馴染めるか少し心配なこと、を答えました。本当に、最初から最後まで緊張しっぱなしの面接でした。

あゆまま

30代

子供への質問でボロが出ないかドキドキ

緊張している女性

わが家は子ども2人の4人家族です。今回は2歳違いの上の子の受験について。受験は2015年でした。母親が聞かれたのは、家庭の教育方針と、宗教系の園だったので宗教教育についてどう思うか、の2点だけでした。

子どもは、その場にあるおもちゃで遊ばせながらの面接でした。ところが、私が答えている最中に、面接官が子どもにも「あなたはどう思う?」と問いかけたので、正直びっくりしました。

子どもは遊びの延長の気分で、とてもリラックスして楽しそうに答えていました。「お母さんはこう言っているけど、あなたもそう思う?」と聞かれたときは、ボロが出ないかかなりドキドキしました。

あとは「自分の名前を言えるかな?」と年齢を問うとても簡単なもの。教育方針については、何に対しても優しい心を持つこと、挨拶を大事にすること、大きな声で言えるように心がけていることを伝えました。宗教教育についても、思いやりを育む点などわが家の方針に沿う内容が多く、共感できると答えました。

みこた

42歳

面接の質疑応答が不安でした

私と夫、娘の三人家族です。一人娘が2015年に受験したのですが、親子とも幼稚園受験が初めてで、何を聞かれるのか、どう答えるのが良いのかがとても心配でした。

面接官からは、この園を選んだ理由と、入園したらどのように育ち学んでいってほしいかを聞かれました。娘には難しい質問はなく、名前と好きな遊びについて尋ねられた程度です。

勉強優先というより、たくさん自然にふれてのびのびと原体験を重ねてほしいのでこちらの園を選んだこと、集団生活を通して協調性や人を気遣う優しさを身につけてほしいこと、を答えました。

ゆあ

33歳

小さな声で名前を言えました

主人と長女と次女の4人家族です。2015年に長女が3歳のときに受験しました。初めての受験、しかも魔の3歳児の受験ということで、とても緊張し、前の日は眠れませんでした。娘と主人はいつも通り爆睡でしたが…。

面接官に聞かれたのは、娘の長所と短所、そして娘のどんなところが好きか、でした。私は娘が照れながら喜んで笑う顔が大好きなのでそう答えました。長所はなんでも前向きに頑張ること、短所は飽きっぽいところ、と答えました。

娘は名前と好きな食べ物、好きな色を聞かれました。名前は小さな声でしたが言えました。好きな食べ物はチョコ。色はピンクかなと思ったら水色と答えました。

はるな

40代前半

恥ずかしがってなかなか答えられませんでした

夫婦と子ども4人の6人家族です。受験は2016年で、受けたのは一番下の子です。ママが聞かれたのは、子どもはどんなタイプか、家での様子はどうか、でした。子どもは名前や年齢、兄弟のこと、公園ではどんな遊びが好きか、を聞かれました。

私は正直に、恥ずかしがり屋なところや、本人が興味を持っていることなどを話しました。息子は最初なかなか答えられませんでしたが、先生が根気よく話しかけてくれたおかげで、最後のほうは笑顔が出てきてよかったです。

兄や姉に比べると答えられた数は少なかったものの、本人は「頑張った!」と言っていましたし、面接官も「よく頑張ったね」と声をかけてくれて、ほっとしました。

こうして並べてみると、子育ての現場で語られる面接像が見えてきます。先輩ママたちの声に共通するのは、「答えの正解さ」より「ありのままの親子の様子」を見られているということ。固まってしまっても、小さな声でも、温かく受け止めてもらえたという声が大半です。NG対応としてありがちなのは、本番直前に「ちゃんと答えなさい」と子どもを追い込んでしまうこと。逆効果になりやすいので、当日は「楽しかったね」で終われることを目標にしましょう。

面接でよく聞かれる質問を子ども・親に分けて整理

体験談から見えてきた「よく聞かれること」を、子ども向け・親向けに分けて整理します。結論として、どれも特別な対策が必要な難問ではなく、家庭での会話の延長で答えられるものばかりです。先に全体像をつかんでおくと、当日ぐっと落ち着けます。

子どもへの質問例

3歳前後の子どもに向けられるのは、ほとんどが日常会話レベルの質問です。「お名前は?」「何歳?」「今日は誰と来たの?」「好きな食べ物は?」「好きな遊びは?」、そして絵本や折り紙を使って「これは何色?」「この動物さんは?」と尋ねるパターンが定番です。発達の観点から見ると、この時期は人前で話す経験がまだ少なく、知っていることでも緊張で言葉にできないのが自然な段階です。だからこそ園側も「言えたかどうか」より「先生とやりとりを楽しめるか」を見ています。家庭でできる準備として、寝る前に「お名前は?」「何歳?」と遊び感覚で聞き合う「ごっこ面接」を1日1分だけ続けてみましょう。

親への質問例

親に向けられる質問の二本柱は、志望動機家庭の教育方針です。加えて「子どもの長所と短所」「普段の遊び方」「園生活で心配なこと」「家庭で配慮していること」などがよく聞かれます。育児経験者の間では、「立派なことを言おうとして言葉に詰まった」という失敗談がよく語られます。背伸びした回答より、わが家の素直な思いを自分の言葉で話すほうが、園との相性も見えやすくなります。準備としては、志望動機と教育方針の2つだけ、A4一枚に箇条書きでまとめておくのがおすすめです。丸暗記ではなく「キーワードを3つ覚えておく」程度にしておくと、当日も自然に話せます。

面接当日の服装と持ち物の目安

「何を着ていけばいい?」も、初めてのお受験で必ず出てくる悩みです。結論は、親子とも清潔感のある落ち着いた装いであれば十分。ブランドや高級さを競う場ではありません。子育ての現場では、気合いを入れすぎてふだん着慣れない服で子どもが不機嫌になり、かえって本来の姿を出せなかった、という失敗談もよく聞かれます。

親子それぞれの服装の考え方

ママは紺やグレーなど落ち着いた色のワンピースやセットアップ、パパは襟つきシャツにジャケットが定番です。子どもは動きやすく、本人が嫌がらない服が一番。慣れない服なら、面接前に一度袖を通して「これでお出かけしようね」と慣らしておくと、当日ぐずりにくくなります。逆説的ですが、「きちんとさせなきゃ」と固めすぎるより、子どもが安心していられる服装のほうが、結果的に良い表情につながります。前日までに親子3人分の服を出してハンガーにかけておきましょう。

持ち物チェックリスト

当日あわてないために、前日までにかばんへ入れておきたいものを整理しておきましょう。

  • 受験票・提出書類一式:いちばん大切。クリアファイルにまとめておくと安心です。
  • 上履き・靴袋(親子分):園で指定がある場合が多いので事前に確認を。
  • 替えのハンカチ・ティッシュ・着替え:緊張で汗をかいたり、汚したりに備えて。
  • 子どものお気に入りの小さなおもちゃや絵本:待ち時間のぐずり対策に1つ。
  • 飲み物・軽いおやつ:待ち時間が長くなったときの気分転換に。
  • 筆記用具・メモ:受付で記入を求められることがあります。

先輩ママの声では、「待ち時間が思ったより長く、子どもが飽きてぐずってしまった」という体験がよく挙がります。お気に入りの一品をかばんに忍ばせておくだけで、当日の安心感がまるで違います。

志望動機の答え方:好印象につながる伝え方とNG例

親への質問でいちばん差が出やすいのが志望動機です。ポイントは、園の特色と「わが家の願い」を結びつけて、具体的なエピソードを一つ添えること。「家から近いから」だけで終わると、どの園にも当てはまる答えになってしまいます。下の表で、ありがちなNG例と伝わりやすい言い換えを見比べてみましょう。

ありがちなNG回答面接官の受け取り方伝わりやすい言い換え
家から近くて通いやすいので園を選んだ理由が伝わりにくい毎日通いやすく、子どもが無理なく園生活のリズムをつくれると感じた
評判が良いと聞いたので家庭の考えが見えない見学で先生方が一人ひとりに声をかける姿を見て、わが家の「人を大切にする」方針と重なった
のびのび育ってほしいので抽象的で具体性に欠ける外遊び中心の方針に惹かれた。息子は虫探しが大好きで、その興味を伸ばせると思った
しっかり勉強させたいので園の方針と合わない場合がある遊びの中で学ぶという方針に共感。家庭でも「なぜ?」を一緒に考える時間を大切にしている
きょうだいが通っているので下の子自身を見ていない印象上の子の園生活で先生方の関わりに安心感があり、この子にも同じ環境で過ごさせたいと感じた

右の列に共通するのは、「園の特色」と「わが子の具体的な姿」がセットになっている点です。発達心理の視点では、3歳前後は興味や個性がはっきり出てくる時期。わが子ならではのエピソードを一つ添えるだけで、回答にぐっと説得力が生まれます。今日のうちに、「うちの子の好きなこと」と「園のどこに惹かれたか」を一つずつメモに書き出してみましょう。

幼稚園受験の面接に有利になることは?

入園に優先順位が設けられる場合、主な判断材料になりやすいのは次の2点です。

  • 兄弟姉妹が在園しているかどうか
  • プレ保育に通っているかどうか

ただし、これはあくまで一例で、対応は園の方針によって変わります。「兄弟がいるから」「プレに通っているから大丈夫」と決して油断しないようにしましょう。その年の入園希望者が多いと、思わぬ形で枠からはみ出てしまうこともあります。

とはいえ、プレ保育に通っていると、通い慣れた園で顔見知りの先生に囲まれて面接できるため、子どももママもリラックスしやすいのは確かです。4月からの園生活で不安が少なくなるという点でも、通うメリットは十分にあります。先輩ママの声では、「プレで先生と顔なじみになっていたら、本番でも子どもが自然体でいられた」というエピソードがよく聞かれます。

自分の名前、年齢は練習しておこう

自分の名前を言う練習を子供としているママ

子どもへの質問は、ある程度予想がつきます。よく聞かれるのは次のような内容です。

  • 自分の名前、年齢、挨拶が言えるか
  • 好きな食べ物や遊びは何か
  • 色や形、動物の名前など
  • 今日は誰と一緒に来たのか

基本的に3歳前後の子への質問なので、難しいものはありません。とはいえ、もうすぐ入園することを考えると、自分の名前と年齢を言えるのは大切な一歩。発達の観点から見ると、この時期は「人に伝わるように話す」力が育ち始める段階なので、練習そのものが良い経験になります。コツは、特訓にせず遊びにすること。ぬいぐるみを面接官役にして「お名前は?」と聞く”ごっこ遊び”を取り入れると、子どもは楽しみながら言えるようになります。できたら「言えたね!」とたっぷり褒めて、自信を持たせてあげましょう。

面接でよくある誤解

初めてのお受験では、まじめなご家庭ほど「こうしなきゃ」と思い込みがちです。肩の力を抜くために、よくある誤解を整理しておきましょう。

  • 誤解1「子どもが全部答えられないと不合格」→ 実際は、答えられないこと自体より、子どもへの向き合い方や親子の雰囲気が見られています。固まっても大きく不利になるとは限りません。
  • 誤解2「立派な志望動機を言わないと評価されない」→ 実際は、背伸びした模範解答より、わが家らしい素直な言葉のほうが相性は伝わります。
  • 誤解3「高価で格式ばった服装が必要」→ 実際は、清潔感と動きやすさが第一。子どもが安心して過ごせる装いが好印象につながります。
  • 誤解4「全員入園できる園なら準備は不要」→ 実際は、基本の志望動機や教育方針だけは用意しておくと、急に聞かれても落ち着いて答えられます。

子育ての現場では、「気負いすぎて当日かえって空回りした」という声がとても多く聞かれます。逆に、肩の力を抜けた家庭ほど、子どもも普段どおりの笑顔を見せられた傾向があります。まずは上の4つのうち、自分が思い込んでいたものに気づくことから始めてみましょう。

幼稚園受験の面接に関するよくあるQ&A

最後に、先輩ママから実際によく寄せられる疑問にお答えします。

Q. 面接の準備はいつから始めればいい?

本格的な特訓は必要ありませんが、受験の2〜3か月前から、名前や年齢を言う”ごっこ遊び”を生活に取り入れておくと安心です。親は志望動機と教育方針を早めに言葉にしておきましょう。直前に詰め込むと子どもが緊張しやすいので、毎日少しずつ、遊びの延長で進めるのがコツです。

Q. 子どもが当日固まってしまったら?

多くの園は、答えられない子にも温かく接してくれます。体験談でも、固まった子に「〇〇くん?」と頷くだけでよいよう助け舟を出してくれたケースが目立ちました。親は焦って代わりに答えすぎず、子どもが落ち着くのを少し待つのがおすすめ。終わったら結果に関わらず「頑張ったね」と声をかけてあげましょう。

Q. 親はどんな心構えで臨めばいい?

「うまく答えさせる」より「家庭と園の相性を確かめにいく」という気持ちが、いちばん肩の力が抜けます。親が緊張すると子どもにも伝わるため、当日は早めに到着して、ひと呼吸おいてから臨みましょう。笑顔で会話を楽しむ姿勢そのものが、良い印象につながります。

Q. 共働きで準備の時間が取れません。

まとまった時間は不要です。お風呂や寝る前の数分で「お名前は?」と聞く、送り迎えの車内で園の好きなところを夫婦で一言ずつ言い合う、といったすきま時間の活用で十分準備できます。パパに「名前と年齢の練習担当」をお願いするなど、役割分担するのも有効です。

幼稚園受験の面接は在園児ママに情報収集

面接の様子を知るには、卒園児や在園児のママに聞くのが一番です。園によって雰囲気も質問の傾向も違うので、「こんなことを聞かれた」という情報があれば、的を絞って準備できます。

ただし、「何も聞かれなかったから大丈夫」という一言を鵜呑みにするのは禁物。いざ質問されて固まらないよう、志望動機や家庭の教育方針といった基本だけは必ず準備しておきましょう。事前の情報収集と心づもりがあれば、当日の安心感がまったく違います。

近くに知り合いのママがいない場合は、インターネットの口コミも活用してみましょう。先輩ママたちのリアルな声から、思わぬヒントが得られることもあります。最後にもう一度お伝えしたいのは、幼稚園の面接は「落とすための試験」ではなく、親子と園が出会い、相性を確かめ合う場だということ。気負いすぎず、わが家らしさを大切に、親子で笑顔で当日を迎えてください。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪