【通園バッグの作り方】マチあり・裏地・切り替えあり&アレンジ
幼稚園や保育園の入園準備の中で必ずと言っていいほど必要になるのが通園バッグ。通園する子供達がそれぞれ違ったマイバッグを使っているのを見て「うちも子供に作ってみようかな」と思うママも多いのですが、園によっては「子供の持ち物は家庭で作ってください」とママの手作りを推奨しているので、焦ってしまうママも多いです。
こちらでは、悩める初心者ママのために通園バッグの簡単な作り方やアレンジ術、ミシンがなく手縫いの場合の縫い方、費用の目安などをご紹介します。また、こだわりの通園バッグを作りたい中級ママには裏地ありや切り替えありの通園バッグの作り方も解説しましたので、子供が喜ぶオリジナルバッグ作りの参考にしてくださいね。
目次
通園バッグ作りの前に確認すべきこと3

幼稚園や保育園で子供が使う通園バッグの手作りはそれなりに労力がかかります。そのため卒園まで使用する子が多いのですが、生地選びやサイズなどの確認を怠ると作り直さなければならなくなることもありますので注意しましょう。
1通園バッグに対する園の方針やサイズ

通園バッグを作る前にまず確認しなければならないのがバッグの形やサイズ、布地などに園の指定があるかどうかです。通園バッグは幼稚園や保育園で子供が自分の持ち物を管理して持ち運ぶ訓練に使われるものですが、園によって通園バッグに入れる物が違うので形などに細かい指定があることが多く「せっかく作ったのに園では使えなかった」ということもよくあります。
また、特に通園バッグに関する指定がない場合は縦横30cm前後の横長の形の通園バッグが幼児には使いやすいです。サイズの目安は子供の絵本や園で使う教材が入る大きさだと考えましょう。
持ち手の部分を少し長くしておくと子供が肩にかけてショルダータイプのバックのようにも使えますので、両手を自由に使えてママと手をつなぐのも安心ですよ。
確認項目 | 園からのバッグ形状・サイズ・布地などの指定 |
---|---|
注意点 | 指定がある場合、守らないと使用できない可能性あり |
指定がない場合の推奨 | 縦横30cm前後の横長タイプが使いやすい |
サイズの目安 | 絵本や教材が入る程度の大きさ |
工夫ポイント | 持ち手を長めにして肩掛けできると便利 |
2通園バッグの布地

通園バッグは普通の綿(コットン)でも厚手のキルティングでも作ることができます。小さな子供はまだまだ持ち物を大切には扱えませんし、引きずって歩いてバックがボロボロになってしまうこともありますので、数年使うことを考えれば丈夫なキルティングがおすすめです。
ただし、キルティングは折りたたむとかさばってしまい狭いロッカーに入らないといった理由から園が嫌がることもありますので、あくまでも園の指定に従いましょう。子供の持ち物は汚れに強く繰り返し洗濯ができることが一番。通園バックも見た目の可愛さより実用性を優先させた布地で作ってみてくださいね。
使用できる布地 | 普通の綿(コットン)またはキルティング |
---|---|
おすすめ素材 | 丈夫なキルティング(長く使える) |
注意点 | キルティングは園によってNGの場合あり(かさばるため) |
重視すべきこと | 繰り返し洗濯できる素材、汚れに強い素材 |
選び方のポイント | 見た目よりも実用性を優先 |
3子供の好み
通園バックは親ではなく子供が使うもの。ですから子供の好みの色や図柄の物を選ぶのがベストです。好みに合っている通園バッグは「大事に使おう」という物を大切にする心や「自分で持つんだ」という自立心も育てることができますので、布地を選びに手芸店へ行く場合は子供を一緒に連れて行って選ばせてあげるとよいでしょう。
小さな子供は自分の名前の字が読めませんし幼稚園や保育園では数多くの子供が同じようなバックを使いますので、先生や子供が自分の通園バッグを見分けるのは容易なことではありません。手作りの通園バッグは一点物で子供も覚えやすく判別しやすいといった良い面がありますので、手芸が苦手なママも前向きに頑張って取り組んでみてくださいね。
重視するポイント | 子供の好みに合わせる |
---|---|
育まれる心 | 物を大切にする心、自立心 |
布地選びのコツ | 子供と一緒に選ぶと◎ |
識別性 | 手作りは一点物で見分けやすい |
ママへの励まし | 苦手でも前向きにチャレンジを |
簡単な通園バッグの作り方

子供の通園バッグは直線的なため決して作るのが難しいものではありません。布地を裁断するのも縫うのもひたすらまっすぐで良いので、簡単な通園バッグなら初心者の方でも1~2時間で作れますよ。
簡単な通園バッグ(横30×縦35)の材料

- キルティング生地 長さ70cm×幅50cm
- ミシン糸
- チャコペン
- ものさし
1型紙を作る

初心者ママさんは型紙を作ると失敗が少ないので、いらない紙を使って写真のような型紙を作りましょう。
簡単な通園バッグの型紙のサイズ
- バッグ本体(横35cm×縦30cmの長方形)
- 本体の袋口の中心から左右5cmに持ち手
- 持ち手(横5cm×縦30cmの長方形)
こちらでは例として縦30cm×横35cmのマチあり通園バッグの型紙で解説しますが、園指定の通園バッグを作る場合は指定されたサイズに変更して作ります。型紙を作りたくない場合は、直接布地にチャコペンで書き出してもOK。
おすすめ | 初心者は型紙を作ると失敗が少ない |
---|---|
型紙のサイズ例(バッグ本体) | 横35cm × 縦30cm |
持ち手の位置 | 袋口の中心から左右5cmに配置 |
持ち手のサイズ | 横5cm × 縦30cm |
補足 | 園に指定がある場合はサイズを変更 |
代替方法 | 布地に直接チャコペンで書いてもOK |
2型を布地に書き写す
布の柄を内側にして半分に折り(長さ70cmの布の場合長さが35cmになる)、型紙を指定の位置に合わせて待ち針で固定し、チャコペンと定規で型紙に沿って布に印をつけましょう。持ち手をつける部分にも印をつけます。
バッグ本体の型紙を固定する布の位置
- 型紙の底辺は布を半分に折った「わ」の位置
- 布の左端から1.5cm
通園バッグ本体の型紙を上記の位置に固定すると、本体の袋口の上に5cmの布、右端に10cmの布が残るはずです。
右端に残った布に持ち手の型紙を指定の位置に固定し、チャコペンと定規で型紙に沿って布に印をつけます。
持ち手の型紙を固定する布の位置
- 型紙の上と右に2cmずつ縫い代がとれる位置

チャコペンで通園バック本体と持ち手の型の印をつけたら、本体の右サイドから1.5cmの位置に縫い代の印をつけます。この時印は布の下から上まで真っすぐつけて下さい。
持ち手の縫い代は上下左右2cmとなりますが、布端から縫い代をとって型紙を固定しているので左側と下側に2cmの印をつけます。
布の折り方 | 柄を内側にして半分に折る(例:長さ70cm → 35cm) |
---|---|
型紙の固定位置(本体) | 底辺を「わ」の位置に合わせ、左端から1.5cm |
布の余り | 袋口上に5cm、右端に10cm残る |
型紙の固定位置(持ち手) | 上と右に2cmずつ縫い代が取れる場所 |
縫い代の印(本体) | 右サイドに1.5cmの印(布の下から上までまっすぐ) |
縫い代の印(持ち手) | 上下左右すべて2cm(左と下に印をつける) |
3布を裁断する

布を手芸用のハサミで裁断します。通園バッグ本体1枚と持ち手2枚を裁断しますが、キルティングは生地が厚く注意をしないと表面と裏面の生地がずれてガタガタになってしまいますので、布は半分に折ったままの状態で2枚合わせて裁断してもいいですし、広げて裁断してもOK。ハサミをテーブルから放さないようにゆっくり切っていくとキレイに裁断ができますよ。

広げて裁断する場合は、通園バッグ本体の上から下まで印をつけた部分を先に裁断してから半分に折り、残りを先に切った布の端に合わせて切ると印をつけなくても裁断できます。
また、持ち手部分は1枚裁断したら残った布に待ち針で留めて同じ大きさに裁断します。
布製のネームプリントで名前つけをする場合、剥がれやすいのでこの段階で縫いつけてしまうと丈夫に仕上がりますよ。
裁断するもの | バッグ本体1枚、持ち手2枚 |
---|---|
裁断時の注意点 | キルティングは厚いため表裏のズレに注意 |
裁断方法 |
・布を半分に折って2枚一緒に切る ・広げて切る場合は片側を基準に裁断 |
きれいに切るコツ | ハサミをテーブルから離さずゆっくり切る |
持ち手の揃え方 | 1枚目を切ったあと、残り布に待ち針で留めて同サイズに裁断 |
名前の縫い付け | 布製ネームはこの段階で縫いつけると剥がれにくい |
4持ち手を作る

持ち手2本を先に作ってしまいましょう。


持ち手の縫い代をアイロンで内側に折りたたみます。キルティングをまっすぐ折りたたむのは難しいので、ものさしを使うとキレイに折りたためますよ。


持ち手の中央で半分に折りたたみ、待ち針で布を固定します。

端から5mmの部分をミシン掛けすれば、持ち手が完成。もう1本も同様に仕上げます。
手順 | 2本の持ち手を先に作成 |
---|---|
アイロンがけ |
・縫い代を内側に折ってアイロン ・ものさしを使うとまっすぐ折れる |
折りたたみ | 中央で半分に折り、待ち針で固定 |
ミシンがけ | 端から5mmを直線縫いして仕上げ |
ポイント | もう1本も同様に仕上げる |
5通園バッグ本体にほつれ処理をする

通園バッグ本体のキルティングの端がほつれてこないように、ミシンのジグザグ縫いでほつれ処理をしておきます。

ジグザグ縫いは布端から少し外側にはみ出して縫いましょう。内側になるとほつれてしまいますので、その場合は布を点線部分でカットします。
目的 | 布端のほつれを防ぐため |
---|---|
方法 | ミシンのジグザグ縫いを使う |
縫う位置 | 布端から少し外側(端にかかる位置) |
注意点 | 縫い目が内側に入りすぎたら、点線部分でカットしてやり直す |
対象 | バッグ本体のキルティング生地の端 |
6通園バッグ本体の両サイドを縫う

通園バッグ本体の布地を中表に2つに折りたたみ、両サイドをミシンで縫い合わせます。

待ち針で上下の布を固定し、両サイドの印をつけた部分を縫いましょう。

縫い終わったらアイロンで縫い代をしっかり開いておきます。
目的 | バッグの本体を袋状に縫い合わせるため |
---|---|
手順 | 布地を中表に折り、両サイドをミシンで縫う |
固定 | まち針で布をずれないように留める |
仕上げ | 縫い代をアイロンで開いて癖をつける |
ポイント | 上下の布がずれないよう慎重に固定してから縫う |
7通園バッグ本体にマチを作る

マチなしでも構いませんが、マチありの通園バッグは厚みのある絵本や制作物がいれやすく子供が使いやすいです。


バッグの底を写真のように三角形に折りたたんでしっかりアイロンをかけ、三角形の頂点から1.5cmの部分をミシンでまっすぐ縫って底にマチを作ります。
目的 | バッグの底にマチを作り、厚みのある物が入れやすくする |
---|---|
方法 | バッグの底を三角に折りたたみアイロンをかける |
縫う位置 | 三角形の頂点から1.5cmのところをまっすぐミシン縫い |
効果 | マチありバッグは物の収納性が良く子供が使いやすい |
8持ち手をつけて袋口を縫う

袋状になった通園バッグ本体をひっくり返して表面を出たら、持ち手を本体に取り付けて袋口を縫います。

袋口を本体袋口の印で折り返し、アイロンでしっかりと跡をつける。袋口の縫い代が5cmなので5cm幅になる。

袋口の布の端を本体の袋口の印に合わせて折りたたみ、アイロンでしっかりと跡をつける。袋口の縫い代が5cmなので2.5cm幅になる。

袋口に持ち手を仮止めします。袋の中心から5cm、上から1.5cm離れた部分に持ち手の内側がくるようにし、取っ手がねじれていないか十分に確認をしてから待ち針で固定。

端から1cmの部分をミシンで縫い付けます。もう一方の持ち手も同じ要領で縫い付けます。

両方の持ち手をつけたら、1で折り目をつけた線で袋口を折り返し、取っ手の切り端を袋口の縫い代に隠します。その状態でもう一度アイロンがけをしてしっかり折り筋をつけて待ち針で固定します。
端から2cmの部分をミシンで縫います。
工程 | 袋状のバッグ本体を表に返し、持ち手を取り付けて袋口を縫う |
---|---|
袋口の処理 | 袋口を5cm幅に折り返してアイロンで癖付け、さらに2.5cm幅に折りたたむ |
持ち手の仮止め位置 | 袋口中心から左右5cm、上端から1.5cmの位置に持ち手の内側が来るように固定 |
持ち手の縫い付け | 端から1cmの位置をミシンで縫う(両持ち手同様に) |
袋口の仕上げ | 持ち手の端を袋口の縫い代に隠し、2cm幅で折り返してミシン縫いで固定 |
9仕上げをする

最後に余分な糸の切りはしを切り、水で消えるチャコペンではない場合はブラシで落として完成です。
通園バッグを上手に作るコツ

- その都度しっかりアイロンをかけて折り筋をつける
- 水で消える水性のチャコペンを使う
- 上下が同じ総柄のキルティングや無地を使う
工程 | 余分な糸の切りはしを切り、チャコペンの跡を落として完成させる |
---|---|
糸の処理 | ハサミで余分な糸を切る |
チャコペンの処理 | 水で消えない場合はブラシで落とす |
上手に作るコツ |
|
ミシンがない!手縫い通園バッグの作り方
通園バッグに使うキルティングは厚いのでミシンで作ったほうが早く仕上がりますが、ミシンがない場合には手縫いでも縫えます。重い物を入れても大丈夫なように、半返し縫いで作りましょう。


半返し縫いはひと針進んだら半針分戻して繰り返し塗っていく方法です。

また、布の切り端のほつれ処理はかがり縫いをするといいでしょう。
ただし、手縫いはミシンを使う場合の3~4倍の時間がかかるので、そのぶん作るママの負担も増えてしまいます。幼稚園や保育園、小学校にかけては小物つくりや服の修復などの機会が増えますから、直線縫いができる安価なミシンを1台買っておくのもおすすめですよ。
簡単な通園バッグの可愛いアレンジ術4
ママの手作りは一点物ですが、よりわかりやすく目印をつけたい場合や個性を出したい場合には、もうひと手間かけて可愛いアレンジをしてみましょう。こちらでご紹介する4つの可愛いアレンジ術は、通園バッグ本体を縫う前の布に施しておくと1枚布の状態ですので作業しやすいですよ。
1アップリケをつける

通園バックのデコレーションで一番簡単なのは、市販のアイロンプリントのアップリケをつけること。できたバッグにアイロンで張り付けるだけなので、とっても簡単に可愛いアレンジができますね。
けれど「市販のアップリケではちょっと個性が足りない」と思う場合は、子供の描いた絵やこどもの好きな物の絵のアップリケをつけて可愛いアレンジをしてみませんか?
車のアップリケの材料

- フェルト
- 刺繍糸
- ボタン


子供が描いた絵を切り抜き、フェルトにチャコペンで型を写します。

切り抜いたフェルトを通園バッグの表地に待ち針で仮止めし、刺繍糸を2本取りにしてブランケットステッチで縫いつけます。ブランケットステッチが面倒な場合は、縫い目の細かいたてまつり縫いにしてもいいですよ。

タイヤの代わりにボタンを飾れば出来上がり。
工程名 | アップリケをつける |
---|---|
概要 | 市販のアイロンプリントアップリケを貼り付けるか、子供の絵をフェルトでアップリケにして縫い付ける方法 |
材料 |
|
作り方 |
|
ポイント | ブランケットステッチが面倒ならたてまつり縫いでもOK |
2刺繡をする

子供の描いた絵をそのまま生地に写して刺繍で通園バッグを可愛くアレンジする作り方も良い方法です。こちらでは子供の描いた木の絵を刺繍してみましたが、難しいステッチは必要ありませんので簡単。チェーンステッチでひたすらチクチク縫っていきましょう。

子供の描いた絵を切りとって、通園バッグの布の表面にチャコペンで書き写します。

刺繍糸を6本取りで針に通し、チェーンステッチで形をなぞって縫っていきます。
幹の部分と葉の部分を色分けして刺繍をすれば完成。
工程名 | 刺繍をする |
---|---|
概要 | 子供の描いた絵を布地に写してチェーンステッチで刺繍し、通園バッグを可愛くアレンジする方法 |
特徴 | 難しいステッチは不要で、チェーンステッチをひたすら縫うだけの簡単な作業 |
材料・道具 | 刺繍糸(6本取り)、針、チャコペン |
作り方 |
|
3レースでメダルを作る

女の子には可愛いレースの飾りも人気!市販のレース飾りをそのままバックに縫い付けてもいいのですが、レーステープを使ってメダルを作ると、ちょっと豪華でドレッシーな雰囲気のバッグになります。
また、今回のように真っ白なレースで作るのもステキですが、色柄のついたリボンテープで作るのも可愛いですよ。
車のアップリケの材料
- レーステープ
- ビーズ

写真のようにレーステープを丸くたぐり寄せてリボンのメダル部分を作り、縫い糸で仮止めします。メダル部分は2個作ります。


レーステープを20cmに切って半分に折ってから通園バッグの表地にミシンで縫いつけ、1の2つのメダルをその上に縫いつけます。

メダルの中心にビーズを縫い止めれば完成。
工程名 | レースでメダルを作る |
---|---|
概要 | レーステープを丸くたぐり寄せてリボンのメダル部分を作り、通園バッグに縫い付けて可愛くデコレーションする方法 |
材料 | レーステープ、ビーズ |
ポイント |
|
4フェルトで花を作る

新入園の時期は桜の花の開く時期。2色のフェルトやビーズを使って花を作る、こんなアレンジもおすすめです。
フェルトの花の材料

- フェルト
- ビーズ

フェルトを直径3~4cm大の円形に切り抜きます。多少形はいびつでも大丈夫ですよ。


切り抜いたフェルトの中心近くを縫い糸で円形にぐし縫いし、一周したらそのまま糸をひいてしぼり、最後は裏側を十字に縫って糸で止めて桜の花を作ります。写真ではわかりやすくオレンジ色の糸で縫っていますが、同系色の糸で縫ってくださいね。

2の花を開きながら幼稚園バッグに縫い付け、ビーズで中心を縫い止めます。
彩りよく花を数枚縫いつければ、出来上がりです。
工程名 | フェルトで花を作る |
---|---|
概要 | フェルトを丸く切り、ぐし縫いで絞って桜の花の形を作り、ビーズで飾って通園バッグに縫い付けるデコレーション方法 |
材料 | フェルト、ビーズ |
作り方のポイント |
|
裏地ありの通園バッグの作り方


キルティングの布地に綿の布を合わせれば裏地のついた通園バッグも作れます。一見大変そうにも思えますが布端の処理をしなくてよいので出来上がりが美しい、リバーシブルで使えるというメリットがありますよ。こちらでご紹介する通園バッグはレッスンバッグや小学校の図書袋にも使える、ちょっと大きめのサイズの裏地のある通園バッグの作り方です。
裏地あり通園バックの材料(横40×縦35)

- キルティング生地 長さ80cm×幅50cm
- 綿地 長さ80cm×幅50cm
- カバンテープ 70cm
- レースのテープ 90cm
- ミシン糸
- チャコペン
- ものさし
1布に型の印をつける
チャコペンとものさしを使って、表地になるキルティングと裏地になる綿の布の裏にそれぞれ通園バッグの型の印をつけます。表地と裏地に5cmの違いがあることで、袋口の折り返しができます。型紙を作って簡単な通園バッグの要領で写してもOK。今回は、通園バッグ本体のサイドに1.5cm、袋口に3cmの縫い代が作れる箇所に型の印をつけましょう。
裏地あり通園バッグの型のサイズ
- バッグ本体(横40cm×縦35cmの長方形)
- 裏地(横40cm×縦30cmの長方形)
工程名 | 布に型の印をつける |
---|---|
概要 | チャコペンとものさしを使い、表地(キルティング)と裏地(綿布)の裏面に通園バッグの型の印をつける |
ポイント |
|
裏地あり通園バッグの型サイズ |
|
2レースをつける


表地のバッグの底から10cmほどのところに、レーステープをミシンで縫い付けます。表地を二つ折りにし、レースのテープが同じ位置にくるように注意して位置をあわせましょう。
作業内容 | レーステープを縫い付ける |
---|---|
位置 | 表地のバッグの底から約10cmの場所 |
縫い付け方法 | ミシンで縫う |
注意点 | 表地を二つ折りにして、レーステープの位置を揃える |
3持ち手を付ける

カバンテープを35cmの長さ2本に切り分け、持ち手にします。表地の中心から7cm離れた部分に持ち手の内側がくるように待ち針で仮止めします。
作業内容 | 持ち手を作り取り付ける |
---|---|
持ち手の材料 | カバンテープ |
持ち手の長さ | 35cmを2本 |
取り付け位置 | 表地の中心から7cm離れた部分に持ち手の内側がくるように仮止め |
4袋口と持ち手を縫う


表地と裏地を中合わせにして片方の袋口の布の端を揃えて仮止めし、端から3cmの部分をミシンで縫い合わせます。この時、持ち手の間10cmを縫わずに残しておきます。
反対側の袋口は表地と裏地を中合わせにしたらそのまま端から3cmの部分を全部縫い合わせます。
作業内容 | 袋口と持ち手を縫う |
---|---|
工程 | 表地と裏地を中合わせにし、片方の袋口の端を揃えて仮止め |
縫う位置 | 端から3cmの部分をミシンで縫う |
注意点 | 持ち手の間10cmは縫わずに残す |
反対側の袋口 | 表地と裏地を中合わせにして端から3cmを全部縫い合わせる |
5袋口の縫い代にアイロンをかける

袋口の縫い代をアイロンでしっかり折り返します。
作業内容 | 袋口の縫い代にアイロンをかける |
---|---|
工程 | 袋口の縫い代をしっかり折り返してアイロンで癖付けする |
6通園バッグの両サイドを縫う

通園バッグの表地と裏地をそれぞれ半分に折り返し、両サイドの端から1.5cmの部分をミシンで縫い合わせます。表地と裏地が接合する袋口の部分を合わせて待ち針をしっかり打ってから縫うとキレイにできますよ。
作業内容 | 通園バッグの両サイドを縫う |
---|---|
工程 | 表地と裏地を半分に折り返し、両サイドの端から1.5cmをミシンで縫い合わせる |
ポイント | 袋口部分を合わせて待ち針で固定してから縫うと仕上がりがきれいになる |
7マチをつける


サイドの縫い代をアイロンで折り返し、底の部分にマチをつけます。
作業内容 | マチをつける |
---|---|
工程 | サイドの縫い代をアイロンで折り返し、底部分にマチをつける |
ポイント | マチをつけることでバッグの厚みが増し、収納力がアップする |
8表裏をひっくり返す

取っ手の部分に開けておいた開口部から手を入れて、布地を一気にひっくり返します。
作業内容 | 表裏をひっくり返す |
---|---|
工程 | 取っ手部分の開口部から手を入れて布地を一気にひっくり返す |
ポイント | 開口部を利用してスムーズに表面を出す |
9袋口を折り込む

表地の中に裏地を押し込んで形を整えたら表地の袋口を2.5cm内側に折り込み、アイロンでしっかりと折筋をつけます。
作業内容 | 袋口を折り込む |
---|---|
工程 | 表地の中に裏地を押し込み、表地の袋口を2.5cm内側に折り込む |
ポイント | アイロンでしっかり折筋をつけて形を整える |
10袋口の表地と裏地を縫い合わせる

袋口の端から2cmの部分をミシンでぐるりと縫います。このとき持ち手も一緒に縫い合わせてしまうことで、重い物を入れても壊れにくい大丈夫なバッグに仕上がりますよ。
作業内容 | 袋口の表地と裏地を縫い合わせる |
---|---|
工程 | 袋口の端から2cmの部分をミシンでぐるりと縫う |
ポイント | 持ち手も一緒に縫い合わせて丈夫に仕上げる |
11開口部を縫う

最後に持ち手部分に開けた開口部をまつり縫いで閉じれば完成。
作業内容 | 開口部を縫う |
---|---|
工程 | 持ち手部分に開けた開口部をまつり縫いで閉じる |
完成 | これで通園バッグの仕上げが完了 |
切り替え通園バッグの作り方

今回は袋口を縫う時に色の濃い目立つ糸を使ってみました。これもまたアクセントになってステキです。切り替えを入れる作り方は、計算を間違えて布の量が足りない場合や柄合わせが上手くいかない場合など、ちょっと失敗したときにもフォローができます。「失敗しちゃった!購入からやり直さなきゃ!」と投げ出したくなる前に、思い出してみてくださいね。
切り替え通園バッグの材料(縦35×横40)

- キルティング生地1 長さ30cm×幅90cm
- キルティング生地2 長さ25cm×幅50cm
- カバンテープ 140cm
- ミシン糸
- チャコペン
- ものさし
1生地1と2に型の印をつけて裁断する

チャコペンとものさしを作ってキルティング生地の裏に型の印をつけ、縫い代をとって裁断します。
切り替え通園バッグの型と裁断のサイズ
- 型のサイズ
キルティング1、2(横40cm×縦20cm長方形) - 裁断のサイズ
キルティング1(横43cm×縦27cm長方形)
キルティング2(横43cm×縦24cm長方形)
メインとなるキルティング1は2枚。左右のサイドに1.5cm、袋口には5cm、キルティング2との接合部には2cmの縫い代をとり、縦20cm×横40cmのバッグの型の印をつけて裁断します。
底の切り替えになるキルティング2は1枚。左右のサイドに1.5cm、キルティング1との接合部分である上下に2cmの縫い代をとり、縦20cm×横40cmのバッグ底の型の印をつけて裁断します。
作業内容 | 生地1と2に型の印をつけて裁断する |
---|---|
使用道具 | チャコペン、ものさし |
型のサイズ | キルティング1・2 横40cm×縦20cm |
裁断のサイズ | キルティング1 横43cm×縦27cm キルティング2 横43cm×縦24cm |
キルティング1 | 2枚用意、縫い代:サイド1.5cm、袋口5cm、接合部2cm |
キルティング2 | 1枚用意、縫い代:サイド1.5cm、上下2cm |
2布端にほつれ処理をする
キルティング1と2の布端がほつれてこないように、ジグザグ縫いでほつれ処理をします。
ミシンで作る場合は簡単な通園バッグの作り方、手縫いの場合は手縫い通園バッグの作り方の箇所に詳しくほつれ処理の方法を記しましたので、そちらを見てほつれ処理を行いましょう。
作業内容 | 布端にほつれ処理をする |
---|---|
対象布 | キルティング1、キルティング2の布端 |
方法 | ジグザグ縫いでほつれ防止 |
補足 | ミシンの場合は「簡単な通園バッグの作り方」、手縫いの場合は「手縫い通園バッグの作り方」を参照 |
関連リンク | 通園バッグ本体にほつれ処理をする ミシンがない!手縫い通園バッグの作り方 |
3持ち手をキルティング2に縫いつける

持ち手となるカバンテープを70cm×2本に切り分け、キルティング2の中心(長方形の長い辺の中心)から7cm離れた部分にカバンテープの内側がくるように直角に置いて待ち針で仮止めします。このとき、持ち手がねじれたりカバンテープが曲がったりしないように注意して下さい。
作業内容 | 持ち手をキルティング2に縫いつける |
---|---|
持ち手の材料 | カバンテープ(70cm×2本) |
取り付け位置 | キルティング2の長辺の中心から7cm離れた部分 |
配置方法 | カバンテープの内側がくるように直角に置き、待ち針で仮止め |
注意点 | 持ち手がねじれたりカバンテープが曲がらないように注意する |
4キルティング1と2を縫い合わせる

キルティング1と2の接合部を中あわせにし、端から2cmの印をつけた線の部分をミシンで縫い合わせます。この時、持ち手になるカバンテープも一緒に縫い合わせることになります。

縫い合わせたら、接合部の縫い代に裏からアイロンをかけて折り返しておきましょう。
作業内容 | キルティング1と2を縫い合わせる |
---|---|
縫い合わせ位置 | キルティング1と2の接合部、端から2cmの線に沿って |
同時作業 | 持ち手のカバンテープも一緒に縫い合わせる |
縫い合わせ後の処理 | 縫い代に裏からアイロンをかけて折り返す |
5持ち手をキルティング1に縫いつける


持ち手となるカバンテープを布に沿わせて真っすぐキルティング1に仮止めします。真っすぐ伸ばすとキルティング1の中心から7cmの位置にカバンテープの内側がくるはずです。
カバンテープの両幅5mmのところをミシンで縫い付けていきます。ただし、袋口から5cmの縫い代は残して縫いましょう。
作業内容 | 持ち手をキルティング1に縫いつける |
---|---|
持ち手の配置 | キルティング1の中心から7cm離れた位置にカバンテープの内側がくるように仮止め |
縫う位置 | カバンテープの両端5mmの幅を縫う |
注意点 | 袋口から5cmの縫い代部分は縫わずに残す |
6通園バッグの両サイドを縫う

中合わせに2枚のキルティング1を合わせて待ち針で固定したら、型の印をつけた両サイド1.5cmの部分をミシンで縫い合わせます。このとき切り替え部分がしっかりあうように確認してから待ち針を打ちましょう。
作業内容 | 通園バッグの両サイドを縫う |
---|---|
布の合わせ方 | キルティング1の2枚を中合わせにして待ち針で固定 |
縫う位置 | 両サイドの端から1.5cmの部分 |
注意点 | 切り替え部分がしっかり合うように確認して待ち針を打つ |
7通園バッグの底にマチをつける

サイドの縫い代をアイロンでしっかり折り返したら、底にミシンをかけてマチをつけます。
作業内容 | 通園バッグの底にマチをつける |
---|---|
準備 | サイドの縫い代をアイロンでしっかり折り返す |
縫い方 | 底部分にミシンをかけてマチを作る |
8袋口を縫う

袋口は2.5cmの幅で2回折りしたらアイロンをかけます。最後に端から2cmの部分をぐるりとミシンで縫えば完成。
作業内容 | 袋口を縫う |
---|---|
折り返し | 2.5cmの幅で2回折り返し、アイロンをかける |
縫い方 | 端から2cmの部分をぐるりとミシンで縫う |
仕上がり | 袋口の縫いが完成する |
通園バッグ作りにかかる費用の目安
通園バッグにかかる費用はどんな布地を選ぶかで違います。100cm幅のキルティング生地1mの相場は1,800円前後ですが、ほとんどの手芸店では10cm単位で布地を購入できますので、基本のバッグであれば1,200円前後で作ることができます。必要な生地の量をしっかり測ってお買い物に出かけましょう。
カバンテープは手芸店で1メートル200~300円前後で購入できます。糸などの手芸品は100円ショップでもある程度入手できますので、裁縫道具をこれから揃える人も安心して手作りを考えてみて下さいね。
通園バックの作り方に困ったら?
もし通園バックを作っている途中で悩んでしまったら、近くの手芸店で相談をしてみてください。新入学・新入園の時期になるとあちこちの園で日用品が必要になるので、ほとんどの手芸店では近場の園のグッズの作り方のレシピを備え付けています。布地選びの段階から作り方まで、手作りをするママの相談にも応じてくれますので、思い切って頼ってみてはいかがでしょうか。
また、入園準備を手作りしたママのアドバイスも参考にすると、より実用的で子供が喜ぶオリジナルバッグが作れますよ。
これまで裁縫や手芸の機会がないと出来上がりに不安を感じるかもしれませんが、バッグを使うのも実際に使っているところを見るのも小さな子供達です。多少縫い目がガタガタだってママが作ってくれるものは子供にとって宝物。ぶきっちょでも自信をもって通園バックの手作りに取り組んでみてくださいね。