プレ幼稚園とは?プレ幼稚園は行くべき?先輩ママの体験談も
親世代にとっては、幼稚園と言えば2年保育が一般的でしたが、現在は3年保育が一般的となり、近年は3年保育入園のさらに1年前から「プレ幼稚園」に通う子供もいます。
多くの幼稚園で導入しているプレ幼稚園ですが、第一子が満3歳未満のママやパパにとっては、「プレ幼稚園って何?」「利用するメリットって何?」「今通わせているけど、入園も同じ園にすべきか悩んでいる」など、疑問が沢山。そこでこちらでは、プレ幼稚園の目的、服装、募集時期、保育内容など体験談を交えてご紹介します。
プレ幼稚園とは?
プレ幼稚園とは、幼稚園の年少クラスの1学年下の子供が通うお試し幼稚園のことです。プレ保育や未就園児クラスとも言われます。幼稚園によっては、2学年下のクラスからプレクラスを開設している所もあるようです。どんどん早期化していますね。
プレ幼稚園の目的
近年、少子高齢化や共働き世帯の増加、子育て支援政策などの影響に伴い、プレ幼稚園クラスを開設している幼稚園が増えています。幼稚園がプレ保育を行う目的としては、以下の点が挙げられます。
●幼稚園のことを良く知ってもらえる
●入園前に幼稚園に慣れてもらえる
●子育て支援の一環として遊びの場を提供
●幼稚園への入園者数を確保できる
プレ幼稚園の保育内容は?
プレ幼稚園の保育内容は、幼稚園によりかなり差があります。もちろん費用も様々です。プレ幼稚園選びの段階から幼稚園選びが始まっていると思って、プレ幼稚園の入園先を決める際には、以下の点をよく確認しておきましょう。
●親子一緒または母子分離のどちらであるか(園によっては途中から母子分離になる場合も)
●回数(毎週・毎月など)
●費用(入園料や毎月の保育料)
●保育内容(遊び中心・お勉強中心・英語教育の有無・外遊びはあるかなど)
●保育時間(午前中で終わるのか、お弁当や給食はあるかなど)
●通園手段(幼稚園バスは利用できるか、自家用車の駐車スペースはあるかなど)
プレ幼稚園にはいつから通う?募集はいつ頃始まるの?
プレ幼稚園がいいと聞いても、初めてのママはいつ頃、どのように入園手続きをして、いつから通わせられるのかよく分かりませんよね。園によって多少違いはありますが、こちらでは一般的な目安をご紹介します。詳細は各園に確認しましょう。
いつからプレ幼稚園に通えるの?
プレ幼稚園は年少の1学年前の4月からスタートする場合が多いです。年少は子供の年齢が満3歳になってからむかえる4月~翌年の3月までですので、プレ幼稚園はその1学年前である満2歳の4月~翌年の3月までとなります。
募集定員に達していない場合は、2学期からなど追加入園ができる場合もあります。
募集はいつから始まる?
募集については、一般の幼稚園入園募集(10月~11月)と同時期に行う幼稚園や、一般の幼稚園より少し遅れて行う幼稚園など様々です。
殆どの幼稚園では、HPや新聞、広告、ポスターなどで案内を行い、募集日前に説明会や見学会が開催されます。心配な場合は幼稚園に問い合わせをしてみましょう。ただし、早い幼稚園では夏休み前から説明会が始まるところもありますので、早めに問い合わせをする方がよいですね。
プレ幼稚園に通う7つのメリット
プレ幼稚園の利用が増えているのは、どのようなメリットがあるからなのでしょう。7つのメリットをご紹介します。
1その幼稚園をよく知ることができる
満3歳になり幼稚園に入園してしまうと、転勤や引越しなどご家庭の事情がない限り、園を変えることはほとんどありませんよね。そのため子供やママにとって合わない園だと、イヤイヤ2年ないし3年間通園しなければならなくなります。
ところが入園前にプレ幼稚園に通っていると、幼稚園の保育方針や先生の人柄について良く知ることができます。また、実際に幼稚園に通っている他のお子さんの様子を知ることもできます。万が一、園の方針や雰囲気などが子供と合わないと感じた場合は1度きりでやめてしまい、他のプレ幼稚園に追加入園したり、初めから複数のプレ幼稚園に入会させたりしているママもすくなくありません。
2優先的に入園できる
プレ幼稚園に通っていたことで、優先的に入園できる幼稚園は数多くあります。特に子供の数が多い幼稚園激戦区では、希望の幼稚園に入園させるために、プレ幼稚園から入園させるご両親も少なくありません。
幼稚園によっては、プレ枠と兄弟枠で入園者数の大半が埋まってしまうところもありますので、入園希望の幼稚園が決まっているようでしたら、例年の傾向を確認したうえで、プレ幼稚園に入るか決めた方がよいでしょう。
3子供が集団生活に慣れる
特に一人目のお子さんの場合、ママと2人きりで過ごす時間が兄弟のいるお子さんより多くなります。そのため、同世代のお友達と遊ばせられないことを心配し、公園や公民館などを渡り歩き、お友達作りに苦労するママも少なくありません。
お友達作りに苦労するママにとっても、子供にとっても、プレ幼稚園は本入園を前に集団生活に少しでも慣れることができ、入園後もスムーズに園生活を送りやすくしてくれる潤滑油のようなものなのです。
また、母子分離での保育をしているプレ幼稚園の場合は、ママと離れて過ごす練習にもなりますね。
4子供が入園前にお友達ができる
プレ幼稚園に通うことにより、子供が幼稚園になれてお友達もできますので、本入園する時の不安が解消されますね。先生とも顔見知りになるので、子供も安心するでしょう。
5ママ友ができる
幼稚園でのママ友付き合い「仲良くできるママ友ができるかな?」と心配なママも多いですよね。ところが、プレ幼稚園に通うことにより、顔見知りのママも増えて入園後の不安も払拭されますし、どのような雰囲気のママが多いかもわかりますので、万が一「ママさん達の雰囲気が私には合わなかった…」と思っても、違う園を選ぶこともできますよね。
また、本入園する際は、手作り品など様々な入園準備が必要になりますが、プレ幼稚園でママ友を作っておくと、入園準備などの情報も共有できて心強いですね。
6幼稚園選びの参考になる
幼稚園のHPやパンフレットに書かれている内容だけでは、幼稚園のことはよくわかりませんね。また、幼稚園の教育方針が子供にあっていると親が感じても、子供は馴染めないこともあります。
子供と園の相性は、実際に子供に通わせて体験させてみないと分かりにくいものです。初めての集団生活で親以外の大人への信頼感を高めてお友達との関わりを学ぶ時期に、合わない園に通わせることでお子さんの性格によっては、その後の集団生活に悪い影響を及ぼすこともあります。
幼稚園入園後に後悔しないためにも、プレ幼稚園を利用して、お子さんが楽しく通園できるかを確認できるメリットは大きいでしょう
7家庭ではできない体験をできる
幼稚園にもよりますが、季節ごとに色々な行事が体験できる英語やリ場合があります。また、トミック・体操などのプログラムがある幼稚園もあります。
早期教育や習い事の一環として、プレ幼稚園を利用する方も多いようです。
プレ幼稚園はいくつ通わせる?
プレ幼稚園は、複数の幼稚園に通うことができます。幼稚園選びに迷っている方は、お子さんの体力の負担がない範囲で複数のプレ幼稚園に入会してみてもよいでしょう。
実際にプレ幼稚園に通わせた方の体験談をご紹介します。
A幼稚園選びはじっくりと
私が住む区内には12の幼稚園があります。長男の幼稚園選びの際には、12の幼稚園すべての説明会に参加しました。その中で気になる幼稚園を選び、3つのプレ幼稚園に通わせました。一つは、週に1回。他の2つは、月2回でした。プレ幼稚園に通うと、先生方の雰囲気や園児たちの様子がよくわかりました。
また、プレ幼稚園でできたママ友の中には、上のお子さんが在園生という方もいて、幼稚園生活の細かい内容まで話を聞けて良かったです。長男に関しては、どちらの幼稚園でも楽しく過ごしていたため、一つに絞るのは難しく、入園金を払うギリギリまで迷っていました。
Aのびのび派?お勉強派?
幼稚園選びのポイントは、遊び中心ののびのび保育派にするか、入学準備もできるお勉強派にするかという事だと思います。
公園遊びが大好きな娘の幼稚園を選ぶ際に、娘にとっては体を動かす遊び中心の幼稚園がいいかなと思ったのですが、一人目の子ということもあり、少しはお勉強もした方がいいかなという気持ちもあり、のびのび派とお勉強派の二つのプレ幼稚園に通わせてみることにしました。
どちらも週1回で、お勉強派は母子分離でした。実際にプレ幼稚園が始まると、娘は、やはり自由に遊ぶ方が好きなようで、結局、のびのび保育の幼稚園への入園を決めました。2つのプレ幼稚園に通わせたことで経済的には少し負担が大きかったですが、娘にあった幼稚園を選べた事は良かったと思っています。
プレ幼稚園の服装は?
プレ幼稚園に関しては、子供の服装に指定がないところが多いようです。子供は、動きやすく汚れてもよい服装で通うようにしましょう。
ママも幼稚園で一緒に体を動かす機会もありますので、動きやすい服装がよいでしょう。また、ママの上履きに関しては、スリッパタイプではなく、かかとのあるものが動きやすくお勧めです。幼稚園入園後も、ママの上履きは必要ですので、使いやすいものを用意しておくといいですね。コンパクトに折りたためて荷物にならないものが人気です。
折り畳み式携帯スリッパ
ディノス(dinos)
価格:3,300 円 + 税
プレ幼稚園でカメラやビデオ撮影もしたいので、なるべくコンパクトな荷物で両手をあけておきたい!というママにおススメのコンパクトな折り畳みスリッパです。幼稚園入園後や小学校に入学後も長く愛用でき、体育館で走らなければならない状況になっても、かかとがあるため足にフィットして走れます。
プレ幼稚園入会式の服装
プレ幼稚園でも入会式や入園式が行われる場合があります。その際は、フォーマルな服装で参加する方が望ましい幼稚園もあります。また、逆にあまりにもフォーマル過ぎることで浮いてしまう園もあり、ラフ過ぎず、ブラウス+スカート+カーディガンなどのキレイ目の服装が好ましい場合もあります。
中にはジーパンで行ってしまい、「失敗した~」と嘆くママもいますので、事前に周りの方や幼稚園に確認しておく方がよいでしょう。
プレ幼稚園に関するよくある質問
入園前の乳幼児はまだママの手助けが必要な年齢ですが、公共の場に連れて行くとなるとママは周囲への配慮が必要になります。そのためプレ幼稚園については色々と心配事があるでしょう。
こちらではプレ幼稚園についてのよくある質問にお答えしますので、ぜひ参考にしてください。
Q1兄弟(下の子)がいるので、連れて行って迷惑をかけるのではないか不安です
A.
プレ幼稚園の年齢では、下に兄弟がいる場合も多いかと思います。基本的に連れて行ってよいですが、遠足など行事の際は下の子をパパや両親に預けていくと、上の子との時間を十分に楽しむことができるでしょう。また、下の子の里帰り出産のため、数か月プレ幼稚園をお休みするママもいます。里帰り出産の予定がある場合は、早めに園に確認しておきましょう。
Q2習い事もしていないので、私(ママ)から離れると泣いてしまうのではないかと不安です
A.
年少さんでも、入園当初はママと離れるのが辛くて泣いている子供は沢山います。プレ幼稚園の年齢では、さらに多いものです。徐々に慣れていくとは思いますが、幼稚園のように毎日通うのではないので、慣れるまで少し時間がかかることもあるでしょう。
心配な場合は、親子分離ではないプレ幼稚園もありますので、探してみるとよいでしょう。プレ幼稚園は子供に無理をさせるものではなく子供との相性を見る目的もありますので、子供の気持ちを無視して、親子で負担になってしまってはかえって大変ですよね。
また、子供の負担を心配して、プレ幼稚園に入園させたもののやめてしまうママも少なくありません。お子さんの状態を見て、臨機応変に対応できるのもプレ幼稚園の長所でしょう。
Q3プレ幼稚園に通えば必ず入園できる?
A.
一般的にはプレ幼稚園に通う方は、優先的に入園できる園が多いです。ただし、幼稚園激戦区や人気の幼稚園では、プレ幼稚園に入る際に、抽選や先着順となる場合もありますので、園に確認しましょう。