紙のステンドグラス4種の作り方!幼児とはさみで簡単親子工作
紙のステンドグラスづくりは、ハサミをつかって幼児と楽しむのにおすすめの親子工作。最近は円形のステンドグラス「ローズウィンドウ」の本も書店に並び、紙のステンドグラスが注目を集めています。
ステンドグラスとは主に窓の装飾に使われる色鮮やかな着色ガラス板のことで、工作の時間にセロファンを使ってステンドグラスづくりをしたことがある方もいるでしょう。
今回はセロファンを使わずに紙だけで作りますので、既に材料が家に揃っているというご家庭もあるでしょう。トイレや玄関などの窓辺の光をもっと楽しみたい方も、レッツトライ♪
子育て4コマ漫画:凄すぎ!子供に紙のステンドグラスの作り方を教えたら
紙のステンドグラスには話題の100均ペパナプやお花紙を使おう!
最近ペパナプ(ペーパーナプキン)が話題となり、ペパナプフラワーやペパナプリース、ペパナプトピアリーをインスタなどSNSで見かけることが増えましたが、実は紙のステンドグラスづくりにもペパナプを使います。
ペパナプの他には、運動会や学芸会の装飾などで使うお花紙も使えます。どちらもダイソーやセリアなどの100均ショップで購入でき、紙が薄いため日が当たれば華やかな色彩をステンドグラスのように楽しめますし、日が当たらない時もセロファンより明るい色合いでキレイです。
ただしペパナプを使う場合は紙が重なって厚くなっていますので、薄くはがして使ってください。また、柄のあるペパナプを使う場合は、薄くはがしたペパナプの柄がある方を使い、柄のない方は染色して使うのもおすすめです。
入学前の子供もはさみで簡単!基本の紙製手作りステンドグラス
ハサミとのりと紙だけで作れる簡単なステンドグラスの作り方からご紹介していきます。完成品を見るとカッターが必要なように見えますが、実は全てはさみだけで作った紙のステンドグラスです。切り方によっては凝ったものも作れるので親子で色々な切り方をして楽しんでみてください。
はさみをまだ上手く使えない子供と作る場合は、ステンドグラスになる部分の紙を細かく切ってもらいましょう。形が決まっているわけではないので、小さな幼児でも簡単にカットすることができます。
紙製ステンドグラスに使う基本的な材料と道具
- 何色かのお花紙(ペーパーナプキンでもOK)
- 画用紙や厚紙
- のり
- ハサミ
- クッキングシートかクリアファイル
紙のステンドグラスは基本的にハサミだけで作れますが、大人が趣味として作る場合はカッターがあるとより複雑な枠を作ることができます。また今回はお花紙を使いましたが、お花紙ではなくペーパーナプキンでも作れます。
ただし柄つきペーパーナプキンを使う場合、柄が重なってしまうと日に当てた時に下の柄が浮き出てゴチャゴチャしてしまいます。子供と作る場合は、色付きで無地のキッチンペーパーがおすすめ。柄はワンポイントに使うと可愛く仕上がります。
カッター不要!基本の紙製ステンドグラスの作り方
- 作りたいステンドグラスの大きさより少し大きめに画用紙を四角く切り、ホールケーキを切るように半分→半分→半分に8つに折ります。ハサミでVの字に切れ込みを入れ、さらに上の部分をカーブさせて丸くしたり、モコモコさせて花のようにしたりします。
- 数色のお花紙を子供にハサミで切るか手でちぎってもらい、小さくしておきます。ペーパーナプキンを使用する場合は、一番表面の1枚のみを使用してください。
- ステンドグラスの枠の裏側にのりをつけて、小さくした紙を隙間なく貼り付けます。この時、テーブルの上に直接置いて作業したり、下に新聞紙を敷いて作業したりするとくっついてしまいますので、はがしやすいクッキングシートやクリアファイルなどの上で作業しましょう。
- のりが乾けば紙のステンドグラスの完成です。
- ステンドグラスの枠は8つ折りの他にも、4つや6つに折って切ってもOK。チョウは2つに折って外枠を作り、羽の模様はさらに2つに折ると作れますし、チューリップなども写真のようにハサミだけで作ることができます。
幼児が紙のステンドグラスを作るコツ
子供にステンドグラスの枠を作ってもらう時は、画用紙を何回も折ると固くて切りにくくなるため、2つ折りか4つ折りくらいにしましょう。
またお花紙は薄くてハサミでは切りにくいので、難しそうな場合は手でちぎってもらいましょう。
紙の繊維に沿って破るとまっすぐ綺麗に破れますし、あえて破りにくい向きにちぎると写真のようにギザギザにちぎれて和紙のような雰囲気になります。
ステンドグラスの枠に紙を貼るときは、重なった部分を作ると色が濃くなったり混ざって違う色になったりして、もとの紙にはないきれいな色柄が楽しめますが、重ねすぎると色が透けにくくなるため注意しましょう。
教会風円型ステンドグラス!おしゃれなローズウィンドウ
ローズウィンドウとは?教会の円形ステンドグラス
ローズウィンドウとは、ヨーロッパの教会で良く見られる円形のステンドグラスのこと。バラの花のように見えることから「ローズウィンドウ(薔薇窓)」と呼ばれています。
教会の円型ステンドグラスを紙で再現したものが、今回作成する「ローズウィンドウ」です。光にかざすと重なり合った紙が透けて美しい模様を作ります。
「ローズウィンドウ」はシュタイナー教育のクリスマスの飾りや幾何学の授業で使用されていますので、子供の知育に興味のあるご家庭にもおすすめです。
お花紙で手作り!ローズウィンドウの材料と道具
- 3~4色のお花紙
- 厚紙
- のり
- 両面テープ
- ハサミやカッター
- ガムテープ又はコンパス
- クリアファイル
- 鉛筆
書籍化されているような本格的なローズウィンドウを作る場合は、綺麗にカットしてあるローズウィンドウ枠やローズウィンドウ用紙を購入し、ハサミは先が細く良く切れるもの、カッターは小型で鉛筆のように持てるものを使って作りますが、ご家庭で試してみたい場合は枠をお菓子箱や厚紙、ローズウィンドウ用紙をお花紙で代用して作ることができます。
ガムテープはローズウィンドウ枠を型取る時に使いますが、内径20cm以上の大きめのローズウィンドウを作りたい場合はコンパスを使用しましょう。
お花紙で作るローズウィンドウの作り方
- 厚紙の上にガムテープを乗せ、鉛筆で外側と内側の線の円の線を写してから厚紙を切ったローズウィンドウ枠を2枚用意します。ローズウィンドウ枠の幅は1cmくらいです。
- 一番下のベース用のお花紙と模様に使う2~3色のお花紙の上に、それぞれ枠を乗せて枠の外側の円を書き写します。
- 書き写した線を重ねて円の部分を4つ折りにしたら、線の部分を切ってお花紙を丸く切り抜きます。全てのお花が見を丸く切り抜いたら、16等分に折ります。実際は丸く切ったお花紙を使いますが、分かりやすく折り紙で説明します。
- まず①のように三角に1回折り、もう1回折り目を付けたら両端を上に折り上げて四角の形にします。つぎに②のように折り上げた部分を開いたら、線に沿って半分に折ります。最後に③のように両側を後ろへ折り、折り目が蛇腹になるようにします。
- 16等分に折ったお花紙を切って柄を作ります。切り方によっていろいろな柄が楽しめます。上の1cmは枠に重なって見えませんので切らないで下さい。
- 切ったお花紙を開くと、こんな感じの幾何学模様になります。
- クリアファイルに挟んでどの順番で重ねるか試してみましょう。できれば貼る前に本などの間に挟んで折り目を伸ばすと綺麗に仕上がります。
- ローズウィンドウ枠からのりがはみ出さないように枠の端はのりづけせず、中心部分に多めに塗ります。ベースの紙を乗せてからシワができないように外に伸ばすように貼ります。のりが少ないと微調整ができないので多めにつけましょう。
- 柄の部分も同様に貼り付け、最後に両面テープを等間隔に枠に貼り付けたら、真上からそっと枠を置くように貼って完成です。紐を付けたい場合は、ここで両面テープの上に置きます
紙でローズウィンドウを作る時のポイント
幼児が円型のステンドグラスを作る時は、薄いお花紙だと切りにくいので、透け感は少ないですが折り紙で作っても写真のように綺麗に作れます。
紙の折り方は、8等分や6等分、12等分など好きにアレンジできます。配色は同系色(赤・ピンク・黄色など)が無難ですが、反対の色(青・水色・オレンジなど)、カラフルな色(水色・ピンク・黄色など)、手持ちの色が少ない場合は3色のうち2色を同じ色にしても濃淡で模様がでます。
出来上がったローズウィンドウはとても繊細です。子供が触るとすぐに破れてしまうので触れない所に飾るか、枠を乗せる前にサランラップや透明なビニール封筒、クリアファイルを枠に合わせて切り、両面テープで貼り付けて表の面を保護しましょう。
ガラス製品はペパナプでステンドグラス風にリメイク
ガラス製品にペパナプやお花紙を貼り付けると、ステンドグラス風の雑貨になります。光に透かすと綺麗なので窓辺に置いたり、中に小さいLEDライトを入れたりして楽しんでください。
接着するのにデコパージュ専用剤を使うと耐水性があり丈夫に仕上がりますが、小物入れであれば濡れることはないので木工用ボンドを薄めて代用できます。
紙製ステンドグラス風空き瓶の材料と道具
- ペーパーナプキン
- ボンドかデコパージュ専用剤
- 空き瓶
- ハサミ
- 筆
- 豆腐などの空き容器
ペパナプの代わりにお花紙やデコパージュペーパーを使っても作れます。ご家庭にデコパージュ専用剤がない場合は、木工用ボンドを薄めるのに使う豆腐などの空き容器を利用して、ボンドを水に溶いて薄めましょう。
紙で彩るステンドグラス風空き瓶の作り方
- 1枚だけ剥がペパナプとお花紙を適当な大きさに切ります。
- 木工用ボンドを容器に入れ、塗りやすい硬さになるように水で伸ばします。
- 薄めたボンドと筆で、小さく切ったペーパーナプキンとお花紙をステンドグラス風に空き瓶に貼り付けます。
- 紙が浮いたところは上から筆でちょんちょんとボンド液を付けてなじませます。何枚か重ねて貼りたい時は乾かしてから付けます。濡れている時はとても破れやすいので注意しましょう。
- 乾いたら上からさらに濃く溶いた木工用ボンドを塗って完成です。木工用ボンドやデコパージュ専用剤は、乾くと透明になり強度が増します。つやを出したい時はよく乾かしてから、ニスや光沢のあるタイプのデコパージュ専用剤を重ね塗りしましょう。
親子工作向き!紙で作るステンドグラス風サンキャッチャー
最後はお花紙で作るステンドグラス風サンキャッチャーの作り方です。中をくりぬくのにカッターを使いますが、親がサンキャッチャーの枠だけ作ってあげれば、あとは子供だけで簡単に作れます。
サンキャッチャーとは?光と幸運を運び込むインテリア雑貨
サンキャッチャーは日照時間の少ない北欧生まれという説や北米インディアンのお守りという説があり、キラキラと輝く光に癒されて心が明るくなるので「幸運を呼び込むインテリア雑貨」として人気があります。
少ない太陽の光を部屋に拡散させてより多く取り込むために、通常は天然石やカットグラス、ビーズなどが付いているものが多いです。窓辺に飾ると太陽の光を受けて部屋に光を拡散させることができます。
紙で作るサンキャッチャーの作り方は、最初にご紹介した基本の紙のステンドグラスの作り方に似ています。ただしベースにクッキングシートを使うので、大きな面や小鳥の目などが貼りやすいのが特徴です。動物の目は画用紙をパンチして作ってもいいのすが、目入れが苦手な場合は黒い丸シールを使うと簡単に作れます。
紙製ステンドグラス風サンキャッチャーの材料と道具
- クッキングシート
- 画用紙か厚紙
- お花紙又はペーパーナプキン
- 鉛筆
- ハサミ
- カッター
- のり
紙のステンドグラス風サンキャッチャーは上に紐をつけ、ぶら下げて飾るインテリア小物ですので、枠を折らずに中をカッターで切り抜いてください。
紙製ステンドグラス風サンキャッチャーの作り方
- 画用紙にイラストを下書きしたら、ハサミやカッターで枠を切り抜きます。
- クッキングシートを枠より大きめに切ります。
- クッキングシートにのりを付けてハサミか手で小さくしたお花紙を貼り付けます。部分ごとに色を変えたい場合はクッキングペーパーの下に枠を表向きに置くと、貼る時の目安になります。
- お花紙が全面に貼れたら、ステンドグラス風サンキャッチャーの枠の裏にのりを付けて、その上に3紙を貼ったクッキングシートを貼ります。
- のりが乾いたら、はみ出したクッキングシートとお花紙をハサミで切ります。
- 裏側にセロテープで紐をつけます。紐にビーズを付けても可愛いです。両面から見えるようにしたい場合は、最初に枠を作る時に2枚紙を重ねて同じ形の枠を2枚作り、裏と表の両側に枠を付けると良いでしょう。
カッターは小学校の場合2年生の図画工作の時間に使用する工具ですので、一般的に幼稚児は使用しません。小さな子供に紙を切らせる場合、安全性の面ではさみがおすすめです。はさみであれば早い子供で2歳頃から使用しますので、安心して親子で紙のステンドグラス作りを楽しめます。
上手に切れない場合は幼児の能力を高めやすい練習を行ったり、使いやすい子供用のはさみを用意したりしてあげたりしましょう。また、慣れてきても幼児がはさみを使う場合は大人が目を離さないようにし、椅子に座って取り組ませましょう。