子供のはさみはいつから?教え方とコツ~はじめての練習におすすめ6選
自我が芽生えてくると、子供は何でも大人の真似をしたがりますね。中でも子供が強く興味を持ち、真似をしたがる代表的な道具が「はさみ」です。ただ、親としては「まだ少し早いかな?」「上手に使えるかな?」と、いつから持たせるべきか悩んでしまいますよね。
今回は、子供にはさみを練習させるベストな時期・安心して使えるはさみの選び方・ステップアップできる教え方・おすすめグッズなど、子供のハサミデビューについて詳しくご紹介します。子供にはさみを練習させる時には、ママが側で優しく見守りながら、親子の楽しい工作タイムにしてあげてくださいね。
子供のはさみ練習はいつから?ベストな時期
子供がはさみに興味を持ち始める時期には個人差がありますが、自宅でママと一緒に座ってはさみを使うなら、2~3歳頃がベストなタイミングです。早い子供では1歳頃からママが使っているはさみを触りたがることもありますが、手先の器用さや言葉の理解度を考えると、1歳から持たせるのは少し早いでしょう。
親がマンツーマンで見てあげられる幼児教室では2歳からはさみを取り入れるところが多く、幼稚園や保育園では集団生活の中で3~4歳からはさみを使うところが多いです。また、市販の子供用ハサミのパッケージや、くもん・七田式などの知育教材も「2歳~」を対象年齢の目安にしています。
こどもちゃれんじの「はじめてのはさみ」は2歳6ヶ月~、アンパンマンやトーマスの「はじめてのはさみ」はプラスチック製で1歳6ヶ月~が対象年齢となっていますが、刃全体がプラスチック製のはさみは紙がスパッと切れにくいため、子供が「切れない!」とイライラしてしまう原因になりがちです。そのため、はじめての1本としてはあまりおすすめできません。
ママも安心!はじめてのはさみの選び方
子供に大人用の大きなはさみを使わせるのは、サイズが合わず扱いにくいため避けましょう。子供の小さな手でもスムーズに動かせる、専用のはさみを準備してあげてください。「〇〇ちゃん専用のハサミだよ」と渡してあげると、子供も自分だけの道具ができたことでモチベーションがぐんと上がりますよ。
ただし、子供専用のはさみであっても、使わない時は必ず子供の手の届かない引き出しなどにしまっておく習慣をつけましょう。
1ママが安心して見ていられる、先端が丸いもの
ママが安心して練習を見守れるよう、刃の先端が丸く加工されているものを選びましょう。使わない時に刃先をしまえるカバー(キャップ)付きのものだと、お片付けの際にもより安心です。ビニール製のカバーは出し入れの際に破れやすいため、しっかりとしたプラスチック製のカバーがおすすめ。カバーが付属していなければ、キルティングなど厚めの可愛い生地で手作りしてあげるのもよいですね。
2利き手にピタリと合うもの
左利きの子供に、無理やり右利き用のはさみを持たせて練習させる必要はありません。今は左利き専用の子供のはさみも多く販売されていますので、子供の利き手に合うものを自然に選んであげましょう。
ただし、子供によっては「左利きだけど、はさみだけは右の方が持ちやすい」という場合も稀にあります。その場合は、本人が無理なくスムーズに動かせる方のはさみを与えてあげてください。
3子供の小さな手のサイズに合うもの
子供の小さな手でも大きく開きやすいはさみを選びましょう。全体の長さは12~15cmが目安です。刃の部分が長すぎず、刃と持ち手(リング)の長さが同じくらいの比率のものはバランスが良く、まだ力の弱い子供でも扱いやすいです。また、持ち手のリング部分が太めで、指が痛くなりにくいものがおすすめです。
4サクッと切れて工作が楽しくなる、切れ味がよいもの
子供がギュッと力を入れなくても紙がサクッと切れる、切れ味のよいステンレス刃などを選びましょう。刃がプラスチック製で切れ味が悪いと、なかなか切れないことに子供がイライラしてしまい、「ハサミなんて嫌い!」と苦手意識を持ってしまうことがあります。
また、刃がプラスチック製のはさみは、「これは紙を切る大切な道具なんだ」という実感を子供自身が持ちにくいという側面もあります。
たくさん工作をして使いすぎて切れ味が悪くなったはさみは、ママが時々メンテナンスして切れ味を回復させてから使わせましょう。
切れ味が悪くなったハサミのカンタン修復方法
刃の汚れを綺麗に落とし、アルミホイルを5枚ほど重ねて、はさみで「チョキチョキ」と何度か切っていきましょう!これだけで切れ味がグッと復活しますよ。
5子供の握力でもスムーズに開閉できるもの
子供の弱い握力でもスムーズに開閉できるはさみを選びましょう。子供が自分でスムーズに開閉できないものだと、工作に集中できなくなってしまいますし、はさみを開けたままの状態で子供が放置してしまうこともあり、お片付けの面でも心配です。
ただし、ハサミの刃と刃をとめている要(ネジ)の部分が緩んで、パカパカと軽すぎるはさみはNG。
要はきちんと止まっていて、机から落としてしまった時にはさみの刃がパカッと開きにくいはさみの方が、万が一落としてしまった時でも安心ですよ。
子供への楽しいはさみの教え方・7つのステップ
子供にはさみの使い方を教える前に、まずは「これは紙を切るための大切な道具だよ」という正しい使い方のお約束について、親が教えてあげることが大切です。幼児は一度で理解するまでに時間がかかることもありますが、「座って使おうね」と根気強く教えてあげましょうね。
子供のペースに合わせて短い練習からスタートし、慣れて来たら「1回切り」から「連続切り」へとどんどんステップアップしていきましょう。
1はさみを使う時の「お約束」をする
まず初めに、「はさみを使う時のお約束」を子供と一緒に決めておきます。絵本などを読んでからお話をすると子供にも分かり易いので、さらに良いでしょう。「まだ2歳だから言ってもわからない」と決めつけて説明せずにポンと持たせるのではなく、必ずママと一緒にお約束の確認をしましょう。
はさみを使う時のお約束
- ママやパパが側で見ている時だけ使う
- 使う時は必ずイスに座る
- 持ったまま歩かない、ふざけない
- 使わない時はテーブルの上に置く
- 刃を人に向けない
- 使い終わったら必ずケース(カバー)に入れる
2はさみは「立てて開閉する」ことを教える
使い始めの頃は、手首が返ってしまい、はさみを横に寝かせて切ろうとしてしまう子供が多いです。寝かせたままでは紙がうまく切れませんので、はさみを真っ直ぐ立てて開閉させることを教えてあげましょう。
言葉の理解があまり進んでいない子供の場合は、ハサミの刃を動物の口に見立てて「寝たままだと、ハサミさんが紙をパクパク食べられないから、お口をあーんして起こしてあげようね」などと声をかけて教えると、子供も分かり易く、楽しく学べますよ。
3紙をテープ状にして「1回切り」をさせる
幅1〜2cmほどの細長いテープ状に切った紙を用意します。両端を初めはママがピンと張って持ってあげて、子供に「チョッキン!」と1回の開閉で切らせます。慣れてきたら子供に自分で紙を持たせてカットさせます。
切った四角い紙の欠片は、画用紙などの上にノリで貼らせて「モザイクアート」のようにしてあげましょう。「チョッキンできたね!」と切ったものを使って何かを作れると、切る作業がより楽しくなりますよ。
4広告に切り込みを入れて手で裂く
紙テープなど小さいものを1回切りすることに慣れてきたら、不要な広告チラシなど大きなものをはさみで切らせてみましょう。広告の端にはさみでチョキッと切り込みを入れたら、「ビリビリ〜!」と手で裂かせてあげます。
紙が裂ける音や感覚などを全身で楽しめますし、一枚の紙が裂くと複数に分かれることも学べるため、よい知育の遊びになりますね。
5太い線の間を真っすぐ「連続切り」させる
自由に切ることになれたら、ハサミを開いて閉じてを繰り返す「連続切り」の練習に入ります。ママが紙に2~3cm幅の太い真っすぐな線を引き、「この道路の真ん中を切ってみよう」と線の上を切らせる練習をしてみましょう。線が長すぎると、年齢によっては最後まで上手く切れずに疲れてしまう子供もいるため、まずは紙の長さを短くして練習します。紙はペラペラのチラシより、画用紙など少し厚みがある方が切りやすいですよ。
上手く切れたら、徐々に線の太さを1cm幅くらいまで細くし、紙の長さも長くしていきます。いきなり長い線などの難しいことに挑戦させると、できない悔しさではさみへの苦手意識を持つことがありますので、「少しの頑張りで達成感を得られるくらいのレベル」に挑戦させましょう。子供のレベルとご機嫌を見ながら調節してあげましょうね。
6点線の上を切らせる
ママが紙に点線を引いて、その上を子供に切らせてみましょう。初めから長いとうまくいきませんので、短い直線から初めてくださいね。子供が線から少しずれても本人があまり気にならないように、初めは太めのマジックでしっかり点線を書いてあげると、ガイドが見やすくて良いでしょう。
7はさみではなく「紙を動かして」カーブを切る
直線の連続切りに慣れてある程度上手に切れるようになったら、次はカーブを切る練習をしてみましょう。カーブを切らせる時も直線を切る時と同じように、はさみの向きは真っすぐに前へ向けて開閉します。はさみを持つ手を捻るのではなく、反対の手で「紙を回転させて切る」ことを優しく教えてあげましょう。
カーブを切るには「右腕と左手で違う動きをする」という高度な協調運動が必要になり、小さい子供には初めのうちは難しいですよね。まずは直線を組み合わせた三角や四角から切らせるとよいでしょう。慣れてきたらギザギザの線、一部分がゆるくカーブしているもの、ぐるぐるとカーブが続く円へと、徐々に難易度を上げていきます。
子供のはさみ使いを上達させる、ママのサポートポイント
子供によっては、なかなか上手にはさみを使いこなすことが出来なくて、「もうやらない!」と嫌になってしまうことがあります。はさみを使えるようになると工作や遊びの幅がぐんと広がり、手先が器用になるなど良いことが沢山ありますので、子供が楽しみながら上達できるような工夫をしてあげつつ、長い目でみながらサポートしてあげたいですね。
1「お勉強」にせず、とことん楽しませる
どんな練習でも、子供は「楽しい遊び」として取り組めると上達するのが圧倒的に早いです。はさみ使いの練習だけでなく、道具の準備やお片付けまで、遊びの一環として楽しみながらできるようしてあげましょう。お気に入りのキャラクターの絵が描かれた「はさみ練習帳」などで、気分を上げて練習させてあげるのもひとつの手ですね。
また、専用のドリルなどを購入しても楽しめますが、使い終わったカレンダーや広告に子供の大好きな車や果物の写真があったら、子供がはさみを使って切り抜けるように、ママが油性マジックで周りにぐるっと線を引いて渡してあげるとよいでしょう。好きな絵をチョキチョキ切って、画用紙にペタッと貼るという一連の工作をさせてあげると、子供がはさみ練習をより夢中になって楽しめますよ。
2小さな「できた!」をたっぷり褒める
子供が以前より少しでも線に沿って上手にはさみを使えるようになったり、自分ではさみをケースに入れてお片付けができたりしたら、「一人でお片付けできたね!すごい!」と沢山褒めてあげましょう。ご褒美シール帳を作ってあげて、上手に切れたら1枚、自分でお片付けが出来たら1枚などとルールを決めることで、子供の「もっとやりたい!」という意欲が高まることもありますよ。
3飽きてきたら無理をさせない
2〜3歳の小さい子供がじっと座って集中できる時間は、10分〜15分程度と限られています。たとえ子供が「次もやりたい!」と言ったとしても、姿勢が崩れたり集中力が切れてきたサインが見えたら、一旦ストップして休憩させましょう。集中力が切れている中でダラダラとはさみを使わせていると、手元が狂ってせっかくの楽しい工作タイムが台無しになってしまいます。「今日はここまで!また明日やろうね」と、楽しい気分のまま終わらせるのがコツです。
子供のはさみ練習におすすめ!モチベーションが上がる絵本
2歳頃の小さい子供に「ハサミはこうやって使うんだよ」と言葉だけで教えても、なかなかイメージが伝わりにくいですね。そんな時は、絵本の力をかりてみましょう。読み聞かせにピッタリのはさみに関する楽しい絵本をご紹介します。
ゴロゴロ ドンドン パラパラパラ
著者: にしまきかやこ
こぐま社
1,400円 + 税
はさみが上手に使えるようになると、なんでもチョキチョキと切ることの楽しさに夢中になる子供がいます。この絵本はそんな工作大好きな子供が主人公。色紙をはさみで切って、のりで貼って、想像の世界を広げていく様子が描かれています。お子さんも主人公に感情移入して、「私もチョキチョキしたい!」と楽しい気分になれる絵本でしょう。子供の無邪気なココロにほっこりさせられる内容ですよ。
子供のはさみ練習におすすめ!楽しく進める知育ドリル3選
最近は、小さい年齢の子供でも楽しく取り組める知育ドリルが沢山発売されていますが、その中には「はさみ練習」に特化したドリルも沢山あります。2歳頃の小さいお子さんでも、お遊び感覚で楽しく練習することができる、おすすめのドリルを3冊ご紹介します。
はじめてのはさみ
くもん出版
はじめてハサミを使う2歳頃の子供が、無理なくスモールステップで練習するのに最適なドリルです。はさみの1回切りの練習から始まり、直線→曲線→楽しい工作と、徐々にステップアップしていきます。切った後に貼る「できたねシール」や、最後までやりきった時の「表彰状」も付いているので、子供が意欲的に取り組むことができますね。
はさみであそぼう
しちだ(七田式)
ただはさみを上手に使えるようになるだけでなく、切ったパーツを使って色々な工作をすることで、手作りの楽しさを子供が実感できるようになるドリルです。はさみで切る作業から、色々なごっこ遊びへと想像力が広がる内容になっています。対象年齢は、2~5歳と幅広く設定されています。
はじめてのきるおけいこ2・3歳
学研
多胡輝のNEW頭脳開発シリーズのはさみ練習ドリルです。動物や食べ物などの子供が喜ぶかわいいイラストがフルカラーでついているので、2歳頃の子供が飽きずに楽しくはさみの練習ができますよ。
こちらのドリルが終わったら、少し難易度を上げた「はじめてのきるおけいこ おかわり」に挑戦してみるのも良いでしょう。
初めての1本におすすめ!安全で使いやすい子供用はさみ2選
子供用のはさみは文具店などで色々と発売されていて、値段も様々なので、親としてはどのはさみを買ってあげればよいか迷ってしまいますね。初めてはさみを使う子供でも安心して扱いやすい構造のハサミを2つご紹介します。同じデザインで「左利き用」と「右利き用」が分かれているハサミもありますので、購入の際は間違えないようにパッケージをよく確認してくださいね。
安全はさみ・きっちょん
クツワ
500円 + 税
小さくて力が弱い幼児でも、スプリングの力ではさみを自然に広げやすい構造になっています。ステンレス刃でありながら、独自の設計で安全に配慮された使いやすいハサミです。
開く力を補助してくれるスプリングは、子供が連続切りに慣れて来たら外すことができるので、お子さんの上達具合を見ながらステップアップできますよ。
こどもちゃれんじ はさみ(イエロー×グリーン 左利き用)
すっく
1,000円 + 税
しまじろうで有名な幼児教育教材「こどもちゃれんじ」のベネッセが作っている子供用のはさみです。対象年齢は2歳半~。カラーリングで左利き用と右利き用が分かりやすく分かれています。
職人が仕上げた本物のステンレス刃を採用しているため、切れ味が良く無駄な力を入れずにサクッと切ることができます。持ち手もゴム製で滑りにくく、子供の小さな手にしっくりフィットします。



