縄跳びの教え方 幼児や小学生が楽しく上達する5ステップ
「子どもに縄跳びを教えてと言われたけれど、どう教えたらいいのかな」と迷うママ・パパは多いですよね。縄跳びは、段階を踏んで練習すれば、少しずつ飛べるようになります。うまく飛べないのは運動が苦手だからではなく、必要な動きにまだ慣れていないだけのことがほとんどです。
ここでは、教える前に知っておきたいポイントと、楽しく学べる5ステップを紹介します。まずはお子さんが今どこまでできるかを確認し、つまずいているステップから練習を始めましょう。
| ステップ | 練習する内容 |
|---|---|
| STEP1 | 両足でまっすぐジャンプする |
| STEP2 | リズムに合わせてジャンプする |
| STEP3 | 縄の持ち方と片手での回し方 |
| STEP4 | 両手で縄を回す |
| STEP5 | 実際に飛んでみる |
縄跳びの教え方で知っておきたいポイント
ここでは、縄跳びに必要な4つの力と、教えるときに意識したい子どもの特徴を紹介します。目標や子どもの様子を見失ったまま教えると、子どもも何をしているか分からなくなり、練習がつらくなってしまいます。その結果、縄跳びが苦手になってしまうこともあるので、教える前に押さえておきましょう。
縄跳びに必要な4つの力
縄跳びを飛ぶには、次の4つの力が必要です。足りない力があるときは、まずその力を育てる練習から始めると、遠回りのようで結局は近道になります。
縄跳びに必要な4つの力
- 言われたことがある程度理解できる
- 両足でジャンプできる
- 両方の手首を上手に回せる
- 飛ぶ、回すなどの動作を同時にできる
幼児のうちは、これらがまだ十分にそろっていない子が多いものです。それでも、本人がやりたがったら応援してあげたいですよね。幼稚園によっては年少から縄跳びに触れるところもあり、すでに飛べる子もいますが、そうした子も遊びの中で自然と何度も体を動かし、必要な力を育ててきています。
小学生も同じで、これまで機会が少なかっただけということがほとんど。これから練習すれば大丈夫です。「まだ早い」「運動が苦手だから」と決めつけず、遊びのように楽しく4つの力を育てていきましょう。
教え方で意識したい子どもの6つの特徴
子どもに教えるのは、大人に教えるのとは少し勝手が違います。その違いを意識しないままだと、なかなか飛べずに教える側もじれてしまいがち。子どもの特徴を理解しておくと、うまくいかないときも「そういうものだ」と受け止められ、頑張る姿を励ますチャンスに変えられます。
縄跳びの教え方で意識したい子どもの特徴
- 集中できる時間は短い
- 飛ぶ・回す・走る・話すなどを同時に行うのが難しい
- つらいことは苦手で、楽しいことが好き
- 飽きっぽい
- 怒られるのが嫌い
- 褒められたり認められたりすると喜ぶ
たとえば練習は10分など、無理のない時間を決めるのがおすすめです。長時間続けると疲れて集中力が切れ、「こんなに頑張ったのにできなかった」とやる気をなくしてしまいます。
たとえ1日10分でも、毎日続けられると「続けられたね」と褒めてあげられますし、努力を重ねればできるようになるという実感にもつながります。週末にまとめて長時間行うよりも、毎日少しずつ続ける方が体が動きを覚えやすいといわれています。
STEP1縄跳びに必要な両足ジャンプを教える
子どもは複数の動作を同時に行うのが苦手です。まず一つひとつの動作ができるかを確認し、できない動きは慣れるまで練習して、最後に組み合わせていくのが上達のコツです。
ここでは、両足ジャンプが苦手なお子さんへの教え方を紹介します。単調なジャンプだけだと飽きやすいので、子どもが楽しめる工夫も取り入れましょう。
真上への両足ジャンプ
まずは真上への両足ジャンプ。ポイントは、高いところのものを取るように意識することです。つい勢いで前に飛びがちなので、膝を使って真上へ飛ぶよう声をかけてあげましょう。
ジャンプが苦手な子には、カエルごっこで空に向かって思い切り跳ばせたり、頭の少し上に置いた風船をヘディングさせたりすると、楽しみながら練習できます。真上へ上手に飛べるようになったら次へ進みましょう。
両足ジャンプに手の動きを足す
次は、両足ジャンプに手の動きを組み合わせる練習です。
糸で吊るした風船を天井やドアのふちにぶら下げて両手でタッチさせたり、ジャンプして空中で何回手をたたけるか数えたり、ママ・パパの両手めがけてハイタッチしたりしてもOK。最初は低い位置から始め、できたら高さを上げていくと、ゲーム感覚で楽しめます。
足元のものを両足ジャンプで飛び越える
今度は意識を足元へ。縄跳びでは、下りてきた縄を飛び越えることになります。その動きにつながる練習です。
新聞紙を広げて丸め、長い新聞棒を作り、その上を両足で飛び越えさせましょう。新聞棒は太くて位置が分かりやすいので、縄で練習するより成功しやすいのが利点です。慣れてきたら縄に切り替えてもよいでしょう。
- 床に置いた新聞棒を両足で前に飛び越える
- 床に置いた新聞棒を両足で前後に飛び越える
- 新聞棒を5cm持ち上げて両足で飛び越える(できたら少しずつ高くする)
- 新聞棒を子どもの前から足元へ動かし、近づいたら飛び越える
STEP2リズミカルなジャンプを教える
ここまでは両足ジャンプが中心でしたが、縄跳びは一定のリズムでテンポよく飛ぶことが必要です。ジャンプが上手になってきたら、次はリズムに合わせて飛ぶ練習に進みましょう。
音楽に合わせて親と手をつないでジャンプ
子どもの好きな音楽をかけ、ママ・パパと手をつないで一緒にジャンプしてみましょう。最初は童謡のようなゆっくりした曲がおすすめです。
ゆっくりのリズムで飛べるようになったら、アニメソングなど少しテンポの速い曲へ。タイミングが難しいときは、つないだ手を曲に合わせて上に引き上げてあげると、飛ぶタイミングが伝わりやすくなります。
一人でリズムに合わせてジャンプ
次は手を放して、一人でリズムに合わせて飛ぶ練習です。ゲーム感覚で楽しめる方法を紹介します。
フリーズ!手拍子で飛ぶカエルゲーム
子どもがカエルのポーズをして、手拍子に合わせてカエルジャンプ。「手拍子が止まったら飛ばない」というルールです。
最初はゆっくりのテンポで手拍子をし、飛ぶタイミングを教えてあげましょう。手拍子に合わせて飛ぶのでリズム感が育ちますし、音が止まると飛べないルールなので集中力も高まります。
「リズムが少し苦手かも」というママ・パパは、音楽をかけてそれに合わせて手拍子をすると、テンポが安定しますよ。
トランポリンでジャンプの練習
ご家庭にトランポリンがあれば、練習に取り入れてみましょう。自然とリズミカルなジャンプの感覚が身につきます。飛ぶときは、縄跳びをしているつもりで跳ぶよう意識するとより効果的です。
STEP3縄の持ち方や回し方を教える
ジャンプのコツがつかめてきたら、縄を持った練習へ。両手で一緒に回すのは子どもにとってハードルが高いので、まずは正しい持ち方と片手での回し方から始めましょう。
正しい縄の持ち方
「握り方なんて普通でいいのでは?」と思うかもしれませんが、これが子どもには大事なポイント。体の使い方にまだ慣れていないため、不自然な持ち方になり、それが上達を妨げていることがあります。
グリップを握ったら親指を伸ばします。このとき、爪が見える角度に。手の甲が見える角度だと爪が隠れてしまうので注意しましょう。
正しく持つと、自然とわきが締まってひじから先が安定します。動きに無駄がなくなり、長く飛び続けやすくなります。
反対に、手の甲を上にして肩から縄を回すと、わきが開いて輪が横に広がり、不安定で飛びにくく、疲れやすくなってしまいます。
利き手だけで縄を回す
正しく持てたら、利き手だけで回す練習から。縄跳びを半分に切ったものを使うとやりやすいです。お下がりや100均の縄跳び、家にあるロープを切ったものでもかまいません。
ポイントは手首を上手に使うこと。わきの下にハンカチなどを挟んで回すと、落とさないように自然とわきが締まります。「車のタイヤ」「ヘリコプター」「扇風機」などに例えて、体の横・上・前で回すと楽しく練習できます(上で回すときは挟めませんが、横や前はわきを締める良い練習になります)。まずは大人がお手本を見せてあげましょう。
反対の手で縄を回す
利き手で回せるようになったら、同じ要領で反対の手も練習します。利き手のようにはいかず、子どもがもどかしく感じるかもしれませんが、両手で回せるようになるために大切な練習です。
はじめはママ・パパが手を添えて一緒に回し、勢いがついたところで放すとよいでしょう。言葉で説明するより、手を添えて一緒にやる方が体で覚えやすく、やる気も保てます。
STEP4両手で縄を回す
左右それぞれの手で回せるようになったら、両手で一緒に回す練習へ。最初は縄ではなく、縄より少し重いもので腕を回す練習をすると、実際に縄を持ったときに回しやすくなります。ここまで来たら、飛べるようになるまであと一息。焦らずじっくり進めましょう。
左右にタオルを持って机の前で回す
両手にフェイスタオルを持ち、机の前に立ちます。左右一緒に机へ向かって回し、「タン」と一度で音がそろえば成功。「タタン」とずれたら、左右が一緒に回せていないサインです。
タオルは重さがあり握りにくいので最初は難しいかもしれませんが、同時に「タン」と鳴るよう繰り返し練習しましょう。
半分に切った縄跳びを左右同時に回す
次は、半分に切った縄跳びを左右同時に回します。そろっているかどうかは、タオルのときと同じく、地面で同時に音が鳴るかで分かります。
縄が長いと左右がなかなかそろわなかったり絡まったりするので、少し短めに切ってあげると回しやすくなります。
STEP5実際に飛んでみる
それぞれの動きに慣れてきたら、いよいよ縄を飛びます。ただし、一つひとつができても、同時に動かすとなるとすぐにはうまくいきません。
「ここまで練習したのに飛べなかった」と気持ちが折れる前に、とっておきの工夫を紹介します。それは、新聞紙で持ち手を長くした縄。これを使って練習してみましょう。
縄跳びの持ち手を長くする方法
材料:新聞紙2枚、テープ、輪ゴム
持ち手を長くすると、外に出る縄の部分が短くなります。そのぶん縄がぶれにくく、子どもも飛びやすいのです。長い持ち手で飛べるようになったら、新聞紙の筒を少しずつ短く切っていきましょう。
縄跳びを楽しく教えるコツ
子どもが楽しく上達するには、教える側が結果を気にしすぎないことが近道です。「ああじゃない、こうじゃない」と教え込むより、「できた!」という小さな成功を積み重ね、親子で一緒に喜ぶ方が、ぐんと好きになります。ここでは、縄の選び方と教えるときの心構えを紹介します。
回しやすい縄跳びを選ぶ
軽さや扱いやすさからビニール製を選びがちですが、初めての縄跳びには紐タイプがおすすめです。適度な重さがあり、回す感覚をつかみやすいのが理由です。
「紐は重くて回しにくいのでは」と思われがちですが、ビニール製では飛べなかった子が、紐に変えたらピョンピョン飛べるようになることもよくあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ビニール製 | 軽くて扱いやすいが、軽すぎて回す感覚がつかみにくいことも |
| 紐タイプ | 適度な重さで回す感覚がつかみやすく、初めての練習向き |
| 木柄タイプ | グリップが握りやすく、長さ調整もしやすい |
木柄なわとび
アーテック
木製のグリップが手になじみやすい縄跳び。縄に適度な重さがあり、腕を回す感覚がしっかり伝わるので、飛ぶタイミングをつかみやすいのが魅力です。持ち手部分で長さを調整でき、お子さんに合わせて使えるため、初めての練習にもおすすめです。
親が焦らない
「よその子は飛べるのに、うちの子はまだ」とつい比べてしまいがちですが、上達のスピードは、その子がこれまで何を優先してきたか、育った環境や好みによって違って当たり前です。
紹介したステップを踏めば飛べるようになりますから、安心してください。教える側の焦りは子どもにも伝わります。「縄跳びって楽しいね」という気持ちで向き合いましょう。
無理強いしない
子どもに「やってみたい」という気持ちが芽生えたタイミングで教えると、上達も早くなります。興味のあることほど、覚えるのが早いものです。「みんな飛べるんだから今すぐ練習しなさい」は大人の都合で、子どもの気持ちとは違いますよね。
一緒に頑張って自信をつけてほしいのが親心ですが、本人の気持ちを置き去りにして無理に練習させると、できない自分が嫌になってしまうことも。「一緒にやってみない?きっとできるようになるよ」と誘いつつ、子どものやる気を待ってからでも遅くはありません。
褒める
子どもは褒められ、認められるのが大好き。恥ずかしがる年齢でも内心は喜んでいて、それが自信につながります。できていないのに「すごい」「上手」と口先だけで褒めるのは逆効果ですが、「◯日も続けられたね」「ジャンプのフォームがかっこいい」など、努力した点やできている点を具体的に褒めると、技術も意欲も伸びやすくなります。
縄跳びの教え方についてよくある質問
何歳から縄跳びを教えられる?
目安は、両足ジャンプができ、言われたことがある程度分かるようになる頃です。個人差が大きいので年齢で区切らず、まずはジャンプ遊びから始め、お子さんの様子を見て進めましょう。幼児は縄を使わない練習から入るとスムーズです。
なかなか飛べないときはどうすればいい?
「ジャンプ」「縄回し」「タイミング」のどこでつまずいているかを見極め、その動作だけを取り出して練習しましょう。新聞紙で持ち手を長くした縄や、半分に切った縄を使うと成功しやすくなります。
どんな縄跳びを選べばいい?
初めての練習には、適度な重さで回す感覚をつかみやすい紐タイプや木柄タイプがおすすめです。縄の長さは、両足で真ん中を踏んでグリップが胸〜脇あたりに来る程度に調整しましょう。
毎日どのくらい練習すればいい?
1日10分ほどが目安です。長時間より、短くても毎日続ける方が動きを覚えやすく、達成感も積み重なります。うまくいかない日は早めに切り上げ、楽しい雰囲気で終えるのがコツです。
まとめ
縄跳びは、両足ジャンプ→リズム→縄の持ち方・回し方→両手回し→実際に飛ぶ、という5ステップで練習すれば、少しずつ飛べるようになります。飛べないのは苦手だからではなく、必要な動きにまだ慣れていないだけ。つまずいているステップに戻って、遊び感覚で繰り返しましょう。
大切なのは、親が焦らず、無理強いせず、努力やできた点を具体的に褒めること。「縄跳びって楽しいね」という気持ちで向き合えば、上達とともに小さな自信も育っていきます。

