アイロンビーズの作り方~幼児や小学生に楽しく遊ばせるコツ
アイロンビーズは作り方が比較簡単で幼児から楽しめる遊び道具。夢中になれれば脱ゲーム病だってできる!でもママの関わり方次第で思う存分遊びきれないこともありますので、まだアイロンビーズデビューさせていないママや最近遊ばなくなった子のママは、上手にかかわることで楽しく遊べる作り方のコツを教えてあげましょう。
こちらではアイロンビーズの対象年齢、作り方の基本、子供を楽しませるコツ、慣れない幼児や慣れた小学生の作り方をアシストするコツ、ママ達の体験談をご紹介します。
アイロンビーズの対象年齢
幼児や小学生が楽しく遊べるアイロンビーズは、対象年齢が商品によって異なります。
「under3(3歳未満)」にバツ印がついている輸入品もあるため一見3歳以上で使えるように思いますが、別の箇所に別の対象年齢が日本語で書かれていることがありますので、購入する際は必ず確認しましょう。
- アイロンビーズ(ダイソー)… 6歳以上
- パーラービーズ(カワダ)… 5歳以上
- ハマビーズ(ボーネルンド)… 4歳頃~
- PYSSLAビーズ(IKEA)… 4歳以上
- アイビーズ(バンダイ)… 6歳以上
粘土遊びと共に幼児に好まれる知育おもちゃですので、脳が育ったからこそ幼児が好奇心で味を確かめようとするかもしれません。誤って誤飲しないように、対象年齢を過ぎていても心に留めて見守りましょう。
アイロンビーズの成分
アイロンビーズの主成分はポリエチレン。ポリエチレンといえば密閉容器やサランラップなど様々な物に使用されている素材です。ただしサランラップ同様にポリエチレンには無添加と添加物がくわえられたものがあり、国内の食品用及び医療用にはほとんど無添加のポリエチレンが使用されています。
無添加のポリエチレンはコストが高くなるため、価格を抑えるために添加物を加えて製造したアイロンビーズも流通していますので、子供が遊ぶアイロンビーズを購入する際はSGSのポリエチレンの品質検査をクリアした商品などを選ぶと安心です。
アイロンビーズの作り方
アイロンビーズとは、花を生ける時に使う剣山のようなプラスチック製の専用プレートにビーズをセットし、アイロンの熱でビーズを溶かして隣り合うビーズと接着させる、元は高齢者のリハビリ用に開発された知育玩具。ですから基本の作り方はいたって簡単!
アイロンビーズ作りに必要な道具
- 図案
- 必要な色のアイロンビーズ
- 専用プレート
- ピンセット
- アイロンシート(オーブンシート)
- アイロン
アイロンビーズの基本の作り方
専用プレートが透明な場合は図案を作成してから作ると簡単にできますが、そうでない場合は絵本などを広げてあげて、見ながら自由に作らせるとよいでしょう。
- (透明の専用プレートの場合)作りたい図案を書く。好きな絵をプリンターでコピーしてもOK。
- 図案の上に透明の専用プレートをのせ、指やピンセットでアイロンビーズを専用プレートにセットする。
- 完成したらアイロンシートを被せ、「中温」に温めたアイロンで軽く抑えてビーズを溶かし、隣り合うビーズと接着する。
- 雑誌などを上にのせて冷めるまで待つ。
- 裏もアイロンで接着する。
アイロンをかけた後、すぐに外してしまうと曲がってしまいますので、雑誌をのせて冷めるまで待ってから、シートをはがして専用プレートから外しましょう。
アイロンビーズ作りを楽しませるコツ
アイロンビーズは小さなビーズや熱いアイロンを使うため、幼児期は特に親の見えるところで遊ばせることが多く、ついつい見ている親が「眼は黒だよ」などと口を出したり、「ママがやってあげるからちょっと貸して」などと手を出したりしたくなるシーンもありますが、子供を楽しませるには手出し口出しは無用です。
傍から見ているとつい「正しい知識」を教えたくなるのですが、アイロンビーズは創造性、芸術性、色彩感覚、集中力などを養える知育玩具ですので、安全な範囲で型にはめず自由に遊ばせるのが一番よいのです。
子供が自由に思い通りに遊べるように親はできるだけ見守るだけにし、サポートは発達に応じた必要な支援のみにして「できた!」という達成感を味合わせてあげましょう。
完成した作品を飾ったり、誰かにプレゼントして喜ばれたりすると、子供はよりアイロンビーズ作りを楽しめます!
慣れない幼児の作り方をアシストするコツ
アイロンビーズを始めたばかりで慣れていない5歳前後の幼児にアイロンビーズと専用プレートをいきなり渡しても、すぐに取り掛かる子とそうでない子がいます。まずはママも一緒にやってみましょう。幼児の場合、まだピンセットが上手に使えない子も少なくありません。そのような場合は「指先の知育」と思って指で自由に遊ばせましょう。
また、アイロンビーズで遊んでいる最中は集中しているはずですので、「これ何?足?手?」などと横から話しかけたりせず、できるだけそっと見守ったり、パパやママも作ったりして集中力を養いましょう。完成したら「素敵ね。可愛いね。」などと褒めることをお忘れなく!
アイロンはママが管理しましょう!また上手くできずにかんしゃくを起こす子供もいますので、子供の様子を見てイラついてきたら休憩を挟むなど、キレる前にサポートして成功体験を積ませてあげましょう。
慣れた小学生の作り方をアシストするコツ
幼稚園からアイロンビーズに遊びなれると、小学生になる頃には飽きてしまいます。ところが素敵な作品にするアイディアやコツを教えてあげることで、こどもはよりアイロンビーズの世界に没頭でますので、今よりもっとアイロンビーズを楽しめるようになるでしょう。
- 足をつけて立たせる
- キーホルダーにする
- カードの飾りに使う
- 立体にする
- DIYに使う
四角いアイロンビーズの足を作って、子供が作った平面アイロンビーズの動物やキャラクターなどにつければ、アイロンビーズを立たせることができます。また100円ショップで販売しているキーホルダーをアイロンビーズの穴に通せば、キーホルダーの完成!
ケーキやクラッカーをアイロンビーズで作り画用紙に貼り付けてオリジナルバースデーカードを作れば、お友達もきっと喜んでくれるでしょう。ティッシュボックスの各面の大きさに合うパーツを作り、最後に組み合わせてボックスティッシュケースを作ってもお洒落。
他にも時計作りや棚の飾りなどDIYに役立てることで、自分が作ったアイロンビーズが家を飾れる優秀アイテムだと実感させてあげられます。
何歳?いつ遊ぶ?図案は?ママ達の体験談
実際にアイロンビーズで遊ばせていたママは、何歳頃からどのようなタイミングで遊ばせ、子供はどんな図案で作品を作っていたのでしょう?子供の作品と共に、アイロンビーズで遊ぶ子供の様子やママ達の感想などをご紹介します。
ぞうさんです
家族構成は父、母、娘、息子の4人家族です。アイロンビーズを作ったのは娘で、年齢は5歳です。写真のアイロンビーズはぞうさんです。アイロンビーズを作るのは、幼稚園から帰宅後、雨で公園も行けない週末に作ります。
娘はアイロンビーズが大好きで、作った作品をお友達にあげたりします。「すごいね〜〜〜!」と、言われると嬉しいようでどんどん作ります。なので、家中アイロンビーズが転がってます。私が掃除機で吸うこともしばしば…
このぞうはんは娘もとっても満足した作品です。私も上手にできたと思います。娘が作ってくれたアイロンビーズの作品は壁に貼ったりしています。これからも、どんどん可愛い作品を作って私に見せて欲しいですね。
アイロンビーズ大好き
家族構成は父、母、長女、長男、祖母の5人家族です。四歳の娘はアイロンビーズが大好きです。写真は初めて作ったハートとくまさんです。クリスマスにアイロンビーズのセットを買ってあげて、それ以来休みのたびに必ず一つは作ります。この冬は特にインフルエンザや溶連菌などで保育園を長くお休みすることがあったので、アイロンビーズが大活躍しました。
初めてビーズを並べるときは、やってる最中に洋服の袖が当たってズレてしまったり、置きたいところにうまく置けず苦戦していました。でもコツをつかんだらどんどん作品を作れるようになりました。
とても細かい作業なので途中で嫌になってしまうかなと思っていましたが、娘は意外と根気があるらしく最後までちゃんと完成させます。最近では見本を見ずにオリジナルの作品を作れるようになりました。
ぱんだちゃんです
写真のビーズはお友達にプレゼントするために作ったパンダです。アイロンビーズが好きなので、幼稚園から帰ってきて時間がある時や、風邪でお休みをしている時や、お休みの日などいろんな時に作ります。
手先が器用なほうなので、自分でデザインをして色々作っています。最近は節分に合わせて、赤鬼と青鬼を作り、幼稚園の先生に渡していました。
またキーホルダーになるようにわざとスペースを作り、100均で売っているキーホルダーの部品を合わせて、お友達にプチプレゼントとして渡したりしています。最近は下の弟もやるようになり、男女問わず、遊べるんだなぁと実感しています。
コマさん
私は夫、長男、長女で暮らしています。息子が7歳の頃に、学童クラブで妖怪ウォッチのアイロンビーズを作りました。一部先生に手伝ってもらいながらやったそうですが、ほとんどが息子が作ったそうです。細かい作業なので、時間はかかったみたいですが、根気よく作業したみたいです。
体を動かす事が好きな息子がこんな細かい作業をしてこんな事も出来るんだなと知り、新しい一面を見たきがします。作り終わって私に見せた時は、達成感と満足感でいっぱいのとびっきりの笑顔でした。上手にできて、私も嬉しく思います。またやりたい!といっているので、今度は自宅で挑戦したいと思います。これからも、いろんなものに挑戦してほしいなと思います。
にっこり笑ったお花です
家族構成は、夫、私、長女と長男です。長女がアイロンビーズを始めてもう2年ほどになり、当時4歳だった娘も今では6歳になりました。写真のビーズは花形のテンプレートを使って作ったもので、とても簡単に一人で作っていました。
自分でお花に顔が付いていた方がかわいいと思ったらしく、目、鼻、口を自分でアレンジして入れていました。アイロンビーズを作るのは大体幼稚園がお休みの土日が多いです。特に冬は寒くて出かけることができない日も多いので、午後中ずっとアイロンビーズをやっていることもあります。
3歳の長男も真似をして一緒にやりたがりますが、まだ作品を作ることは難しいようです。長女が作った今回のお花は、簡単なものなので、上手にできたと本人も満足したようです。
表札
父、母、姉(小3)、弟(年長)の4人家族です。写真のアイロンビーズを作ったのは姉(小3)で、作った当時は8歳でした。写真のビーズは表札です。当時住んでいたアパートの玄関には表札をつけるところがなかったので、代わりとして、ドアにフック付きのマグネットをつけて、つるしていました。
ちょっと大人っぽいものがいいねということで、ネットのサイトでキャスキッドソン風のアイロンビーズの作品を見つけ、娘が真似をしてつくりました。15センチ×15センチくらいの大きさです。
アイロンビーズは、休日の暇な時間に作っていることが多いです。雨が降って外で遊べない時にもよく作ります。普段は手のひらサイズの作品を作ることが多い娘ですが、これはかなり時間をかけて作っていて、自慢の一品のようです。
まぜまぜです
父、母、長女(10歳)、長男(5歳)の4人家族です。アイロンビーズは長女が8歳の時に作ったものです。お友達がアイロンビーズでキーホルダーを作っているのを見てやってみたいと言って始めました。
初めてだったのでビーズにお見本の本が付いている商品を選び、それを見ながら一緒に作りました。結構細かい作業で時間がかかるので日曜日にやることが多かったです。
最初はとにかく形にビーズを当てはめるのに必死で色合いは関係ないといった感じでした。慣れてくると色をかえて見本と同じものを作るようになりました。私も一緒に作るうちに夢中になり、キャラクター等をネットで調べて作りました。
娘は上手にできるようになりましたがアイロンの力加減が難しいようでした。力を入れすぎるとぺちゃんこになるとよくこぼしていました。これは私のお誕生日や母の日にくれたものです。今はあまりやらなくなってしまいましたがたまにみんなでやります。長男もぼくもと言って一緒にやっています。
むらさきのくるま
うちの家族には私たち夫婦と6歳と2歳の男の子二人の兄弟がいます。その6歳のお兄ちゃんは車や車のおもちゃがとっても大好きなので、はじめてアイロンビーズで作ったのは、むらさき色の車です。
アイロンビーズを作るのはおもに、日曜日など保育園がお休みの時でお外で遊べない雨の日などが多いです。いとこのお兄ちゃんたちと好きなゲームのキャラクターやを作ったりしています。最近は細かいものを使って集中して物を作る作業ができるようになり、アイロンビーズは自分の好きな色々ものを作れるのでとても楽しいようです。
まだ作るのには時間がかかりますが、ある程度自分が思い描いたような形は作れるようで、自分でも上手に出来たとご満悦な様子でした。
ペンギンさん
パパ、ママ、5歳の男の子1人の、三人家族のママ、ゆうきマです。最近息子がテレビゲームを覚え、ゲームばかりやっていたので、何か夢中になれるオモチャをと、私が子供の頃からあるアイロンビーズを買ってみました。5歳の息子は可愛い物が大好きで、「アイロンビーズで猫さん、ひよこちゃん作ろう?」と、話を持ちかけ製作させました。
最初はお手本が無いと出来なかったので、透明プレートの下に私がイラストを描いて、その上からビーズを置くという風に製作していきました。それから息子はアイロンビーズにハマり、集中している時は一時間、机に座り遊んでくれる様になりました。ママの作戦勝ちです、ゲーム離れ出来て良かったです^_^
雨の日などは外に出られないので、親子でアイロンビーズをします。息子も段々上手になり、可愛くペンギンを作れる様になりました。
仕上がりに満足
夫婦と長男、長女の4人家族です。アイロンビーズを作ったのは8歳になる長男が作りました。アイロンビーズのメーカーのホームページに図案があったため、気に入った形を真似をして作っていました。写真の作品はパフェとケーキと雪だるまです。
アイロンビーズは休日や長期の休み、夏休みや冬休みなどにふと出してきてすることが多いです。集中してくれるので親としてはいい遊びだと思っています。長男は細かい作業が好きなのでどんどん作品を作っています。最近、5歳になる妹も私が少し手伝いながら作っています。
この写真の作品は色を多少アレンジして自分なりに作っていました。最後にアイロンをして仕上げるのは私ですが、結構うまくいったので親子で満足しています。