入眠儀式を教えて!先輩ママに聞いた子供の寝かしつけの方法
赤ちゃんや小さな子供などを寝かしつけの際、「寝ない」「ぐずる」「遊ぶ」などしてママを困らせているなら、眠る前に入眠儀式を取り入れることも、時間をかけずに眠りにつかせる効果的な方法です。
「どうすれば子供が寝てくれるの?」というママの疑問を解決するために、ここでは実際に入眠儀式を実践した先輩ママ12人の体験談をご紹介します。
入眠儀式には具体的にどのようなやり方があるのかを知ることで、きっと子供にピッタリの方法が見つかるはず。子供がストンと眠りについてくれることによって、ママの睡眠不足が解消されますよ。
入眠儀式とは?
入眠儀式とは「スリープセレモニー」とも呼ばれ、文字通り「眠りにつくために行う特別な行為」のこと。入眠儀式は、上手に眠りにつくことができない乳幼児のほかに、大人の睡眠障害の治療にも用いられています。
さらに、赤ちゃんが一人で寝られるように訓練する「ねんねトレーニング(ネントレ)」にも、欠かすことができません。
基本的に入眠儀式は、眠りにつきやすいようにリラックスするための習慣で、赤ちゃんや小さな子供の代表的な入眠儀式には、「絵本の読み聞かせ」や「子守唄」などがあります。
そのほかにも、抱っこやマッサージなど、さまざまなやり方があるので、子供が寝てくれる方法を見つけることが大切です。
効果は実証済み!先輩ママ12人のおすすめ入眠儀式
入眠儀式がどういうものか分かったところで、いよいよ12人の先輩ママに聞いた入眠儀式についてご紹介します。
やり方は大きく分けて、「何もしない」「ルーティンを決める」「眠りスイッチをONする」「絵本」「入眠グッズ」の5つです。子供の合った入眠儀式を取り入れることで、拍子抜けするほど子供があっさり寝てくれるそうですよ。
さらに、子供の寝かしつけにお悩み中のママに向けて、先輩ママ達からのアドバイスをいただきましたので、ぜひ参考にしてください。
1特に何もしないのが入眠儀式
とにかく寝かせるだけです
次女の場合、入眠儀式は特にこれといってありません。
上の子がいるので、自分も寝ておかないと体力が持たないと思い、出産直後は添い乳で一緒に寝ていました。
その後、生後2か月くらいに実家から自宅に戻り、ベビーベットに寝かせるようにしました。理由は、主人にベビーベットをわざわざ持ってきた意味がないと言われたからです。
寝る準備ができたら、スリーパーを着せてベビーベッドに寝せるだけです。電気は暗いと嫌みたいなので寝るまでつけておきます。
上の子の世話をしているといつの間にか寝ているという感じです。最初は泣いていましたが、諦めたのか寝てくれるようになりました。
なので、ご飯、お風呂、おっぱいの後、に移動すれば寝てくれます。習慣づければ慣れるみたいで、今では、ほとんど泣かずに寝てくれます。
上の子は抱っこしてもなかなか寝てくれない時期があり、夫婦でどうしようとなっていた時期もありました。そんな教訓もあり、この方法を実践してみました。
【先輩ママからのアドバイス】
その赤ちゃんにあった方法で睡眠儀式を行ったらいいと思います。なかなか寝てくれないと焦ってしまいがちですが、すんなり寝てくれる日は必ずきます。お互い頑張りましょう。
半年間の試行錯誤の末…
わが子は現在1歳9か月の女の子です。生まれた時から夜の寝かせつけには苦労しました。
小さい体だったので母乳もうまく飲めず、部屋を暗くして、ひたすら横抱きでゆらゆらしながら歩き回ると寝てくれるのですが、次の難関がベッドへ置くこと。
背中スイッチという言葉がありますが、抱っこのぬくもりから離れるのが嫌らしく、ベッドへ置いた瞬間、また起きてしまう…の繰り返しでした。
入眠儀式というほど大げさなことはやっていませんが、色々と試してはみました。背中スイッチを押さないように毛布で包み、ゆらゆらしながらベッドに置いてみたり…。
私の腕の高さと同じになるような枕をタオルで作っておき、腕枕をしている腕をそっと抜きながら、タオル枕とチェンジする…などです。
それを根気よく続けた結果、子供もだんだん分かってきたのか、今では自分ひとりでゴロゴロしながら寝られるまで成長しました。生まれてから半年以上はかかりました。
【先輩ママからのアドバイス】
子育ては何でもそうですが、気長に待つと自分の気持ちも楽になりますよ。まずは、自分が焦らないことが一番の寝かせつけの解決方法だと思います。
「仕方ない」「あきらめて頑張ろう」と思った瞬間、子供って気持ちが伝わるのか、不思議とこちらの言うことを聞くものです。
2眠るまでの流れをルーティン化
環境を整えてあげるのがベスト
生後3か月くらいで何となく昼夜の区別がついてきた息子。とはいえ、夜は布団に寝かせてから寝るまでが、とにかく長かったのです。
夜の8時くらいに寝かしつけを始めて、寝てくれるのは10時。寝かしつけには根気がいりました。
しかも、主人の翌日のお弁当の用意もあるし、息子が寝てからが私のリラックスタイムなのに…というわけで、寝かしつけに効果的な方法を模索していました。
「オルゴールを聴かせる」「お腹ポンポン」「オデコをなでる」等、いろいろやりましたが効果はイマイチでした。
ちょうどその頃、区の4ヶ月健診で寝かしつけのことを教えてもらい、保健師さんに聞いたことと自分で調べたことを組み合わせてみました。
まずは、リビングのテレビを消して、部屋の照明を豆電球にします。それから、パパにおやすみなさいと言って寝室へ移動。
寝室を真っ暗にして息子と隣同士に寝るだけで、10分くらいで寝ちゃうんです。この時、目が冴えているようなら、すかさず添い乳。これで確実に寝ます。
考えてみたら、リビングと寝室は隣同士なので明かりや音が漏れていたんですよね。気が散って眠れないのも当たり前でした。
これで7時とか8時には寝るようになったので、かなり楽になりました。寝入ってしまえば、薄暗い中ですが音量を下げてテレビを見ることはできます。
【先輩ママからのアドバイス】
寝る態勢を整えてあげれば、今までの苦労が嘘みたいにコロッと寝ることがあるので、ぜひ試してみていただきたいです。
入眠儀式のポイントは毎日の繰り返し
1歳の誕生日を過ぎた頃、昼間の授乳はしていなかったのですが、離乳食をもっと食べてもらおうと思い、夜中の授乳をやめるために添い乳以外の方法で寝かしつけをはじめました。
お風呂に入ってからお茶で水分補給をします。そして、寝室でおやすみのぎゅーをしてから布団に入り、「寝ようね。おやすみ」と言って手を繋いで寝るのです。
この一連の流れを毎日繰り返すことで寝るようになりました。
最初は絵本を読んだりしていましたが、何冊読んでも寝る気配がなく、逆に絵本好きな息子は目が覚めてきてしまう始末でした。
流れを繰り返し行うことで、「もう寝るんだ」と子供にも分かるようです。また、1歳を過ぎ、親が言っていることも理解できる月齢だったこともよかったのだと思います。
【先輩ママからのアドバイス】
月齢にもよって違うとは思いますが、ある程度理解できる月齢でしたら、何度も繰り返してみるといいと思います。
兄弟一緒に布団に入ります
入眠儀式を始めたのは、1歳になるころからです。そろそろ寝るリズムが付いてきたので、お兄弟に合わせて寝かせてみようと思いました。
子供たちは、夕飯後にお風呂に入り、歯磨きをして寝ます。その時、兄弟そろって順番に歯磨きの仕上げ磨きをします。この仕上げ磨きの順番に入れました。
そのあとで、兄弟そろって「さあ、寝ようね」と言い聞かせ、部屋を真っ暗にして布団に入り、トントンしながら寝たふりをすれば寝てくれます。
それまでは、昼寝が足りずに一人だけ早く寝たり、歯磨きを嫌がったり昼寝が長引いて、一人だけ寝る時間がずれてしまうこともあったので、寝かしつけが楽になりました。
【先輩ママからのアドバイス】
毎日うまくいくとは限りませんし、根気が必要かもしれませんが、怒らず気長に続けることで、そのうちリズムが付いてきます。
入眠の儀式を取り入れると、大人も楽になりました
子供が4歳になったのを期に、幼稚園入園に向けて睡眠リズムを整えることにしました。
当時は、夜の10時以降に寝るのは当たり前で、夜なかなか子供が寝ず、遅い時は12時1時まで起きていることもあり、当然翌朝は早起きできません。
このままでは、幼稚園へ通うのが大変だと思い、色々と寝かしつけ方法を調べてみたところ、毎日同じ順序で寝かしつける方が良いとわかりました。
そこで、我が家では夕飯、お風呂、歯磨き、遊び、絵本の読み聞かせの順に過ごし、部屋の電気を消して子供と布団に入った後、私の即興の物語を聞かせるという入眠の儀式を行うことに…。
すると、物語を話している途中で、子供は毎回寝てしまうようになりました。
この即興の物語は、面白おかしくしないのがコツです(笑)。夫に任せると、気合を入れ過ぎて面白い話にしてしまうので、子供が笑い出してしまい、よく寝かしつけに失敗しました。
【先輩ママからのアドバイス】
寝かしつけは、子供と一緒に大人も早い時間に一旦寝てしまうのが一番のコツかもしれません。
寝かしつけに悩んでいるご家庭は、テレビなどの視聴も制限し、夜はゆったりと過ごすようにしてみてはどうでしょう。
3子供の眠りのツボに触れる
トントンしながら眉間を撫でます
私が子供に入眠儀式を始めたのは、1歳のころからです。きっかけは、もともと私が子供の頃、母親に子守唄を歌ってもらっていたからです。
やはり、子守唄を聞きながらトントンとされると、安心してストンと眠れる感じがしますよね。
私が入眠儀式として歌っている歌は『ゆりかごのうた』や「ねーんねーんころりよー♪」でお馴染みの『江戸子守唄』です。
子供が眠るまでこれらの子守唄をローテーションで歌いながら、片手で体を優しくトントンとたたき、もう片方の手で眉間を撫でると、かなりの確率ですぐに寝てくれるのです。
以前、子供がなかなか寝ないので胸の辺りを少し強めにトントンしていたら、子供が「あ”~~」と変な声になるのを楽しみ始めて、逆に目が覚めてしまったことありました(笑)。
【先輩ママからのアドバイス】
一番良いのは一緒に眠ってしまうことですね。また、部屋は真っ暗にしたほうがすぐに寝てくれますよ(くれぐれもアラームを忘れずに)。
ほっぺたに手を当てると安心して眠ります
娘が2歳くらいの言葉を色々喋り始める頃のことです。
寝かしつけに眉間をとんとん触ってあげると良いと聞き、寝る時に一緒にお布団に入って、眉間をクルクルトントン触りながら、その日あったことについてゆっくり話すように…。
お出かけしたことを思い出してお話しながら、「今日もえらかったね」「明日もまた楽しこといっぱいだね」「たくさん寝て明日も元気に遊ぼうね」などと声をかけます。
そして、だんだん寝息に近くなり、反応がなくなってきたら、ほっぺたに手を当てて子供の呼吸と合わせてやると安心して眠っていました。
娘は今10歳ですが、今でも眠そうな時、ほっぺたに手を当ててやると眠ってしまいます。
【先輩ママからのアドバイス】
子供は意外と敏感なので「さては、早く寝かせたいんだな」ってこと、すぐにバレてしまいます。
「お母さんは、まだお話していたいんだよ」という雰囲気を醸し出している方が、安心するんじゃないかなと思います。
4絵本で寝かしつけ
絵本を1冊読むと自然と寝ます
入眠儀式を始めたのは子供が2歳になってからでした。おすすめの入眠儀式は絵本の読み聞かせです。
夜寝る前に、子供が自分の好きな本を自ら持って来るようになったので、絵本を1冊読んであげてから寝るようにしていました。
以前、寝る前にDVDを見せていた時は、なかなか終わらないのでDVDを止めると、子供がグズってしまい寝てくれなかったことがありました。
絵本は短い時間で読むことができるので、寝るタイミングに切り替えもしやすいのがいいのだと思います。
【先輩ママからのアドバイス】
子供は「これをしたら寝る」ということを、自分で分かってくると自然に寝るようになるので、上手くリズムを作って寝てくれるようです。
また、事前に「○○をしたら寝ようね」等と声かけをするのも効果的ですよ。
絵本の読み聞かせでぐっすり
我が家では、なかなか寝ない子どもに、1歳過ぎから絵本の読み聞かせをするようになりました。
絵本の読み聞かせを始めようと思ったきっかけは、一度なかなか寝付かない子どもに、絵本の読み聞かせをしたら、ぱたりと眠ってくれたことでした。
まだ、月齢的に内容を理解するのは難しいのですが、私が読み聞かせる際の声のトーンやその雰囲気で寝つきがよくなったのかなと思います。
ただ、毎回この読み聞かせがうまくいくわけではなく、かえって興奮して寝付かなくなるといった失敗もありました。
【先輩ママからのアドバイス】
ママたちによっては、子どもの寝かしつけに苦労している人たちもいるかと思いますが、子どもに適した寝かしつけの方法を見つけることがポイントです。
電車に音の出る絵本の音につられてウトウト…
息子が1歳になる前は、授乳しながら眠ったり、抱っこして30分くらいすると眠ってくれていました。
ところが、1歳すぎてから子どもが重くなってきたのもあり、お布団で眠ってほしいなと思うようになり、入眠儀式を取り入れることにしました。
ただし、うちの子は、遊びながらいつの間にか眠ってしまうということは稀で、寝つきもあまりいい方ではありません。
絵本を読んでも、目はギンギンに開いていて、笑ったり相槌を打ったり。子守唄を歌っても、一緒に歌ったり手をたたいたり…。
これではいけないと思い、昼間に思いきり遊ばせて体力を消耗させたりしてみましたが、なかなかすぐ眠ることはできませんでした。
そこでとった対策が、息子が気に入っていた音の出る絵本の電車音でした。きっかけは、たまたま子供がそのボタンを押しながら、眠そうな顔をしているところを発見したことです。
電車のカタンカタン♪カタンカタン♪という音を、延々聞かせているとまぶたが重くなるようで、その後、夜眠るときの入眠儀式のようになりました。
【先輩ママからのアドバイス】
子供は、心音に似ている音を聞くと眠くなるんでしょうね(笑)。この方法は、電車好きの子にはおすすめです。
5入眠グッズの活用
大好きな毛布があれば寝ます
私の娘が入眠儀式を始めたのは1歳の頃でした。なかなか夜も日中も、まとめて寝てくれない娘で、睡眠不足も限界に…。
そんな時、赤ちゃんは心落ち着くものがあれば眠りに入りやすいと、育児書に書いてあったので試してみることにしました。
おもちゃや絵本や音楽、部屋の温度や匂いなど、様々な物を試してみました。その中で、娘が寝る前に欲しがるようになったのが毛布でした。
その毛布に包まると落ち着く様子で、毛布で顔や足をスリスリと撫でるだけで寝てくれるようになりました。
家族旅行や、車で出かける時にも必ず持っていくアイテムです。小学校3年生になった今でもスリスリはやめられてません!
本人は、学校のお泊まり会は毛布持っていけないの?と不安みたいです。
【先輩ママからのアドバイス】
意外な物一つで寝かしつけが楽になるかもしれないので、諦めずにゲーム感覚でお気に入りのグッズを見つけてみてください。