家事ストレスの原因&解消法に関する記事

家事ストレスをポジティブに対処!肩の荷が下りる解消法9

家事ストレスをポジティブに対処!肩の荷が下りる解消法9

家事ストレスを解消したい方に、家事ストレスを感じやすくなる要因、家事ストレスを解消する9つの方法などをおご紹介します。ストレスはうつ病や不定愁訴の元になりますので、自分に合った方法で家事ストレス軽減しましょう。

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体調不良の原因は家事ストレスじゃない?かなり楽になる解消法9

汚れた子供部屋

今は男性と女性が家事分担をするのが当たり前の時代ですが、家事ストレスは長年専業主婦をしてきた女性だけでなく、新婚・子育て中・仕事と両立するワーママなどにも意外とあるものです。

「家事・育児の分担に満足していますか?」との質問に、女性の61.6%は「満足」もしくは「どちらかと言えば満足」と回答していますが、男性は80%が満足とのこと。このギャップこそが女性の家事ストレスの要因の一つなのです。(注1)

こちらでは、主婦が家事ストレスを感じやすくなる要因家事ストレスを解消する9つの方法夫との円満な話し合いの方法などをお伝えします。たかがストレスと甘くみられがちですが、ストレスはうつ病や不定愁訴などの体調不良の元になりますので、家事ストレスと早めに向き合って対処しましょう。

主婦が家事ストレスを感じやすくなる要因

世の中には「三色昼寝つきで主婦は暇」と誤解している人もいますが、主婦は忙しいものです。仕事・育児・家事などに追われ、したいことは多くあるのに全てをこなすことは難しく、プライベートが疎かになりがちなのが現実です。その消化不良が家事ストレスの要因に繋がるのは勿論ですがそれ以外にも要因はあるのです。

夫の発言

本人に悪意が無い発言でも、主婦は何気ない夫の一言に傷つきストレスを抱えることがあります。
最近ではイクメン、カジメンが増える一方でブラック夫も健在。「自分は外で仕事をしている」「自分の方が妻より稼ぎが良いから」「飲み会も仕事だから」などと主張されることも。

夫の発言に傷つく必要なし!

毎日の仕事に疲れているのはお互い様なのです。「あなたの言い分も分かるよ。」と相槌をうちつつ、きちんと家事の大変さを伝えましょう。

名もなき家事

トイレットペーパーを片付ける様子

必要だけど夫が見落とす名もなき家事は、主婦を苦しめるストレスの一因です。名もなき家事は夫からすれば「存在しない仕事」ですので、夫に仕事を頼んだ際は概ね発生します。また名もなき家事をしても夫には働いていることが分からず、「主婦は暇だね」なんて勘違いされることも。

よく言われるのがトイレットペーパーの補充。高い所にストックしているご家庭も多いので、本当は夫がやってくれると助かるのですが。買って来たものを冷蔵庫に入れたり、加湿器の水を補充したり、掃除機のゴミ処理なども、意外と見落とされがちな名もなき家事です。

「掃除をして」とお願いすると掃除機をかけてくれる夫は増えてきましたが、掃除した後に掃除機のごみの処理という名もなき家事までしてくれる人はまだまだ少ないのが現状なのです。

休みなしの家事分担

夫の休日に「主婦には休みが無いのだな」と感じた経験をした主婦は少なくありません。
休日モードでゆっくり朝寝を楽しみ、のんびり昼寝や趣味などの充実した時間を過ごす夫。しかし、その横で主婦は朝、昼、晩の食事の用意をし、家庭によっては子供の面倒も。そして他の家事もこなしているのです。

総務省が発表した「家事活動等の評価について-2011 年データによる再推計-」を見ても、男性の家事労働の割合は約1割で女性が9割。子供の面倒を率先してやってくれるイクメンは増えていますが、家事のおよそ1/3を占める炊事をしてくれる夫はまだまだ少ないのが現状。(注2)

そのため本当にママが休める日は無いのです。

無償労働&無評価

無償労働貨幣評価額に占める女性の構成比を算出した結果、80%以上でした。
1981年以降の5年ごとに行われた調査結果では、男性の伸び率が徐々に高くなっていますが、それでもまだまだ女性の無償労働が多いと言わざるをえません。(注2)

例えば保育園に入園前に用意する布団カバーや食事のエプロン作り、全ての持ち物に名前を付けるなどの入園準備は妻の仕事と捉えている人が多くいます。

人には得手不得手があるので苦手な夫に裁縫をすべきとは言えませんが、だからこそ「ありがとう」の気持ちを伝えることが大切になるのです。頑張りは認められるだけでも、妻のストレスは緩和されます。

家事ストレスによるうつ病への注意

うつ病とは、精神的ストレスなどが原因でエネルギーが不足することで脳のシステム全体にトラブルが生じ、憂鬱な気分、欲の低下(睡眠欲、食欲など)といった心理的な症状が続いたり、肩こりや頭痛などの身体的症状が現れたりする病気です。

日本国内のうつ病経験者は3~7%で増加傾向にあるというデータもあり、決して珍しい病気でありません。

家事ストレスも例外ではなく、うつ病を引き起こす要因になることがあります。そのため家事ストレスを軽減することはうつ予防にも繋がるのです。

うつ病の前兆

  1. 嬉しい、楽しいと感じない
  2. いいことがあっても気が晴れない
  3. 好きなことをしているのに楽しくない

こうしたうつ病の前兆が2週間以上続く場合はうつ病が疑われます。まずは食事や睡眠の質、起床時間、入浴などの生活習慣を見直し、エネルギーが底を尽きないように充電すること大切。家事などのストレスを貯めないように気を付け、症状に応じて病院を受診しましょう。(注3、4)

また家事ストレスを強く感じるだけでなく、あなたが片づけられずに家族を困らせてしまう状態の場合は、原因が別にあることも考えられます。自分自身を責めずに、一度メンタルクリニックや心療内科を受診するとよいでしょう。

家事ストレスを解消する9つの方法

ストレスは安心できる状態になると解消しやすくなりますが、問題を直接解消するだけでなく、考え方や捉え方を変えることによっても解消することができます。ストレスの基にうまく対処していきましょう。

家事の優先順位を決める

「あれもこれもやらなければと思うと、先の見えない無償労働に気が重くなる」という時は、その日の家事の重要度で片付ける順番を決めましょう。

家事優先順位の一例

  1. 食事
  2. 洗濯
  3. 子供の提出書類作成
  4. 掃除
  5. 買い物

メモに書き出すと頭の中が整理されます。また「明日は雨の予報だから、今日は2番までは頑張ろう」などとハードルを低くすることで、やる気が出やすくなります。

その日の体調や気分によってできる範囲を調整し、一日の家事に優先順位を決めストレスを貯めないようにしましょう。

掃除機をかける日を減らす

掃除機

掃除機をかける前は、まず床に散らかっている物を片付けなければいけません。そのため子供が小さくホコリが気になり掃除機を毎日かけないと汚いと感じていても、掃除機をかけることに負担を感じる人が少なくありません。

そういう場合は、食卓テーブル周りは毎日かけて他の所は一日おきに掃除機をかける、ハンディモップやクイックルワイパーで済ませるなどと工夫をすることで、重い掃除機をかける負担を減らせます。

洗濯物の片づけは各自にお願いする

洗濯物を畳む子供

「洗濯物を干すのは嫌いじゃないけど、畳んだり片づけたりするのが負担」と言う主婦も少なくありません。そのためハンガーにかけて干し、そのまま畳まず部屋のクローゼットにしまうご家庭もあります。けれど家族全員の服を畳んで片づけるとなると、ママはかなり大変。

ですから思い切って洗濯物の片づけを家族全員にお願いしてみましょう。ママが片付ける洗濯物がかなり減るため、家事ストレスはかなり軽くなります。

例えば洗濯後BOXを家族分作り、取り込んだらそこに入れるだけ。後は家族一人一人にお任せしてしまえばよいのです。そうすることで、畳む量は減り、畳んだ後の仕分け、引き出しへの収納と家事が軽減できます。

冷凍野菜や乾物、常備菜に頼る

冷凍野菜

冷凍野菜や乾物をストックすることで、天気の悪化や体調不良で買い物に行けないときも対応できます。冷凍野菜や乾物は栄養価が高く価格も安定していますし、カットされているものもあるため調理の負担も減らせられます。

また常備菜を週末に作り置きすれば、平日は簡単料理や市販の総菜にプラスするだけで簡単に栄養価をアップすることができます。冷凍野菜や乾物、常備菜をストックするだけで、毎日の調理はグッと楽になります♪

名もなき家事を減らすルールを作る

ルールを作ることだけで、夫や家族が名もなき家事が多くあることに気が付いてくれます。

例えば食品を購入したら冷蔵庫へ。トイレットペーパーを購入したらトイレットペーパーフォルダーの中に片付けるなど、購入したものを最後まで責任をもって収納するといったルールを作るとよいでしょう。そうすることで、名もなき家事の負担を減らすことができます。

あえて部屋の掃除をしない

散乱した物

夫との根競べになりますが、いつも完璧に家事をこなしていた妻の家事が怠りだしたら、さすがに鈍い男の人でも数日で気が付きます。

「部屋汚れているよ」と言われたらしめたもの。「ごめん!(家事、育児、仕事が)大変すぎて手が回らないの」と言いましょう。大抵は掃除してくれます。完璧主義の妻ほど汚れ具合がよくわかり夫も気が付いてくれます。

お金を払って家族以外に助けてもらう

金銭的に余裕がある場合は検討してみると良い方法です。お掃除ロボットに毎日のお掃除をしてもらう。年に数回ハウスキーパーにきてもらい普段できない掃除をしてもらう等、家庭のお財布と相談しつつ考えてみるのもいいでしょう。

全て自分一人で抱えているとストレスの原因になりますので、「お金を払って助けてもらうなんて」と後ろめたく感じる必要はありません。母親の健康が家族にとっては一番大切なことです。困った時に他の人の助けを借りることは、子供にも教えておきたいとても大切なことです。

ご褒美等でモチベーションをUPする

花

家事にやる気が出ないのは、誰にも評価されず、やって当たり前の風潮があるからです。そんな気持ちを打破すべく、自分にご褒美をあげましょう。

例えば洗濯をしたら好きなお菓子を食べる。掃除機をかけて綺麗な部屋に花を飾るなど、小さなことでもいいのです。家事の合間に小さな楽しみを作り、「自分は毎日の頑張っている」と褒めてあげましょう。

夫と話し合う

家事が大変なことに夫が気付いていない場合もあります。男性は種の保存のためにあら捜しはしない脳を持っていますので、「なんで気が付いてくれないの?」と思ってあなたが睨んだりイライラを態度に出したりしても、「何か怒っている?」としか感じないのです。

それよりも「掃除が苦手だから手伝ってほしい。」などと現状を素直に伝えてみましょう。

内閣府男女共同参画局が「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」(注5)をインターネット上で公開しています。上手く夫に話せないと感じる人は、このシートを活用するのも方法の一つです。

家事ストレス解消には現状認識も重要!

同じ女性でも環境の違いにより感じる家事ストレスが変わることがあります。

結婚したばかりの新婚、子供ができて育児中、仕事を辞めて専業主婦になった、仕事を始めて家事育児と両立中といった環境の変化に応じて、自分の現状認識を改めて夫との家事分担などを見直すことも、家事ストレスの軽減には重要です。

新婚:夫と生活習慣の違いを認識する

結婚前は気付かなかったことも生活を共にして「洗濯の畳み方が気に入らない」「前はもっと手伝ってくれたのに」と感じることもあるでしょう。

育ってきた環境が違うのです。生活習慣が違うのも家事の仕方が異なるのも仕方のないこと

夫ばかりを責めていては、夫婦円満に過ごすことが難しくなります。まずは家事分担を決め、自分が何に不安や不満を感じているかを冷静に伝え、話し合いでひとつずつ解決していきましょう。

育児中:自分を責めない

今までは苦に思わなかった家事でも大変に思うことが増えてきますが、それは当たり前のこと。慣れない赤ちゃんのお世話は大変です。24時間休みはありません。「ママ友はできているのに、何で私はできないんだろう」と自分を責める必要はありません。

ご家庭によって家事の仕方も子育ても様々ですので、自分自身を否定するのではなく前向きに「今は家事ができなくても、子育ては頑張っている」と胸を張りましょう。

専業主婦:立派な仕事と認識する

専業主婦なのに…と思って罪悪感を感じがちですが、主婦の仕事はハウスキーパーに頼むと費用が発生するものばかり。しかも1日に平均7.56時間もの時間を家事や育児関連の仕事に割いているのです。まずは自分が家事労働で得られるはずの対価を認識しましょう。(注6)

専業主婦の仕事を報酬に換算すると?

1日の家事時間を8時間とし、女性のパートタイム労働者平均時給1,054円(注7)で年間報酬を計算すると、年間約300万のもの報酬になります。それだけの大金を家族のために無償労働しているのです。

  • 8時間×1,054円×365日=3,077,680円

子育て中の専業主婦の仕事は、待機時間が長い仕事。家族の体調不良や送迎など、求めに応じていつでも対応できるように待機している時間が多いため、1日の労働は7.56時間と換算されてしまいますが、現実は体を24時間空けておかねばなりません

「子供や夫がいる夜間や休日も家族の健康や安全、情緒面を気にかけているから神経が休まらない」と感じる専業主婦も多いです。ですから自分が休みなく家族を支えている立派な仕事をしていることを認識し、堂々と胸を張りましょう。

仕事と両立する主婦:働く目的を再認識する

「キャリアアップのため」「仕事のやりがい」「生活費を稼ぐため」「自分の趣味にお金に充てたい」「子供の学費に充てたい」など色々と思い当たるでしょう。仕事や家事に疲れたと感じた時こそ、仕事をする目的は何だったのかを再確認することで、モチベーションをUPに繋げましょう

またフルタイムで仕事をする主婦は、夫と同じだけ外で働いています。不得意分野への協力はお互いに大切ですが、男女平等の意識は子育ての上でも非常に重要。

最近はイクボス宣言している会社も増えてきていますので、夫も自分と同じように家事育児を分担する責任があることを再認識し、面倒だからと自分一人で背負い込まずに、家事負担を平等にできるように話し合いましょう。

話し合いがダメなら離婚!?円満な解決方法

夫と二人で話し合っても話がうまく進まない場合は、夫婦ともに信頼できる両親や友人などの第三者に入ってもらって話を進めることも方法の一つです。

それでも上手くいかずに離婚を真剣に考えるようなら、まずは夫婦円満調停による話し合いを検討しましょう。第三者に話し合いの中間に立ってもらうため、証人にもなりおすすめです。

夫婦円満調停とは?

家庭裁判所を利用して円満解決をすることを目的とした調停です。離婚調停とは異なり夫婦の関係を回復することが目的ですので、解決策の提示や助言をしてくれます。
話し合いが終わった際に調停調書(夫婦の努力目標)などを作成しますので、決定事項が明確になるだけでなく後々見返すことで継続しやすい環境になります。(注8)

「調停をするほどではないけど、第三者への相談もできない」という人は、他のママ達が家事をしない夫をやる気にさせた方法を試してみましょう。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。