離乳食作りは冷凍解凍テクでかなり楽になる!市販のフリーズ食材も活用しよう
離乳食は一度に沢山作って冷凍しておくと、毎回の食事の支度が時短でき、ずいぶん楽になります。しかも離乳食におすすめの冷凍食材11種類を使えば買い出しも楽に。
離乳食作りに手間をかけたくないママは、4種類の容器別冷凍方法と解凍方法を覚え、離乳食に使いやすいおすすめ市販冷凍食材11種類も取り入れつつ、美味しくて栄養たっぷりの離乳食を時短で作りましょう。
離乳食を作っても冷凍できないものはある?加熱後の食材は冷凍可
離乳食でよく使われる食材の中には、冷凍できないものもありますが、加熱調理後であれば冷凍できます。
冷凍に不向きな食材
- じゃがいも
- レタス
- 豆腐
- きゅうり
- 牛乳
- 生卵
- マヨネーズ など
離乳食でよく使われる食材の中には、冷凍できないものもありますが、加熱調理後であれば冷凍できます。
ただしじゃがいもは茹でて潰せば冷凍できますし、離乳食用にきゅうりもすりおろしてしまえば冷凍できます。
離乳食の4つの冷凍方法!保存容器ごとのやり方や注意点
まずは離乳食の冷凍保存方法を、使用する4種類の容器ごとにみていきましょう。同じ冷凍でも容器によって注意点が異なります。
知らずに冷凍するとせっかくまとめて冷凍したのに、1度で全部を解凍して食べなければならない羽目になることもあるので気を付けて!
製氷皿での離乳食の冷凍方法!1ブロックの量を計って同じにすると便利
少量のドロドロ離乳食を小分けにして冷凍できる製氷皿は、離乳食初期によく使われる冷凍容器ですが、フタなしの製氷皿で保存する場合はラップでしっかりと密閉し、冷凍保存袋に入れて保存してください。
製氷皿での冷凍は離乳食のだしの冷凍などにも向いていますが、ワンブロックを1匙分ずつにしたり、1ブロックにお粥何グラム、スープ何ccなどと量が分かるように計ったりして冷凍すると使いやすくなります。
製氷皿での離乳食の冷凍例
- 離乳食初期のお粥
- 離乳食初期の茹でてすりつぶしたうどんやそうめん
- 下茹でしてみじん切り又はすりつぶした離乳食初期の野菜
- 離乳食用のだし汁や野菜スープ
製氷皿のままだと冷凍庫内がかさばるため、完全に凍った中身を取り出して冷凍用ジッパー付き袋に入れ替えて保存すると、省スペースで色々な種類の離乳食を冷凍できます。
フタ付き保存容器での離乳食の冷凍方法!1食分ずつ小分けにする
離乳食が中期や後期に進み赤ちゃんが1回に食べる量が増えてくると、フタ付き保存容器が離乳食の冷凍に活躍してくれます。
フタ付き保存容器なら、そのままレンジで解凍できるのでとても便利。お弁当箱にもなるタイプなら、解凍してそのまま持っていくこともできます。
フタ付き保存容器皿での離乳食の冷凍例
- 離乳食中期以降のお粥や軟飯
- 茹たうどんやそうめん、スパゲティ、マカロニ
- 完成した肉団子やハンバーグ、ミートソース
- 角切りかぼちゃやサツマイモ、ブロッコリーなどを数種類混ぜたもの
ただし保存容器のフタは種類によって電子レンジにかけられない商品もあるため、その場合はフタを外して加熱しましょう。
フリーザーバッグでの冷凍方法!菜箸で1回分ずつ筋をつける
ジャガイモやサツマイモなどのペーストやホワイトソースなどドロッとしたペースト状の離乳食は、食品の冷凍保存に適したスーパーなどで販売しているフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
袋に入れたら平らに伸ばし、1回に使う分ずつ箸で筋を付けておくと、解凍する時にポキポキ手で折って使えるので便利です。
フリーザーバッグでの離乳食の冷凍例
- ペースト状にした野菜
- ホワイトソースやミートシース
- 下茹でしてみじん切りにした野菜
- ミンチにした肉
- フレーク状にした魚
- 小分けにしたブロッコリーや角切りかぼちゃ
省スペースなフリーザーバッグは、冷凍保存の強い味方です。袋のサイズは色々ありますので、使いやすい大きさの袋を利用してください。
ラップでの離乳食の冷凍方法!平らに包んだらフリーザーバッグへ
ラップは離乳食の冷凍にも良く使われますが、加熱した食材をそのまま冷凍し、凍った食材をすりおろして使う時に便利です。
ただし冷凍やけしやすいのが難点ですので、食材を平らにしてラップで包んだら、フリーザーバッグにいれてから冷凍しましょう。
ラップでの離乳食の冷凍例
- 離乳食後期以降のお粥や軟飯
- ホワイトソースやミートシース
- 下茹でした野菜
- 1食分ずつ切った食パン
- フレーク状にした魚
- 茹でたうどんなどの麺類
保存容器やフリーザーバッグを使用して冷凍する際は、八分目程度までにしましょう。容量いっぱいまで入れると容器や袋の破損の原因になりますし、レンジでの解凍時に吹きこぼれる恐れがあります。
離乳食を冷凍する際は8つのポイントに気を付けて!
離乳食を冷凍すると時短できますが、冷凍する時にひと手間かけることにより、雑菌の繁殖や食材の旨味が損なわれることを防ぐことが大切です。
また、いざ解凍して調理する時にも、ちょっとしたポイントに気をつけて冷凍しておくことで、調理が時短でき使い忘れも防ぐことができます。離乳食を冷凍する時には、以下の8点に気を付けるようにしましょう。
1新鮮な食材を使う
離乳食に使う食材は、新鮮なものを選びましょう。買い物したら長く冷蔵庫で保存せず、出来るだけ早く調理して冷凍保存するようにします。特に葉物野菜は、鮮度の劣化が早いので気を付けましょう。
2調理する際は清潔に!
離乳食を作る際は、手をきちんと洗ってからにしましょう。まな板や包丁などの調理器具は、洗剤できれいに洗った後に熱湯消毒をすると雑菌の繁殖を防ぐごとができます。
31回分ずつ小分けにする
赤ちゃんの食べる量にあわせて1回分ずつ小分けにして冷凍しましょう。初期は製氷皿、中期はフタ付き保存容器、後期以降はラップや冷凍用ジッパー付き袋と、1回の量が増えるのにあわせて、保存容器も変えていきます。特に、初期の初めのうちは1匙ずつ冷凍すると計量が楽です。保存容器は、清潔なものを使用してください。
4冷めてから冷凍庫にいれる
温かいものは、冷めてからフタをして冷凍庫に入れるようにしましょう。温かいとフタの内側に水蒸気がついてしまい、雑菌が繁殖します。
5きちんと密閉する
冷凍庫内で空気や霜に触れると、食材が乾燥して酸化しやすくなります。保存容器のフタや袋のジッパーは、きちんと閉めましょう。ラップを使う場合も、きちんと密閉し空気を抜いてから冷凍しましょう。
6食材の名前と保存した日付を容器にメモしておく
冷凍庫に入れる前に、保存容器に食材名と日付をメモしたシールを貼り付けておきましょう。そうすることにより、冷凍庫内で使う食材を手早く見つけることができ、使い残しも防ぐことができます。また、何日に冷凍したか分かりますので、保存期間の管理もできます。
7出来るだけ早く凍らせる
食材を素早く凍らせることにより、味や食感の劣化を最小限に止めることができます。食材は、なるべく薄くしてムラなく均一に凍るようにしましょう。金属トレーの上に乗せて冷凍すると、早く凍らせることができます。
8冷凍庫の奥の方に置いておく
家庭の冷凍庫は開閉する回数が多いため、温度を一定に保つことが非常に難しいものです。なるべく冷蔵庫の奥の方におくことで、温度変化を最小限にくい止められ、食材の品質低下を防ぐことができます。
離乳食の冷凍に便利なおすすめ容器4選
離乳食の保存容器は家庭にあるものを利用することもできますが、最近は離乳食用の便利な保存容器が、赤ちゃん本舗や西松屋などのベビー用品店やネットショップで販売されています。保存容器がまだないママのために、おすすめ便利容器4選もご紹介します。
わけわけフリージングブロックトレー
リッチェル
価格:330円 + 税
小分けでの離乳食の冷凍保存に便利なフタ付きのトレーです。1ブロックの容量は、50ml以外にも、15ml、25mlとラインナップが豊富です。フタがトレーと分かれているので、食材を注ぎやすくなっています。また、サイズが違っても重ねて保存することができます。
わけわけフリージングカップ
リッチェル
価格:750円 + 税
カラフルな可愛いシリコンカップのセットです。冷凍庫から使いたい分だけ取り出して電子レンジで解凍できます。そのままお弁当に入れることもできます。透明のフタ付きなので、中身を確認することができます。50mlサイズも販売されています。
OXO Tot(オクソートット) ベビーブロックフリーザーコンテナ Sサイズ
OXO Tot(オクソートット)
価格:1,500円+税
離乳食を冷凍するだけでなく持ち運びにも便利もできるオシャレな保存容器です。強力密閉されるので、汁物も安心して持ち歩けますし、トレー付きなので冷凍庫の中でまとめて保存できるのも魅力。中に目盛りがついているので量の目安も一目瞭然。
離乳食小分け容器 60m
プチアンジュ(Le petit Ange)
価格:199円(税込)
電子レンジでの調理が可能なフタ付きの便利な保存容器です。容器にフタがくっついているので開閉が簡単でフタを無くす心配もありません。
60ml×10個のセットと30ml×10個のセットがあり、価格は同じです。
冷凍した離乳食の解凍方法!吹きこぼれに注意して
せっかく冷凍した離乳食を無駄なく使うためにも、きちんとした解凍方法を知っておきたいです。解凍方法別の注意点をまとめました。
離乳食は、衛生面からみて常温での解凍は危険ですのでやめておきましょう。冷蔵庫で解凍する場合は、レンジや直火で必ず加熱してから食べさせてください。
レンジでチン!
加熱時間が長すぎると離乳食の水分が蒸発してしまいますので、温めすぎに注意しましょう。温めムラ対策として、途中でかき混ぜながら加熱してください。
また離乳食は水分が多めですので、大き目のお皿に入れたり下にトレーやお皿を敷いたりして拭きこぼれへの注意が必要です。
お鍋で煮る
お鍋で冷凍離乳食を調理する際は、量が少ないので焦げ付きに注意。お味噌汁やスープ、お粥などに冷凍野菜を加える場合は、冷凍のまま調理途中のお鍋に入れて加熱してください。
家庭に小さな鍋が1つあると冷凍した食材での少量調理や後片づけが楽なので、離乳食専用の鍋が一つ用意しておくことをおすすめします。
離乳食の冷凍期間は何日?目安は1週間から10日
離乳食を冷凍保存した際は冷凍して何日目かが分かるように日付を記入し、出来るだけ早く使いきりましょう。一度に多く作り過ぎると期間内に食べきれなくなるので注意してください。
離乳食の冷凍保存期間(目安)
冷凍した離乳食は1週間~10日程度で使い切るようにしましょう。※保存期間をすぎたものは廃棄してください
離乳食は大人が食べる食材の保存可能期間の1/3。ただし家庭の冷凍庫は開閉回数が多いので温度を一定に保つことができず、全ての冷凍した離乳食がこの期間なら安全とは言い切れません。
離乳食に便利なおすすめの冷凍食品11種
離乳食の冷凍方法をご紹介してきましたが、何種類もの食材を下ごしらえして冷凍保存しておく時間がないというママも多いかと思います。そんな時に便利なのが市販の冷凍食品です。
今後、幼稚園のお弁当作りが始まった際も、市販の冷凍食品が使いこなせると毎朝のお弁当作りが楽になるでしょう。
市販の冷凍食品は、高度な冷凍技術により急速冷凍しているので、食材の栄養価や風味が長期間にわたり保たれます。家庭で作る冷凍離乳食と異なり保存期間が長いですので、買い置きしておくといざという時に役立ちます。
おすすめの冷凍食品を11種類ご紹介します。スーパーや生協の宅配などで購入できますので、一度試してみてはいかがですか?
1冷凍かぼちゃ(初期から)
一つずつバラバラに冷凍されているので使いたい個数だけ、レンジなどで解凍して使います。初期の離乳食では、かぼちゃレンジで柔らかくしてからペースト状にして食べさせます。解凍後、皮は取り除きましょう。
2冷凍ブロッコリー(初期から)
1房ずつに分けられているので、使いた個数だけ使えます。初期の離乳食にブロッコリーを使う場合は、冷凍のまますりおろしてお粥やスープに加えると良いでしょう。
3冷凍ほうれん草(初期から)
カットされてバラバラに冷凍されているものが、離乳食にはおすすめです。ほうれん草を冷凍のまますりおろして離乳食のお粥やスープに加える以外にも、卵焼きや茶わん蒸しに入れても食べやすいです。
4冷凍さといも(中期から)
さといもは、洗って皮をむくのに時間がかかるので、冷凍食材があると助かります。使いたい数だけ、解凍して使います。初期はそのままペースト状にして食べさせることができます。ほぐした白身魚と混ぜて食べさせると、魚も食べやすくなります。
5洋風野菜ミックス(初期から)
色々な野菜が入っているので、数種類取り出してスープやシチューに利用できますし、使いたい野菜だけ取り出して使うこともできる便利な冷凍食材です。
入っている野菜の内容により使える時期が異なりますので、使用前に確認してください。
6ミックスベジタブル(後期から)
彩のよいミックスベジタブルは、離乳食作りの強い味方です。皮を剥いて裏ごしすれば初期から使えますが、そのまま使うなら後期からにしましょう。冷凍のままスープやチャーハンなど色々な料理に使えます。
7冷凍枝豆(中期から)
冷凍の枝豆は皮付きタイプと皮剥きタイプ、両方販売されていてどちらも離乳食に使えます。
初めて与える場合はすりつぶしてお粥に混ぜて食べさせるとよいでしょう。慣れてきたら薄皮を向いて月齢に合う大きさに刻み、スープなどに加えて与えます。
8冷凍豆腐(初期から)
小さくカットされた豆腐がバラバラで冷凍されているので、必要な量だけ使うことができます。お味噌汁やスープに冷凍のまま入れて加熱します。少しタンパク質が少ないなという時に役に立ちます。
9冷凍ひき肉(鶏:中期から、牛・豚:後期から)
ひき肉は、離乳食作りに欠かせない食材です。バラバラに冷凍されているので、少量ずつ使うことができ、解凍時間も短くてすみます。
チャーハンやハンバーグ・ミートソース・そぼろなど、色々なメニューに使うことができます。肉の種類により使用開始時期がことなりますので、注意してください。
10冷凍鶏ささみ(中期から)
鶏ささみの冷凍食材は1本ずつバラバラで、離乳食のささみレシピを作る場合も必要な本数だけを使えてとても便利。初めは冷凍のまますりつつぶしてお粥にまぜるとよいでしょう。
11冷凍うどん(初期から)
離乳食1食分ずつ分けて冷凍されている、とても便利な冷凍うどんもあります。普通の冷凍うどんを離乳食に使う場合塩分が多いので、一度煮てから湯を捨てて調理に使います。
離乳食のうどんレシピはバリエーション豊富ですが、だし汁に野菜を混ぜて柔らかく煮てから食べさせると簡単。お粥のストックを切らした時などにも助かります。
子育て4コマ漫画:離乳食を冷凍する時に失敗しがちなこととは?
離乳食を冷凍すると便利なことはよく知られていますが、大人の料理のような冷凍方法では少量の離乳食に不向きなので、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように痛い目にあうことも。
また「赤ちゃんには新鮮な食材を」と離乳食本に書かれているため、生鮮食材にこだわって買い出しに苦労するママもいますが、育児は食だけに力を注いでも上手くいきません。
ママがすべき仕事は離乳食作り以外にもたくさんあり、赤ちゃんも美味しい離乳食ばかりでなくママと過ごす時間求めています。
特にワンオペのママは市販の冷凍食材や冷凍食品、ベビーフード、パパがいる週末の離乳食の冷凍などを上手く利用して「赤ちゃんの時期をどうやって楽しもう?」と自分主体で考えることも大切です。
また離乳食のスケジュール作りや赤ちゃんが食べられる食材管理はけっこう大変なので、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画が掲載されているマーミ―の離乳食スケジュールの記事なども参考に、できるだけ楽をしましょう!