離乳食のきゅうりはどう使う?段階別の使い方のキホン
きゅうりは鮮やかな緑色で離乳食に彩りを添えてくれる、使い勝手のよい野菜です。ひな祭りやクリスマス、お誕生日などのイベントメニューにも活躍してくれるので、使い方を知っておくととても便利ですよ。
生のきゅうりには独特の青臭さがありますが、皮をむいて種を取り、しっかり加熱すると風味がやわらぎ、赤ちゃんにも食べやすくなります。この記事では、段階別のレシピと下ごしらえのコツを中心にご紹介します。
きゅうりは、加熱すれば離乳食初期ごろから取り入れやすく、完了期になれば皮付き・生でも使えるようになります。赤ちゃんのころからきゅうりの風味に慣れておくと、完了期のきゅうりスティックなども喜んで食べてくれることが多いですよ。月齢や食べ進み方には個人差があるので、お子さんの様子を見ながら、無理のないペースで取り入れてくださいね。
きゅうりの下ごしらえと青臭さを抑えるコツ
大人はきゅうりを丸ごと切っていただくのが一般的ですが、お口の発達がこれからの赤ちゃんには、硬い皮はまだ食べにくいもの。離乳食中期ごろまでは、ピーラーで皮を丁寧にむいてあげましょう。大きく育ったきゅうりの種も口に残りやすいので、スプーンなどでこそげ取ってから使うと食べやすくなります。
きゅうりの皮やヘタの近くには、ウリ科の植物に多い苦味のもと(ククルビタシン)がほんのり含まれています。この苦味が、赤ちゃんが食べたがらない一因になることも。皮をむき、しっかり加熱すると青臭さや苦味がやわらいで、ぐっと食べやすくなりますよ。
もし青臭さを嫌がるようなら、皮付きのまま塩を振り、まな板の上でころがす「板ずり」もおすすめです。えぐみが抜けて、色も鮮やかに。赤ちゃんに使うときは、板ずりのあとに塩をしっかり洗い流してから調理しましょう。
段階別 大きさ・やわらかさの早見表
同じきゅうりでも、時期によって切り方や加熱のやわらかさを変えると、赤ちゃんが食べやすくなります。調理のときの目安にしてください。
| 時期 | 大きさ・やわらかさ | 皮・生について |
|---|---|---|
| 初期(5〜6ヶ月ごろ) | なめらかなペースト状(ポタージュ状) | 皮・種を除いて加熱 |
| 中期(7〜8ヶ月ごろ) | 粗めのペースト〜ごく細かいみじん切り(絹ごし豆腐くらい) | 皮・種を除いて加熱 |
| 後期(9〜11ヶ月ごろ) | 粗めのみじん切り(歯茎で潰せるやわらかさ) | 皮は細かく刻んで少量から・加熱 |
| 完了期(12〜18ヶ月ごろ) | 1cm角〜スティック状(歯で噛み切れるかたさ) | 皮付き・生でもOK |
皮の食感に慣れさせるのは、歯茎で食べ物を潰せるようになる後期ごろから。細かく刻んで、しっかり煮てやわらかくしてから少量ずつ取り入れていきましょう。完了期になったら、野菜スティックにしてディップを添えると、手づかみメニューとしても楽しめます。
新鮮なきゅうりの選び方
離乳食に使うなら、長く冷蔵庫に置いたものより、買ってから日が浅い新鮮なきゅうりがおすすめです。新鮮なものは風味がよく、青臭さも比較的おだやかです。表面にハリがなくシワが寄っているものは水分が抜けているサインなので避けましょう。なお、多少曲がっていても生育によるものなので、味には影響しませんよ。
新鮮なきゅうりを選ぶポイント
- 表面の緑色が濃く、鮮やかである
- 太さがなるべく均一で、ハリがある
- 表面のイボがチクチクと立っている
- ヘタがしおれておらず、みずみずしい
きゅうりの保存方法
きゅうりは低温や急な温度変化が少し苦手な野菜で、10〜15℃くらいの保存が向いています。冷蔵庫に入れるときは、冷やしすぎないよう野菜室へ。水分の蒸発を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーで包み、育っていたときと同じようにヘタ(細いほう)を上にして立てておくと長持ちします。冬場など室温が15℃以下のときは、風通しのよい場所での常温保存がおすすめです。風味を損なわないよう、4〜5日を目安に使い切りましょう。
きゅうりの冷凍保存と時短活用術
離乳食作りでは食材を冷凍ストックしておくと便利で時短になりますが、きゅうりも冷凍OK。旬の時期にまとめ買いしたときや、調理をラクにしたいときに活用しましょう。
きゅうりは水分が多いため、冷凍するとシャキシャキ感はなくなりますが、そのぶんやわらかくなって赤ちゃんには食べやすくなります。一度に下処理できるので、時短にもぴったりです。
きゅうりの冷凍保存方法
皮と種を取り除き、時期に合わせてすりおろすか細かくカットして冷凍します。製氷皿に入れるか、薄く平らにしてバットに広げて凍らせましょう。凍ったらジッパー付きの袋に移し、2週間を目安に使い切ってください。
冷凍したきゅうりは、解凍せずにそのまま電子レンジや鍋に入れて加熱調理に使います。必要な分だけポキッと折って使えるので、毎日の調理がぐっとラクになりますよ。
段階別 きゅうりの離乳食レシピ8選
きゅうりのさわやかな緑色は、離乳食に彩りを添えてくれて、赤ちゃんが目でも食事を楽しめます。きゅうりをおいしく食べてもらえる、段階別のおすすめレシピを8品ご紹介します。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月ごろ)のレシピ
初期は、皮と種を取り除いて加熱し、なめらかで飲み込みやすいペースト状に。熱湯でゆでるか、ラップをして電子レンジで加熱してからすりつぶしましょう。まとめて作って冷凍しておけば、お粥に混ぜるだけでサッと使えます。手づくりのだしでのばすと、よりやさしい味わいになりますよ。
きゅうりのだし煮ペースト(初期)
材料:きゅうり10g(皮と種を除いたもの)、だし汁10〜15ml、片栗粉適量
- きゅうりは皮と種をむき、やわらかくなるまですりおろすか、ゆでてすりつぶします。冷凍ペーストをそのまま使ってもOKです。
- 小鍋にだし汁を入れて火にかけ、きゅうりを加えて弱火でひと煮立ちさせます。
- 少量の水で溶いた片栗粉を、火を止めた鍋に回し入れてよく混ぜ、トロトロになったら完成です。
※だし汁の量はお好みで調整してください。おかゆに混ぜるほか、やわらかくゆでたうどんに和えるのもおすすめ。だし煮ごと冷凍しておくとアレンジが簡単です。
きゅうりとリンゴのすりおろし和え(初期)
材料:きゅうり(皮と種を除いたもの)1/8本、リンゴ1/8個
- 皮と種をむいたきゅうりを加熱してやわらかくし、なめらかなペースト状にすりつぶします。冷凍したものを解凍・加熱してもOKです。
- 皮をむいたリンゴをすりつぶします。
- きゅうりとリンゴを合わせたら完成です。
※リンゴの甘みと酸味が加わるので、青臭さが苦手な赤ちゃんでも食べやすい味わいになります。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月ごろ)のレシピ
中期は、皮と種を取り除き、粒が少しザラつく程度に粗くすりつぶすか、2〜3mmの細かいみじん切りに。さっと湯に通す程度でも、舌で上あごに押しつけて潰せるやわらかさ(絹ごし豆腐くらい)になればOKです。赤ちゃんに人気の納豆やシラス、鶏ささみと合わせると、メニューの幅が広がります。
きゅうり納豆(中期)
材料:きゅうり(皮と種を除いたもの)10g、ひきわり納豆20g(1/2パック弱)、だし汁大さじ1杯
- きゅうりは皮と種をむいてやわらかくゆで、2〜3mmのみじん切りにします。
- ひきわり納豆ときゅうり、だし汁を軽く混ぜたら完成です。
※きゅうりとひきわり納豆の大きさをそろえると、口当たりがよく食べやすくなります。
きゅうりとシラスのとろとろ煮(中期)
材料:きゅうり(皮と種を除いたもの)1/6個、シラス大さじ1杯、和風だし40ml
- きゅうりを2〜3mmの細かいみじん切りにし、やわらかくゆでます。冷凍してある場合はそのまま3に加えます。
- シラスは茶こしに入れて熱湯をかけ、塩抜きします。しらすは初期から使えます。
- 和風だしを鍋で温め、きゅうりとシラスを加えてしばらく煮ます。
- 仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけます。
※とろみをつけると口当たりがよくなり、最後まで食べやすく仕上がります。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月ごろ)のレシピ
後期は、5〜8mmほどの粗めのみじん切りにし、歯茎で潰せるやわらかさに加熱します。皮も細かく刻んで、少しずつ食感に慣れさせていきましょう。厚さ5mmほどの薄いいちょう切りにすれば、自分の手でつかめる手づかみメニューにも。彩りのよい料理は「食べたい」を引き出しやすいので、後期から使える豚肉を使ったそぼろ丼もおすすめです(鶏でも豚でもOK)。
きゅうり・卵・豚そぼろの三色丼(後期)
材料:きゅうり1/6個、卵1/2個、豚ミンチ15g
- きゅうりは皮をむくか細かく刻んで、やわらかくゆでます。
- いり卵を、だし汁を加えて風味よく作ります。
- 豚ミンチを和風だし(+少量の醤油)で煮て、豚そぼろを作ります。冷凍ストックを使ってもOK。
- お粥の上に1〜3を彩りよくのせたら完成です。
※野菜をホウレン草や人参に変えてアレンジもできます。
きゅうりのコロコロサラダ(後期)
材料:きゅうり10g、トマト10g、鶏ささみ10g
- きゅうりは皮付きでも5mm角に切り、歯茎で潰せる程度にやわらかくゆでます。
- トマトは丸ごと熱湯につけて湯むきし、種を取ってきゅうりと同じサイコロ状に切ります。
- ささみはゆでて火を通し、粗熱が取れたら繊維に沿って裂き、包丁で短く刻みます。
- きゅうり・トマト・ささみを和風だしや少量のマヨネーズ(完了期以降)で和えたら完成です。
※きゅうりの皮を付けるとトマトの色と映えて、カラフルで食欲をそそる一皿になります。
離乳食完了期(生後1歳〜1歳半ごろ)のレシピ
完了期からは、生のきゅうりも使えるようになります。生で使うときは新鮮なものを選び、気になるときは加熱してもOK。人参や大根と一緒に野菜スティックにすると、自分の手でつかんでモグモグ食べられるので、おやつ代わりにもぴったりです。
モグモグ野菜スティック(完了期)
材料:きゅうり・大根・人参 各スティック3本程度、マヨネーズ・ケチャップ各小さじ1/2
- きゅうり・大根・人参を、歯で噛み切れるかたさの縦長スティックに、大きさをそろえて切ります。
- 大根と人参はやわらかくゆでて火を通します。
- マヨネーズとケチャップを同量ずつ混ぜてオーロラソースを作ります。
※ソースの味を変えて、飽きないように工夫してあげましょう。ヨーグルトソースもおすすめです。
きゅうりのヨーグルトサンドイッチ(完了期)
材料:きゅうり10g、ヨーグルト30g、サンドイッチ用食パン1枚
- ヨーグルトは、キッチンペーパーを敷いたザルにのせて30分ほど水切りします。
- きゅうりは皮付きのまま薄くスライスし、千切りか粗みじん切りにします。
- 食パンの耳を切り落として半分に切り、水切りヨーグルトときゅうりをのせてはさみます。
- 乾いた布巾で包み、上からお皿をのせて10分ほどなじませ、食べやすく切れば完成です。
※手づかみで握る練習になるので、三角形より長方形に切るのがおすすめです。
きゅうりを食べないときの工夫 先輩ママの体験談
きゅうりに限らず、青臭さや食感を嫌がって野菜を食べない赤ちゃんは多いもの。先輩ママたちが、わが子の「きゅうり嫌い」をどう乗り越えたのか、段階別の体験談を見ていきましょう。
初期(生後5〜6ヶ月ごろ)の工夫
A困ったときの果物頼み!
長男は新しい食材を出すといつも警戒気味で、きゅうりも最初は一口しか食べてくれませんでした。そんなときは、果物や甘みの強い野菜と混ぜるのが我が家の定番。きゅうりなら、リンゴやバナナ、サツマイモと組み合わせるとよく食べてくれました。調味料が使えない初期は、くせのある野菜を甘い食材と合わせると食べやすくなるので、とても助かりましたよ。
中期(生後7〜8ヶ月ごろ)の工夫
Aランチは麺類派!
中期はすりつぶさなくても、細かく刻むだけで食べられるので料理の幅が広がりますね。きゅうりは食感が苦手だったようで娘は食べてくれなかったのですが、大好きな麺類に細かく刻んで入れる作戦が大成功。うどんやにゅうめんの具に、人参や大根と一緒に入れるとパクパク食べてくれました。取り分けてから少し味を足せば大人も一緒に食べられるので、ふたりのお昼にもよく作っていました。
後期(生後9〜11ヶ月ごろ)の工夫
Aひと手間かけたら食べられた♪
息子は後期に入って食材を大きくしていくと、野菜の好みがはっきり分かれるように。それまで食べていたきゅうりも苦手なひとつになってしまいました。そこで皮をむき、種を取って食べやすい大きさに切ってみたら、味つけなしでも食べられるように。皮のゴツゴツした舌触りや種の食感が苦手だったのかな、と気づきました。ちょっとした手間が大事だなと実感した出来事です。
完了期(生後1歳〜1歳半ごろ)の工夫
A可愛い見た目が大好き♪
「やっと生で食べられる月齢になった!」と喜んできゅうりスティックを出したら、まったく食べてくれず…。ある日、可愛いピックに差したきゅうりスティック(きゅうり+チーズ+ソーセージ)をお昼に出したら、見事に完食!カラフルな色合いと可愛い見た目に惹かれたようです。離乳食も見た目が大事なんですね。お気に入りはきゅうり+チーズ+枝豆の組み合わせ。お弁当が始まった今でも、きゅうりのピックは大好きメニューとして活躍しています。
離乳食のきゅうりに関するよくある質問(FAQ)
Q. きゅうりの青臭さを抑えるには?
皮と種を取り除いてしっかり加熱するのが基本です。それでも気になるときは「板ずり」をしたり、リンゴなど甘みのある果物と合わせたりすると、ぐっと食べやすい味わいになります。
Q. 冷凍したきゅうりはどう使えばいい?
解凍せず、凍ったまま電子レンジや鍋に入れて加熱調理に使います。必要な分だけポキッと折って使えるので、毎日の調理がラクになります。2週間を目安に使い切りましょう。
Q. きゅうりの皮はいつごろから使える?
歯茎で潰せるようになる後期ごろからが目安です。細かく刻んでしっかり煮てやわらかくし、少量から取り入れていきましょう。完了期になれば皮付き・生でも使えます。
Q. 作り置きはどのくらい日持ちする?
生のきゅうりは冷蔵で4〜5日が目安。下処理して冷凍したものは2週間を目安に使い切ると、風味よくいただけます。
まとめ
きゅうりは、皮むき・種取り・加熱といったちょっとした下ごしらえで、青臭さがやわらいで赤ちゃんにも食べやすくなる便利な野菜です。初期のなめらかなペーストから、完了期の手づかみスティックまで、段階に合わせて幅広く活躍してくれます。
冷凍ストックを上手に使えば、忙しい日の調理もぐっとラクに。今回ご紹介したレシピや先輩ママの工夫を参考に、彩り豊かなきゅうりメニューで、楽しい離乳食タイムを過ごしてくださいね。




