離乳食いんげん健康効果&レシピに関する記事

離乳食のいんげんはいつから?筋取り・下ごしらえのコツと時期別レシピ10選

離乳食のいんげんはいつから?筋取り・下ごしらえのコツと時期別レシピ10選

野菜である「さやいんげん」と、たんぱく質である「いんげん豆」の違いや、文部科学省のデータに基づいた栄養面の特徴も論理的に解説。さらに、大人用の冷凍いんげんを離乳食に活用する際の衛生的な注意点など、安全に進めるための基本ルールを網羅しました。

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離乳食にいんげんはいつから?初期からだけど実際は後半や中期から

離乳食の食材として「いんげん」は初期(生後5〜6ヶ月頃)から与えることができますが、初期前半はさやいんげんよりも、甘みがあってペースト状にしやすい人参やカボチャ、大根などの野菜を優先して与えるママが多いのが実情です。

離乳食の初期は、栄養をとることよりも「ごっくんと飲み込むこと」や「新しい味や舌触りに慣れること」が最大の目的です。さやいんげんは繊維質が多く、初期の赤ちゃんにとっては少しザラつきが気になりやすい食材です。そのため、実際には生後5ヶ月で離乳食を開始した場合は初期の後半から、生後6ヶ月で開始した場合は生後7ヶ月の中期(モグモグ期)から取り入れるご家庭が一般的です。スタートが遅れても全く心配する必要はありませんので、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。

離乳食のいんげんは野菜?たんぱく質?豆とさやの2種類を使い分けて

離乳食レシピで「いんげん」と書かれている場合、大きく分けて「いんげん豆」と「さやいんげん」の2種類があり、それぞれ栄養素の分類が異なります。

まず、離乳食に使える「いんげん豆」には、白いんげんやうずら豆、金時豆、トラ豆などの種類があります。

豆の形をした成熟した「いんげん豆」は、肉や魚には劣るものの、文部科学省の食品成分データベースによると、茹でた状態で100gあたり9.3gのたんぱく質を含んでいます(注1)。そのため、離乳食の献立を立てる際は「たんぱく質源」としてカウントします。

一方、スーパーの野菜コーナーによく並んでいる「さやいんげん」は、未成熟ないんげんのさやを食べるもので、成熟させる豆とは品種も異なります(注2)。

文部科学省のデータによれば、茹でたさやいんげんのたんぱく質は100g中1.8gと、他の野菜とそれほど変わりません。β-カロテンなどのビタミン類を多く含むため、離乳食では「野菜(ビタミン・ミネラル源)」として扱います(注3)。

離乳食向きのさやいんげんの選び方|新鮮だと張りがあり青々としている

離乳食の食材は、調味料をほとんど使わず素材の味をシンプルに味わうため、できるだけ甘みがあって美味しく、新鮮なものを選んであげたいですね。スーパーで生のさやいんげんを購入する時は、次の点に注意して選びましょう。

  • 表面がツヤツヤして緑色が鮮やかで、変色していないもの
  • さやの先が黒ずんだりしぼんだりせず、ピンと立っているもの
  • 軽く曲げようとした時、しならずにポキッと折れそうなほど張りがあるもの
  • 表面がボコボコしておらず、豆の形が出すぎていないもの(豆が育ちすぎていると皮が硬く、すり潰しにくくなります)

離乳食のいんげんの茹で時間や筋は?下ごしらえの方法

ザルに入ったインゲン

離乳食のさやいんげんの茹で時間は、キュッとした歯ごたえを楽しみたい大人用の調理とは大きく異なります。また、白いんげんやひよこ豆などの成熟したいんげん豆は乾燥した状態か水煮缶が主流なので、さやいんげんよりさらにじっくりとした茹で時間が必要です。

赤ちゃんが安全に美味しく食べられるように、いんげんの戻し時間や茹で時間、筋のとり方などの下ごしらえ方法を詳しく見ていきましょう。

離乳食にさやいんげんの筋は不要!あったら取り除いて

昔のさやいんげんには硬い筋がありましたが、最近のスーパーに並んでいるものは品種改良が進み、筋のないさやいんげんがほとんどです。とはいえ、赤ちゃんの喉に引っかかるとむせる原因になるため、念のため筋があるか確認し、ある場合には必ず取り除きましょう。

確認方法は簡単です。両端を筋側にポキッと折ってみて、そのままスッと筋がついてくれば取り除きます。何もついてこなければ筋なしなので、両端の硬い部分だけを切り落としてから離乳食に使いましょう。

さやいんげんの筋の取り方

  1. さやいんげんのヘタ(端)をポキッと筋側に折る
  2. 折った部分をゆっくりと下に向かって引き、そのまま反対側までスーッと筋を取る
  3. 反対側の端も同様に折って、反対側の筋を取る

離乳食のさやいんげんの茹で時間は?目安は3~4分

大人用のさやいんげんの茹で時間は、彩りと食感を残すために2分程度が目安ですが、離乳食では赤ちゃんが歯ぐきで簡単につぶせるよう、やわらかく仕上がるように3~4分はしっかり茹でましょう。指でつまんで簡単につぶれる程度の柔らかさが目安です。

電子レンジで加熱する場合は、耐熱容器に少量の水とさやいんげんを入れ、ふんわりラップをして600Wで3分程度が目安となります。

さやいんげんの離乳食用の下ごしらえ方法

さやいんげんを流水で洗う

1. さやいんげんを流水できれいに水洗いし、表面の汚れを落とす

さやいんげんの端を切る

2. さやいんげんの筋を取り除き、硬い両端を切り落とす

さやいんげんを鍋で茹でる

3. 鍋にたっぷりのお湯を沸かしてからさやいんげんを入れ、3~4分茹でて指でつぶせるくらい柔らかくなったのを確認する

茹でたさやいんげんを冷水に晒す

4. ザルにあげて冷水にサッとさらし(色止め)、再びザルにあげてしっかりと水気を切る。この後、月齢に合わせて刻んだりすり潰したりします。

離乳食の白いんげんやひよこ豆の下茹で時間は?目安は1時間

乾燥した白いんげんやひよこ豆を離乳食用に茹でる場合は、まずたっぷりの水に一晩(8時間以上)つけてしっかり戻しましょう。
翌朝、戻し水ごと鍋にかけ、弱火で1時間ほどアクを取りながらコトコト煮て、指で軽くつまんでホロッと崩れるまで柔らかくします。鍋ごと冷ますと豆がパサつかずしっとり仕上がります。多めに茹でて、1食分ずつ小分けにして冷凍保存しておくと便利です。

市販の水煮缶詰や下茹で後のひよこ豆を使う場合は、薄皮が赤ちゃんの口に残って嫌がることがあるため、必ず薄皮をツルッとむいてから離乳食用に細かく切ったりすり潰したりします。切って使う場合は、他の野菜などと一緒にさらに15分ほど茹でると、よりトロトロになって食べやすい離乳食に仕上がります。

冷凍いんげんを離乳食で使う時の注意点

一年中手に入り、下茹で済みのものが多い市販の「冷凍さやいんげん」は、忙しいママにとって非常に便利ですね。ただし、赤ちゃんに安全に食べてもらうために、離乳食に使う際には次の点に注意し、鮮度や衛生状態が保たれているものを与えましょう。

  • 表面が白っぽく乾燥して「冷凍焼け」していない、緑色が鮮やかなものを選ぶ
  • 袋の中に霜がたくさんついているものは、温度変化により劣化している可能性があるので赤ちゃんには与えない
  • 購入後、できれば1〜2ヶ月以内に使い切る
  • 開封後は空気をしっかり抜き、冷凍焼けや霜を防いで早めに食べきる
  • 「自然解凍OK」と書かれている商品でも、離乳食に使う場合は殺菌と柔らかくするために必ず中までしっかりと再加熱してから与える
  • 一度解凍したものを再冷凍すると菌が繁殖しやすくなるため、絶対に再冷凍して与えない

離乳食中期(モグモグ期)におすすめのさやいんげんレシピや調理のコツ

さやいんげんは繊維質が多く、離乳食初期後半や中期の赤ちゃんが上あごや歯ぐきですり潰すのが少し難しい食材です。
この時期の赤ちゃんの離乳食に使う場合は、大人用より長めに軟らかく茹で、繊維を断ち切るように細かくみじん切りにしたり、すり鉢で丁寧にすり潰して与えましょう。パサつきがちな場合は、とろみのあるスープに混ぜたり、他の野菜と一緒に煮込むと飲み込みやすくなります。

初期後半にもおすすめ!さやいんげんスープのレシピ

さやいんげんスープ

材料:さやいんげん10g、玉ねぎ10g、野菜スープ(またはベビー用だし)80cc

1. 下ごしらえ済みのさやいんげんを細かくみじん切りにする

2. 玉ねぎを細かく切って耐熱容器に入れ、水を少し入れて電子レンジで透き通るまで下茹でする

細かく切ったさやいんげんと玉ねぎを鍋で煮る

3. 1と2の野菜と野菜スープを小鍋に入れて弱火で煮る

煮たさやいんげんと玉ねぎをミキサーにかける

4. 野菜がクタクタに柔らかくなったら火を止め、粗熱が取れたらミキサー(またはブレンダー)ですり潰す

ミキサーにかけたさやいんげんと玉ねぎを茶こしで濾す

5. さらに口当たりを良くするため、茶こしなどでこして繊維を取り除けば完成

  • 声かけ例:「〇〇ちゃん、お野菜のスープだよ。ごっくんできるかな? あむあむ、上手だね〜!」
  • つまずき対処法:もしザラザラ感を嫌がって出してしまう場合は、水溶き片栗粉で少しとろみをつけるか、10倍がゆに混ぜてあげると、喉越しがよくなり食べてくれやすくなります。

さやいんげんのカッテージチーズあえのレシピ

離乳食中期レシピ「いんげんのカッテージチーズあえ」の完成品

材料:さやいんげん10g、人参10g、コーン10g、手作りカッテージチーズ(またはベビー用チーズ)10g

  1. さやいんげんは、筋を取って柔らかく茹で、みじん切りにする
  2. 人参は皮をむき、柔らかく茹でてからみじん切りにする
  3. コーンは薄皮をむき、みじん切りにする
  4. 1~3を耐熱容器に入れ、電子レンジでさらに柔らかくなるまで加熱する
  5. 4の粗熱が取れたら皿に盛り、カッテージチーズを乗せてあえながら食べる

※飲み込みにくい場合は、チーズの代わりにプレーンヨーグルトをくわえて滑らかに調節すると食べやすくなります。

離乳食後期(カミカミ期)のさやいんげんおすすめレシピや調理のコツ

離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)になると、赤ちゃんの指先の動きもだいぶ器用になり、親指と人差し指で食べ物をつまめるようになります。一人で食べ物に手を伸ばす「手づかみ食べ」が盛んになる月齢ですので、さやいんげんを使ったおやきやサンドイッチなど、赤ちゃんが自分でつかんで食べられる献立を積極的に取り入れていきましょう。

さやいんげんのチヂミのレシピ

さやいんげんのチヂミ

材料:さやいんげん20g、人参10g、米粉20g、水30g、卵1/4個

1. 下ごしらえ済みのさやいんげんを細かくみじん切りにする

2. 人参を下茹でにしてみじん切りにする

ボウルにいれた、さやいんげんと米粉と水と卵を混ぜる

3. ボウルに米粉・水・溶き卵を入れてよく混ぜ、1と2の野菜を入れて更に混ぜ合わせる

4. フライパンに極少量の油をひき、スプーンで一口大に落として両面をこんがり焼く

  • 声かけ例:「〇〇ちゃん、自分でおててで持ってパクッてしてみる? お野菜のパンケーキみたいで美味しいね!」
  • つまずき対処法:手づかみ食べの途中で握りつぶして遊び始めてしまった時は、「グチャグチャ楽しいね、でもこれはお口に入れるものだよ」と優しく声をかけ、ママが一つお口に運んで本来の目的を思い出させてあげましょう。

さやいんげん&イチゴのロールサンドのレシピ

さやいんげん&イチゴのロールサンド

材料:さやいんげん10g、イチゴ1/2個、サンドイッチ用食パン(8枚切りまたはサンドイッチ用)1枚

耳を切り落として8等分にした食パン

1. 食パンの耳を切り落とし、縦に細長く8等分する

煮たさやいんげんを食パンで巻いて上からラップで巻く

2. 軟らかめに下ごしらえ済みのさやいんげんを食パンの横幅に合わせて切り、ラップの上に置いた食パンに乗せてクルクル巻き付ける

細長く切ったイチゴを食パンで巻いて上からラップで巻く

3. イチゴも細切りにし、さやいんげんと同様に別の食パンにクルクル巻き付ける

ラップで形を整えた、さやいんげんと苺のロールサンド

4. ラップでキャンディのように包んでしばらく置き、形をなじませてからラップを外し、赤ちゃんが一口で食べられるように半分に切って皿に並べる

さやいんげん入りポテトサラダのレシピ

離乳食後期レシピ「さやいんげん入りポテトサラダ」の完成品

材料:じゃがいも10g、さやいんげん10g、ミックスベジタブル10g、粉ミルク(調乳済)または牛乳50ml、プレーンヨーグルト小さじ1杯

  1. じゃがいもは皮をむき、1cm大のサイコロ状に切る
  2. さやいんげんはみじん切りにする
  3. ミックスベジタブルのコーンとグリーンピースは薄皮をむき、人参とともにみじん切りにする
  4. 鍋にミルクと1~3を入れ、野菜が指でつぶせるくらい柔らかくなるまで加熱する
  5. 熱いうちに4の全体をスプーンの背などでつぶしてマッシュ状にし、粗熱が取れたらヨーグルトを加えて混ぜる

さやいんげんとかぼちゃのパスタのレシピ

離乳食後期レシピ「さやいんげんとかぼちゃのパスタ」の完成品

材料:ベビー用パスタ(または細かく折った乾麺)20g、かぼちゃ10g、さやいんげん10g、ミックスベジタブル10g、粉ミルク(調乳済)または牛乳大さじ1杯、きなこ小さじ1杯

  1. パスタは表示時間より長めに柔らかく茹で、1〜2cmに切って器に盛る
  2. かぼちゃは皮と種を取り除いた中心部分を使い、サイコロ状に切る
  3. さやいんげんはみじん切りにする
  4. ミックスベジタブルのコーンとグリーンピースの薄皮をむき、人参と共にみじん切りにする
  5. 2~4を耐熱容器に入れ、少量の水を加えて電子レンジで柔らかくなるまで加熱する
  6. 5が熱いうちにつぶし、ミルクときなこを加えてよく混ぜ、1のパスタに掛ける

離乳食完了期(パクパク期)のさやいんげんおすすめレシピや調理のコツ

離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)になると、歯も少しずつ生え揃い、ある程度の長さに切ったさやいんげんも前歯で噛みちぎって食べることができるようになります。ただし、噛む力には個人差がありますので、「丸飲みしていないか」を確認しながら、赤ちゃんのペースでゆっくりと長さを調節して進めていくようにしましょう。
色鮮やかなさやいんげんは、パスタ料理や和え物の彩りとしても大活躍してくれます。

さやいんげんのゴマあえのレシピ

さやいんげんのゴマあえ

材料:さやいんげん20g、すりゴマ少々、かつおだし少々

1cmほど長さに切って煮たさやいんげん

1. 下ごしらえで柔らかく茹でたさやいんげんを、噛み切りやすいように1cm程度の長さに切る

ボウルでさやいんげんとゴマ、かつおだしを和える

2. ボウルに1のさやいんげんとすりゴマ、かつおだしを入れて優しく和える

  • 声かけ例:「お豆さん、カミカミできるかな? ゴマのいい匂いがするね〜」
  • つまずき対処法:長さがあるといんげんだけを吐き出してしまう場合は、まだ繊維を噛み切る力がついていないサインです。その場合は無理せず、もう少し細かく刻むか、少しとろみをつけて食べやすく戻してあげましょう。

さやいんげんと豚肉のパスタのレシピ

さやいんげんと豚肉のパスタ

材料:さやいんげん20g、人参20g、スパゲッティ(乾麺)30g、豚肉(赤身)20g、野菜スープ50cc

煮て1cm程度に切ったさやいんげんと人参と豚肉

1. 下ごしらえ済みのさやいんげんを1cmに切る

2. 人参を1cmの細切りにし、柔らかく茹でる

3. 豚肉を細かく切ってから熱湯で茹でて、余分な脂分とアクをしっかり落とす

4cmぐらいに折ったパスタを茹でる

4. スパゲッティを3~4cm程度に折ってから、表示時間より長めに柔らかく茹でる

フライパンでパスタと人参と豚肉とさやいんげんを炒める

5. フライパンに少量の油をひき、1~4の具材を入れ、野菜スープを加えて水気が少なくなるまで軽く煮からめて味をなじませる

さやいんげんと豆腐のミルク煮のレシピ

離乳食完了期レシピ「いんげんと豆腐のミルク煮」の完成品

材料:さやいんげん10g、人参10g、玉ねぎ10g、絹ごし豆腐20g、牛乳40ml、水溶き片栗粉少量

  1. さやいんげんは細かく切る
  2. 人参と玉ねぎは皮をむいて、細かく切る
  3. 豆腐は1cm大のサイコロ状に切る
  4. 小鍋に牛乳と1~3を入れて弱火で加熱する
  5. 材料がしっかり柔らかくなったら、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけたら完成

さやいんげんのヨーグルトあえのレシピ

離乳食完了期レシピ「いんげんのヨーグルトあえ」の完成品

材料:さやいんげん20g、だし汁20ml、プレーンヨーグルト大さじ1杯、すりゴマ少量

  1. さやいんげんは0.5〜1cm大に切る
  2. 小鍋にだし汁と1を入れ、柔らかくなるまで加熱する
  3. ザルにあげて煮汁をしっかり切り、粗熱が取れたらヨーグルトとすりゴマを加えて和えたら完成

参考文献

  • 注1:文部科学省「食品成分データベース(いんげんまめ/全粒、ゆで)」
  • 注2:日本豆類協会「いんげん豆総論」
  • 注3:文部科学省「食品成分データベース(さやいんげん/若ざや、ゆで)」

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