離乳食のカリフラワーは寒くなる季節におすすめ!
離乳食におすすめのカリフラワーは寒くなるにつれて美味しくなり、国内では徳島県、愛知県、茨城県が主な産地となっていますね。
「ブロッコリーは食べるけど、カリフラワーはあまり食べない」というママ、カリフラワーに含まれる栄養素はママが心配する赤ちゃんのトラブルに役立つので、食べさせないなんてもったいない!
今回は、カリフラワーの栄養素や赤ちゃんへの健康効果、離乳食でカリフラワーはいつからか、アレルギー、離乳食に適したカリフラワーの選び方、茹で時間&冷凍方法、離乳食段階別のレシピをご紹介します。インフルエンザなどの感染症が流行する冬、旬の栄養が詰まった美味しいカリフラワーを離乳食で赤ちゃんに食べさせてあげましょう。
カリフラワーに含まれる赤ちゃんに嬉しい栄養素
淡色野菜であるカリフラワーは、白くて地味なイメージの野菜ですが、ママが心配になる「風邪・便秘・貧血」の3つのお悩みに役立つ栄養素が豊富に含まれています。カリフラワー自体、味が淡泊なので色々な食材に合わせやすく、和食・洋食を問わずに様々なお料理に活用できるため、離乳食に非常に適した野菜のひとつですよ。まだ使ったことがないママ、ぜひ離乳食にとり入れてみてください。
1ビタミンC
カリフラワーは離乳食だと加熱するのでとりにくいビタミンCを豊富に含んだ野菜です。ビタミンCには免疫力を高める、コラーゲンを生成する役割があります。
秋冬の空気の乾燥でダメージを受けやすい赤ちゃんに、カリフラワーでビタミンCをとらせてあげましょう。
ビタミンCは体内に蓄積されず尿と一緒にすぐ体外に排出される栄養素なので、赤ちゃんには定期的に与えたい栄養の一つ。カリフラワーに含まれるビタミンCは熱に強いと言われているので離乳食にはうってつけです。
2食物繊維
カリフラワーには、便秘予防に効果的な食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には、不溶性と水溶性のものがあり、カリフラワーにはどちらも含まれていますが、特に多いのが水に溶けにくい不溶性食物繊維。不溶性食物繊維には、腸を刺激して蠕動運動を活発にするため便秘解消に役立ち、体内の毒素をデトックス効果もあります。
ただし、水分が不足するとうんちがコロコロに固くなって便秘を悪化させてしまいますので、食べ過ぎに気をつけて適量を与えるようにし、水分も一緒にとらせるように気をつけましょう。
3鉄分
生後6ヶ月前後~2歳頃になると鉄分欠乏性貧血の乳幼児が増えてくるため、3回食になり栄養の多くを離乳食からとるようになる生後9ヶ月頃になると「この離乳食で鉄分は足りているのかなぁ?」と赤ちゃんの鉄欠乏性貧血を心配になるママが増えてきますね。
鉄分はレバーに多く含まれますが、レバーは過剰摂取によるリスクが高いので、野菜からも鉄分を摂ることが大切。そこで、ありがたい食材の一つがカリフラワーなのです。カリフラワーを食べることにより、鉄分と吸収率を高めるビタミンCのどちらも摂取できるので、鉄分補給にはとても心強い食材ですよ。
離乳食でカリフラワーはいつから?白く柔らかいつぼみなら初期からOK
カリフラワーは、離乳食の初期から食べさせることができる、離乳食向きの野菜です。ただし、カリフラワーの葉の部分には独特の青臭さや苦みがあり、茎の部分は赤ちゃんには固すぎますので、離乳食に使うのはカリフラワーの白い花蕾の部分にしましょうね。
離乳食向きカリフラワーの選び方
離乳食に使う野菜は、新鮮なものを選びたいですね。カリフラワーの場合は、花蕾の部分が真っ白で開花していない、粒がぎっしり詰まってずっしり重く、全体的に丸みをおびているものを選びましょう。
花蕾の部分や切り口、葉が黒く変色しているものは避けましょう。古くなっていますので、離乳食には不向きです。
カリフラワーには輸入品もあるため、1年中スーパーで見かけますよね。本来は秋~冬が旬の野菜ですよ。旬の野菜は、栄養価も高く比較的安く手に入れることができますので、寒い季節の離乳食には旬の甘いカリフラワーを活用するとよいでしょう。
離乳食での調理方法と茹で時間の目安
冷蔵庫に長く保存しておくと劣化しますので、カリフラワーの下茹では、買って来たその日に行うのがベストです。乳食初期では、5分程度茹でてもOKです。しっかり軟らかくなるまで茹でると潰しやすくなりますし、赤ちゃんも食べやすいですよ。月齢が上がるにつれて茹で時間を短くしていきますが、無理に硬いカリフラワーを食べさせると、モサモサして嫌がることがありますので、様子を見ながら進めましょう。
大人用の下茹で時間は、一つまみの塩を入れておよそ1分。赤ちゃん用を茹でてから、塩と大人用を入れて茹でてもいいですし、光熱費を削りたい場合は、塩を入れずに茹でて、大人用を先に取り出すといいでしょう。
離乳食用カリフラワーの冷凍保存
離乳食用のカリフラワーは、冷凍保存することができます。冷凍保存する際は、生のまま保存するのではなく、下茹でしてすり潰したり、月齢にあった大きさに刻んだりしてから、保存容器に小分けにして冷凍すると便利です。
冷凍保存したカリフラワーを使用する時は、電子レンジで解凍します。スープやお粥などの場合は、冷凍のままお鍋にいれることもできますよ。
離乳食初期のカリフラワーレシピ&調理のポイント
柔らかく淡泊な味のカリフラワーは、野菜を食べ始める時期の赤ちゃんにおすすめの食材。生後5ヶ月頃の赤ちゃんでも美味しく食べられます。
離乳食を開始してお粥に慣れたら野菜を与えますが、初期はカリフラワーの穂先の柔らかい部分を茹でてペーストやスープにしましょう。
こちらでご紹介するのは、旬の秋冬にピッタリな色合いも良く食欲がわくカリフラワーと人参のトロトロ煮。人参には腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるなど整腸作用のある水溶性食物繊維ペクチンも含まれていますし、スープですので一緒に水分も摂れるお腹に優しい一品です。
カリフラワーと人参のトロトロ煮のレシピ
材料: カリフラワー、人参、野菜スープ
離乳食中期のカリフラワーレシピ&調理のポイント
離乳食中期になると、細かく刻んだカリフラワーも食べることができるようになります。ただし、急に全ての食材をすり潰しからみじん切りに替えてしまうと、モサモサして嫌がる赤ちゃんもいますので、ペーストに少しみじん切りを混ぜたり、お粥に少量混ぜたりするなど、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に調理法を変えていきましょう。
こちらでは、中期になり食パンや牛乳が食べられるようになった赤ちゃんにおすすめの、カリフラワー入りパン粥のレシピをご紹介します。
牛乳がまだ食べられない赤ちゃんには、野菜スープや溶かしたミルク、豆乳で作るとよいでしょう。美味しく食べてもらえますよ。ただし、パンとカリフラワーの食感の違いを敏感に感じる赤ちゃんもいますので、カリフラワーの固さや量の調節に気をつけましょうね。
カリフラワー入りパン粥のレシピ
材料: カリフラワー、食パン、牛乳
離乳食後期のカリフラワーレシピ&調理のポイント
離乳食後期になると手づかみ食べを始めるので、カリフラワーのみじん切りを卵に混ぜたり、おやきにして焼くのがおすすめ。もちろんスープでもOKです。
みじん切りをテーブルや床が汚れママは大変ですが、自分で上手に食べるための練習時期なので、「これはカリフラワーじゃない!知育玩具だ!」「この子は今、賢くなるお勉強中!」などと心を広くもてる発想に切り替えて、乗り切りましょう。
こちらでは、手づかみ食べができる後期におすすめのカリフラワー入りオムレツをご紹介します。チーズやキノコを加えると、オシャレで食べやすい離乳食になりますよ。
オリーブオイルは赤ちゃんの成長に役立つ栄養素がたっぷり含まれていますが、なければサラダ油でもOK。ただし、卵は中までしっかりと加熱しましょう。
カリフラワー入りオムレツのレシピ
材料: カリフラワー、生しいたけ、とろけるチーズ、卵、オリーブ油少量
離乳食完了期のカリフラワーレシピ&調理のポイント
離乳食完了期になると、食べられる食材や調理法が増えて、離乳食献立の幅が広がりますね。大人と同じようにメインの付け合わせとして利用することもできますし、レバーペーストやかぼちゃペーストなどをディップさせてあげると、茹でただけのカリフラワーでも喜んで食べてくれますよ。
こちらでは、秋冬の冷たい風で冷えた体を温めてくれる、カリフラワーと鶏ササミのクリーム煮のレシピをご紹介します。
カリフラワーは牛乳との相性抜群!寒い季節に体が温まるクリームシチュー、クリーム煮、ポタージュにするのもおススメです。鶏ささみがパサパサするため食べない時は、片栗粉をまぶして下茹でしてから加えると、柔らかくなって喜んで食べてくれますよ。
カリフラワーと鶏ササミのクリーム煮のレシピ
材料: カリフラワー、鶏ササミ、人参、牛乳、野菜スープ、水溶き片栗粉