離乳食のさつまいも:下ごしらえから月齢別レシピまで
味つけをしなくても自然な甘みがあるさつまいもは、離乳食初期から使えて、赤ちゃんにも食べさせやすい人気の食材です。なめらかなペーストにも、手づかみ用のスティックにもできるので、初期から完了期まで長く活躍します。
一方で「潰しただけだとザラザラする」「電子レンジだと甘くならない」など、調理でつまずきやすいポイントもあります。この記事では、おいしく仕上げる下ごしらえと甘くするコツ、時短になる冷凍保存、ペースト作りに便利な道具、そして初期・中期・後期・完了期の月齢別レシピを、作りやすさ重視でまとめました。
さつまいもが離乳食に向いている理由
さつまいもが離乳食に使いやすいのには、いくつかの理由があります。
さつまいもが離乳食向きなポイント
- 味つけなしでも甘く、赤ちゃんが食べやすい
- 加熱すると柔らかくなり、初期のなめらかペーストにしやすい
- ご飯と同じ炭水化物(糖質)として使える主食系の食材
- ビタミンやミネラルなど、いろいろな栄養を含む
- ペースト・角切り・スティックと形を変えて全月齢で使い回せる
とくに「味つけがいらない甘さ」は大きな魅力です。お粥やほかの野菜に混ぜるだけで自然な甘みが加わり、赤ちゃんが口を開けてくれやすくなります。まとめて加熱して冷凍しておけば、毎日の離乳食づくりの強い味方になります。
さつまいもの種類と選び方
さつまいもには色々な品種があり、それぞれ味わいが少しずつ異なります。ホクホク系(紅あずまなど)はさっぱりした甘さで裏ごしやマッシュにしやすく、しっとり系(紅はるかなど)はなめらかで甘みが強めです。
鹿児島県特産の安納芋は、柔らかくねっとりとして甘みがとても強い品種です。おいしい反面、赤ちゃんには甘さが強く感じられることがあるので、使うときはだしやお湯でのばしたり、量を控えめにしたりして、ほかの品種と使い分けると良いでしょう。選ぶときは、皮の色が均一でハリがあり、ずっしり重いものが新鮮です。
おいしく仕上げる下ごしらえ:アク抜きと甘くするコツ
さつまいもは、下ごしらえと加熱のしかたを少し変えるだけで、ぐっとおいしくなります。まず、変色を防いで黄色くおいしそうに仕上げるには、皮をむいて切ったさつまいもを10分ほど水にさらしてアク抜きしましょう。えぐみが抜けて口当たりもよくなります。
甘くするいちばんのコツは、加熱するときにじっくり火を通すこと。電子レンジでパパっと加熱するより、丸ごと蒸したり、オーブンでじっくり焼いたりすると、でんぷんがゆっくり糖に変わって甘くなります。時間はかかりますが、味つけいらずの甘さに仕上がります。
とはいえ、忙しいときは電子レンジで手軽に甘くしたいですよね。解凍モードや100Wが使える電子レンジをお持ちの方は、次の方法を試してみてください。
さつまいもを甘くする電子レンジでの調理法
材料:さつまいも1本
- さつまいもの泥を洗い落とし、キッチンペーパーでくるむ
- 1をそのまま水でぬらしたら、ラップに包む
- 電子レンジに入れて500Wで2分加熱する
- 電子レンジの解凍モード(100WでもOK)で15〜20分加熱する
※加熱時間はさつまいもの大きさにより調節しましょう
ペースト作りに便利なブレンダー・ミキサー
離乳食では、さつまいもをペーストにして使うことが多いです。潰しただけだとザラザラした食感が残るため裏ごしが必要ですが、繊維が裏ごし器の目に詰まって面倒なもの。少量ならブレンダー、まとめて大量に作るときはファイバーミキサーを使うと、ペースト作りがぐんと楽になります。
マルチクイック MQ 735
BRAUN(ブラウン)
パワフルなモーターを搭載しているブレンダーで、さつまいものペースト作りやスープ作りにも大活躍。お手入れも、計量カップに洗剤とぬるま湯を入れて20秒程度スイッチを入れるだけ!1本あると便利です。
ファイバーミキサー MX-X301
パナソニック
安心の日本メーカーのミキサーです。ガラス製なので臭いや色が付きにくく、いつまでも清潔に使えます。離乳食だけでなく、毎朝のパパ・ママのスムージー作り、お子さんが大きくなってからは夏のかき氷作りにも活用できます。
加熱後のさつまいもの冷凍保存と時短のコツ
さつまいもは、加熱後であれば冷凍保存できます。柔らかく茹でてから、ペースト状や輪切りなど離乳食の進み具合に合わせて小分けにして冷凍しましょう。製氷皿や小分けカップに入れて凍らせ、固まったら保存袋に移すと、1食分ずつ取り出せて便利です。
家庭用の冷凍庫は温度変化が大きいので、冷凍したさつまいもは1週間を目安に、できるだけ早めに使い切りましょう。一度解凍したものの再冷凍は避け、使うときは中心までしっかり加熱してから冷まして与えます。まとめて作って冷凍しておけば、忙しい日でもさっと一品用意できます。
食べさせるときの量とペースの目安
初めての食材は、なめらかに調理したものをまず1さじから始め、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ慣らしていくと安心です。体調のよい日の午前中に、落ち着いて食べさせてあげましょう。
食事のときは、水やお茶などの水分もあわせて用意しておくと、食べたあとに一息つけます。甘くて食べやすい食材なので、いろいろな野菜やたんぱく質と組み合わせて、バランスよく取り入れてあげてください。
離乳食初期のさつまいもレシピ&調理のポイント
離乳食初期では、蒸したり茹でたりしたさつまいもを潰して使います。お粥や他の野菜と合わせると甘みが増して食べやすくなります。まだ飲み込むのがやっとの時期なので、硬さに気をつけて、ポタージュスープくらいサラサラした状態から与え始めましょう。
ここでは「さつまいもとりんごのトロトロ煮」を紹介します。りんごの自然な甘みと軽い酸味が加わって、さつまいもだけよりも食べやすい味わいになります。
さつまいもとりんごのトロトロ煮のレシピ
材料:さつまいも、りんご、水
離乳食中期のさつまいもレシピ&調理のポイント
離乳食中期になると、細かく刻んだり粗くつぶしたりしたさつまいもも食べられるようになります。コロコロした食感は、ペーストとはまた違った楽しさがあります。色々な野菜と煮て、バリエーションを広げてあげましょう。
さつまいもはポタージュにすると赤ちゃんから大人までおいしく食べられます。玉ねぎや人参など、冷蔵庫に残っている野菜をプラスすると、うまみが増してさらにおいしくなります。
さつまいもと玉ねぎのポタージュのレシピ
材料:さつまいも、玉ねぎ、野菜スープ
離乳食後期のさつまいもレシピ&手づかみのコツ
離乳食後期に入り1日3回食に進むと、「そろそろ手づかみ食べの練習を」と考えるママも多いですよね。さつまいもは手づかみ食べに使いやすい食材なので、おやき、スティック、きんぴら風など、色々な手づかみメニューを作ってあげましょう。
手づかみしやすい形にするコツ
ここでは、さつまいもとかぼちゃをマッシュして食べやすいスティック状にしたメニューを紹介します。マッシュして冷凍保存しておくと、すぐに作れる時短メニューです。茶巾にしても可愛らしいですよ♪
さつまいもとかぼちゃのスティックのレシピ
材料:さつまいも、かぼちゃ
離乳食完了期のさつまいもレシピ&調理のポイント
離乳食完了期になると、大人の料理から取り分けできることも多くなります。毎日3回の離乳食作りは大変ですから、冷凍食材や取り分けメニューを活用して、負担になりすぎないようにしましょう。さつまいもを入れた具だくさんの豚汁なども、野菜がたっぷりとれて、赤ちゃんだけでなく上の子やママ・パパもおいしく食べられます。
ここでは、さつまいもとツナのミルク煮を紹介します。ツナ缶(水煮)は長期保存がきくので、たんぱく質をプラスしたいときに便利です。
さつまいもとツナのミルク煮のレシピ
材料:さつまいも、ツナ缶(水煮)、牛乳、野菜スープ、水溶き片栗粉
離乳食のさつまいものよくある質問
最後に、離乳食でさつまいもを使うときに多い疑問をまとめました。
Q. さつまいもはいつから使えますか?
離乳食初期から使えます。加熱してなめらかに裏ごしし、まずは1さじから始めましょう。初期は飲み込みやすいよう、ポタージュくらいサラサラの状態にするのがポイントです。
Q. アク抜きは必要ですか?
切ったさつまいもを10分ほど水にさらすと、変色を防いで色よく仕上がります。えぐみも抜けて食べやすくなるので、離乳食では行うのがおすすめです。
Q. どうすれば甘く仕上がりますか?
電子レンジで一気に加熱するより、丸ごと蒸したりオーブンでじっくり焼いたりして、ゆっくり火を通すと甘くなります。急ぐときは電子レンジの解凍モード(100W)で15〜20分が目安です。
Q. 冷凍できますか?
加熱後であれば冷凍できます。進み具合に合わせてペーストや輪切りにして小分け冷凍し、1週間を目安に使い切りましょう。再冷凍は避け、使うときは中心まで加熱します。
Q. 安納芋を使ってもいいですか?
使えますが、甘みが強い品種なので、だしやお湯でのばしたり量を控えめにしたりすると、ほかの食材とも合わせやすくなります。
まとめ
さつまいもは、味つけなしでも甘く、離乳食初期から完了期まで長く使える便利な食材です。おいしく仕上げるコツは、アク抜きでえぐみと変色を防ぐことと、じっくり加熱で自然な甘みを引き出すこと。まとめて加熱して小分け冷凍しておけば、忙しい日の強い味方になります。月齢に合った切り方・柔らかさで、なめらかペーストから手づかみスティックまで、無理なく食卓に取り入れてくださいね。





