離乳食にしめじはいつから?中期・後期・完了期別の進め方、下ごしらえ、レシピ【キノコ類】
離乳食に「しめじ」などのキノコ類を使えると、価格が安定していて一年中手に入りやすいため、家計に優しい食材です。キノコ類は肉や野菜とは異なる旨味や食感を持っており、離乳食のバリエーションを広げるのに役立ちます。
昔から日本の食卓で大切にされてきた食材の頭文字をとった「ま・ご・わ・や・さ・し・い」という言葉がありますが、これは「ま:豆類、ご:ごま(種実類)、わ:わかめ(海藻類)、や:野菜、さ:魚(魚介類)、し:しいたけ(キノコ類)、い:いも類」を指します。しめじは、この中の「し」にあたるキノコ類です。離乳食でも上手に活用していきましょう。
離乳食の「しめじ」はいつから?中期(7~8ヶ月)から与えられます
「しめじ」は、離乳食中期(7〜8ヶ月頃)から使える食材です。しめじは繊維質でコリコリとした歯ごたえがあり独特の風味もあるため、はじめて食べる赤ちゃんには食べにくく、苦手と感じられることもあります。
離乳初期は、まず数種類の基本の食材に慣れていく時期でもあるため、しめじは中期に入ってから少しずつ取り入れるのが一般的です。中期に入って与えるときも、まずは比較的やわらかい「かさの部分」だけを細かく刻んで少量から始め、風味に慣れさせていきましょう。
また「しめじ」を離乳食に使う時は、切り方が非常に重要です。初めのうちは、下ゆでした後にスライスしてからみじん切りにするなど、舌触りが気にならないように細かくすることが、スムーズに進めるためのポイントです。慣れてきたら、少しずつ固めの軸の部分も細かく刻んで与え、徐々に慣らしていきます。
しめじが噛みにくく感じられる発達的な理由
しめじが噛み切りにくく感じられるのは、繊維質のかたさだけでなく、赤ちゃんの咀嚼機能の発達段階も関係しています。奥の乳臼歯が生えそろってくるのはおおむね1歳〜1歳半頃で、それまでは歯ぐきでの押しつぶしが中心の噛み方になります。しめじのように繊維が縦に通った食材は、押しつぶすだけでは細かくならず、丸のみしてしまったり、逆に口から出してしまったりすることが珍しくありません。月齢だけでなく、普段の食事でよく噛めているかどうかも見ながら、刻む大きさを調整してあげるとよいでしょう。
しめじの正体と食物繊維の特徴、食べやすくする工夫
しめじは野菜と勘違いされることがありますが、しいたけなどと同じく「菌類」であり「植物」ではありません。初めて使う食材と同じように、しめじも平日の日中に、ひとさじずつ無理なく試してみると安心です。
「しめじ」のかさの白い部分はカビではありません
「しめじ」のかさの部分に白いフワフワとした綿状のものがつくことがありますが、これは「気中菌糸(きちゅうきんし)」と呼ばれる胞子を出すための菌糸です。これはしめじ自体の一部であり、食べても問題ありません。
離乳食で「しめじ」を与える時は、鮮度を確認し、「気中菌糸」が気になる場合は、軽く拭き取るか、気になる部分を取り除いてから使いましょう。
しめじの食物繊維の特徴と、食感をやわらげる工夫
キノコ類は食物繊維が豊富な食材で、しめじの場合は特に不溶性食物繊維が中心です。不溶性食物繊維はしっかりとした繊維質で、加熱してもコリコリとした歯ごたえや繊維っぽさが残りやすいのが特徴です。これが、しめじが子どもにとって噛み切りにくく感じられる理由のひとつになっています。
離乳食でしめじを扱うときは、栄養面よりもまず「繊維をどう断つか」を意識するのがポイントです。繊維に対して直角に細かく刻む、包丁の後にさらにみじん切りを重ねる、水分を含む煮汁やあんと一緒に煮込むといった工夫を重ねると、ぐっと口当たりがなめらかになります。慣れないうちは量を控えめにし、風味や舌触りに少しずつ慣らしていくことを優先してください。
離乳食の「しめじ」を食べない赤ちゃんが食べやすくなる調理のコツ
しめじは、その弾力と独特の風味から、離乳食で嫌がられやすい食材の一つです。大人にとっては美味しい「旨味」ですが、赤ちゃんにとっては慣れない「味や香り」となることがあります。キノコ類の持つ風味を抑えることや、舌触りを滑らかにすることが、調理の主なコツです。
離乳食で「しめじ」を美味しく調理する5つのコツを試しながら、食べない赤ちゃんが食べやすくなる工夫をしてみましょう。
1他の食材の旨味と合わせて炊き込みご飯風にする
しめじの持つ独特の風味や食感が苦手な赤ちゃんには、ごく少量をスライスしてからみじん切りにし、炊き込みご飯風にしてあげると食べやすくなります。キノコの旨味と、野菜や肉魚の旨味は種類が違うため、別の種類のうま味同士が引き立て合うことで、より美味しく感じさせることができます。
ご飯や他の食材と混ざることで、しめじ単体の味や香りが薄まり、食べやすくなる効果も期待できます。
2水から煮て「だし」としてスープに活用する
しめじを調理する時は、水から煮ると旨み成分であるグアニル酸やグルタミン酸が溶け出し、スープや煮汁がより美味しくなります。細かく刻んだしめじを下ゆでした後の煮汁も、捨てずにだしとして料理に活用しましょう。
細かく刻んだしめじを煮汁と一緒に混ぜ、製氷皿に小分けに冷凍保存しておけば、手軽に調理しやすくなり、キノコの旨みも一緒に取り入れることができます。
3新鮮で味や香りがよいしめじを選ぶ
キノコ類には賞味期限が記されていないことが多いため、新鮮なうちに使い切ることが大切です。特に離乳食に使う場合は、鮮度の良いものを選ぶように注意しましょう。
美味しいぶなしめじの選び方
- かさが開きすぎず、丸くて張りのあるものを選びましょう。
- かさが密着していて、全体が一株にまとまっているものを選びましょう。
- 軸はしっかりと張りがあり太いものを選びましょう。
- パック内に水滴がついていないものを選びましょう。(水滴は傷みの原因になります。)
4「本しめじ」も選択肢の一つ
「香りマツタケ、味しめじ」ということわざで、マツタケより美味しいと称される「しめじ」は、実は「ホンシメジ(本しめじ)」を指します。
一般的にスーパーで一年中手に入る「ぶなしめじ」とは種類が異なります。以前は天然物で貴重でしたが、最近では人工栽培が可能になり、一部スーパーでも購入できるようになりました。離乳食には手に入りやすく価格も安定している「ぶなしめじ」で十分ですが、風味豊かな「本しめじ」を風味付けとして少量試してみるのも良いかもしれません。下ごしらえの手順はどちらも同じです。
5電子レンジでやわらかく下ごしらえする(ぶなしめじの時短ワザ)
忙しいときは、電子レンジだけでも下ごしらえができます。ぶなしめじの石づきを落として小房に分け、耐熱ボウルに入れて、かぶるくらいの水を加えてラップをかけ、600Wで1分〜1分30秒ほど加熱します。一度取り出して混ぜ、まだ硬いようであれば20秒ずつ追加で加熱し、軸の中心までしっかりやわらかくなったのを確認してから刻むと、包丁が入りやすくなります。
加熱に使った蒸し汁にも旨みが出ているので、だし代わりに使うのがおすすめです。月齢が低いうちはこの後さらに繊維を断つように刻み、必要に応じて裏ごしすると食べやすくなります。
離乳食の「しめじ」の保存方法!鮮度を保つ冷凍と冷蔵
「しめじ」は水分に弱く傷みやすい食材です。家計節約のためにまとめ買いをした際は、購入したらできるだけ早く適切な方法で保存し、鮮度を保ちながら安全な離乳食作りに役立てましょう。
「しめじ」を冷蔵庫で保存する方法
しめじは、購入後すぐに使い切らないと袋の中に水滴がつき、これがしめじを傷ませる要因の一つになります。
そのため、購入後すぐに使わない場合は、水気をキッチンペーパーで拭き取り、小分けにしてラップに包むか、保存容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。冷蔵での保存は2〜3日程度を目安に、早めに使い切るように心掛けてください。
「しめじ」を冷凍庫で保存する方法
キノコ類は冷凍することで旨味成分がアップすると言われています。しめじは石づきを落として冷凍用保存袋に入れればそのまま冷凍保存できますが、離乳食の場合はあらかじめ下処理してから冷凍させた方が、調理の時短になり使い勝手がよくなります。
【離乳食用の冷凍保存方法】
- しめじの石づきを落とし、小房に分けます。(水洗いはせず、汚れが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取ります。)
- 月齢に合わせて細かく刻みます。(冷凍することで細胞が壊れ、解凍時に火が通りやすくなります。)
- 刻んだしめじを冷凍用保存袋に入れ、平らにして冷凍保存します。
【調理の手間をさらに省く方法】
- 石づきを落として小房に分けたしめじを軟らかくなるまで茹でます。(または電子レンジで加熱します。)
- 茹でたしめじを月齢に合わせてみじん切りにします。
- みじん切りにしたものをだしや煮汁と混ぜて製氷皿に入れ、冷凍保存します。
冷凍したしめじは1週間程度を目安に使い切りましょう。解凍したものを再び冷凍するのは避け、使う分だけを電子レンジや小鍋でしっかり再加熱してから与えてください。
離乳食の「しめじ」中期・後期・完了期のおすすめレシピ
しめじは脇役と思われがちですが、その旨味を活かすことで赤ちゃんがパクパク食べてくれる美味しい離乳食になります。しめじの量と大きさを月齢に合わせて調節することで、食べやすさが大きく変わります。
離乳食ではしめじに慣れるまで、メインではなく風味を増す程度に控えめな量にし、加える量には気をつけてください。
離乳食中期の「しめじ」のおすすめレシピ(7~8ヶ月頃)
この時期は、しめじのかさの部分のみを使い、加熱後にみじん切りにして、他の食材に混ぜ込んで風味をプラスするようにしましょう。
5倍粥のしめじあんかけのレシピ
材料:5倍粥茶碗1杯分、しめじ2本分、だし大さじ1、片栗粉適宜
しめじのリゾットのレシピ
材料:5倍粥お茶碗1杯分、しめじ5g、にんじん5g、鶏ミンチ5g、調乳したミルク50cc
しめじ入りさつまいもサラダのレシピ
材料:さつまいも10g、アスパラガス10g、しめじ3本、人参5g、コーン5g、プレーンヨーグルト小さじ1杯、牛乳20ml
- さつまいもは皮をむき、1cm大のサイコロ状に切って10分程度水にさらします。
- しめじはかさの部分をみじん切りにし、アスパラガスは柔らかい先端部分を使い、軸はピーラーで表面を剥いてみじん切りにします。
- 人参とコーンは下ゆでして細かくみじん切りにします。
- 鍋に牛乳と1~3を入れて柔らかくなるまで弱火で加熱します。
- ザルに挙げて煮汁を切り、プレーンヨーグルトと混ぜて完成です。
離乳食後期の「しめじ」のおすすめレシピ(9~11ヶ月頃)
離乳食後期に入っても、しめじは弾力があり噛みにくい食材であることに変わりありません。引き続き細かくみじん切りにすることが基本です。しめじに慣れてきたら、少しずつ軸の部分も細かく刻んで加えてみましょう。
しめじの豆乳シチューのレシピ
材料:しめじ10g、にんじん5g、キャベツ葉先1枚、ツナ(水煮)10g、豆乳100cc、煮汁大さじ2、小麦粉大さじ1
しめじのグラタンのレシピ
材料:しめじ10g、鶏ミンチ10g、にんじん10g、ブロッコリー1房、米粉大さじ1、牛乳100cc、粉チーズ適宜
しめじのパスタスープのレシピ
材料:スパゲッティ10g、プチトマト20g、キャベツ5g、じゃがいも10g、玉ねぎ5g、人参5g、しめじ5g、鶏ささみ肉10g、水80ml
- スパゲッティは手で1cm程度の長さに折ります。
- プチトマトは湯むきで皮と種をとり、キャベツや皮をむいたじゃがいもとともに1cm程度のサイコロ状に切ります。
- 玉ねぎとにんじんは皮をむき、みじん切りにします。
- しめじは柔らかいかさの部分を使い、みじん切りにします。
- 鶏ささみ肉は形が残る程度にみじん切りにします。
- 鍋に水と2~5を火にかけ、煮立ったら1を入れて弱火で煮込みます。
- 材料が柔らかくなり、煮汁が少なくなったら完成です。
離乳食完了期の「しめじ」のおすすめレシピ(1歳~1歳6ヶ月頃)
離乳食完了期になっても、奥歯がしっかり生え揃っていないため、しめじは赤ちゃんの発達に合わせて小さめに切るなどの工夫をしましょう。手づかみ食べができるメニューも人気です。
しめじの炊き込みご飯のレシピ
材料:白米1合、しめじ20g、にんじん10g、ツナ(水煮)10g、しょうゆ少々
キャベツとしめじの柔らか煮のレシピ
材料:キャベツ10g、しめじ10g、コーン5g、だし汁20ml
- キャベツは1cm大のサイコロ状に切ります。
- しめじは柔らかい先端部分を使い、スライスするか粗く刻みます。
- コーンは薄皮をむいて、半分に割ります。
- 鍋にだし汁と1~3を入れ、材料が柔らかくなるまで煮ます。
しめじ入り手づかみおやきのレシピ(完了期・手づかみ食べ向け)
材料:ご飯50g、しめじ10g、にんじん5g、しらす大さじ1、片栗粉小さじ1
- しめじは石づきを落として小房に分け、電子レンジまたは下ゆででやわらかくしてから、繊維を断つように細かく刻みます。
- にんじんは下ゆでしてみじん切りに、しらすは熱湯をかけて塩抜きしておきます。
- ボウルにご飯、しめじ、にんじん、しらす、片栗粉を入れてよく混ぜ、小判形にまとめます。
- フライパンに薄く油をひき、両面に焼き色がつくまで弱火でじっくり焼いたら完成です。
子育てコラム:離乳食でしめじの量や大きさに迷ったら
しめじなどのキノコ類は繊維が多く弾力があるため、離乳食ではごく少量を細かく刻んで混ぜるところからスタートします。
そのため、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように「どこにあるかわからない!」といった状態になりますが、初期の目的は風味と食感に慣れさせることなので、実はそれで良いのです。
離乳食は食べない子もいれば何でも食べる子もいて、赤ちゃんの個性の差は大きいですが、しめじについては量と大きさの調節が特に重要です。
「もう少し大きくした方がいい?量を増やすべき?」と不安になって量を増やしすぎると、噛みにくさから逆に好き嫌いの元になることもあるので、注意が必要です。しめじなどのキノコ類の量が気になる方は、市販のベビーフードのキノコ入りメニューの量を参考に、全体のバランスを確かめてみるのも一つの手です。
市販のベビーフードでも、しめじなどのキノコ類は赤ちゃんの月齢に合わせてごく少量しか入っていません。
しめじは月齢が進むにつれて少しずつ大きさを変えると、急に赤ちゃんが食べなくなることもある食材です。そんな時は、量を減らしたり、細かく刻むサイズに戻したりするとスムーズに食べてくれることがあります。
奥歯がまだ生えそろっていない赤ちゃんには消化しにくく噛みにくい食材だと覚えておき、離乳食の早い段階では、細かく刻んだしめじを煮込んだスープや煮汁だけを飲ませてあげるのもおすすめです。
しめじの離乳食に関するよくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| しめじは何歳ごろから軸まで食べられますか? | 軸は繊維がかために感じられやすい部分です。奥歯がしっかり生えそろってくる完了期以降、様子を見ながら軸も刻んで加えていくとよいでしょう。それまではかさの部分を中心に使うと食べやすくなります。 |
| 電子レンジだけで下ごしらえを済ませても大丈夫ですか? | 石づきを落として小房に分け、水を加えてラップをかけて加熱すれば、電子レンジだけでもやわらかく仕上げられます。中心までしっかり熱が通っているか確認してから刻むようにしましょう。 |
| ぶなしめじと本しめじ、離乳食にはどちらが向いていますか? | 手に入りやすく価格も安定しているぶなしめじで十分ですが、風味付けとして少量の本しめじを試してみるのもよいでしょう。どちらも下ごしらえの手順は同じです。 |
| しめじを食べてくれないときはどうすればいいですか? | 炊き込みご飯やあんかけなど、他の食材の旨味と一緒に調理すると、しめじ単体の風味が和らいで食べやすくなることがあります。量を控えめにして少しずつ慣らしていくのもひとつの方法です。 |




