離乳食初期のおせちレシピ 初正月に使える食材と5品の作り方
離乳食初期(生後5〜6か月ごろ)の赤ちゃんは、お粥やペーストなど形の作りにくい料理しか食べられないため、おせちとなると悩んでしまいますよね。大人用や市販のおせちは味付けが濃く、この時期の赤ちゃんには不向きなので、使える食材選びにも迷いがちです。
ここでは、離乳食初期でも食べられるおせち向きの食材と調理法、そして赤ちゃんが喜ぶおせち5品と、お正月にぴったりの昆布だしのレシピを紹介します。家族やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に、赤ちゃんの健やかな成長を願って初正月をお祝いしましょう。
離乳食初期に食べられるおせち向きの食材
おせち料理は、食材の名前の語呂や形・色など、縁起のよいものを集めたお料理です。黄色い「きんとん」を黄金に見立てたり、「黒豆」を「マメに働く」とかけたり、背中が丸まった「海老」を長寿の縁起物としたり…。ただ、離乳食初期では甘いきんとん・黒豆・海老はまだ食べられません。そこで、おめでたい色や盛り付けを意識して、お正月らしい離乳食を用意してあげましょう。
おせち料理と色の意味
おせちに向く縁起のよい色には、次のような意味があります。飾りつけや器選びも、色や見た目を意識すると雰囲気が出ます。
- 黒色…邪除け
- 赤色…魔除け
- 白色…清浄
- 黄色…金運
- 紅白…平安
離乳食初期おせち向けの食材と調理法
離乳食初期に食べられ、縁起のよい色に使える食材と調理法をまとめました。離乳食の進み具合には個人差があります。お正月早々に体調を崩さないよう、これまでに食べたことがある食材・調理法で作ることを基本にしましょう。
| 色と食材 | 調理法 |
|---|---|
| 黒色:海苔 | 焼き海苔を使い、昆布だしでトロトロに煮る(少量) |
| 赤色:人参 | 皮をむいて柔らかく煮て、すりつぶす |
| 赤色:トマト | 皮と種を除き、加熱してすりつぶす |
| 赤色:いちご | ヘタを取ってすりつぶす(初めてなら加熱すると安心) |
| 白色:お粥 | 10倍粥にして与える |
| 白色:大根・かぶ | 皮をむいて柔らかく煮て、すりつぶす |
| 白色:じゃがいも | 皮をむいて柔らかく煮て、つぶす |
| 白色:鯛 | 刺身用を中心まで加熱し、すりつぶす |
| 白色:豆腐 | 加熱してすりつぶす(絹ごし豆腐がおすすめ) |
| 紅白:人参・大根 | それぞれ柔らかく煮て、すりつぶす |
| 黄色:さつまいも | 皮をむいて柔らかく煮て、裏ごしする |
| 黄色:かぼちゃ | 皮とワタを取り除き、加熱してつぶす |
離乳食初期の味付けの考え方
離乳食初期は、調味料を使わず素材の味を活かすのが基本です。塩分や糖分のとり過ぎは腎臓に負担をかけたり、濃い味に慣れる原因になったりするため控えめにしましょう。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも、調味料は必要に応じてごく少量とされています。おせちの風味づけには、「よろこぶ」の語呂でも知られる昆布のだしを薄めて使うのがおすすめです。
離乳食初期の初正月おせちレシピ5品と昆布だし
初期のおせち向け食材を使った、赤ちゃんが喜ぶレシピを5品紹介します。生後5〜6か月の赤ちゃんが食べられる食材は多くありませんが、色と盛り付けの工夫でお正月らしく仕上がります。

「元旦は忙しくて…」というママは、下ごしらえをして冷凍しておくと安心です。水引やミニ羽子板、ミニ凧などの飾りで、手軽にお正月気分を盛り上げるのもおすすめです。
昆布だし
まずは、初期のおせちに欠かせない昆布だしのレシピです。お正月前に少量を試し、赤ちゃんに合うか確認しておきましょう。残っただしは製氷皿で冷凍し、冷凍保存袋に移して保存できます。水出しにした場合は、調理前に一度加熱してから使いましょう。昆布はヨウ素を多く含むため、だしは薄めにし、毎日大量に使うのは避けると安心です。
昆布だしレシピ
材料:昆布7×5cm、水1カップ、キッチンペーパー1枚、密閉容器(1L用)
- 濡らして絞ったキッチンペーパーで、昆布の表面を軽くふきます
- 密閉容器に昆布と水を入れ、10時間ほど浸します
※手早く作りたいときは、昆布と水を鍋に入れて30分〜1時間浸し、中火にかけて鍋底からフツフツと泡が出る沸騰直前で火を止め、昆布を取り出します。
人参入り豆腐汁
豆腐と人参を使った、おせちの定番「紅白なます」をイメージした一品です。豆腐は初期から使えるタンパク質で、白い豆腐と赤い人参のコントラストがお正月らしい彩りに。「金時人参」を使うとより華やかになります。
人参入り豆腐汁レシピ
材料:豆腐5g、人参適量、昆布だし適量
- 人参は皮をむいて柔らかく煮て、すりつぶす
- 豆腐は加熱してすりつぶす
- 昆布だしを火にかけ、人参と豆腐を加えて味をなじませる
※食べにくそうなら、水溶き片栗粉でとろみをつけると飲み込みやすくなります。
さつまいものトロトロ煮トマトのせ
おせちで子どもに人気の栗きんとんは、砂糖が多く初期には不向きです。かわりに、柔らかく煮たさつまいもを「きんとん風」に。上に赤いトマトをのせると彩りも栄養バランスもよくなります。トマトは皮と種を取り、加熱してから与えましょう。
さつまいものトロトロ煮トマトのせレシピ
材料:さつまいも適量、トマト少々、昆布だし適量
- さつまいもは皮をむき、柔らかく煮て裏ごしする
- トマトは皮と種を取り除き、柔らかく煮て裏ごしする
- さつまいもを昆布だしでトロトロに煮る
- 器に盛り、上にトマトをのせる
じゃがいもとかぼちゃの鏡餅
お正月に飾る鏡餅は、神様への御供え物として「おめでたく年を重ねる」意味があるとされます。赤ちゃんはお餅を食べられない(のどに詰まる危険がある)ため、野菜で鏡餅を作ってあげましょう。固くて食べにくいときは、昆布だしでのばして柔らかくします。
今回はじゃがいもとかぼちゃを使いましたが、好きな野菜でアレンジもできます。ほうれん草の裏ごしを、鏡餅の上の橙(だいだい)の葉に見立てても素敵です。中期以降になれば、じゃがいものかわりに里芋も使えます。
じゃがいもとかぼちゃの鏡餅レシピ
材料:じゃがいも適量、かぼちゃ適量
- じゃがいもは皮をむき、柔らかく茹でてつぶす
- かぼちゃは皮をむき、柔らかく茹でてつぶす
- じゃがいもを、大きさの違う2つの平らな円に整える
- かぼちゃで、一番上に飾る橙用の小さな丸を作る
- じゃがいもの円を2つ重ね、上にかぼちゃの丸をのせて完成
りんごとブロッコリーのすり流し
おせちでも栄養バランスは整えてあげたいもの。冬はいちご・りんご・みかんなどおいしい果物が揃います。りんごは加熱すると酸味がやわらいで甘みが増し、野菜と合わせると食べやすくなります。今回は彩りのよいブロッコリーと合わせました。
りんごとブロッコリーのすり流しレシピ
材料:りんご適量、ブロッコリー(葉先)適量
- りんごはすりおろして裏ごしする
- ブロッコリーは茹でて葉先をすりつぶす
- りんごに少量の水を加えて鍋にかけ、ブロッコリーと合わせる
鯛の10倍粥ほうれん草のせ
鯛の10倍粥にほうれん草をのせた、冷凍ストックだけで作れる簡単メニューです。白いお粥に緑がよく映えます。ほうれん草のかわりにブロッコリーや小松菜でも大丈夫です。
おせちらしさを出すなら、黒色として海苔を昆布だしでトロトロに煮たものをのせたり、金色としてきな粉をまぶしたりしても。ただし、のりを煮たものやきな粉はのどに張り付いたりむせたりしやすいため、ごく少量にし、お粥に混ぜてから与えましょう。
きな粉・海苔・鯛は、初期ではまだ食べたことのない赤ちゃんも多い食材です。初めての食材は1種類ずつ少量から、平日の日中に試すと安心。きな粉は大豆製品なので急いで進める必要はありません。不安なときは鯛やきな粉を使わず、食べ慣れた野菜のトッピングだけでも十分です。
鯛の10倍粥ほうれん草のせレシピ
材料:鯛の刺身1/2切れ、白米、ほうれん草の葉先少々
- 10倍粥を作る
- 鯛の刺身は中心まで加熱してすりつぶし、10倍粥と混ぜる
- ほうれん草は柔らかく茹で、水にさらしてアクを抜いてからすりつぶす
- 粥を器に盛り、中央にほうれん草をのせる
離乳食初期のおせちでよくある質問
初期の赤ちゃんにお餅や市販のおせちは食べさせていい?
お餅はのどに詰まる危険があるため与えないでください。市販のおせちは味付けが濃く、この時期には不向きです。野菜などで代用し、薄味で作りましょう。
昆布だしはいつから?量はどのくらい?
初期から少量なら使えます。ただし昆布はヨウ素を多く含むため、だしは薄めにし、毎日たくさん使うのは避けると安心です。水出しにしただしは、加熱してから使いましょう。
鯛・海苔・きな粉は初期から使える?
初めての食材は1種類ずつ少量で、平日の日中に試します。海苔ときな粉はのどに張り付きやすいので、ごく少量をお粥に混ぜて。心配なときは無理に使わず、食べ慣れた食材で十分です。
おせちの味付けはどうすればいい?
初期は調味料を使わず、昆布だしで薄く風味づけする程度にします。素材そのものの味を大切にしましょう。
まとめ
離乳食初期のおせちは、食べ慣れた食材をおめでたい色でそろえ、盛り付けと飾りでお正月らしさを出すのがポイントです。お餅は避け、味付けは昆布だしで薄く、初めての食材は少量ずつ。安全に配慮しながら、赤ちゃんの初正月を家族みんなでお祝いしましょう。体調やアレルギーが心配なときは、かかりつけの小児科に相談してください。







