離乳食はなぜ白身魚から?魚の種類や赤ちゃんへの進め方を知ろう
「離乳食の魚は白身魚から」と様々な育児書に書かれていますが、初めて離乳食づくりをするママ達からは、「どうして白身魚からなの?」「そもそも白身魚って、どの魚?」「白身魚ならどの種類でも、いつからでも食べられるの?」といった疑問の声がかれます。
なぜ離乳食では魚を白身からスタートするの?
離乳食で白身魚から魚をスタートさせる理由は、赤身魚や青皮魚と比べて味も淡泊で食べやすく、脂質が少ないためお腹に優しいなどの理由からです。
2019年に改定された厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」にも、離乳食が進むにつれて「白身魚」→「赤身魚」→「青皮魚」の順番で進めると記されています。
ところが実際に離乳食をスタートすると「白身魚が先」とは分かっていても種類などで戸惑いがち。まずは白身魚、赤身、青皮魚とはそれぞれどんな魚なのか、どんな種類の魚があるのかを確認しましょう。
白身魚は近海に住む身が白い魚!種類はタイやカレイなど
魚は「白身魚」と「赤身魚」の2種類にわけられ、「白身魚」とは一般的に陸に近い海の岸近くに住んでいる、身の白い魚のことを指します。
離乳食に使われる代表的な白身魚は、ヒラメやタイ、シラス、スズキ、カレイ、タラ、ホッケ、メカジキ、ハタハタ、トビウオ、鮭、マスなどです。
陸に近い海で砂に隠れてじっとしているヒラメやカレイなどの魚は、赤色の筋肉がほぼないため身の色が白いのです。
ちなみに鮭やマスは身がオレンジ色ですが白身魚。エビやカニといった甲殻類のプランクトンがエサになるため、プランクトンに含まれている色素が蓄積して身が赤く見えます。
離乳食の中でも鮭は人気がありますが「塩鮭」「塩タラ」など「塩」がつく白身魚は塩分が多く離乳食に不向き。できるだけ干物やつけ焼きより「生」を選びましょう。塩づけしかない場合は茹でて塩抜きをしてから、干物は新しいものを後期からごく少量にしてください。
赤身魚は大洋を回遊する身が赤い魚!種類はマグロやカツオなど
「赤身魚」とは、一般的に円筒形で大洋を回遊している、身の色が赤い魚のことを指します。体の形は円筒形で、大洋を速いスピードで俊敏に動くのに必要な筋肉が発達しています。その筋肉の色が赤く白身魚よりも沢山あるため、赤身魚は身の色が赤く見えるのです。
離乳食に使われる赤身魚の代表格はツナ缶の原材料となるマグロやカツオ。中期からが目安です。
赤身魚の種類には他にもアジやブリ、メバル、イワシ、サバ、カジキなどがありますが、ここには青皮魚も含まれています。
青皮魚は背の色が青い赤身魚!種類はサバやサンマなど
魚には白身魚と赤身魚という呼ばれ方の他に、「青皮魚」「青魚」「青背魚」という呼ばれ方があります。全て背が青い「赤身魚」です。
離乳食に使われる青皮魚の種類には、サバ、ブリ、サンマ、アジ、イワシなどがあります。
小型の青皮魚は小骨も多く、白身魚に比べて身がポソポソして味にくせもあり、赤ちゃんによって好みの差が出やすいので離乳食では調理に工夫が必要。離乳食でサンマなどの青皮魚を食べさせるのは後期以降がよいでしょう。
青皮魚は白身や赤身を食べられるようになってからですが、季節によって脂の量に差があるため脂がのっている時は腹ではなく脂の少ない背の部分から与えて下さい。
離乳食の白身魚はいつから?初期3週目のお粥や野菜に慣れたころから
白身魚を始める目安は離乳食を開始してから3週目ですが、生後5ヶ月の場合は初期が2ヶ月間あるため、生後6ヶ月ごろからスタートすると赤ちゃんも食べやすいです。
離乳食を進めてつぶし粥やすり潰した野菜の味や舌ざわり、飲み込みに慣れてきたら白身魚を与えてみてください。
改定された厚労省「授乳・離乳ガイド(2019年改定版)」の食物アレルギーへの対応では、離乳食や特定の食べ物の開始時期を遅らせることにアレルギーを防げる科学的根拠はないため、適した時期がきたら与え、異常がでたら医師の指示で進めるように記されています。
ただし白身魚の脂は赤ちゃんのお腹の負担になるため、脂質が多い鮭やトラウトサーモンと呼ばれるマスも離乳食初期には不向き。中期あるいは後期からにしましょう。銀ガレイや銀ダラも後期から。エンガワや鮭ハラスも脂が多いので離乳食向きではありません。
白身魚のタラはいつから?離乳食初期も与えられるように変わった!
「授乳・離乳ガイド」の改定前、タラの持つバルブアルブミンやコラーゲンがアレルギーを引き起こす恐れがある原因物質のため、離乳食では少し遅めに進める指導もされてきました。
2019年3月の「授乳・離乳ガイド」改定後からは、魚に限らず食物アレルギーを気にせず進める方針に転換したため、タラも初期から与えられますし、卵黄も離乳食中期から初期に開始時期が変更になっています。
異常が出たら必ず医師の指示に従って進めて!
既にアレルギーが明らかな赤ちゃんや異常が出た赤ちゃんは、必ず医師の指導に沿って離乳食を進めて下さい。保護者の自己判断は悪化の原因になりかねません。
離乳食の白身魚の下ごしらえ!1歳未満の赤ちゃんが食べやすくなる工夫
離乳食に白身魚を使用する場合、下ごしらえをすると赤ちゃんがより食べやすくなります。
赤ちゃんが安全に美味しく魚を食べ、好きになるために必要な手間ですが、離乳食作りが面倒な場合は刺身を利用するのもおすすめです。
1白身魚を中心までしっかり加熱する
まずは白身魚をしっかりと加熱し、中心まで火を通します。加熱後は中心の身まで白くなったか確認しましょう。
離乳食の下ごしらえで白身魚を加熱する場合は、「ゆでる」「電子レンジ加熱」の2つの方法がおすすめ。簡単に柔らかく下ごしらえができます。
鍋で白身魚をゆでて中心まで加熱する方法
離乳食では白身魚を加熱しなければなりませんが、離乳食を作る前に鍋でゆでるとアクや塩分が抜けるためより美味しく作れます。
ただし白身魚を長時間ゆで過ぎると、固くなり赤ちゃんが食べにくくなるので注意が必要。加熱時間は白身魚の大きさで変わるので、中心までしっかり加熱する方法を知っておきましょう。
- お湯が沸騰した鍋に離乳食用の白身魚を入れる
- グラグラ沸騰しない火加減にし、鍋底から白身魚が浮き上がったら取り出す
- 大き目の切り身の場合は、湯に透明感がでたら箸で中心を軽くほぐし、ほぐせれば取り出す
- 取り出した白身魚を冷水につけて粗熱をとり、ザルで水気をしっかり切る
生の魚を沸騰した湯に入れると初めは湯が白く濁りますが、魚の中心まで火が通ると湯に透明感が出てきます。
刺身のような小さな白身魚は鍋底から浮き上がってくるので、手早く取り出して下さい。大きめの切り身の場合は箸で身の中心がほぐせるかを確認してから取り出しましょう。
電子レンジで白身魚を中心まで加熱する方法
刺身用の白身魚を離乳食のお粥に混ぜたい時などは、電子レンジ加熱が断然おすすめ。茹でるより電子レンジで下ごしらえした方が調理や片付けを時短できるので、やり方を覚えておきましょう。
- 耐熱皿にのせて水を大さじ1杯ほど振りかける
- ラップをして1切れで10秒ほど加熱し、箸で身がほぐせるかを確認する
- ほぐせない場合は10秒ずつ加熱を繰り返す
刺身用の白身魚を離乳食のお粥に混ぜたい時などは、電子レンジ加熱が断然おすすめ。茹でるより電子レンジで下ごしらえした方が、料理や片付けを時短できるのでやり方を覚えておきましょう。
2皮や骨を取り除いて身をほぐす
離乳食では必ず白身魚の骨や皮を下ごしらえとして取り外してください。加熱後に冷ました白身魚の皮を取り除いたら、身をほぐしながら骨も取り除くと簡単です。
調理用のビニール手袋がない場合は、白身魚をラップに包んで手で押すと簡単に身をほぐせます。皿の上でフォークの背でつぶしながら身をほぐし、骨を取り除くのも一つの方法です。
離乳食の白身魚のとろみのつけ方!食べやすくなる基本テクニック
離乳食の白身魚はトロミをつけるのが基本です。下ごしらえして湯で伸ばした白身魚をいきなり赤ちゃんに与えても、口に中に入れたまま飲み込めない赤ちゃんが多いです。
1つぶし粥に下ごしらえした白身魚を混ぜる
一番オーソドックスで簡単な離乳食の白身魚のトロミづけの方法です。初めて与える時は白身魚1さじ分を別の皿に用意し、そこにつぶし粥を少量加えて混ぜてから与えましょう。
お粥の方に白身魚をひと匙入れて混ぜると、全部食べてくれないケースがあるためおすすめできません。
2片栗粉や米粉などを加えて加熱する
下ごしらえした白身魚に水を加えて伸ばし、水で溶いたごく少量の片栗粉や米粉、コーンスターチを加えて加熱するとトロミがつきます。
失敗しないためには、必ず火を止めてから加えること。沸騰している時に入れたり、加える量が多過ぎると塊になるので気を付けて。
「片栗粉1:水2」又は「米粉1:水1」「コーンスターチ1:水1」の割合で溶いたら、一度に全て入れずまずは少量加え、かき混ぜながら加熱してトロミを確認。少なければ足して調節してください。
3滑らかになるまでブレンダーで細裂く
下ごしらえした白身魚に湯を加え、ブレンダーで滑らかになるまで細裂くのもトロミがつく方法の一つです。
大量に作る場合はフードプロセッサーでも滑らかになります。白身魚を伸ばす湯の量で固さを調節しましょう。野菜を加えるとより滑らかで食べやすくなります。
4ベビーフードの「とろみのもと」や「とろみちゃん」を使う
和光堂からは初期からの離乳食のとろみづけができる、和光堂のベビーフード「とろみのもと」が白身魚のとろみづけに大活躍。
またスーパーやネットで購入できる水で溶かずにとろみづけができる丸三美田実郎商店の「とろみちゃん」も、離乳食作りをするママ達に人気です。
5離乳食にも使える市販の野菜フレークを使う
ジャガイモや人参、かぼちゃなどをそのままフレーク状にした「野菜フレーク」なら、お湯で溶いて下ごしらえした白身魚を加えるだけで、簡単にとろみがつけられます。
水加減次第でポタージュスープ状からマッシュポテト状まで固さを変えられるので、北海道の空港やネットで見かけた時は購入しておくと便利です。
6潰した豆腐やホワイトソースを使う
豆腐が食べられる赤ちゃんには、つぶした豆腐に白身魚を混ぜてとろみをつけてみましょう。
離乳食が進んできたらホワイトソースもとろみづけに便利です。5ヶ月から使えるベビーフードもありますが、離乳食用に米粉や豆乳を使って手作りしたホワイトソースなら6ヶ月から与えられます。
離乳食におすすめの白身魚レシピ!初期・中期・後期・完了期の13選
離乳食の初期、中期、後期、完了期におすすめの白身座なレシピを13種類紹介します。ステップアップしてからも素材の大きさを変えれば使えるレシピばかりです。
離乳食初期(生後5ヶ月~6ヶ月)の白身魚のレシピ
離乳食初期はさっぱりした白身魚からスタートしますが、人気があるのはタイのお刺身。
ただし下処理が楽なのでおすすめではありますが、タイ以外でも切り身でもかまいませんので、スーパーで手に入る白身魚を使って滑らかに作ってあげましょう。
タイのおかゆのレシピ
下ごしらえしたタイを潰した10倍がゆに混ぜて加熱するだけ!ヒラメやカレイなどの白身魚もお粥で食べさせてみましょう。
離乳食用に下ごしらえした白身魚を冷凍保存していた場合は、同じく冷凍保存していたおかゆと一緒にレンジでチンするだけでもOKです。
白身魚のミルクリゾットのレシピ
材料:白身魚10g、10倍粥大さじ3、ミニトマト 1個、ブロッコリー 少量、粉ミルク50ml分
- 白身魚は熱湯で茹でて下ごしらえをする
- トマトは皮をむいて種をとってから潰し、ブロッコリーは柔らかい穂先だけを潰す
- 鍋に1と2、調乳したミルクとつぶし粥を入れて加熱する
離乳食中期(生後7ヶ月~8ヶ月)の白身魚のレシピ
離乳食中期に入ったら白身魚の種類をさらに増やしていきましょう。ある程度食べられるようになったら、ツナ缶などの赤身魚に進めますが、引き続き白身魚も形状を変えて与えてください。
中期になると白身魚に少し形があるのでパサパサな食感が嫌で食べない赤ちゃんが増えますが、とろみをつければパサパサ感が和らぐためスムーズに食べやすくなります。
白身魚のだし煮のレシピ
- 色々な種類の野菜を薄めたダシで煮る
- 野菜が柔らかくなったら、下ごしらえをした白身魚を入れてひと煮たちさせる
- 水溶き片栗粉でとろみをつける
白身魚のかぶら蒸しのレシピ
材料:白身魚 10g、かぶ 20g、かぶの葉 少量、片栗粉 少量
- 白身魚は熱湯で茹で、湯切りをしてからほぐして器に盛る
- かぶはおろし金ですりおろし、片栗粉少々をよく混ぜ合わせる
- かぶの葉は刃先の柔らかい部分を切り、レンジで加熱してから磨り潰し、水少々で溶きのばしておく
- 1の上に2を乗せてラップをし、レンジでかぶが透明になるまで、2~3分程度加熱する
- 蒸しあがったら、3を上に乗せて完成です。
※通常のかぶら蒸しはすりおろしたかぶの水気を切りますが、白身魚がレンジ加熱でパサパサになると赤ちゃんが食べにくいので、水気は切らずに乗せて蒸しましょう。
白身魚のアクアパッツァ風のレシピ
材料:白身魚10g、プチトマト 1個、玉ねぎ少量、ほうれん草少量、水50ml
- 白身魚は一度熱湯で茹で、湯切りしてほぐす
- トマトは皮をむいて種をとり、玉ねぎともにサイコロ状に切ります。ほうれん草は柔らかい葉先だけを、粗くきざむ
- 鍋に水と1、2を入れ、弱火にかけてかき混ぜながら火を通す。
- 器に盛って完成です。
※白身魚からダシがでるので、調味料なしでもOK。ボリュームが欲しい時は、きざんだパスタやうどんを入れるのもおすすめです。
離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月)の白身魚のレシピ
離乳食後期になったら白身魚や赤身魚も進み、手づかみ食べも始まるでしょう。青皮魚に進みますが引き続き食べ慣れた白身魚も形を変えて与えてみましょう。
赤ちゃんの食べる意欲が増してきたら積極的に手づかみで食べられるおやきなどの離乳食を作ってあげて下さい。
白身魚のおやきのレシピ
材料:白身魚のすり身60g、豆腐10g、片栗粉大さじ1
- 白身魚のすり身と豆腐を混ぜ、さらに片栗粉を加えて混ぜる
- クッキングシートを引いたフライパンに、1で作ったネタを大さじ1ずつ落とす
- 蓋をして2~3分したら裏返し、反対側も焼く
- 焼き色がつき、中まで火が通ったらできあがり♪
※クッキングシートが燃えない様に、フライパンからはみ出さない大きさに切って使いましょう
※お好みで青のりやチーズを入れても美味しいです
※離乳食4回分の分量です
鮭の豆腐グラタンのレシピ
材料:鮭の刺身10g、ほうれん草少量、豆腐15g、調乳したミルク少量、粉チーズ少量
- 鮭は一度熱湯で茹で、湯切りして粗くほぐす
- ほうれん草は柔らかい穂先だけを粗くきざみ、レンジで加熱する
- スプーンでつぶした豆腐に様子をみながらミルクを加え、滑らかになるまで混ぜてゆるめのソースを作る
- 3に1、2を混ぜ、耐熱容器かアルミカップに入れたら、粉チーズをふる
- 4をオーブントースターに入れ、5~10分程度焼いて軽く焦げ目がついたら完成です。
※鮭の替わりにタラなどの白身魚や、茹でた鶏のササミ肉を使っても、おいしくいただけます。
白身魚と豆腐のスープのレシピ
材料:白身魚10g、豆腐15g、キャベツ少量、ニンジン少量、ネギ少量、だし汁100ml、醤油少々
- 白身魚は一度熱湯で茹で、湯切りして粗くほぐす
- キャベツ、ニンジン、ネギは粗くきざみ、豆腐はサイコロ状に切る
- 鍋にだし汁を入れ、1と2を入れて弱火にかけ、全体に火を通す
- 醤油少々を垂らしてひと煮たちさせ、風味付けをすれば完成
※茹でてから細かく切ったうどんやそうめんを入れると、ボリュームがでます。
かぶと白身魚の煮物のレシピ
材料:白身魚15g、かぶ30g、エノキ少量、かぶの葉少量、だし汁100g、醤油少々
- 白身魚は一度熱湯で茹でて湯切りし、ほぐす
- かぶは皮をむいてからサイコロ状に切り、エノキ、かぶの葉は粗くきざむ
- 鍋にだし汁をいれて1、2を加え、弱火でかぶが透き通るまで煮詰める
- 醤油少々で風味付けをすれば完成です
※かぶは火のとおりが早いので、5分程度で作れます。
離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月)の白身魚のレシピ
離乳食完了期になると、いろいろなものが食べられるようになります。その反面、白身魚の食感や匂いなどに敏感になる子も多く偏食もでてくる時期。食べやすく楽しく食べられるように工夫してあげましょう。
完了期は白身魚を加熱してほぐす下ごしらえの必要もなくなり、焼くだけで食べられるようになます。
ただし子供が自分で食べて骨が刺さらないように、骨抜きで調理前に骨を取り除いておきましょう。ほとんどの種類の白身魚を使用できるので、調理のバリエーションも広がります。
お魚ナゲットのレシピ
材料:白身魚15g、鶏ひき肉15g、豆腐5g、ニンジン少量、玉ねぎ少量、ケチャップ少量、ヨーグルト少々
- 白身魚は一度熱湯で茹でて湯切りし、ほぐす
- 小さじ1杯程度になるようにニンジンをおろし金ですりおろし、玉ねぎはみじん切りにする
- 鶏ひき肉に1と2、豆腐をまぜ、潰すようによく混ぜ合わせる
- お皿の上に敷いたワックスペーパーの上で形を整え、ラップをかけてレンジ加熱して火を通す。
- ケチャップにヨーグルト少々を混ぜ合わせたソースを添えて、完成です。
※離乳食2回分の分量です。
※今回は赤ちゃんが手に持てるように細長いお魚の形に成形して、ノリを切って目を加えてみました。平らに伸ばしてレンジ加熱をしてから、クッキー型で抜いて形を作ると、赤ちゃんが喜んで食べてくれます。
白身魚のピカタのレシピ
材料:白身魚30g、卵1/2個、ニンジン少量、小麦粉少量
- 白身魚は一度熱湯で茹でて湯切りし、大きめにほぐしてから、茶こしで全面に小麦粉をふりかけておく
- ニンジンはおろし金ですりおろし、溶き卵に加えてよく混ぜておく
- 2に1を加え、白身魚に卵を絡めながら、熱したテフロン加工のフライパンで焼く
- 両面に焼き色がついたらお皿に取り、ラップをかけて、レンジで加熱したら完成です。
※離乳食2回分の分量です。
※白身魚には火が通っていますが、最後のレンジ加熱で卵とすりおろしニンジンにしっかり火を通しましょう。
白身魚のトマトあん添えのレシピ
材料:白身魚20g、ミニトマト4個、だし汁大さじ1杯、片栗粉少々
- 白身魚は一度熱湯で茹でて湯切りし、月齢に応じて食べやすいようにほぐして器に盛る
- トマトは皮をむいて粗くきざみ、だし汁を加えてレンジで加熱する
- 2に水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつける
- 器に盛った白身魚に3を添えれば、完成です。
※トマトの種や皮が食べにくいようであれば、取り除いてください。
白身魚のあんかけのレシピ
材料:白身魚20g、パプリカ10g、しめじ2本、人参10g、玉ねぎ10g、だし汁100cc、みりん小さじ2/1、醤油少々、片栗粉小さじ1/4、水小さじ1
- 玉ねぎ、パプリカ、人参を千切りにし、しめじは下から半分に割き、完了期初期は1cmに切る
- 玉ねぎと人参を耐熱容器に入れ、少量の水を入れてラップで蓋をし、レンジで1分半加熱する
- だし汁に調味料、玉ねぎ、人参、しめじ、パプリカを入れ、野菜に火が通るまで加熱する
- 火が通ったら、水で溶いた片栗粉でとろみをつけてあんにする
- フライパンに薄く油をひき、白身魚をフライパンで焼く
- 4のあんを、5の白身魚の上にかけて完成♪
※魚は刺し身用に骨や皮を除いてある、フィレを使うと便利です
※玉ねぎはワット数によって焦げることがあるため、透明になる程度の時間に調節しましょう
加熱すると、どうしてもパサパサした食感になるため、完了期になっても食感が苦手な子は少なくありません。苦手な子には、野菜あんかけなどでとろみをつけて食べるようにするのがおすすめです。
野菜あんはニンジンや玉ねぎ、しめじなどで彩り良くし、だし汁と醤油で煮込んでから、片栗粉でとろみを付けましょう。
離乳食の白身魚を食べない!先輩ママからの段階別アドバイス
離乳食作りを通して白身魚の知識を深め、張り切って赤ちゃんの体にいい離乳食を作っても、残念ながら離乳食を食べないことがあるのが赤ちゃんなので、ママ達は色々な策をとっています。
どうすれば白身魚嫌いの子に喜んで食べてもらえるのでしょう?ママ達が行った離乳食の白身魚嫌い克服術を離乳食の段階別にご紹介しますので、食べてもらえない時はぜひ試してみて下さい。
離乳食初期(生後5ヶ月~6ヶ月)の白身魚克服術
いろどりも大切
普通のおかゆは食べてくれるのだけど、白身魚を加えると舌を出して「ぺーっ」。この状況に困り果てていたのですが、よくよく考えると、私、白身魚を使うときは、おかゆしか作っていない!
白身魚と組み合わせるメニューが他に思い浮かばなかったのです。そこで、いつものおかゆではなく、すりおろした大根と白身魚を煮ることにしました。
大根の食感が白身魚の食感を消してくれるのですね!しっかり完食してくれました。ワンパターンだったメニューを反省しました。
離乳食中期(生後7ヶ月~8ヶ月)の白身魚克服術
魚の臭みを消す方法
魚独特の臭みが嫌いだった息子。白身魚はなるべく臭みのないかれいを使うようにしていましたが、赤ちゃんの離乳食は薄味でないといけないので、大人が食べるように味噌やマヨネーズで誤魔化すのもできなくて悩みました。
そこで、上の子がグラタン好きなことがヒントとなり、牛乳で煮てみることにしました。すると魚の臭みも気にならないし、ホワイトソースっぽくて食べやすく、息子も「もっとちょうだい」と口を開けて待つほどになりました。
離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月)の白身魚克服術
みんなで一緒に食べる!
離乳食初期から魚は拒否していた娘。鯛もヒラメもカレイもタラも、すべての白身魚がNGでした。それでも「無理やり食べさせるのは良くない」と聞いていたので、無理強いはしませんでしたが、食べなくても食卓には並べるようにしていました。
離乳食後期になってムニエルを食卓に並べると、少し興味を持ったようでした。ムニエルだと、大人も上の子も赤ちゃんも、みんな同じものを並べることができます。
いっしょに食卓を囲んで同じものを食べることがよかったのか、そのうちに自分で、手づかみでムニエルを食べるようになってくれました。
離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月)の白身魚克服術
とろみを付けるのが基本
離乳食完了期になって、白身魚を焼いて食べることができるようになったのだけど、うちの子は、焼き魚のパサパサした食感が苦手なようでした。特に白身魚は焼くとパサパサしやすいんですよね。
そこで、白身魚を食べるときには、必ずとろみを付けるように心がけました。すると、あんかけや煮つけなどにすると食べてくれるようになりました。おかげで、片栗粉の消費量が大幅に増えました!
同じ白身魚の離乳食でもレシピや加熱時間、下ごしらえの仕方によって舌触りが変わり食べてくれることがあります。ネット上には様々な離乳食の段階別白身魚レシピがありますので、色々なものにトライして赤ちゃんにとっての食べやすさを見直し、好みを探求してみましょう。