離乳食にツナ缶はいつからOK?中期からだけど種類や調理に注意!
離乳食でツナ缶を与えられる時期は生後7〜8ヶ月の「中期」からですが、ツナ缶の原材料はマグロだけではないため、与え始めには少し注意が必要です。
また、ツナ缶の加工時の調理方法によっては、使用前の油抜きのひと手間が必要だったり、そもそも離乳食に不向きだったりするので、購入前に缶詰の表示(種類)をしっかり確認することが大切です。
赤ちゃんが離乳食初期の白身魚のレシピに慣れてくると、調理が簡単で低価格、かつ非常食としても常備できるツナ缶を多くのママが愛用するようになります。
ただし、魚は鮮度が落ちると風味が損なわれやすい食材であり、加熱されて長期保存ができるツナ缶も例外ではありません。油断しがちなので、離乳食調理での正しい扱い方や保存の注意点を確認しておきましょう。
離乳食のツナ缶は白身魚の次!よく食べる白身魚は与え忘れてない?
離乳食で魚を食べさせる順番は「白身魚→赤身魚→青皮魚」の順が基本ですが、よく食べる白身魚や豆腐、卵はもう与え始めていますか?
日本人に好まれる鮭は身の色がオレンジですが白身魚に分類されます。ただし鮭は脂分が多いため離乳食初期には不向きな魚とされています。中期に入ったら、ツナ缶の前に食べさせておくとよいでしょう。
また2019年3月に改定された厚生労働省「授乳・離乳支援ガイド(改定版)」では、離乳食初期に試すたんぱく質として次の食材を紹介しています。ツナ缶はこれらの基本的なたんぱく質食材に慣れたあとに試すと安心です。
厚生労働省が推奨する離乳食初期のたんぱく質
- 豆腐
- 白身魚
- 卵黄等
離乳食におすすめのツナ缶の種類|加工時の調理方法
ツナ缶の製造方法によっては離乳食に不向きなものもあります。離乳食に不向きなツナ缶も、調理の前に熱湯をかけるなどひと手間加えれば赤ちゃんも食べられますが、毎回の離乳食作りでは面倒なのであまりおすすめできません。
備蓄用のツナ缶はランプとして使用できるオイル漬けが選ばれることもありますが、離乳食用に購入するツナ缶は「食塩・オイル無添加の水煮缶」がそのまま手軽に使えて一番おすすめです。
- 食塩・オイル無添加の水煮
- 食塩添加・オイル無添加の水煮
- 油漬け(オイル漬け)
中期から食べられ、調理に手間がかからず離乳食向き。
離乳食には不向き。使用する場合は茶こしに入れ、熱湯を回しかけて塩抜きをする。
離乳食には不向き。使用する場合はザルにあけ、たっぷりの熱湯をかけてしっかり油抜きをする。
ツナ缶の原材料はマグロとカツオの2種類!離乳食では確認して進めて
「ツナ缶と言えばマグロ」と思っている人も多いですが、実は「カツオ」もツナ缶に使われています。
ツナ缶の原料となる魚は主に次の4種類。これらは全て赤身魚に分類されます。「びんながまぐろ」は肉が白くて淡泊な味わい、「きはだまぐろ」は肉が柔らかいのが特徴です。
ツナ缶に使われる主な魚の種類
- びんながまぐろ(ホワイトミート)
- きはだまぐろ(ライトミート)
- めばちまぐろ
- かつお
お刺身は高価で鮮度管理も難しいため、離乳食では手軽なツナ缶でかつおやまぐろが食べられることを確認するママも多いです。
もし離乳食のツナ缶を食べずに困る時は、原材料の魚の種類を変えて与えてみましょう。カツオのツナ缶をマグロに変えたら食べた赤ちゃんもいます。
離乳食でツナ缶を与える際の注意点
赤ちゃんに「マグロ」と「カツオ」のどちらも試すまでは、初めての食材扱いとなるため、原材料表記を必ず確認してからツナ缶を与えましょう。
離乳食でツナ缶は加熱せずに食べさせられる?
ツナ缶は缶詰に加工される前にすでに高温で加熱処理がされているので、離乳食で食べさせる時にも必ずしも再加熱する必要はありません。
ただし、加熱しない状態のツナ缶はパサパサしていて口の中でまとまりにくく、赤ちゃんには少し食べにくいかもしれません。赤ちゃんが飲み込みにくそうにしているなら、スープに入れたり、とろみをつけたりして加熱調理し、食べやすくしてあげましょう。
離乳食作りで残ったツナ缶の冷凍保存方法|製氷皿での小分けが便利
1回の離乳食でツナ缶1缶を使い切ることはできませんので、残ったツナ缶は冷凍保存することができます。便利なツナ缶の冷凍保存方法を確認しておきましょう。
ただし、自宅の冷凍庫は頻繁に開け閉めするため商業用と比べ温度変化が激しく、長期間の保存には向いていません。冷凍したツナは風味が落ちる前に、1週間くらいで使い切ってください。
離乳食のツナ缶冷凍保存方法
- 残ったツナ缶をザルにとり水切りする(塩分が含まれる場合は、熱湯をかけて塩抜きする)
- 製氷皿などに入れて1回分ずつ小分けにして冷凍する
- 凍ったらジップ付き保存袋に移しておくと場所を取らず便利
離乳食のツナ缶レシピ!中期・後期・完了期向けの調理法
離乳食でツナ缶を使う際の注意点や、赤ちゃんに美味しく食べてもらうためのコツを、離乳食の段階別(中期・後期・完了期)にご紹介します。
離乳食のレパートリーに入れてもらいたいおすすめのツナ缶レシピもご紹介しているので、ぜひ作ってあげてください。
離乳食中期(生後7、8ヶ月)向けのツナ缶レシピ
離乳食中期から食べることができるツナ缶ですが、初めは、だし汁などで野菜と一緒に煮て片栗粉でとろみをつけてあげる食べさせ方がおすすめです。
片栗粉でとろみをつけることでツナ缶特有のパサパサ感がなくなり、口当たりが優しくなります。こちらでは、さっぱりとした「ツナ缶と大根のだし煮」などのレシピをご紹介します。
キャベツとツナのミルクリゾットのレシピ
材料:ツナ缶 小さじ1杯、キャベツ 少量、コーン 少量、ご飯 大さじ3杯、粉ミルク 100ml分
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする(無添加水煮缶の場合は水切りだけでOK)
- キャベツとコーンは柔らかく茹でて粗くみじん切りにする
- 鍋に1と2、ご飯、調乳したミルクを入れて、弱火でコトコト煮る
- ご飯が柔らかくなり全体に火が通ったら完成です
※ツナから良い出汁がでるので、味つけはいりません。ご飯をやわらかく茹でてきざんだうどんや、そうめんに変えてもいいでしょう。
ツナ缶と大根のだし煮のレシピ
材料: ツナ水煮缶、大根、昆布だし、水溶き片栗粉 適量
- ツナを水切りしておく
- 大根を軟らかく茹でて、細かく切る
- 鍋に昆布だしと水を入れて火にかけ、ツナと大根を加える
- 全体が馴染んだら、最後に水溶き片栗粉でとろみをつける
ツナ缶を使う時におすすめのだしは、植物性の昆布だしや干し椎茸の戻し汁、野菜スープです。ツナ缶以外にも肉などの動物性のタンパク質には、植物性の旨み成分が含まれたダシを合わせることで旨みの相乗効果が生まれ、より美味しくなりますので、覚えておくと料理の腕がワンランクアップするはず。
離乳食後期(生後9~11ヶ月)向けのツナ缶レシピ
離乳食後期は手づかみメニューを取り入れていきたい時期なので、スープなどの汁物メニューに加え、ツナ缶を使った手づかみメニューとして使える「ツナとサツマイモのボール」のレシピもご紹介します。
ツナのとろみスープのレシピ
材料:ツナ小さじ 1杯、白菜 少量、ブロッコリー 少量、だし汁 50ml、水溶き片栗粉 少々
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- 白菜は細かく切り、ブロッコリーは穂先の柔らかい部分だけを粗くきざむ
- 鍋に1と2、だし汁を入れて、火にかける
- 白菜が透き通って柔らかくなったところで水溶き片栗粉を回し入れて、とろみがついたら完成です。
※とろみを強めにして、おかゆにかけて「あんかけ風」にしても美味しく食べてくれます。
ツナのスープパスタのレシピ
材料:ツナ小さじ 1杯、パスタ 50g、キャベツ 少量、しめじ 少量、玉ねぎ 少量、粉ミルク 100ml分、粉チーズ 少々
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- パスタは柔らかくゆでて、1cm程度に短く切る
- 鍋に1と細かく切った野菜、調乳したミルクを入れて、弱火にかける
- 全体に火が通り柔らかくなったら、仕上げに粉チーズを少量ふって完成です。
※キャベツを白菜やほうれん草に変え、冷蔵庫の残り野菜でアレンジするのもおすすめです。
ツナとかぶ葉のふりかけのレシピ
材料:ツナ 大さじ1杯、かぶの葉 少量
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- かぶの葉は柔らかく茹でてから、細かくきざむ
- 油をひかずにフライパンに1、2を入れて弱火にかける
- 焦げないように箸でかき混ぜながら水分を飛ばし、ポロポロになったら完成です。
※月齢に応じたおかゆに添えて食べましょう。パサついて食べにくいツナを食べ慣れる練習になります。多めに作って少量の醤油を回しかければ、大人も美味しくいただけます。
ツナ缶とサツマイモのボールのレシピ
材料: ツナ水煮缶、サツマイモ
- ツナをしっかり水切りしておく
- サツマイモの皮を厚めにむいて柔らかく茹でて、マッシャーでなめらかになるまでつぶす
- ツナとサツマイモを混ぜ合わせて、赤ちゃんが手づかみしやすい一口大に丸める
ツナ缶はそのままではパサつきが気になる赤ちゃんが多いので、サツマイモやカボチャなどのイモ類と一緒に丸めて固め、自分の手で食べられるようにしてあげると食いつきが良くなります。
離乳食完了期(1歳~1歳半)向けのツナ缶レシピ
1日3回食にも慣れて、食べる量が増えてくる離乳食完了期。噛むのも上手になってくるので、少しずつ大人と同じようなメニューを食べさせたくなりますね。忙しい時の赤ちゃんのランチにピッタリの、ツナ缶を使用したアレンジレシピを紹介します。
ツナのコロコロサラダのレシピ
材料:ツナ 小さじ1杯、ジャガイモ 1/2個、ニンジン 少量、きゅうり 少量、牛乳 少々
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- ジャガイモとニンジンはサイコロ状に切り、やわらかく茹でて粉をふかせる
- 2に少量の牛乳を回しかけてしっとりさせ、1とサイコロ状に切ったキュウリを加えて混ぜ合わせれば完成です。
※ジャガイモの代わりにサツマイモを使うと、甘みのあるサラダになります。ジャガイモをしっかり潰してペースト状にし、サンドイッチの具にするのもおすすめです!
ツナのケークサレ風レンジ蒸しのレシピ
材料:ツナ 小さじ1杯、ミックスベジタブル 大さじ1杯、ミニトマト 1/2個、ホットケーキミックス大さじ2杯、牛乳 少量、スライスチーズ 1/8枚
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- ミックスベジタブルはレンジで解凍し、ミニトマトは皮をむいて粗くきざむ
- ホットケーキミックスは様子をみながら牛乳で溶きのばし、緩めの生地を作る
- 3の生地に1と2、サイコロ状にきざんだスライスチーズを入れて、よく混ぜ合わせる
- シリコンカップや耐熱容器に4を入れ、電子レンジでふっくらするまで加熱すれば完成です。
※粗熱が取れた後にカップから外せば、赤ちゃんが手に持って食べられる栄養満点のおやつになります。
かぶとツナのグラタンのレシピ
材料:ツナ 小さじ1杯、かぶ 1/2個、ブロッコリー 少量、ベビー用ホワイトソース 大さじ2杯、溶けるチーズ 少々
- ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
- かぶとブロッコリーはやわらかく茹で、かぶはサイコロ状に、ブロッコリーは穂先の柔らかい部分だけを粗くきざむ
- 耐熱皿に1と2を入れ、ホワイトソースをかけて溶けるチーズをのせ、トースターやオーブンでチーズが少し溶けるまで軽く焼いたら完成です。
※ボリュームを出したい場合は、下にご飯やパン、マカロニを足してドリア風にしても喜ばれます。
ツナ缶・人参・長ネギの洋風チャーハンのレシピ
材料: ツナ水煮缶、人参、長ネギ、軟飯、バター少量
- ツナ缶は、しっかり水切りしておく
- 人参・長ネギはみじん切りなど細かく切る
- フライパンを熱し、風味付けのバターを少量入れる
- 人参・長ネギ・ツナ缶を加えてしんなりするまで炒める
- 軟飯を加えて、全体が馴染むように混ぜながら炒め合わせれば完成
離乳食後期や完了期になると、ツナ缶とマヨネーズの組み合わせが絶妙なツナサンドなども食べさせてあげたくなりますが、離乳食期の味付けは控えめでごく少量の調味料しか使えません。そのため、マヨネーズではなくベビーフード用ホワイトソースや少量のヨーグルトで代用するなど工夫しましょう。
離乳食のツナ缶を食べない赤ちゃんに参った!先輩ママのアドバイス
骨や皮を取る手間がなく長期保存できるツナ缶は、離乳食で大活躍するとても便利な食材です。忙しい時の時短食材にもなるので、赤ちゃんにはツナ缶を食べるようになってもらいたいですよね。赤ちゃんのツナ缶嫌いを克服した先輩ママの体験談をご紹介しましょう。
Aパサパサは赤ちゃんにNG
長男が8ヶ月の時に、ツナ缶が加熱しないで離乳食に使えると知り、早速お魚がわりにそのまま食べさせてみたら、口に入れたのですがペッと吐き出してしまいました。あれっと思い次に食べさせる時は、お粥に混ぜて食べさせるとパクパク食べてくれました。どうやらツナ缶そのままだとパサパサしていて食べにくかったようです。やはりひと手間かけることが大切ですね。
Aツナ+ポテトは息子のお気に入り♪
息子の初めてのツナ缶メニューは、ツナとトマトのスープでした。ただ、酸味の強いトマトとパサパサしているツナとの組み合わせが気に入らなかったのか殆ど食べてくれませんでした。そこで、次にツナ缶を食べさせる時は、息子の大好きなジャガイモを茹でて潰したものに混ぜてあげました。
そうすると、美味しそうに食べてくれました。今では、ポテトサラダには必ずツナ缶を入れてという程のお気に入りです。離乳食は、どの食材と組み合わせて食べさせるかによって、子供の食べっぷりが異なることもあるんですね。
Aツナマヨ代わりにツナチーズ
1歳の娘が朝食時に大人用に作ったツナサンドを食べてしまいました。美味しかったみたいなので、娘用にマヨネーズ抜きのツナサンドを作ってあげると全く食べません。そこで、小さく切った食パンを耐熱皿に並べて、その上にツナを乗せ、最後にとろけるチーズを散らして焼いてあげると、よく食べてくれました。ツナマヨ代わりにチーズでツナにコクを加えてあげる方法を娘は気に入ってくれたようです。
子育て4コマ漫画:離乳食にツナ缶を使うメリットがすごい!その魅力とは
離乳食作りでツナ缶の有難みを実感したという主婦は少なくありません。永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画にもあるように、ツナ缶は栄養面でも保存面でも調理面でも離乳食にどんどん取り入れたい優秀な食品です。
ゴミ処理の面では缶ゴミの回収日が少ない地域だとストック場所に少し悩むこともありますが、ツナ缶は離乳食期の赤ちゃんのママが買いだめをしても絶対に損のない食材です。
離乳食作りの手間を減らしてママが元気を保つためには、保存食となるツナ缶や高野豆腐などを上手に取り入れて、安くて美味しく手軽な調理に役立てましょう。
参考文献
- 水産庁「かつお・まぐろ類の国際情勢について」
- 厚生労働省「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについてQ&A」
- 文部科学省「食品成分データベース」




