6ヶ月の離乳食の量/進め方に関する記事

6ヶ月の離乳食の目安量と注意点/食べない時の6つの対策

6ヶ月の離乳食の目安量と注意点/食べない時の6つの対策

6ヶ月の離乳食に焦りは禁物!急いで2回食に進めると体調を崩すこともあるので要注意。糖質や野菜、たんぱく質の目安量、小さじと大さじは何グラムか、見落とせないポイント、食べない時の6つの対処法を紹介。永岡さくらさんの4コマ漫画もお楽しみに。

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6ヶ月の離乳食の量は何を何グラム?決まりはないから無理強いは厳禁

6ヶ月の離乳食の量に特に決まりはありません。2019年3月に改定した厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(改定版)」にも中期からはありますが初期には量が記されず「試す」という言葉が書かれているのみ。そのため無理に食べさせる必要はありません。

7ヶ月の中期には入るまでは新しい食材を1匙からスタートし、3匙まで1匙ずつ増やしますがそんなに食べない子もいますので、量を気にし過ぎず何度か与えたら食材の種類を増やしていきましょう。

今回は、離乳食作りへの不安がいっぱいのママが、自身を持って楽しく離乳食作りができるように、6ヶ月の離乳食の目安となる量、2回食への進め方、離乳食を食べてくれない時の対処法など、6ヶ月の赤ちゃんに離乳食を与えるママが、疑問に思うポイントについてご紹介します。

離乳食初期1ヶ月目の献立スケジュール表

6ヶ月から離乳食をスタートしたママは、離乳食の初期スケジュールを使えば、1ヶ月の献立と量、進め方がひと目でわかって楽です

6ヶ月の赤ちゃんに与える離乳食の量は、個人差の大きいこの時期の赤ちゃんにとっては、多すぎたり少なすぎたりすることもあります。

けれど「うちの子よく食べるから」「見た目が大きいから」と、離乳食を与え過ぎるのには注意が必要です!

6ヶ月前後の赤ちゃんは胃や腸の働きがまだまだ未熟なため、離乳食の食べすぎが原因でお腹に負担がかかり過ぎて体調を崩したり、ミルクや母乳を飲めなくなって栄養不足になったりすることも。離乳食の与え過ぎには十分に注意しましょう。

新しい食材を与える時は、平日の午前中に小さじ1杯からスタートし、アレルギー反応などの異常が出ていないか、様子をみるようにしましょう。

生後6ヶ月の離乳食の糖質は中期の目安量50gに近づけていく

6ヶ月の離乳食で食べられる糖質には、米、じゃがいも、さつまいも、そうめんなどがあります。パンには卵や牛乳が含まれているものが多く、中期以降の離乳食で使うのがおすすめです。

そうめんは原材料が小麦で食塩や食用油も含まれていますので、お粥に飽きてくる初期の後半からつかうのがおすすめです。

生後5ヶ月~1ヶ月間の糖質の量|1さじ~30g

さつまいも

始めの1週間は10倍粥のみが基本!小さじ1杯からスタートし、徐々に量を増やします。
離乳食開始1か月後には、30グラム程度食べられるように増やしていきましょう。

離乳食開始1ヶ月後~中期までの糖質の量|30~50g

1ヶ月目と同じ要領で少しずつ増やし、中期食に切り替える頃には50グラム程度食べられるようなるまで、さらに量を増やします。

生後6ヶ月の離乳食の野菜と果物の量は中期の目安量20gに近づけていく

6ヶ月の離乳食初期で食べられる野菜や果物は、人参、大根、かぼちゃ、かぶ、ほうれん草、白菜、りんごなどがおすすめです。バナナも赤ちゃんには人気があります。

ほうれん草や白菜などの野菜は、葉先の柔らかい部分を煮て柔らかくしてから、すり潰すとよいでしょう。食べられる種類の野菜を増やしたい時期ですので、果物のスタートは多少遅れても心配ありません。

生後5ヶ月~1ヶ月間の野菜や果物の量|1~3さじ

並ぶ新鮮な人参

離乳食開始1週間後に、野菜をスタート!小さじ1杯を与えます。
離乳食開始2週間後から、果物をスタート!小さじ1杯からスタートし、徐々に増やします。
離乳食開始1か月後には、野菜と果物を合わせて15グラム程度食べられるようにまで増やしましょう。

離乳食開始1ヶ月後~中期までの野菜や果物の量|15~20g

1ヶ月目と同じ要領で少しずつ増やし、中期食に切り替える頃には20グラム程度食べられるようなるまで、さらに量を増やします。

生後6ヶ月の離乳食のたんぱく質の量は種類によって違う

6ヶ月の離乳食で食べられるタンパク質は、白身魚や豆腐、プレーンヨーグルトやカッテージチーズですが、赤ちゃんへの牛乳や乳製品は胃腸に負担がかかります。

そのため無理に進めると赤ちゃんが体調を崩す原因になることもあり、6ヶ月の離乳食では与えずに中期からスタートするママも多いです。

まずは、豆腐や離乳食初期に向いている白身魚をあげてみましょう。6ヶ月の離乳食で与えるたんぱく質の量は、種類によって異なります。

生後5ヶ月~1ヶ月間のたんぱく質の量|1さじ

豆腐

離乳食開始3週間後から、タンパク質をスタート!小さじ1杯からスタートし、徐々に増やします。
離乳食開始1ヶ月後には、タンパク質を合わせて5グラム程度食べられるようにまで増やしましょう。

離乳食開始1ヶ月後~中期までのたんぱく質の量|1さじ~10g

1ヶ月目と同じ要領で少しずつ増やし、中期食に切り替える頃には魚だけであれば10グラム程度または、豆腐だけであれば30グラム程度食べられるようなるまで、さらに量を増やします。

6ヶ月の離乳食の小さじ1杯と大さじ1杯の量は何グラム?

6ヶ月の離乳食について詳しく書かれているガイドやレシピ本は、分量の表示が「○さじ」となっているものと「○グラム」となっているものがあるため、どのように分量を量ればいいか悩んでしまいます。

一般的な小さじ1杯と大さじ1杯の量(グラム)の目安

  • 小さじ1杯で5グラム
  • 大さじ1杯で15グラム

正確には、食品により比重が違うため、1さじあたりの重さは変わります。例えば、パン粉は小さじ1杯で1グラムですし、醤油は6グラムです。

ただし6ヶ月の離乳食を食べさせる時の小さじ1杯は、ベビースプーンや調理用小さじスプーンきっちり1杯、と考える必要はありません。

6ヶ月の離乳食の目的は、飲み込み慣れること。栄養は食後のミルクや母乳が主体ですので、赤ちゃんが1口で飲み込みやすい量をベビースプーンにすくって与えましょう。ベビースプーンによっては、2/3さじの方が飲み込みやすいです。

6ヶ月の離乳食を与えるママパパは見落とさないで!4つのポイント

お粥をスプーンで食べる赤ちゃん

6ヶ月の離乳食を与える頃は、量や味、栄養などが気になってしまうと思いますが、赤ちゃんはまだ離乳食を開始したばかり。

栄養はミルクや母乳から摂りますので、6ヶ月の離乳食では、赤ちゃんがスプーンを使って上手にゴックンできるようになることや、楽しく食事ができることが大切です!6ヶ月の離乳食で大切な4つのポイントをご紹介します。

1量より栄養バランスに気をつけましょう

6ヶ月の赤ちゃんが離乳食から摂取する栄養はまだまだ少量。けれど、この時期は赤ちゃんだけでなく、ママも離乳食作りの練習をする大切な時期です。今のうちから栄養バランスの整ったメニューを心がけるようにしましょう。

離乳食開始後の2~3週間は、一回の食事で3つの栄養素を摂ることは難しいのですが、糖質→野菜→タンパク質と離乳食が進んだら、バランスに気をつけて作ることが大切です。

バランスの良い離乳食作りのコツ

・1回の離乳食で「糖質+野菜/果物+タンパク質」がバランスよく摂れるようにする
・2回食に進んだら、偏った食材だけで作らず、色々な食材をバランスよく摂り入れるように心掛ける

2赤ちゃんの食欲をチェックしましょう

6ヶ月の離乳食だけでなく、離乳期全般にわたりできるだけ赤ちゃんが毎食何をどれくらいの量食べているのか、メモしておきましょう

離乳食の量をメモするには育児日記がおすすめです!育児日記をつけたくない方は、カレンダーにメモ書きしておくだけでもよいでしょう。

メモしたものを見返してみると、赤ちゃんの好みを把握しやすくなりますし、赤ちゃんの食べている量が徐々に増えてきていることが判り、1日食べなかったからと落ち込むのではなく、長い目でみてあげることができるようになるというメリットもあります。

3食べた後の様子をチェックしましょう

スプーンを持ってねだる赤ちゃん

6ヶ月は離乳食を始めたばかりの時期ですので、食べた後の赤ちゃんの様子を注意深く見てあげ、新しい食材を食べたばかりの頃は、特に気を付けましょう。

離乳食による体の異変は、少量では起こらなくても量が増えると起こる可能性もありますので、生後6ヶ月の離乳食では料理をする人だけでなく、与える人にも十分な注意が必要です。

もし赤ちゃんの体にブツブツやかゆみ、腫れなど変わった点がみられた場合は、出来るだけ早くかかりつけの小児科を受診しましょう。

4ウンチのチェックをしましょう

離乳食を始めると、便秘になりやすい赤ちゃんもいますので、毎日きちんとウンチが出ているか確認しておきましょう。便秘になると食欲が無くなる赤ちゃんもいますので、早めに解消してあげることが大切です。

離乳食を開始すると赤ちゃんのウンチも少しずつ変化していきます。離乳食で食べた人参やほうれん草の色がウンチに混ざることがありますが、驚かないでください。

6ヶ月で離乳食の回数を増やすのは早い!2回食への進め方

離乳食がなかなか進まずに悩んでいるママも多いですが、逆に、赤ちゃんの食欲が旺盛で、6ヶ月で離乳食を開始し、まだ1ヶ月経っていないのに2回食に進めるママも。

こちらでは、離乳食の回数を早く進めすぎることが赤ちゃんの及ぼすデメリットと、2回食への進め方を解説します。離乳食は、あせらず進めていくことが大切です。まだ6ヶ月、母乳やミルクでのスキンシップの時間を大切にしましょう。

離乳食の回数を早く進めすぎるデメリットは未熟なお腹への悪影響

離乳食を食べる赤ちゃん

胃や腸が未熟な赤ちゃんの離乳食を早く進めると、たんぱく質を分解できず体調を崩したり体質に合わなくなったりする可能性が高まります。

昔は生後2~3ヶ月で果汁を与え、生後5ヶ月から離乳食をスタートしていましたが、最近は生後6ヶ月からのスタートをおすすめする医師も多く、2019年3月に改定された厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(改定版)」では7~8ヶ月の欄に中期2回食と記されています。

離乳食の回数を早く進めすぎる例としては、「6ヶ月に入ってから離乳食をスタートし、2週間ほどで2回食にした」「5ヶ月から離乳食をスタートし、6ヶ月で既に3回食」などです。

離乳食の目的は味や飲み込むことへの慣れ!

6ヶ月の赤ちゃんの栄養は、まだまだ母乳やミルクに頼る必要があります。焦って早く2回食に進めると、ミルクや母乳を飲めなくなり、必要な栄養素を摂取できなくなることもありますので、あまり焦らずゆっくりと進めましょう。

医学博士・西原克成氏が唱える「西原式」では、アレルギーやアトピーを引き起こさないために、1歳までは母乳やミルクのみを与え、1歳を過ぎてから離乳食を始めることを勧めています。ですから、そんなに焦って2回食に進める必要はないのです。

7ヶ月での離乳食の2回食への進め方!順調に進んでいれば中期に進めよう

生後7ヶ月になり離乳食が順調ん位進んでいれば、開始から1ヶ月を目安に中期2回食に進めましょう。

ただし月齢だけで中期に進めるのはおすすめできません。7ヶ月になり離乳食がどのように進んでいるのか、以下の項目がクリアできていることが目安となります。

7ヶ月で離乳食中期2回食に進む目安

  • 1回食で、「糖質+野菜/果物+タンパク質」の栄養バランスのとれた食事が食べられている
  • 毎日、だいたい同じ時間に食事が出来ている
  • スプーンで食べた物を上手にゴックン出来ている

6ヶ月で離乳食をあまり食べない赤ちゃんへの対策6つ

6ヶ月の離乳食を開始したばかりの時期は、日によって食べムラがあるのは、珍しいことではありません。

けれどママとしては、赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと心配になりますし、せっかく作った離乳食は食べて欲しい。

離乳食をあまり食べてくれない赤ちゃんへの6つの対策を実践し、離乳食の楽しさを教えてあげましょう。

1お粥に野菜を混ぜる

野菜の入ったおかゆ

「お粥は食べるけど野菜を食べてくれない」という赤ちゃんの場合は、お粥に野菜を混ぜて食べさせてみましょう。野菜の食感が苦手なことが多いので、お粥に混ぜることで食べやすくなります。

リンゴやバナナなどの果物が食べられるようになっている場合は、お粥で食べなくても果物に混ぜることで、スムーズに食べてくれる赤ちゃんも多いです。

2ママやパパと一緒に食べる

赤ちゃんも「1人で食べるのは寂しい」と感じているかもしれません。ママも一緒に食事を食べ、赤ちゃんに「美味しいね」と語りかけながら食べさせてみましょう。休みの日は、パパも揃って食事が出来るとよいです。

自分たちの食事の支度と、離乳食の支度を同時に行うのは大変かもしれませんが、赤ちゃんにとって楽しい時間となり、思いのほか食が進む子が多いです。

3離乳食前の授乳やミルクの量を調節する

6ヶ月の赤ちゃんは胃が小さく、離乳食の前に母乳やミルクを沢山飲み過ぎてお腹がいっぱいだと、あまり食べてくれなくなってしまいます。逆にあまりにもお腹が空き過ぎると、泣いて離乳食を食べられなくなることもあります。

午前中に離乳食を食べさせている場合、朝起きた時(6時頃)に母乳やミルクを飲ませたら、3~4時間後(10時頃)に離乳食を食べさせると、赤ちゃんもお腹を空かせているでしょう。

4食べさせる時間を変えてみる

スプーンの離乳食を食べようとする赤ちゃん

離乳食を食べさせたい時間帯が、赤ちゃんの機嫌の良くない時間帯に重なっている可能性もあります。そのような場合は、一度離乳食を与える時間を変えてみるとよいでしょう。

毎日同じ時間に食べさせるのが理想ですが、離乳食を始めたばかりの頃は、リズムが出来ていなくても仕方ありません。午前中に食べさせていた場合は、午前中のお昼寝から起きて、お昼ご飯の時間帯に離乳食を与えてみるのもおすすめです。

病院のやっていない夜は、万が一離乳食で体調を崩しても気軽に病院に行けないためおすすめできませんが、お昼であれば午後の診察時間内に受診できますので、色々試してみて、赤ちゃんの食べやすい時間帯を見つけてあげましょう。

5固さや舌触りを確認しよう

6ヶ月の離乳食の食材の固さは、ヨーグルト程度が目安です。食材の固さがよくわからない場合は、月齢にあったベビーフードを一度購入してみるとわかりやすいです。

離乳食の固さが月齢にあったものになっているかもう一度確認しましょう。固すぎるものを与えているせいで、赤ちゃんが離乳食を食べてくれない可能性もあります。

また舌触りにも気を付けてあげましょう。サツマイモやジャガイモなどは、きちんと裏ごしをしてお湯で伸ばしてあげると、舌触りが随分よくなります。

野菜や魚の離乳食はとろみで食べてくれる!

パサパサした舌触りの食材は、とろみをつけると赤ちゃんが食べやすくなります。特に白身魚はパサパサしますので、水溶き片栗粉やコーンスターチでとろみをつけてあげるとよいでしょう。水溶き片栗粉でとろみをつけても食べない赤ちゃんが、コーンスターチでとろみをつけると食べてくれることもありますので試してみてください。

6昆布だしや野菜スープを使ってみる

「とろみをつけても、お粥に混ぜても、どうしても魚だけ食べない!」という場合は、昆布だしや野菜スープを使ってみるのもよいでしょう。基本的に6ヶ月の離乳食に味付けは不要ですが、昆布だしや野菜スープは離乳食初期から使えます

ただし、大人が使う昆布だしや野菜スープには、塩分や添加物が含まれていて、赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまいますので、手作りかベビーフードを使いましょう。

子育て4コマ漫画:生後6ヶ月の離乳食で準備のストレスを減らすには?

生後6ヶ月の離乳食の4コマ漫画

6ヶ月になり離乳食が始まると、初めは1さじからのスタートですので「計量」が必要になります。面倒くさがりのママにとっては「目分量で作れないの?」と思う工程ですが、慣れてしまうと逆に楽で安心。

既にばねばかりがある家庭の場合、少量で作る離乳食には不便ですので、できれば離乳食用に少量でも測れる電子計量器を購入するのがおすすめです。

スーパーやホームセンターで販売している「電子はかり」「キッチンスケール」は、相場が1,000円~3,000円とそれほど高価ではありませんので、キッチンの使いやすい場所に置くとよいでしょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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