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離乳食初期1ヶ月の進め方:献立と量がひと目でわかる31日スケジュール表と先輩ママの工夫

離乳食初期1ヶ月の進め方:献立と量がひと目でわかる31日スケジュール表と先輩ママの工夫

生後5〜6ヶ月の離乳食初期1ヶ月を、献立・量・写真つき31日スケジュール表で見える化。10倍粥のステップアップ、野菜・果物・たんぱく質の追加順、卵黄デビューの目安、授乳量との配分、食べてくれない時の7つの対処法、肥満気味の時の体重チェックまでをFAQ形式で網羅。今日から自信を持って始められる内容です。

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離乳食初期1ヶ月の進め方が分かる:献立と量がひと目でわかる31日スケジュール表

母親から離乳食をもらう赤ちゃん

離乳食を始めようとした瞬間、「初日は何から?」「何さじ増やす?」「次の食材はいつ足す?」と、立て続けに疑問が湧いてくるものです。離乳食初期の1ヶ月は、何をどの順番でどれだけ与えるかが固まれば、毎日の不安は半分以下に。本記事では、1日目から31日目までの献立と量を曜日・写真つきで一覧化し、毎日の食卓に自信を持って臨めるスケジュール表をご用意しました。

生後5ヶ月と6ヶ月では進め方に微妙な差があります。あっという間に中期へ進む6ヶ月スタートの赤ちゃんには、表内の※印を必ずチェックしてください。また、2019年3月に改定された厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では、卵黄を試す時期が初期からに変更されています。最新の方針に沿って、安全に・楽しく・無理なく、最初の31日を歩んでいきましょう。

視点としてお伝えしたいのは、初期1ヶ月の目的は「栄養を満たす」ことではなく、飲み込み・スプーン・味・舌触りに慣れることだということ。食べる量に一喜一憂せず、表は地図、わが子の様子は天気として、柔軟に進めてください。

離乳食開始直後1ヶ月のスケジュール

1〜7日目 10倍粥

1日目10倍粥(小さじ1)
2日目・10倍粥(小さじ1)
3日目・10倍粥(小さじ2)
4日目・10倍粥(小さじ2)
5日目・10倍粥(小さじ3)
6日目・10倍粥(小さじ3)
7日目・10倍粥(小さじ3)

8、9日目 10倍粥、人参

10倍粥と人参
8日目・10倍粥(小さじ4)
人参(小さじ1)
9日目・10倍粥(小さじ4)
・人参(小さじ2)

10、11日目 10倍粥、かぼちゃ

10倍粥とかぼちゃ
10日目・10倍粥(小さじ4)
かぼちゃ(小さじ1)
11日目・10倍粥(小さじ4)
・かぼちゃ(小さじ2)

12〜14日目 10倍粥、ほうれん草

10倍粥とほうれん草
12日目・10倍粥(小さじ5)
ほうれん草(小さじ1)
13日目・10倍粥(小さじ5)
・ほうれん草(小さじ2)
14日目・10倍粥(小さじ5)
・ほうれん草(小さじ3)

15、16日目 かぼちゃ粥、キャベツ

かぼちゃ粥とキャベツ
15日目・かぼちゃ粥(小さじ6)
キャベツ(小さじ1)
16日目・かぼちゃ粥(小さじ6)
・キャベツ(小さじ2)

17、18日目 人参粥、じゃがいも

人参粥とじゃがいも
17日目・人参粥(小さじ6)
じゃがいも(小さじ1)
18日目・人参粥(小さじ6)
・じゃがいも(小さじ2)

19日目 キャベツ粥、人参、りんご

キャベツ粥と人参とりんご
19日目・キャベツ粥(小さじ6)
・人参(小さじ1)
りんご(小さじ1)

20日目 ほうれん草粥、りんご

ほうれん草粥とりんご
20日目・ほうれん草粥(小さじ6)
・りんご(小さじ2)

21日目 ポテト粥、人参スープ、りんご

ポテト粥と人参スープとりんご
21日目・ポテト粥(小さじ4)
・人参スープ(小さじ1)
・りんご(小さじ3)

22日目 キャベツ粥、人参、豆腐

キャベツ粥と人参と豆腐
※生後6ヶ月の赤ちゃんは、10倍粥の飲み込みが上手になっていたら8倍粥を試してみましょう
22日目・キャベツ粥(小さじ7)
・人参(小さじ1)
豆腐(小さじ1)

23日目 キャベツ粥、ほうれん草、豆腐

キャベツ粥とほうれん草と豆腐
23日目・キャベツ粥(小さじ7)
・ほうれん草(小さじ1)
・豆腐(小さじ1)

24日目 人参粥、豆腐、いちご

人参粥と豆腐といちご
24日目・人参粥(小さじ8)
・豆腐(小さじ1)
いちご(小さじ1)

25日目 10倍粥、ほうれん草、タイ

10倍粥とほうれん草とタイ
25日目・10倍粥(小さじ6)
・ほうれん草(小さじ1)
タイ(小さじ1)

26日目 10倍粥、かぼちゃ、玉ねぎ、タイ

10倍粥とかぼちゃと玉ねぎとタイ
26日目・10倍粥(小さじ6)
・かぼちゃ(小さじ1)
玉ねぎとタイ(小さじ1)

27日目 かぼちゃ粥、りんご、玉ねぎ、タイ

かぼちゃ粥とりんごと玉ねぎとタイ
27日目・かぼちゃ粥(小さじ9)
・りんご(小さじ2)
・玉ねぎとタイ(小さじ2)

28日目 ポテト粥、ほうれん草、玉ねぎ、タイ

ポテト粥とほうれん草と玉ねぎとタイ
28日目・ポテト粥(小さじ9)
・ほうれん草(小さじ3)
・玉ねぎとタイ(小さじ3)

29日目 ヒラメ粥、いちご、ほうれん草

ヒラメ粥といちごとほうれん草
※生後6ヶ月の赤ちゃんは、29日目のヒラメ粥をお粥や豆腐粥に変更し、15分以上茹でた固ゆで卵の卵黄を耳かき1杯(ゴマ1粒程度)試してみましょう
29日目・ヒラメ粥(小さじ10)
・いちご(小さじ1)
・ほうれん草(小さじ3)

30、31日目 ヒラメ粥、いちご、ブロッコリー

ヒラメ粥といちごとブロッコリー
※卵黄を試し始めた赤ちゃんは30、31日目をヒラメ粥から豆腐粥に、ブロッコリーを人参に変更し、31日目は固茹で卵の卵黄を耳かき2〜3杯分お粥に混ぜて試す。
※中期からも2〜3日おきに少しずつ量を増やしながら卵黄を与え、卵黄1個分まで進めます。
30日目・ヒラメ粥(小さじ10)
・いちご(小さじ2)
ブロッコリー(小さじ1)
31日目・ヒラメ粥(小さじ10)
・いちご(小さじ3)
・ブロッコリー(小さじ2)

スケジュール表の読み方:3つのリズムをつかむ

表をそのまま追うだけでもうまくいきますが、下の3つのリズムを押さえておくと、わが子のペースに合わせて柔軟に組み替えできるようになります。

期間テーマ進め方のポイント
1〜7日目10倍粥に慣れる1食材で7日。スプーンと味覚に馴染ませる
8〜21日目野菜・果物を増やす2〜3日おきに1つずつ新食材を追加
22〜31日目たんぱく質と卵黄を試す豆腐→白身魚→卵黄の順で慎重に

視点として、表は「目安日数」ではなく「最短ペース」と捉えてください。新食材は2〜3日同じものを続けて様子を見るのが鉄則で、表通りに進まない日があってもOK。1日休んでもう一度同じ食材、というやり直しは、何度繰り返してもまったく問題ありません。

次のアクション:今日の食事の前に、表の今週分をスマホで撮影し、冷蔵庫に貼っておきましょう。買い物リストもこの1週間ぶんを先に決めると、毎日の準備が劇的に楽になります。

子育て4コマ漫画:離乳食は準備よりスケジュール管理が大変

離乳食初期のスケジュールやメニューの子育て4コマ漫画

永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画でも紹介しているように、離乳食作りで悩むママは、まず初期1ヶ月目のスケジュール通りにスタートしてみるのが安心。判断ポイントが少ない分、心の余裕が生まれます。

赤ちゃんが残すと「自分の作り方が悪いのかな」とつい自信を無くしがちですが、この時期は飲み込みの練習期間。ミルクや母乳が食事の主体なので、量より雰囲気が大切です。「楽しい食卓」が、食への意欲を一番強く育てます

視点として、初期は「献立を完璧にする」よりも「同じ時間に・同じ場所で・同じ椅子で」の3つの同じを揃えるほうが、赤ちゃんの食事リズムが定着します。場所と時間がブレないと、赤ちゃんは食事を「予測できる楽しみ」として迎えてくれます。多くのママがマーミーの離乳食スケジュールを参考に初期をスタートしていますので、自信を持って進めてください。慣れてきたら、家にある旬の野菜に組み替える応用も自然にできるようになります。

離乳食初期スケジュールにおすすめ:糖質・野菜や果物・たんぱく質の選び方

表の通りに進めるだけでも十分ですが、「今日はかぼちゃが安かったから差し替えたい」「旬の食材を活かしたい」といった場面もあるはず。そんな時のために、初期1ヶ月で安心して使える食材リストを覚えておきましょう。

変わった:離乳食初期に使える食材の最新方針

2019年3月に改定された厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、食物アレルギーを心配して離乳の開始や特定食材を遅らせる方針が、科学的根拠に基づき見直されました。時期が来たら始め、異変が出たらかかりつけの小児科医に相談するのが現在の基本方針です。

初めて食べさせる食材は、1日1種類を離乳食用のスプーン1さじから。1日目は1さじ、2日目は2さじと、様子を見ながら段階的に増やしましょう。食べている間だけでなく食後数時間も様子を観察し、口周りの発疹・じんましん・嘔吐・下痢などの異変がなければ、次の新たな食材へと進めると安心です。

赤ちゃんのエネルギー源:離乳食初期におすすめの糖質と炭水化物

離乳食初期におすすめの糖質と炭水化物の作り方や保存方法の図解

初めは10倍粥を作ってすりつぶすか、芋類は裏ごしして滑らかなペースト状にしてから食べさせるとよいでしょう。「飲み込めるか」の判断軸はポタージュスープ状の流動性。スプーンですくった時に、ゆっくり落ちるくらいの粘度が目安です。

離乳初期におすすめの糖質

そのままの状態では飲み込みにくいため、ポタージュスープ状を目安に調理。おかゆは前半が10倍粥のつぶし粥、飲み込みが上達してきたら8倍粥のつぶし粥へとステップアップ。おかずも少しずつぽってり感を出し、すりつぶしを少し荒くしていきます。

視点として、初期は1回分だけ作るのは大変なので、残りは1回分ずつ製氷皿で小分け冷凍するのが先輩ママの定番テク。電子レンジで再加熱するだけで次回から手早く準備でき、毎日の負担がぐっと軽くなります。1週間ぶんをまとめて作る「離乳食ストックデー」を週末に設定しておくと、平日が劇的に楽になります。

赤ちゃんの体の調子を整える:野菜や果物のビタミンとミネラル

離乳食初期におすすめの野菜や果物類の図解

離乳食初期に食べやすいおすすめ野菜は次の通りです。生で食べられる野菜も満1歳まではしっかり加熱してから与えましょう。加熱は雑菌対策と消化のしやすさの両面でメリットがあります。

離乳初期におすすめの野菜

果物も初めは加熱してから与えます。酸味が気になる赤ちゃんもいるので、電子レンジで加熱して甘味を引き出すと、初回でも受け入れられやすくなります。先輩ママの工夫として、加熱後に少し冷ましたものを与えると食感のなめらかさが安定して、嫌がる子も食べてくれやすくなります。

離乳初期におすすめの果物

赤ちゃんの血肉となる:たんぱく質(豆類・魚介類・卵黄)の進め方

離乳食初期におすすめのタンパク質の図解

たんぱく質は、つぶし粥や野菜に慣れた離乳初期のスタートから2週間ほど経った3週目から与えてみましょう。お腹に負担がかかりやすい栄養素なので、慎重に・少量から・1種類ずつ、が鉄則です。

離乳初期におすすめのたんぱく質

  • 豆腐
  • 鯛(タイ)
  • 鮃(ヒラメ)
  • 鰈(カレイ)
  • しらす
  • プレーンヨーグルト(生後6ヶ月〜)
  • 15分以上固ゆでしたゆで卵の卵黄(白身は中期以降)

離乳食の魚は白身魚からスタート。おすすめした種類以外にも食べられるものがあるので、季節と地域で手に入りやすいものを選びましょう。白身魚はお粥や野菜に比べて滑らかさが出にくく、嫌がる赤ちゃんも多い食材。無理に食べさせる必要はなく、豆腐に戻って少し日を置いてから再チャレンジするとアッサリ食べてくれることが多いです。

最新版支援ガイドでは卵黄が初期からに

2007年から卵黄は厚生労働省「授乳・離乳ガイド」の中期に記載され、この10年は国内でゆっくり進められてきましたが、2019年3月の改定版では固ゆでした卵黄を初期から試す方針に転換。ただし異変が出たら自己判断で対応せず、必ずかかりつけの小児科医の指導で進めるよう明記されています。

卵は体質に合わない赤ちゃんは慎重に進める必要がありますが、問題がない赤ちゃんは過剰に心配する必要のない食材です。初期は耳かき1さじ(ゴマ1粒程度)から徐々に増やし、遅くても中期後半には全卵を試せるように進めるのが新方針の流れ。心配な場合は、初回は平日午前中に・少量で・かかりつけ受診できる体制を整えた状態で、と先回りしておくと安心です。

視点として、白身魚や卵黄が「高くて使い切れない」「刺身を解凍する余裕がない」場合は、ベビーフードでデビューさせるのが現実的な選択肢。市販ベビーフードは離乳食を「楽にする道具」で、手抜きではなく賢い使い方です。焦らず、わが家のペースで進めましょう。

離乳食初期の授乳と離乳食の時間:おすすめのタイムスケジュール

初期の離乳食と授乳のスケジュールの図解

離乳食やミルクは「与える時間の目安」を決めましょう。規則正しい時間に授乳や離乳食を与えると、生活リズムが整い、夜更かしや夜泣きの予防にもつながります。お腹が空くタイミングで離乳食を与えやすくなるので、食欲が増し、食べてくれやすくもなります。

ただし、あくまでも目安。赤ちゃんが離乳食前にミルクを欲しがる、家族全員で食べたいから午前8時にしたい、といった事情で柔軟に調整して問題ありません。睡眠や空腹具合など、赤ちゃんの様子を最優先に考えて進めるのが基本です。

初期の離乳食と授乳スケジュール例

  • 午前6時:授乳
  • 午前10時:離乳食
  • 午後1時:授乳
  • 午後4時:授乳
  • 午後7時:授乳
  • 午後10時:授乳

離乳食初期は、とにかく親子ともに離乳食に慣れることが大切。厚労省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」にも、初期の目的は飲み込みや味、舌触りへの慣れと明記されています。「食べても食べなくてもいいから、とにかく体験させる」という気持ちでスタートしましょう。他のママたちが初めての離乳食にいつ何を与えたかの体験談も、肩の力を抜くヒントになります。

初めての食材を食べさせる時間帯は午前中がおすすめ

離乳食初期に大切なのは、食べさせる時間帯。異変が出たらすぐ小児科に行けるよう、病院が開いている平日の午前中に与えるのが基本です。土日や祝前日、夕方以降は新食材を避けるのが先輩ママの安心ルール。

日頃から離乳食で何を・いつ・どのくらい食べたかを記録し、食事中だけでなく食後も様子をしっかり観察します。口周りや体、呼吸などに異常が見られたら、必ず医療機関を受診してください。呼吸困難や意識を失うなどの緊急性がなければ、写真を撮影してから受診すると、診察時にすでに症状がおさまっていても医師に状態を正確に伝えられます。

また、親が自己判断で勝手に除去食を続けるのも避けてください。栄養面への支障が起こる可能性があるので、必ず医師の指示に従いましょう(注1)。

食事メモ:1ヶ月続けたい4つの記録項目

初期1ヶ月は、毎日の小さな記録が翌月以降のヒントの宝庫。下の4項目だけでも、スマホのメモやノートに残しておくと、何か起きた時の判断材料になります。

項目記録のコツ
食材名と分量新食材は◯印をつけて目立たせる
食べた時刻授乳との間隔も書いておく
食後の様子機嫌・便・肌の状態・睡眠を簡単に
気づき「酸っぱそうな顔」「2口で口を閉じた」など

次のアクション:今日の夜、スマホのメモに「離乳食記録」フォルダを作り、明日からの1ヶ月分のテンプレートを用意。LINEのKeepメモやノートアプリでもOK。30日後、その記録は中期の最強のサポーターになります。

離乳食初期のミルクや母乳の目安量:ママパパが知るべき調理のポイント

離乳初期のタイムスケジュールが分かったところで、次は母乳やミルクの目安量を押さえましょう。初期は離乳食より、ミルクや母乳が栄養の主役です。

1日の授乳量は変えないで:主要な栄養源はまだまだミルクや母乳

哺乳瓶を口にする赤ちゃん

離乳食を開始しても、初期は母乳やミルクが赤ちゃんの栄養源。離乳食を始めたからといって、ミルクや母乳の量を減らす必要はありません。初期の離乳食はスプーンや飲み込みに慣れることが目的、と割りきりましょう。

離乳食初期のミルクや母乳の目安量

  • 母乳:欲しがる分だけ与えましょう
  • ミルク:200ml×5回程度

食後のミルクを残しても無理に飲ませる必要はありません。離乳食を食べた後は、欲しがる量だけ母乳やミルクを与えてください。もちろん、食べ残した離乳食を無理に食べさせる必要もありません。

ただし、初期段階で離乳食ばかり欲しがる場合は、栄養不足に注意が必要です。体重をこまめに測って乳児身体発育曲線(成長曲線)を確認し、曲線通りに増えていない場合は、母乳やミルクも飲めるようにサポートしましょう。

  • 離乳食後、少し時間を置いてから母乳やミルクを与える
  • 離乳食の風味づけに粉ミルクを使う
  • 離乳食前に少し母乳を飲ませてから離乳食を与える

離乳食開始後から体重が増えない時は:成長曲線をチェック

離乳食初期は食後に好きなだけミルクや母乳を与えるので、離乳食を全く食べなくても、通常は成長曲線に沿って体重が増えていきます。もし赤ちゃんの体重が増えず、成長曲線から外れていく場合は、かかりつけの小児科医に相談してください。自宅の体重計でも、「赤ちゃんを抱っこした時のママの体重−ママの体重」で、おおよその体重がチェックできます。週に1回程度の頻度で十分です。

離乳食のおかわりを欲しがる時は:肥満に注意

赤ちゃんがたくさん食べてくれると親としては嬉しいですが、離乳食の量も過ぎたるは及ばざるがごとし。出された量が足りずにおかわりを欲しがるからと量を増やしたり、「歩けるようになれば痩せる」と食後のミルクを増やしすぎると、成長曲線をはみ出すほど急に体重が増えることがあります。

離乳食開始後に成長曲線をはみ出すほど急な体重増加が見られる場合は、かかりつけの小児科医や保健師に相談して適切な対応をすることが大切。

自己判断で離乳食やミルクの量を急に減らさず、いつも機嫌が悪くないか、離乳食の段階は成長に合っているか、急いで食べていないかなどの様子を観察し、専門家の指示に従って様子を見ながら離乳食を進めましょう。

「プクプクで可愛いからいいや」と赤ちゃんの太りすぎを放置した結果、健診で指摘された体験談もあります。早め早めの量調整で、赤ちゃんもママも苦労せずに済むように対応しましょう。

離乳食初期の味付けや固さは:1ヶ月目は調味料は不要

離乳食を開始したばかりの初期1ヶ月目に、味付けは必要ありません。最初から味付けをすると、赤ちゃんが素材本来の美味しさを感じられなくなり、濃い味を好みやすくなるため注意してください。

離乳食が進むほど自然と味付けは濃くなっていきがちで、知らぬ間に赤ちゃんの体に負担がかかることもあります。塩分の過剰摂取は乳児の腎臓に負担となるため、味をつけたい場合はダシを活用して薄味を心がけましょう(注2)。

初期は味より食感が重要。固さは滑らかなペースト状にして、ゴックンと飲み込みやすくしてください。ペーストの固さは、飲み込みに慣れるまでポタージュスープ状、慣れてきたら小さな粒が混ざるぽってり状へ、と段階的にステップアップ。市販ベビーフードの固さを観察して目安にすると、家庭でも再現しやすくなります。

どうしても食べなければ味付けしてもいい:楽しい食卓作りが調味料代わり

味が薄い離乳食は、大人が食べても美味しくないので、「こんなに薄味だから赤ちゃんもまずくて食べないのでは」と濃くすることをすすめる声もあります。けれど、初期の薄味は栄養と消化の観点からどちらも必要なことで、濃くすると体への負担が増える方向に動きます。

視点として、赤ちゃんが初期に離乳食を食べない理由の多くは味ではなく、食べやすさ・食べさせ方・食事の雰囲気。生後5ヶ月で「まだ早かった」ということも珍しくありません。中期になると旬の食材を使った献立スケジュールも楽しめるようになりますので、初期は「食べるのって楽しい」と感じられる食卓の雰囲気作りを優先しましょう。

初期の離乳食作りには調理器具が便利

厚生労働省「平成27年乳幼児栄養調査」によると、離乳食作りが苦痛・面倒だと感じるママの割合は33.5%。これは無視できない問題です。およそ1年間続く離乳食を親子で楽しむためには、便利な調理器具でママの負担を減らし、赤ちゃんが食べやすい状態を作ってあげるのが一番。

先輩ママに人気なのが、ハンドブレンダー。耐熱容器に入れた食材を、朝ごはんを炊く時に一緒に炊飯ジャーへ入れ、炊けたらお湯と一緒にブレンダーで細かくするだけ。初期にピッタリのポタージュスープ状の離乳食が、洗い物も最小限で完成します。

上手な手抜きは子供や家族のためになる

初めて子育てをするママは、責任感から「手を抜かないのが愛情」と思い込みがちですが、赤ちゃんやパパが求めているのはママの笑顔とふれあいです。初期は「安全性・楽しさ・体重」という3つのポイントさえ意識していればOK。作り方にこだわってもママの苦痛になるだけで、本末転倒になりかねません。離乳食は上手に手抜きをしましょう。

毎日同じ離乳食で大丈夫:新しい食材は2〜3日同じほうが安心

初期1ヶ月目は全ての食べ物が初めてなので、2〜3日は同じ食材で様子を見ると安心。毎日新しい食材を与えると、異常が現れた時に原因が特定しにくくなります。

初期はミルクや母乳を十分に与えているため、同じ離乳食を続けても栄養面の心配は基本的にいりません。ただし、母乳育児中の方はママの食事の偏りには注意を。母乳の質や赤ちゃんの成長スピードなど何らかの原因で、生後4〜6ヶ月頃から鉄分が不足する子もいます。

赤ちゃんの爪の中央がスプーンのようにくぼむなどの気になる様子が見られたら、小児科や乳児健診で相談しましょう(注3)。

新しい食材が食べられることを確認したら、立て続けに同じ食材を出さず、できるだけ多くの食材を試して中期以降の選択肢を増やすのが進め方のコツ。31日目の時点で、10種類以上の食材経験があれば順調です。

赤ちゃんが離乳食を食べないときは:口の中にスプーンを突っ込まないで

離乳初期は反射でスプーンを押し出してしまうことがあります。いきなりスプーン山盛りのお粥を口の奥まで突っ込んでいないか、見直してみてください。

離乳食開始時期の赤ちゃんは、自分の手などで口に物を入れる行為をすでに知っています。ベビースプーンの前の方に少量のせ、下唇に当て、赤ちゃんが上唇を閉じて自分で食べてくれるのを待ちましょう。「待つ」がコツです。

姿勢の悪さも、食べてくれない原因。寝かせすぎ・起こしすぎ、どちらも食べづらい姿勢です。離乳食を開始したばかりの5〜6ヶ月は抱っこ食べがおすすめ。ママの腕で赤ちゃんの背中を支え、口を開けた時に舌が水平になり、口を閉じた時は軽く傾斜がついて離乳食が自然にのどの方へ移動する角度で食べさせましょう。

それでも食べない時は、無理に食べさせなくて大丈夫。まだまだミルク中心なので、離乳食の時間にお腹が空いていないこともよくあります。ママやパパが怖い顔をして食べさせようとすると、「食事は楽しくないもの」と思わせてしまい、好き嫌いの多い子になることもあるので注意しましょう。

無理に押し込んで苦しい思いをさせると、離乳食やスプーン嫌いになり後々苦労します。先輩ママの「離乳食を食べない時の食べさせ方」体験談も参考にしてみましょう。好き嫌いはごまかしテクニックも活用し、焦らず徐々に克服していく心構えが大切です。初期段階では、苦手意識を植え付けないために、食べなくても気にせず離乳食を終えるくらいでちょうど良いです。

食べてくれない時の対処法

  • 口の奥までスプーンを突っ込みすぎない
  • 食事の際の姿勢を整える
  • スプーンやお皿を変えてみる
  • 離乳食の固さや舌触りを調節してみる
  • ママが味見をして「おいしい」と食べる姿を見せてみる
  • 無理に与えず、少し時間を空けてから再チャレンジ
  • ミルクが欲しくて泣いている時は、ミルクを少なめに作って落ち着かせてから離乳食へ

よくある質問(FAQ)

Q1.スケジュール通りに進めなくても大丈夫

大丈夫です。表はあくまで「最短ペースの地図」で、わが子が表より遅いのも早いのも普通のこと。新食材で機嫌が悪くなった日は、翌日同じ食材に戻る、嫌がる日は1日休む、で問題ありません。31日でゴールに着く必要はなく、35日や40日かけて1ヶ月分を歩いてもOK。

Q2.小さじ1ってどのくらいの量

計量スプーンの小さじ1杯(5ml)が基準です。ペースト状の離乳食では約5g前後。正確に量るというより、「赤ちゃん用スプーン1〜2口分」のイメージで十分。離乳食用の小さなスプーンも合わせて用意しておくと、すくう量と与える量の両方で扱いやすくなります。

Q3.食材を切らした日はベビーフードを使ってもいい

もちろん使って大丈夫です。市販のベビーフードは月齢ごとに固さと味が調整されている、頼れる味方。手作りと併用しているママは多く、外出時・体調不良時・忙しい日の救世主として常備するのがおすすめ。月齢表示のあるベビーフードは、家庭で作る離乳食の固さの目安にもなります。

Q4.新食材で口の周りが赤くなったらアレルギー

口の周りの一時的な赤みは、食べ物が肌に触れた接触刺激の場合もあれば、アレルギーの初期サインの場合もあります。その食材は中止し、写真を撮ってかかりつけの小児科へ相談を。じんましん・嘔吐・呼吸の異変など全身症状が出た場合は、すぐに医療機関へ。自己判断で「次に試したらまた赤くなるか」を確認するのは避けてください。

Q5.冷凍ストックはどのくらい持つ

家庭の冷凍庫では1週間以内の消費が安心の目安です。製氷皿で1回分ずつ小分けにし、ジッパー袋に作った日付を書いて保管。電子レンジで再加熱し、しっかり中心まで温まったか確認してから与えます。霜がついたものや、ニオイが変わったものは、もったいなくても破棄してください。

離乳食初期2ヶ月目の注意点:2回食へのステップアップは中期から

これまでは初期1ヶ月目が過ぎたら2回食に進める指導が行われてきましたが、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」の改定に伴い、生後7〜8ヶ月の中期から2回食に進める方針へと変わりました。

離乳食を生後5ヶ月で開始した赤ちゃんは、2ヶ月目も引き続き1回食。生後7ヶ月までは捕食と飲み込みの練習で離乳食に慣らし、食べられる食材を増やしていく時期です。生後6ヶ月で開始した赤ちゃんは、食べる様子を見ながら徐々に中期へとステップアップしましょう。

中期へのステップアップの目安

下唇にのせたスプーンの離乳食をパクッと自分から食べ、口を閉じて舌で食べ物を手前から奥へ運び、上手に飲み込めるかを確認してから中期へ進めましょう。

サインクリア状態
スプーンの受け入れ下唇にのせると自分から口を閉じる
舌の動き食べ物を前から奥へ運べる
飲み込みむせずにゴックンできる
食材の幅糖質・野菜・たんぱく質を経験済み
食事の楽しさ食卓に座るのを嫌がらない

5つすべてがクリアできていれば、中期へ進む準備は十分です。1つでも引っかかる場合は、もう1〜2週間初期の延長でゆっくり進めて問題ありません。

離乳食初期はリラックスが大切:スケジュールを使って親子で気楽に楽しもう

離乳食初期のスタート段階は、時間やメニューのスケジュール管理、体調変化の観察など、ママの仕事が一気に増えて神経も使います。そのため不安が強くなりがちですが、そんなに緊張する必要はありません。多くのママが通った道で、必ず慣れる道です。

イタリアの離乳食では初期段階からオリーブオイルやチーズを与えるなど、世界を見渡せばさまざまな進め方があります。若いママや料理が苦手なママ、おっちょこちょいなママも、それぞれの形で赤ちゃんを育てています。日本人との体質や食文化の違いはあるとしても、あまり神経質にならず、ポイントさえ押さえておけば大丈夫

離乳食作りを通じて、ママは家族の栄養管理や料理を美味しくするコツ、節約術など、さまざまなスキルもアップできます。最初の31日が終わる頃には、想像よりずっと自信がついているはず。スケジュール表を地図に、わが子の様子を天気に、親子で楽しくリラックスして進めていきましょう。

参考文献

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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