離乳食の大根や葉はいつから?根は初期から食べられるおすすめ食材
大根の根の部分は離乳食初期から使える食材ですが、葉の部分はアクが強いので、中期から使用するのがおすすめです。
切り干し大根は栄養価が非常に豊富なのですが、残念ながら離乳食を食べ始めたばかりの赤ちゃんには固すぎ!切り干し大根は後期になってからみじん切りにして与えましょう。
大根の根の部分は、皮のまわりに多くのビタミンCが含まれていますが、繊維が多く赤ちゃんがいやがることもありますので、赤ちゃんの様子を見ながら皮のむき方を工夫してください。
生の大根おろしはいつから食べられる?1歳までは加熱して
生の大根おろしは赤ちゃんには辛味や風味が強く空腹時に食べると体調を崩すことがあるため、大根おろしは1歳まで加熱してから与えましょう。
離乳食の大根おろしはレンジで加熱し冷ましてから与えれば、辛味や独特の強い風味がなくなり、甘味が増すため赤ちゃんも食べやすくなります。
ただし加熱不足だと辛味が残るため、必ず試食してから与えましょう。生の大根おろしも1歳の誕生日を迎えて完了期に入ってから、甘い部分を味見してあたえましょう。
離乳食向きの新鮮な大根の選び方|葉つきがおすすめ
離乳食向きの新鮮な大根は食べにくさの原因となる固い筋がなく、甘みも強いため赤ちゃんが美味しく食べられます。
旬の食材は鮮度が高くて安いため離乳食におすすめですが、春~夏が旬の大根は辛味が強く、秋~冬は甘味が強いです。
大根は根よりも葉に多くの栄養が含まれ、葉つきの方が長持ちするためできるだけ葉が切り落とされていないものを選びましょう。大根の根の部分はみずみずしくどっしりしたもの、葉の部分は緑色でシャキッとしたものが新鮮です。
新鮮な大根選びのポイント
- 葉の根元の芽が大きく成長していないもの
- 重量感がある固いもの
- 白い部分が真っすぐに伸びているもの
- 白い部分が丸みを帯びているもの
- 白い部分の表面が滑らかで凸凹していないもの
- カット大根は切り口がみずみずしくスが立っていないもの
離乳食の大根の保存方法|葉を切り落として立てた状態にする
離乳食用の大根の保存方法には、生と冷凍の2種類があります。ここでは購入直後の生のままの保存方法を確認しておきましょう。
購入した直後の大根はすぐに葉の部分を切り落とし、新聞紙に包んでから涼しい時期は冷暗所で立てた状態で保存します。
夏場は冷蔵庫の野菜室での保存となりますが、そのままだと立てて保存できないため、半分にカットしてラップで包んでから半分に切った牛乳パックやペットボトルに差して、立てた状態で野菜室にて保存します。
離乳食の大根の冷凍方法|すりおろしや茹でた状態で保存袋に入れる
離乳食の大根は調理後に保存容器や保存袋に入れても、調理前にすりおろしたり茹でたりしても、どちらでも冷凍保存できます。
多めに作って残った大根の離乳食は、1回分を密閉容器に入れて冷凍し、食前にレンジ解凍すると楽です。
大根の根の上の方の緑の部分は、すりおろして冷凍保存袋に入れ平らにして冷凍庫に入れておくと、大人も大根おろしを食べやすいですし、離乳食にも使いやすいです。
大根の白い部分や葉は切り分けてから茹でて、冷凍保存袋に入れて冷凍保存しておきましょう。離乳食に緑が足りない時のチョイ足しなどに使えます。
離乳食で大根を使う時に向いている部位は?
大根は、その部位によって食感や味が異なります。調理方法や食べ方によって部位を使い分けると、赤ちゃんもより美味しく大根料理を食べてくれます。
大根の葉に近い緑の部分|甘みが強いので生食向き
大根の葉に近い緑の部分は甘みが強いので、離乳食や生食に向いています。スティックなど生で食べさせる時も、この部分を使用するとよいでしょう。
ただ、筋っぽさが気になるという赤ちゃんもいるかと思います。その際は、真ん中部分を食べさせてあげると良いでしょう。
大根の真ん中部分|一番みずみずしく柔らかくて離乳食向き
大根は真ん中の部位が一番みずみずしく柔らかいので離乳食向き。真ん中は筋が一番少ない部位でもあり、煮物などに使用すると柔らかくて美味しい大根の離乳食を赤ちゃんにも味わってもらうことができます。
冬は煮込み料理が美味しい季節なので、大根の真ん中を使用した煮込み料理を離乳食のメニューに取り入れてみましょう。
大根の先端部分|筋が多く生だと辛みも強いので大人向き
大根の先端の細い部分は辛みが強く筋が多いので離乳食に不向き。大人向けの大根おろしに向いています。
赤ちゃんは辛味が苦手で食べると体調を崩すこともあるため、もし赤ちゃんが大人用の大根おろしを欲しがっても与えず、完了期に入っても甘みの強い緑の部位を使用した大根おろしを与えましょう。
離乳食初期の大根おすすめレシピ&調理のポイント
初期に大根を与える際は、皮を厚めに向いて筋っぽさを無くし、柔らかくしてからすりつぶします。
大根おろしを加熱してお粥に混ぜたり、野菜スープやだし汁で伸ばしたりして食べさせてもよいでしょう。
大根おろし入りお粥のレシピ
材料:大根おろし小さじ1、10倍粥、だし汁 少々
- 大根おろしをレンジで加熱する
- 鍋でお粥やだし汁と混ぜて加熱する
大根と豆腐のすり流しのレシピ
材料:大根 小さじ1、豆腐 小さじ1、だし汁 少々
- 大根は皮をむき茹でてすりつぶす(冷凍ストックでもOK)
- 豆腐は、さっと熱湯で茹でて消毒し、水切りしてすりつぶす(電子レンジでチンしてもOK)
- 1・2をあわせて、だし汁で伸ばす
※豆腐は、口当たりのよい絹ごし豆腐がおすすめです
すりおろし大根とかぼちゃのペーストのレシピ
材料:大根10g、かぼちゃ10g、粉ミルク少量
- 大根は皮をむいてからおろし金ですりおろし、柔らかくなるまでレンジで加熱する
- かぼちゃはレンジで加熱して潰し、お湯で溶いた粉ミルクを少量加えてペースト状にする
- 1、2をよく混ぜ合わせる
大根の和風ポタージュのレシピ
材料:大根20g、ジャガイモ20g、だし汁40ml、粉ミルク小さじ1、片栗粉少量、青のり少量
- ジャガイモは皮をむいてみじん切りにする
- 大根はおろし金ですりおろす
- 小鍋にだし汁と1、2を入れ、弱火にかけて煮込む
- ジャガイモが溶け崩れたら粉ミルクを入れて、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける
- 器に盛って、青のり一つまみを添える
離乳食中期の大根おすすめレシピ&調理のポイント
一日2回食がスタートする中期になると、大根を豆腐のかたさまで茹でて細かく刻むだけで、歯茎で潰して食べることができます。
葉の部分は柔らかく茹でてすりつぶしたり、フードプロセッサーでつぶしたりして使用しましょう。
離乳食中期になると鶏ささみが食べられるようになり食べられるレシピが増えますので、柔らかい大根と合わせてあげるのもおすすめです。
大根の鶏ミンチ肉あんかけのレシピ
材料:大根20g、鶏ミンチ10g、だし汁少々、片栗粉適量
- 大根は皮をむき茹でてみじん切りにする
- 鶏ミンチを熱湯で茹でて油抜きし、ザルにあげる
- だし汁に1・2を加えてしばらく加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつける
※鶏ミンチは、ササミか胸肉を使用し、自宅でミンチにする方が余計な脂肪分を除けます
大根と白菜のみぞれ煮のレシピ
材料:大根10g、白菜10g、鶏ササミ肉10g、だし汁大さじ2
- 大根はおろし金ですりおろし、軽く水切りする
- 白菜は葉先の柔らかい部分を使い、細かくみじん切りにする
- 鶏ササミ肉はレンジで軽く加熱し、粗熱が取れたら小さくほぐす
- 耐熱容器にだし汁と1~3を入れて混ぜ合わせ、白菜が柔らかくなるまで加熱する
離乳食後期の大根おすすめレシピ&調理のポイント
離乳食後期になり1日3回食になったら、皮をむき4~6mm程度の角切りや薄いいちょう切りにし、バナナの固さを目安に茹でて使いましょう。葉の部分は柔らかく茹でてみじん切りにして使います
また手づかみ食べ料理が難しそうな大根ですが、すりおろして大根もちにすると赤ちゃんが手づかみでパクパク食べてくれます。
野菜たっぷり大根餅のレシピ
材料(2食分):大根30g、人参10g、キャベツ10g、玉ねぎ10g、いんげん10g、ツナ20g、片栗粉小さじ2
- 大根はおろし金ですりおろし、軽く水気を切る
- 人参とキャベツ、玉ねぎは小さい細切りにし、レンジで加熱して柔らかくする
- ツナは熱湯を回しかけてザルに揚げ、小さくほぐす
- ボウルに片栗粉と1~3を入れ、よく混ぜ合わせる
- サラダ油を少量引いたフライパンに4の生地を落とし、小判型に整えて両面焼く
野菜たっぷり鶏鍋のレシピ
材料:具:大根・人参・ニラ・白菜・しいたけ・鶏モモ肉・絹ごし豆腐、だし汁 適量
- 具は食べやすい大きさに切る(鶏モモ肉は余分な脂肪分を除く)
- 鍋に、だし汁を沸騰させ、1の具を加えて柔らかくなるまで煮る
- 大人用に味付けする前に、赤ちゃんの分だけ取り分ける
離乳食完了期の大根おすすめレシピ&調理のポイント
完了期になり上手にカミカミするようになったら、生で野菜スティックに挑戦してもよいでしょう。
離乳食の鉄分不足が心配な時期なので、レバーのディップソースを作ってあげると、子供が自分でソースをつけながら喜んで食べてくれます。
大根葉とハムのスパゲッティのレシピ
材料:大根葉、ハム1枚、スパゲッティ30g、野菜スープ
- 大根葉は、茹でて細かく切る
- ハムは、茹でて塩分を落とす
- スパゲッティを規定時間茹でる
- 1~3をフライパンに入れて、野菜スープを加えて味をなじませる
※ハムは出来るだけ無添加のものを選びましょう
ピーラー大根入りの肉団子スープのレシピ
材料:大根15g、にんじん15g、ほうれん草5g、エノキ5g、豚ひき肉15g、豆腐5g、玉ねぎ10g、そうめん70g、だし汁40ml
- そうめんは5cmほどに折って柔らかく茹で、水洗いして器に盛る
- 大根と人参は皮をむいてから、ピーラーで薄いリボン状にする
- ほうれん草とエノキは柔らかい先端を使い、食べやすい大きさに切る
- 豚肉と潰した豆腐、みじん切りにした玉ねぎをよく混ぜ合わせ、丸めて肉団子を作る
- 鍋にだし汁を入れて2、3を入れて弱火にかけ、野菜がしんなりしたら4を入れて火を通す
- 野菜と肉団子を1の上に盛り、スープをかけたら完成です。
離乳食の大根を赤ちゃんが食べない!先輩ママのアドバイス
1年を通して食べることができ、価格変動も比較的少ない大根は、離乳食に積極的に活用したい野菜ですが、赤ちゃんによっては食べてくれないこともあります。
先輩ママ達はどのようにして赤ちゃんの大根嫌いを克服させたのか、体験談を離乳食の段階別に見ていきましょう。
離乳食初期の大根おろしは加熱後でも味見をして
初期の大根の離乳食はペースト状なので大根おろしを加熱して作りますが、レンジ加熱の場合は加熱不足だと辛味が残って赤ちゃんが食べなくなるため要注意!
暫く大根をお休みし、次回の大根の離乳食では鍋でしっかりと加熱してトロトロになってからお粥などに混ぜて食べさせるとよいでしょう。
A辛かった!?
お粥が大好きな息子。お粥に日替わりで違う野菜を入れて食べさせていました。ですが、大根おろし粥の日だけ、一口食べてあとは口を開けてくれません。
おかしいと思って、少し味見をしてみると、大根おろしが少し辛かったようです。味見をせずに与えてしまい反省。それ以降は、味見をしてから与えるようにしました。
離乳食中期は大根のポタージュスープで洋風味を試して
離乳食中期になると食感が変わり好き嫌いが出やすくなります。みじん切りのため大根の中心部まで味が染みていない、同じ味ばかりで飽きた、硬い、大きい、前に食べた時に苦味を感じたなどが主な理由です。
離乳食中期になって急に大根を食べなくなった場合は、大根そのものの風味をあまり感じなくなる洋風のポタージュ、あるいは納豆和えを与えてみましょう。
A昆布だしに飽きた?
大根と言えば、和食というイメージがあったので、離乳食でも昆布だしで煮た大根を娘に食べさせていましたが、あまり美味しそうにしていませんでした。たまたま見た育児雑誌に「大根のポタージュ」のレシピが載っていました。
ポタージュと言えば、ジャガイモやサツマイモで作るものと思っていたので、美味しいのかなと半信半疑で作ってみたら、これが大人でも美味しく食べられました。もちろん、娘の美味しそうに食べてくれました。たまには味や形を変えてみる必要がありますね。
離乳食後期は手づかみ食べできる大根餅がおすすめ
離乳食後期になると食事より遊びへの興味が強くなるため、好奇心を満たす手づかみレシピの方が良く食べてくれます。
離乳食後期に大根を食べない子には、赤ちゃんに好評の大根餅を試してみましょう。手づかみできて口当たりも優しいので喜んで食べてくれます。
A手掴み大好き
自分の手で食べることに興味を持ち始めた10ヵ月の息子。お粥まで手掴みしたがるので、後始末が大変。そこで毎食1つは手掴みできるメニューを出そうと考え、ネットで調べて作ってみたのが、「大根餅」。
いままで、大根はあまり食べてくれなかったのですが、大根餅には息子がハマってくれました。冷凍ストックできるので、重宝しています。
離乳食完了期
離乳食完了期に大根を食べない子は、硬さが気になるのかもしれません。完了期なのでアゴを鍛えるために硬めに調理するママもいますが、嫌いな食材の場合は口当たりを良くすると食べてくれやすくなります。
いつもいちょう切りや角切りの大根で離乳食を作っている場合は、ピーラーやスライサーで薄くスライスしてから、知る物や煮物に入れてみましょう。
大根の口当たりがツルツルトロトロの麺のように変るため、大根嫌いの子でも喜んで離乳食を食べてくれます。
Aピーラーでトロトロに◎
我が家の長女は大根おろしが食べられるのに、いちょう切りにしたお味噌汁の大根は嫌がっていました。そこでピーラーを使って大根を剥いてお味噌汁に入れたら、美味しそうに食べてくれました。
ピーラーで剥いた薄い大根は、煮込むことによりトロトロになり食べやすいようです。それ以降、お鍋に入れる時も大根と人参はピーラーで剥いて入れています。加熱時間も短くてすむのでおすすめですよ。
子育て4コマ漫画:離乳食で大根を使うには?ステップアップにもってこい!
大根は離乳食のステップアップにおすすめの食べやすい野菜。中期に入り始めて角切りの大根を離乳食で食べさせた時、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように喜んで食べてくれたと、思わず漫画に共感するママも多いでしょう。
大根はダシや他の食材の旨味がしみ込みやすくやすく、硬さの調節もしやすいので、離乳食では大活躍!ステップに合わせて柔らかく、あるいは硬めに調理して「噛むこと」を赤ちゃんに教えるのにピッタリ。
離乳食も後期に入ると、はんぺんなど喜んで赤ちゃんが食べる食材が使えるようになるので、大根と一緒に味噌汁やみぞれ煮などにして美味しく食べさせてあげたいですね。